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決算書不要で契約できるビジネスローンの特徴とメリット・デメリットを紹介

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ビジネスローンには決算書が必要不可欠となっており、提出しなかった場合は収入や企業の状況がわからないため、審査に落とされてしまいます。

そのため「赤字決算が出てしまった」「業歴が短くて決算書が用意できない」といった事情がある場合、決算書が必要なビジネスローンは利用できない可能性が高くなります。

ですがビジネスローンの中には、決算書を出さなくても契約できる会社があります。

この記事では、決算書不要で契約できるビジネスローンを紹介します。また、決算書を出さないことのメリット・デメリットについても解説します。

ビジネスローンは決算書を提出しなくても契約できる

ビジネスローンの大半は、決算書を提出しなければ契約できません。しかし、一部決算書の提出が不要な会社もあります。

決算書を提出しなければならないビジネスローンは、主に銀行が扱っているものです。

銀行では審査の際に決算書などの情報を確認し、本当に契約してもいいのか判断します。特に企業の業績という部分を確認するため、決算書が必要です。

しかし、消費者金融系の一部ビジネスローンでは、決算書を出さずに契約できます。

消費者金融系の会社は、そもそも契約してもらわなければ経営が成り立たないため、銀行系とは審査基準が異なります。

収入等の確認を決算書とは別の方法で行い、問題なければ契約できるケースが多いのです。

決算書不要なビジネスローンのメリット

ビジネスローンで決算書不要で契約できるメリットは以下の通りです。

  • 赤字経営を隠しやすい
  • 審査を通過しやすい
  • 手間がかからない

書類を提出しなければならない手間を省き、審査を通過しやすくなります。

ここからは、ビジネスローンで決算書を出さないメリットについて詳しく説明します。

赤字経営を隠しやすい

ビジネスローンの決算書は、赤字経営がバレる可能性が高くなります。そのため赤字経営を続けていた結果、信用を失って審査に落とされるケースが多くなっています。

しかし、決算書を出さなければ、基本的に赤字経営だと気づかれません。

赤字経営で苦しんでおりお金を借りたいと考えている企業はもちろんのこと、それ以外にも経営状況を隠して審査を通過したいのであれば、決算書を出さない方法を使うといいでしょう。

ただ、一部のビジネスローンは、決算書とは異なる書類によって経営状況を把握している場合があります。確実に隠せるというわけではないので注意してください。

審査を通過しやすい

決算書を出さなくてもいいビジネスローンは、審査を通過しやすい傾向にあります。

これは決算書不要のビジネスローンは、審査基準が緩和されている場合が多いためです。

決算書が必要なビジネスローンは、それ以外にも厳しい基準があり、審査を通過できない可能性が高くなります。

また、決算書不要なビジネスローンは、消費者金融系やネットバンクなど、ビジネスローンの中でも、元々審査基準が甘めに設定されている会社の場合が多いという事情もあります。

なかなかビジネスローンの審査を通過できずに苦労している人でも、決算書不要な会社であれば通過できる可能性があります。

手間がかからない

決算書を作る手間・提出する手間がかかりません。

決算書の作成は非常に手間がかかり、作成した書類をビジネスローンに提出するのも手間と時間がかかります。

決算書不要のビジネスローンを選べば、こうした決算書の作成・提出の手間がかかりません。

決算書不要なビジネスローンのデメリット

決算書が不要であることはメリットだけではなく、デメリットもあります。

  • 金利が全体的に高い
  • 決算書以外の書類を求められる

特に金利が高いというのは、利用する際に気を付けるべきでしょう。

ここからは、決算書不要のビジネスローンのデメリットを詳しく説明します。

金利が全体的に高い

決算書不要のビジネスローンは、全体的に金利が高く設定されています。特に問題となるのが最大金利です。

決算書を必要とする銀行系のビジネスローンは、最大金利が低く設定されています。これにより、少額の借入でも、低金利で借りられます。

しかし、決算書を不要とする会社の多くが、消費者金融のキャッシングと同じような金利設定です。

一番低い金利が銀行系のビジネスローンと同じであったとしても、最大金利が高く設定されていれば、高い金利が適用される可能性が高くなります。

利息の支払いが多くなれば、当然ながら返済の負担は大きくなるため注意してください。

決算書以外の書類を求められる

決算書が不要な代わりに、別の書類を求められる可能性があります。

一番多いのはクラウド会計のデータです。クラウド会計で作られた書類を提出することで、決算書と同じような役割を果たせるようにしています。

決算書の提出が不要であっても、他の書類が必要な場合があるので、見落としがないよう注意してください。

決算書不要のビジネスローン2社の特徴とメリット・デメリットを紹介

ここからは、決算書不要なビジネスローンの特徴とメリット・デメリットを紹介します。

どの会社も決算書不要であっても、その代わりに別の書類が必要となるため、代わりに必要な書類についても理解しておきましょう。

オリックスVIPローンカード BUSINESS

「オリックスVIPローンカード BUSINESS」は、厳密に言うとビジネスローンというよりカードローンです。

しかし、ビジネス資金として使いたい個人に対しても融資をしてくれるため、企業の代表者が活用しています。

オリックスVIPローンカード BUSINESSの基本情報

限度額 1万円~500万円
金利 6.0%~17.8%
返済期間 122ヶ月(10年2ヶ月)
個人事業主の利用 可能(要1年以上の実績)
担保・保証人 不要
必要書類 身分証明書、収入証明書(個人)

金利はやや高くなっていますが、限度額はビジネスローンとしてはそれなりに高くなっています。また、返済期間が長く取られているため、ゆっくり返済できるのも魅力です。

個人向けのローンとして提供されているため、収入証明書が必要となります。企業の代表者がそれなりに収入を持っていれば、会社の決算書がなくても契約できます。

オリックスVIPローンカード BUSINESSのメリット

「オリックスVIPローンカード BUSINESS」のメリットは以下の通りです。

  • 個人向けのローンのため契約しやすい
  • 審査に時間がかからない
  • 個人の収入で法人を助けられる

個人向けに融資されるローンの良さをうまく活かしましょう。

ここからは、「オリックスVIPローンカード BUSINESS」のメリットについて詳しく説明します。

個人向けのローンのため契約しやすい

「オリックスVIPローンカード BUSINESS」は、個人向けローンであるため、ビジネスローンよりも契約しやすい傾向にあります。

会社の経営状況よりも個人の収入状況などが優先されるため、個人の収入がしっかりしていれば、審査を通過できるでしょう。

審査に時間がかからない

審査は原則として即日で完了します。

短時間で審査を完了させられるため、少しでも早く融資を必要としているのであれば、「オリックスVIPローンカード BUSINESS」へ申し込むといいでしょう。

個人の収入で法人を助けられる

個人の収入でビジネスローンに近い借入が可能です。

代表者の収入さえしっかりしていれば契約できるローンのため、会社の経営状況に左右されません。個人の収入でローン契約し、企業の助けとなる借入が可能です。

オリックスVIPローンカード BUSINESSのデメリット

「オリックスVIPローンカード BUSINESS」にはメリットもありますが、デメリットもあります。

  • 金利が高い
  • 個人事業主は条件付き

金利の高さをしっかりと確認し、返済計画を立てましょう。

ここからは、「オリックスVIPローンカード BUSINESS」のデメリットについて詳しく説明します。

金利が高い

「オリックスVIPローンカード BUSINESS」は金利が高く、利息の支払いが多くなってしまいます。

契約する際の金利は6.0%~17.8%です。

これは、消費者金融系のローンと同じくらいの数字であり、ある程度の利息は覚悟しなければなりません。また、最大の金利は消費者金融のプロミスと同じ数字となります。

返済時の利息が多くなるデメリットを考慮して、本当に契約すべきかどうか慎重に考えましょう。

個人事業主は条件付き

個人事業主は、「オリックスVIPローンカード BUSINESS」と契約する際に1年以上の実績を求められます。

創業後すぐにビジネスローンで融資を受けることはできません。1年以上の実績を確保してからローンへ申し込む必要があります。

そのため個人事業主には少し使いづらいローンであるため、事前に利用できるかしっかりと確認しておきましょう。

りそなビジネスローン「活動力」

りそな銀行が提供しているビジネスローンです。実は特例で決算書を出さなくても契約できるメリットがあります。この特例を使えば創業後すぐでも借入が可能です。

りそなビジネスローン「活動力」の基本情報

限度額 1万円~500万円(決算書1期分以下の場合100万円まで)
金利 6.0%,10.0%,14.0%のいずれか
返済期間 非公開
個人事業主の利用 可能
担保・保証人 不要
必要書類 身分証明書、決算書2期分(法人)、確定申告書(個人)
※決算書は1期分以下でも申込み可能。確定申告書は必須。

このビジネスローンは特殊な金利が採用されています。金利は3つのパターンから決定されますが、最大で融資される金額によって変化します。

また、必要書類は決算書や確定申告書が必要となりますが、創業後すぐに依頼する場合は提出不要です。

りそなビジネスローン「活動力」のメリット

りそなビジネスローン「活動力」のメリットは以下の通りです。

  • 決算書不要でも契約可能
  • 銀行のローンで信頼性が高い

銀行のローンと素早く契約できるのはいいところでしょう。

ここからは、りそなビジネスローン「活動力」のメリットについて詳しく説明します。

決算書不要でも契約可能

りそなビジネスローン「活動力」は基本的には決算書を提出しなければなりません。

しかし、決算書を出さなくても申し込みは認めており、状況次第で決算書なしで契約できます。

銀行のビジネスローンは、決算書が絶対に必要とされるケースが多いものの、りそなビジネスローン「活動力」であれば決算書がなくても対応してもらえます。

銀行のローンで信頼性が高い

りそな銀行が提供するローンということもあり、信頼性が非常に高いというメリットがあります。

りそな銀行は安定した経営を続けており、安心して契約できる点は魅力的でしょう。消費者金融系のローンに不安を覚える場合は、りそなビジネスローン「活動力」を選ぶと安心です。

りそなビジネスローン「活動力」のデメリット

りそなビジネスローン「活動力」にはメリットもありますが、デメリットもあります。

  • 銀行系では金利が高い
  • 決算書なしでは融資額が低い

特に融資される額が制限される点には気を付けてください。

ここからは、りそなビジネスローン「活動力」のデメリットについて詳しく説明します。

銀行系では金利が高い

りそなビジネスローン「活動力」の金利は、6.0%~14.0%の中から選択されます。

銀行のビジネスローンというのは、高額な融資を可能にすると同時に低金利を実現しています。しかし、このローンは金利があまり低くありません。

特に最大の500万円を借りた際の金利が少し高くなっています。

ただ、少額の融資であれば低金利で契約できるケースもあるため、融資額を減らして他社よりも低金利を狙う手法を使うといいでしょう。

決算書なしでは融資額が低い

りそなビジネスローン「活動力」では、決算書を1期分以下で申し込んだ場合、最大の融資額は100万円までに制限されてしまいます。

決算書による確認ができない場合は融資額を制限されるため、希望している金額が借りられない可能性があります。

どうしても大きな融資を希望する場合は決算書が2期分は必要です。

決算書不要なビジネスローン まとめ

ビジネスローンは決算書不要で契約できる場合もあります。ただ、契約できるローンは限定されているため、どのローンと契約して融資を受けるかしっかりと考えましょう。

決算書を出せない創業後すぐの状態、または決算書を出したくない経営難の企業は、ビジネスローンでも決算書が不要なものを選ぶと安心です。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。