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キャッシング利用はヤミ金に注意!ヤミ金の正体や見分け方を解説

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キャッシングを利用するにあたって注意したいことの一つに、ヤミ金の存在があります。

急に資金調達が必要になり、藁にもすがる思いで飛びついた先がヤミ金だったなんて、笑い話ではすみません。

「ヤミ金なんかで借りるわけない」と思われるかもしれませんが、近年は巧妙な手口で営業するヤミ金もあるため油断は禁物です。明日は我が身かもしれません。

そのためキャッシングを利用する際は、ヤミ金の恐ろしさや手口について知っておき、身を守る必要があります。

そこでこの記事では、ヤミ金がどのように恐ろしいのか、どんな手口で勧誘しているかなど、ヤミ金の見分け方や一般的なキャッシングとの違いついて解説します。

ヤミ金とは?一般的なキャッシング業者との違い

ヤミ金とはそもそも一般的なキャッシングとどう違うのでしょうか。ヤミ金はいわゆる「ヤミ金融」の略称で違法な金銭の貸付を行う、文字通り「闇で商売する金融業者」のことをいいます。

そもそもキャッシングなどの貸金業を営む場合は、貸金業者として国もしくは都道府県知事へ届け出を行い、貸金業者登録することが法律上義務付けられています。

また、その営業も貸金業規制法に定められた金利や条件内で行うこととなっています。

ですがヤミ金の場合、未登録のまま活動したり、法外な金利設定や悪質な回収を行ったりしています。

一般的なキャッシングの金利

正規の銀行や消費者金融などの貸金業者では、キャッシングの金利を「利息制限法」という法律に則って設定しています。

利息制限法では、下記のように貸付金額ごとに金利の上限を定めています。

  • 10万円未満: 年利20%まで
  • 10万円以上~100万円未満:年利18%まで
  • 100万円以上:年利15%まで

上限金利を超えるヤミ金の金利

キャッシングを取り扱う正規の事業者が法律に則った金利を設定しているのに対し、ヤミ金は違法な金利を取っています。

多くの場合法定金利の2~3倍にあたる、40~50%などの金利を取ることが多いようです。

例えば、正規の事業者に10万円を年利18%で借りた場合の利息は、10万円×0.18÷365日×30日で1か月約1,480円です。

一方、ヤミ金で10万円を年利40%で借りた場合は、10万×0.4÷365日×30日で、1か月約3,287円となります。

当然ながら借入額や借入期間が増えるほど、利息の差は大きく開くことになり、10年で約20万円もの差が生まれます。

ヤミ金は意外と身近に存在する

ヤミ金が怖いのは、意外と身近なところに存在するということ。例えばポスティングされたチラシや街頭でみかけるチラシ、雑誌や新聞広告にもヤミ金が潜んでいます。

大手出版社の雑誌や新聞の場合、広告を出す基準が厳しいためヤミ金の広告が出る可能性は低くなります。

一方で、大手新聞社でもスポーツ新聞や夕刊紙の三行広告(文字のみの広告)の部分や、大手以外の雑誌やアダルト・ギャンブル系雑誌の場合は、広告を出すハードルが低いため違法なヤミ金でも広告が載る可能性は高くなるため注意が必要です。

また、ダイレクトメールや携帯電話に営業をしてくるヤミ金業者もあります。いきなり送られてくるDMやインターネットのメール広告も違法業者の可能性が極めて高いでしょう。

ヤミ金は新聞、雑誌、メール、DMなどさまざまな方法で広告を行っています。「自分は利用しない」と思っていても、気づいたらヤミ金だったということがあるかもしれません。

優良そうに見える「ソフトヤミ金」もヤミ金と同列

最近は「ソフトヤミ金」と呼ばれるヤミ金もあります。

通常ヤミ金は自社サイトを持ちませんが、ソフトヤミ金の場合ホームページを公開して、業者によっては固定電話番号を掲載して堂々と営業をしているのが特徴です。

もちろん会社名や連絡先が公開されているからと言って安心できません。違法金利の設定や強引な取り立てを行う点ではヤミ金もソフトヤミ金も同じです。

むしろ、ホームページや連絡先を公開することで安心させようとする分より悪質だと言えるでしょう。

ヤミ金のキャッシングを利用するのが恐ろしい4つの理由

正規事業者に借りてもヤミ金に借りても、「多少利息の差はあってもきちんと返済すれば大丈夫だろう」と考える人もいるかもしれません。

しかし、実際にはそううまくいきません。ヤミ金業者が恐ろしいところは、あの手この手で返済を遅らせ、返せなくさせるところにあります。

キャッシングでヤミ金を利用するのが怖い理由について見ていきましょう。

とんでもない高金利

ヤミ金が違法な金利を設定していることはすでに述べた通りですが、いわゆる「トイチ(10日で1割)」などの高金利で貸し出しを行っています。

10日で10%の金利ということは、30日だと30%、1年で考えると300%を超える計算になります。

借入金額が多ければ多いほど、また借入期間が長引くほど、とんでもない金利になるでしょう。結果、どんなに返済しても元金が減るどころか、借金が増える状態になっていきます。

完済できない状態に追い込まれる

ヤミ金は返済する口座をわざと教えなかったり、返済日が来ても請求しなかったりして、返済させないように仕向けることもあります。

返済できなければその分利息が積み上がり、そのうち利息分の返済で精いっぱいになり、いつまで経っても完済できない状態に追い込まれていきます。

はじめは少額で短期の貸し出し

ヤミ金は最初から高額を貸し出すことはあまりありません。

回収リスクを減らすため、まずは数万円を短期で貸し出すことがほとんどです。少額にすることで、金利をソフトに見せることができ、契約に結び付きやすくするためです。

悪質な取り立て行為

ヤミ金が怖いのは、悪質な取り立て行為にもあります。そもそも違法な業者なので、取り立ても法律を無視して行われます。

よくあるのは、「毎日何十回も電話をかけてくる」、「自宅に押し掛け大声でわめきちらす」などの脅迫行為や「待ち伏せ」、「勤務先や身内に督促の電話をかける」、「自宅へ取り立ての張り紙をする」などの嫌がらせ行為です。

テレビドラマなどで描かれることもありますが、現実にはもっとひどい取り立てが行われることも多々あるようです。

ヤミ金かも?一般的なキャッシング業者とヤミ金との見分け方

どんなに急いで資金調達が必要でも、ヤミ金とのトラブルだけは避けたいところです。キャッシングを利用する際は、ヤミ金かどうかある程度見極めるポイントをおさえて身を守りましょう。

金利を確認する

ヤミ金かどうかを見分けるポイントのひとつは金利です。

ヤミ金では法定金利より金利が高い、金利が表示されていないといったケースが多くあります。

ただし、なかには借りやすいと思わせるように、実際とは異なる低い金利を表示しているヤミ金もあります。

大手消費者金融や銀行のキャッシングより金利が低い業者については、注意が必要でしょう。

貸金業登録をしているか

正規のキャッシング業者かヤミ金かを見分けるには、貸金業登録を調べるのも有効な手段です。貸金業を営むには届け出を行い、貸金業の登録を行う必要があるからです。

貸金業登録番号は、金融庁の公式サイトにある「登録貸金業者情報検索サービス」で調べることができます。登録をしている業者には固有の登録番号が交付され、事務所の入り口や印刷物、ホームページなど目につく場所に掲示することが義務付けられています。

表示がされていない場合は、ヤミ金を疑いましょう。少しでも怪しいと感じた場合は、すぐに確認することをおすすめします。

【参考】金融庁|登録貸金業者情報検索サービス

登録番号が若い業者に注意

キャッシングを利用する際、登録番号を調べるのであれば登録番号のカッコ内の数字にも注意しましょう。

登録番号は「東京都知事(5)第〇〇〇〇〇号」などと表示されますが、3年更新でカッコ内の数字が大きくなります。

例えばカッコ内が「(5)」の場合は、営業を初めてから12年以上15年未満の業者ということになります。数字が大きくなるほど、長く営業している実績ある業者です。

一方、ヤミ金は何度も名前や住所、電話番号などを変えて営業を続けていくことが多いため、貸金業の登録番号も若い場合が多いため注意しましょう。

例えば「東京都知事(1)第〇〇〇〇〇号」であれば、営業をはじめて3年未満の若い業者といえます。ヤミ金の場合、カッコ内の数字が「1」であることが多いです。

登録番号を捏造する場合もカッコ内を「1」にしていることが多いため、数字が若い場合はヤミ金の可能性が高まります。

日本貸金業協会のサイトもチェック

金融庁の貸金業者リストに記載されていれば安心というわけではありません。

ヤミ金は頻繁に名前や住所、連絡先等を変え、なかには実在する正規の事業者や関連業者を装ったヤミ金や、登録番号を詐称する悪徳業者もいるからです。

実際、正規の貸金業者と同名や似せた名称を使用したり、同じロゴを使ったりして活動するヤミ金業者もいます。

金融庁のサイトでも実在する業者と類似する業者名を使う業者を公開していますが、間違ってヤミ金業者に引っかからないためにも、日本貸金業協会のサイトを併せて確認することをおすすめします。

日本貸金業協会のサイトでは、悪質な勧誘等が判明した業者を検索できるデータベースが用意されています。業者名や被害内容、勧誘の手口などを調べることができます。

【参考】日本貸金業協会

ホームページの内容も確認を

ヤミ金はソフトヤミ金のように堂々とホームページを公開していることもあります。優良業者だと思っていたら、ヤミ金だったということにならないためにも、ホームページの内容も確認しましょう。

例えば通常の正規事業者であれば会社概要や貸し付け条件が必ず記載されているはずです。下記の項目がきちんと表記されているかチェックし、ない場合はヤミ金の可能性を疑いましょう。

  • 会社名(個人名義の場合は屋号だけでなく個人名の記載もあるかどうか)
  • 住所
  • 連絡先(固定電話番号やフリーダイヤル)
  • 貸金業の登録番号
  • 融資限度額
  • 貸付利率(実質年率が小数点1位まで表示されているか、法定金利の範囲内か)
  • 返済方式
  • 返済回数
  • 返済期間
  • 担保に関する事項

連絡先については、携帯電話番号だと正規事業者でない可能性が高いと言えます。貸金業者が広告を行う場合は、固定電話の掲載が義務付けられているためです。

携帯電話で勧誘を行う違法業者は、一般に「090金融」とも呼ばれます。

ただし、「03」や「0120」で始まる電話番号をレンタルし、そこにかかってきた電話を携帯に飛ばす仕組みで誘導するヤミ金も存在するので一概には言えません。

さらに、申し込みページに移動したとき「照会の同意」を得るページがあるかどうかも確認しましょう。

多くの正規事業者の場合、信用情報機関を利用しておりその照会のために同意を取るようになっているからです。同意するページがない場合はヤミ金の可能性を疑い注意しましょう。

甘い宣伝文句にヤミ金の罠が潜んでいることも

お金に困っているときは、藁にもすがる思いで飛びつきたくなりますが、キャッシング業者をチェックするときは、甘い言葉に注意しましょう。

ありえない好条件を提示したり、正規の事業者は掲載できない宣伝文句で利用を促したりする場合が多いからです。

例えば「信用ブラックでも借りられる」、「必ず貸します」、「総量規制関係なし」などの誘い文句は、ヤミ金業者がよく使う言葉です。

キャッシングには審査を行い法律に則った貸し出しが必要ですので、「必ず貸す」、「総量規制関係なし」などはヤミ金を疑った方がいいでしょう。

他にも、「金利1%」のような相場より低い金利を謳っている場合や「無条件貸付」、「100%貸付」、「〇万円まで無条件」のように審査をしないような誘い文句もヤミ金の可能性が高いです。

また「他社利用件数・金額関係なし」、「他社で断られた人も融資OK」、「人柄で審査します」などもヤミ金の宣伝文句として注意しましょう。

ヤミ金の審査は住所や身内の情報も重視されやすい

ヤミ金は住所や身内の情報も重視して審査を行う傾向にあります。

通常の消費者金融ではないことですが、居所や身内の調査を行うのも取り立てのためと考えられます。

最近はスマホやLINEを使ったヤミ金の勧誘も

ヤミ金の手口は年々変化しており、以前は他人名義の携帯電話だけでやり取りを行う「090金融」がよく見られましたが、現在はスマホやLINEを使った勧誘の手口も見られます。

LINEヤミ金ではお金の借入や返済を銀行の振込を通さず、宅配便を利用するのも特徴です。

まとめ:キャッシングのヤミ金にはくれぐれも注意しよう

キャッシング業者は数多くありますが、すべてが優良業者ではなく、ヤミ金も紛れ込んでいるのが実情です。

お金が急遽必要になったときや、どこのキャッシング審査にも通らなかったときはヤミ金しか頼るところがないと考えてしまうかもしれません。

ですが、一歩踏み込んでしまうと気づいたら深みにはまって返済すらままならないなんてことにもなりかねません。

自分だけでなく家族や親しい人まで巻き込むことにならないよう、ヤミ金に手を出すことは避けましょう。

ただ、近年はヤミ金の手口も巧妙化しており、一見すると優良業者のように見せかけていることもあります。

間違えてヤミ金を利用してまわないためにも、金融庁や日本貸金業協会、キャッシング業者のホームページなどで情報を確認し慎重に取引を行いましょう。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。