引用:photoAC

記事作成日:

ビジネスローンは無担保で借りるのが基本!無担保のメリット・デメリットを解説

当サイトの記事には広告、アフィリエイトが含まれています。

ビジネスローンは原則的に無担保・無保証扱いの事業融資のことを言います。

では無担保扱いであるということは、どのような特徴を持ち、どんな用途に使われているのでしょうか?

また公的融資・銀行融資あるいは有担保ビジネスローンとの違いはどこにあるのでしょうか。

ひと口にビジネスローンと言ってもさまざまなタイプがあり、融資を受けたいと考えている方にとって疑問を覚えるポイントのはず。

そこで本記事では、無担保ビジネスローンの概要やその特徴とメリット・デメリット、そして他の融資との違いなどについて徹底解説します。

さらに無担保ビジネスローンのおすすめの取扱い先を10社紹介するため、ぜひ借入先の参考にしてみてください。

ビジネスローンとは?

ビジネスローンとは文字通り「事業資金融資」のことで、原則的に無担保・無保証扱いの短期の事業融資を指します。

しかしビジネスローンの中には、有担保扱いのタイプもあるため「ビジネスローン=無担保扱い」というわけでもありません。

ただビジネスローンと言えば無担保扱いと考える方は多く、ローンの取扱い先もそれを前提にしているため融資の条件に最初から担保を求めてくる業者は少数です。

無担保型ビジネスローンには大きく4つの特徴があります。いずれの項目も比較対象は銀行融資や日本政策金融公庫等の公的融資となっています。

  • 審査時間が短い
  • 申込みから融資を受けられるまでの時間が早い(1日~数日以内)
  • 借りられる融資額は相対的に低く、一方で金利は高め
  • 融資条件として原則、担保・保証人不要

銀行融資とビジネスローンの違い

銀行融資と言えば融資形態として代表的なものに、1年以内の短期資金に使う「手形貸付」と1年以上の長期資金に使う「証書貸付」があります。

一方ビジネスローンの主たる取扱い先はノンバンクと呼ばれる銀行系の金融機関でない貸金業者です。消費者金融や信販・クレジット会社、事業金融専門会社などがこれに当ります。

また広範囲に営業基盤を持つ大手業者だけでなく、狭い地域で貸金業を営み、営業店舗も1~2店舗のみの、いわゆる街金と呼ばれる貸金業者も無担保型ビジネスローンを取扱いしています。

これらノンバンクが扱うビジネスローンは、銀行融資に比べて審査書類の数も少なく済み、審査時間も短く、対応が早い業者では申込みした当日に融資が受けられることが銀行系にはない強みです。

ビジネスローンを申込む場合は急ぎ資金が必要なことも多いと思われるので、これは利用者のニーズに最も合った融資形態と言えます。

銀行もビジネスローンを取扱っている

銀行もメガバンクから中小の地方銀行、信用金庫までビジネスローンを販売中です。

しかしこれらの金融機関にとってビジネスローンは、手形貸付や証書貸付など、メインとなる銀行融資の補完的商品であり、積極的に販売している商品ではありません。

メガバンクでは、一定以上の売上げ規模を持ち、かつ地域商工会の正会員になっているような優良事業者に限りビジネスローンを販売しています。地銀も原則的に自行の取引先中心に複合取引の一環としてビジネスローンを販売しているのが実情です。

事業者がいきなり、新規に地銀に飛び込みで訪問してビジネススローンを借りたいと希望しても、最初は信用保証協会付き融資を勧められたり、超短期の手形貸付の利用を押しつけられたりと、なかなかビジネスローンの利用に到達できません。

ノンバンクのビジネスローンと銀行ビジネスローンは、名前は同じでも、その中身は「似て非なるもの」として捉えておきましょう。

ビジネスローンにも無担保型と有担保型がある

実はノンバンクのビジネスローンにも無担保型と有担保型があります。有担保型を比較対象として、無担保型ビジネスローンの特徴を詳しく解説します。

そもそも担保って何?

担保とは、融資を受けた側が返済途中で借りたお金を返せなくなったとき、貸金業者が損をしないようにかけておく保険のようなものです。貸した側は契約の際に押さえていた担保(土地の権利など)を売りに出して借金を回収します。

こうした保険を用意しておくことで、貸金業者は貸出しリスクを下げられるため、担保は多くの貸金業者で活用されています。

担保はいざというときに換金が容易ある必要があり、その代表が土地・建物等の不動産です。

また債権や株式などの有価証券、売掛債権、機械設備や商品在庫、営業用車両なども担保となります。

有担保型と比べた無担保型のメリットとは?

全ての事業者が十分な担保物件を持っているわけではありません。実際は貸金業者に出す担保もなく、無担保扱いで資金を借りたい事業者が多いのが実情ではないでしょうか?

しかも担保に出す物件が、事業で使っている機械設備や車両、本社・工場等の土地建物だと、売却でそれらを取り上げられてしまっては事業を継続することさえ難しくなってしまいます。

そのため資金を借りたい側としては、できるだけ無担保扱いで借りたいのが本音でしょう。

以下でビジネスローンを無担保扱いで借りた場合のメリットを2点挙げます。

  • 審査にかかる時間をより短く、融資を受けられる時間を早くできる
  • 担保手続きに掛かる費用を節約できる

上記項目についてさらに詳しく解説します。

審査に掛かる時間をより短く、融資を受けられる時間を早くできる

無担保型ビジネスローンは、有担保型に比べて審査に掛かる時間を短くできます。

貸出の条件に担保が必要となると、一般審査に加えて担保の査定に充てる時間も必要となり、土地建物が担保物権だと抵当権の設定手続きまで加わるので、融資実行までに掛かる時間は無担保型の比ではありません。

当然、即日融資は不可能です。

その点、無担保型だと貸金業者が審査で融資可と判断すれば、申込み当日でも融資が実行できるので、資金を急いでいる事業者にはとても便利な融資形態です。

担保手続きに掛かる費用を節約できる

無担保型ビジネスローンは、有担保型に比べて担保手続きに掛かる費用を節約できます。

法律面での整備が進み、以前に比べて取扱いできる担保の種類もかなり増えてきました。

昔なら融資の担保というと、土地・建物等の不動産というのが定番でしたが、最近は売掛債権や機械設備、商品在庫、車両等も担保に活用される事例も増えてきています。

しかしノンバンクに限っては、依然として融資の担保に不動産を利用しているのが一般的です。

その理由は、不動産以外の担保物権に対して、その価値を正しく査定できる専門スタッフが少ないからです。ノンバンクの規模が小さくなればなるほど、担保は不動産に偏っているのが実態でしょう。

ビジネスローンの利用で不動産を担保に提供するとなると、抵当権設定に費用が掛かるため無担保型の利用に比べて、どうしても自己負担分が増えてしまいます。

その点無担保型なら担保手続きに掛かる費用を節約できるので、利用者にとって大きなメリットです。

有担保型と比べた無担保型のデメリットとは?

一方、有担保型と比べた無担保型のデメリットもあります。それは主に以下の2点です。

  • 担保がないので金利がやや高くなる
  • 有担保型に比べて借りられる融資額が低い

以下詳しく解説します。

担保がないので金利がやや高くなる

無担保型だと、金利がやや高くなるデメリットがあります。

ノンバンクの無担保型ビジネスローンだと、公的融資・銀行融資に比べてそもそも金利は割高ですが、同様に有担保型ビジネスローンと比べても金利はやや高くなる傾向が強いです。

有担保型では、貸金業者に対して融資実行と同時に担保が提供されているので貸出しリスクが下がっています。

一方無担保型では、貸金業者が審査するのは融資先の事業履歴や財務書類に基づく信用度だけであり、貸出しリスクは業者が100%背負っています。

貸出しリスクの程度を具体的に数字にしたのが貸出金利なので、貸出しリスクの高い無担保型が有担保型より金利がどうしても高くなるのです。

有担保型に比べて借りられる融資額が低い

無担保型ビジネスローンの2つ目のデメリットは、有担保型に比べて借りられる融資額が低くなる点です。

貸金業者が事業者を審査するとき、拠り所となるのは、その業者の事業履歴や財務状況、経営者の個人的資産背景等ですが、融資に担保が紐付けされているかどうかも要因のひとつです。

担保が入っていれば融資先の信用度が上がるので、貸金業者もできる限り多く融資して資金を活用してもらいたいところでしょう。

しかし無担保型のように、審査の拠り所が主に業者の事業履歴と財務状態だけだと、どうしても貸出しリスクが上がるため、有担保型に比べて貸出しできる額が低くなってしまいます。

さらに融資額が顧客の希望額に届かなければ、申込者も別の資金調達先を探す手間も増えるため、この点においては無担保型のデメリットと言えるでしょう。

無担保型でも第三者保証人が必要なケースがある

無担保型ビジネスローンは原則的に、無担保・無保証扱いの事業融資と説明しましたが、実は保証人に関しては必ずしも無保証対応でないケースがあります。

それは無担保型ビジネスローンを借りる先が法人だと、その経営者(代表者)が連帯保証人にならなければならない場合です。

一方借主が個人事業主だと、原則、連帯保証人は不要としている貸金業者が大半です。

公的機関や銀行などの民間金融機関では、最近は融資はできるだけ保証人を付けない、あるいは減らす方向で取り組みが行われています。

しかし、無担保型ビジネスローンを借りるとき、ほとんどの金融機関・貸金業者の対応は、借主が法人なら、その代表者を連帯保証人として求めています。

無担保型ビジネスローンの上手な活用方法

最後に無担保型ビジネスローンの上手な活用方法について解説します。

上手に活用すれば、このビジネスローンほど、事業者に取り役立つ融資商品はありません。

ただしビジネスローンの使い方は、金利が割高であるため、「少額かつ短期で利用すること」、「長期資金としては極力使わないこと」が大切です。

頻繁かつ過剰な利用や長期の継続的利用は企業体力を削いでしまいます。

ビジネスローンの特徴、メリット・デメリットをよく理解して賢く使うようにしましょう。

  • 売上代金が入金されるまでのつなぎに利用する
  • 入金予定の資金が突然止まったり延期されたりしたとき、緊急の運転資金として使う
  • 納税資金、賞与資金として一時的に借りる
  • 公的融資、銀行融資が入金されるまでのつなぎ資金として活用

おすすめの無担保ビジネスローン10選

アコム「ビジネスサポートカードローン」

融資額 1万円~300万円
貸付利率(実質年率) 12.0%~18.0%
融資対象者 業歴1年以上の個人事業主
資金使途 自由
担保・連帯保証人 不要

プロミス「自営者カードローン」

融資額 300万円まで
貸付利率(実質年率) 6.3%~17.8%
融資対象者 個人事業主
資金使途 生計費及び事業費に限る
担保・連帯保証人 不要

アイフル「事業サポートプラン(無担保ローン)」

融資額 500万円まで
貸付利率(実質年率) 3.0%~18.0%
融資対象者 法人・個人事業主
資金使途 事業資金
担保・連帯保証人 原則不要
※法人の場合 代表者の連帯保証が原則必要

オリックスクレジット「VIPローンカードビジネス」

融資額 50万円~500万円
貸付利率(実質年率) 6.0%~17.8%
融資対象者 法人代表者・業歴1年以上の個人事業主
資金使途 自由
担保・連帯保証人 不要

オリックス「クレストフォービズ」

融資額 300万円まで
貸付利率(実質年率) 6.0%~18.0%
融資対象者 個人事業主
資金使途 事業資金
担保・連帯保証人 不要

アイフルビジネスファイナンス

※ビジネクストは2020年7月、アイフルビジネスファイナンスに社名変更

ビジネスローン(カードローン型)

融資額 1万円~1,000万円(新規取引時は上限額500万円)
貸付利率(実質年率) 5.0%~18.0%
融資対象者 法人・個人事業主
資金使途 事業資金
担保・連帯保証人 不要
※法人の場合、代表者の連帯保証が原則必要
ビジネスローン(証書貸付型)

融資額 50万円~1,000万円
貸付利率(実質年率) 3.1%~18.0%
融資対象者 法人・個人事業主
資金使途 事業資金
担保・連帯保証人 不要
※法人の場合、代表者の連帯保証が原則必要

ビジネスパートナー「スモールビジネスローン」

融資額 50万円~500万円
貸付利率(実質年率) 3.1%~18.0%
融資対象者 法人・個人事業主
資金使途 事業資金
担保・連帯保証人 不要
※法人の場合、代表者の連帯保証が原則必要

三鷹産業「ビジネスローン(商工ローン)」

融資額 50万円~1,000万円
貸付利率(実質年率) 【100万円以上】6.0%~15.0%
【100万円未満】6.0%~18.0%
融資対象者 法人・個人事業主
資金使途 事業資金
担保・連帯保証人 不要
※審査によって担保・保証人が必要な場合あり
※法人の場合、代表者の連帯保証が必要

湊屋商事「無担保ビジネスローン」

融資額 50万円~2,000万円
貸付利率(実質年率) 10.0%~18.0%
融資対象者 法人・個人事業主
資金使途 事業資金
担保・連帯保証人 不要
※審査によって担保(債権譲渡担保)・第三者保証人が必要な場合あり
※法人の場合、代表者の連帯保証が必要

ニチデン「事業者ローン」

融資額 1億円まで(ただし1億円以上でも相談可)
貸付利率(実質年率) 4.8%~17.52%
融資対象者 法人・個人事業主
資金使途 事業資金
担保・連帯保証人 原則不要
※審査によって担保が必要な場合があり
※法人の場合、代表者の連帯保証が必要

無担保型ビジネスローン まとめ

無担保型のビジネスローンについて詳しく解説してきました。

ビジネスローンには無担保型・有担保型があり、ひと口にビジネスローンと言ってもその内容は全く異なります。

ビジネスローンの利用を検討される際は、この違いをしっかりと理解したうえで最適なものを選びましょう。

資金調達におすすめの記事はこちら

▼ファクタリング即日OK!個人事業主にもおすすめ18業者比較

▼審査が早いファクタリング会社はどこ?急ぎの資金調達にスピード対応の業者を比較

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。