木材をふんだんに使ったログハウスは、非常におしゃれです。自然が豊かな場所に建っていれば、隠れ家的な雰囲気を醸し出してくれます。そんなログハウス住宅を理想とするにあたって、どんな魅力があり、どの程度の価格相場になっているのでしょうか。今回はそれらを解説します。
目次
ログハウスというのは、ログ材と呼称されている丸太、製材した木材を利用して、横に積み上げ壁を生成した家のことを指します。素材に木材を多様に使っているため、国内では自然の中にたたずむ山小屋というイメージが強いかもしれません。
ですが、近年では自然に溶け込む雰囲気、快適な住み心地などが評価され、世界的にラグジュアリーハウスや一般的な住宅としても受け入れられるようになってきています。国内も例外ではなく、一般の住宅で多くのログハウスが建てられています。
実際にログハウスの建築に当たっては、前述したとおり太い丸太を積み上げた頑丈な壁を形成して建物を支えてくれますから、最大60㎡までの広々とした空間を作り出すことが可能となります。
広い空間が作れるということは、その空間の中の仕切りとなる壁も配置の自由度が高くなるということであり、結果としてログハウスの間取りは自由度が高くなります。加えて、特徴的な傾斜のある屋根の裏側を物置にしたり、部屋として活用するなどほかの木造住宅ではできない事も実現できます。
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そんなログハウスのメリットといえば、一番大きいのは木材をふんだんに使った構造ゆえに家の中で木の香りがすることです。樹木からはフィトンチッドという成分が発されており、これがリラックス効果があるといわれていますが、特段ログハウスは期待できます。
木材には湿度を調整する効果もありますから、室内の湿度が極端に高くなったり、低くなったりということもありません。また、断熱の性能が高いために夏は涼しく冬は暖かいですし、結露による健康被害も抑えられます。
デメリットとしては、メンテナンスを定期的に行う必要があることが大きいです。竣工後の2,3年で乾燥と木材自体の重さにより、ログハウスの壁が数㎝地面に沈むセトリングが発生しますから、最初から板を挟んでおいて年数が経過してから引き抜くなどのメンテナンスが必要です。
加えて、やはり木材ですから水などによる浸食の被害の対策も欠かせません。ログ壁への定期的な塗装、防腐のメンテナンス作業も必須になります。
国内においてログハウスというのは、別荘地に建てられる高価な家という立ち位置ではありましたが、前述したように最近では人気が高く、市街地においても一般的な住宅として選ばれやすくなり、比較的低価格なものも増えています。
ログハウス建設における木材の種類などによっても差はありますが、1坪の単価が50万円程度でも建てられるようで、30坪であれば1,500万円での購入が可能です。価格が安くなっているのは、ログハウス建設専門の業者が増え、資材を安定的に手に入れられるようになったからというのが大きいです。
ログハウスの魅力や気になる価格の傾向などについて、それぞれご紹介しました。一般的な住宅としても建てることが多く、価格も安い傾向にあるのはうれしいことです。ログハウスと一言にいっても、木材の加工方法などによって種類が異なります。
まずは「ハンドカットログハウス」になります。ハンドカットという名前の通り、建材となる丸太を職人が手ずから1本1本加工したものを使ったログハウスです。職人たちが素材の魅力を最大限に引き出しています。
手作りであるということやダイナミックな製法ができるこの手法ですが、熟練した職人の手が必要となるために価格も高くなりがちで、1坪の単価は70万円程度といわれています。それ故、別荘などごく一部のログハウスに限られています。
続いて「マシンカットログハウス」です。こちらも名前からおおよその推定ができる通り、丸太を機械とコンピューターを用いて均一に製材していく加工方法です。製法に人件費などのコストがかからず大量生産向きのため、一般住宅ではこちらの加工方法が取られています。
加工の精度の高さ、品質の安定性に優れ、出来の良し悪しなどは無く一定以上の水準のログハウスが約束されます。また、人の手ではできなかった角型や丸型などの従来とは異なる形状の丸太も利用でき、屋内をフラットにしモダンな家づくりができます。
もう1つ「ポスト&ビーム」という種類も存在します。これは丸太のポスト=柱とビーム=梁で骨組みを構成し、その間の壁で作るログハウスです。現行の木造住宅の工法に近く、プランニングの自由度が高く後で増築などもできます。
ハンドカット、マシンカットなどと比べると木材を使った家ならではの雰囲気などを楽しむ魅力には劣りますが、木材の収縮が縦方向には発生せず、セトリング対策等のメンテナンスは必要がないなど、現実的な利点もあります。
同じような木材を使った住宅であるログハウスであっても、加工の方法などによって特徴が異なっていることもお分かりいただけたかと思われます。では、ログハウス建築に当たって、価格に影響する条件、そして目安の価格はいくらになるでしょう。
まず、価格に影響する条件についてですが、大きく分けて家の形状、輸入キットの場合、施工に関係する項目などの3つがあります。1つ目の家の形状は、ログの交差するノッチ部分の数、壁の高さ、窓や戸の数等です。
輸入キットの場合というのは、使用する木材の種類、加工の良し悪し、外国為替などが影響し、施工関連でいえば地盤改良を行うか否か、設備機器はどの程度配置するのか、基礎の種類や高さなどが該当しています。
そして目安の価格についてですが、これは少し前述したとおり、新築でマシンカット加工のログハウスの場合、1,500万円から2,000万円程度の範疇に収まるといわれています。もちろん、ログハウスのサイズ、建てる地域、使う材質などによって金額は異なります。
坪単価は50万円から70万円程度の幅があり、ログの材質、加工のされ方などが同一であっても、延べ床面積が広くなればなるほど下がります。これに水道の引き込み工事や外構などのもろもろの工事を合わせて、プラス300万円から400万円程度と考えておきましょう。
費用を抑えたいのであれば、ログハウスキットを使ってみることをお勧めします。建物に使う材料がセットになったもので、倉庫から3LDKまでサイズも様々です。セルフで建設するのが一番費用が掛かりませんが、キットを使った建て方を教えてくれるスクールなどもあります。
ログハウスは、建てる際の材料や延べ面積、工事の内容などによって価格も変わってきますので、しっかりと自分が建てたい住宅の理想をイメージしながら見積もっていきましょう。一般の住宅でも普及し始めているログハウスですが、安全の面はどうなのでしょう。
ログハウスの安全性にかかわることといえば、やはり木材である丸太を使った住宅であるために、火災に関することが大きいでしょう。耐火性が気になるところですが、ログ壁は表面が燃える時に炭化層ができ、内側に酸素を及ばせずに燃え広がるのを防いでくれます。
市街地に多くある準防火地域にも建設可能な、準耐火建築物としても認められているのです。また、耐震性に関しても、丸太同士が地震発生時には摩擦を起こし、地震による故を吸収する働きがあります。このように、安全性も一般の住宅と遜色がないほど十分にそろっています。
実際に、ログハウスの耐火性や耐震性をテストしているところを動画で確認してみましょう。まず、耐震性では実際に発生した大きな地震をもとに再現をしており、揺れこそしますが建物が倒壊するような心配もない耐震性を示しています。
耐火性を示す防火実験も行われており、前述したとおり壁の表面が炭化することで、内部まで火が及ぶことなく優れた防火性能を持っていることもわかります。
一般の住宅としては絶対数がまだまだ多くはないため、認知されている事も少ない所はありますが、前述した耐久性などを含めとても住みやすい住宅であることは間違いありません。憧れのある方は、ぜひ検討してみてください。