7月~10月かけてにシーズンを迎える台風は大雨や暴風を引き起こし、河川の氾濫や土砂崩れなど大きな被害をもたらすこともあります。ここでは、台風が来る前にやるべき必要な準備と対策を徹底解説しています。しっかり対策を少しでも被害が抑えられるようにしておきましょう。
目次
台風は、強風域や暴風域を伴って強い雨や風をもたらします。ここでは、台風に備える準備「暴風対策」からチェックしていきましょう。
暴風対策として、最初にしておきたい対策は「窓ガラスの対策」です。台風に伴う風は、台風の中心から離れた場所にも大きな影響を与えます。暴風時は、小石や枝が飛んでくるだけでなく瓦や看板などの大きな物が飛んでくる可能性もあるので、家の窓に雨戸が付いている場合は、必ず閉めておくようにしましょう。
また、窓に雨戸が付いていない場合は、「✕印」または「米印」を書くように、養生テープや布テープなどを貼っておくと、万が一窓ガラスが割れてしまっても破片が飛びちるのを防いでくれます。養生テープや布テープがない場合は、段ボールなどで補強しておくのも良いでしょう。
また、自転車など家の中に片付けるのが困難なものは柱などにロープやチェーンでしっかり固定しておくようにしてください。
また、台風時は雨にも注意が必要です。駐車場が地下にある場合や低地になっている場所にある場合は、車が浸水する可能性もあるので、予め安全に駐車できる場所に移動させておくのも良いでしょう。
ここまでは、窓ガラス対策や屋外の準備などの暴風対策をご紹介してきました。ここからは、台風に備える準備「断水対策」をチェックしていきましょう。
水は人が生活するうえで無くてならないアイテムです。しかし台風は、断水をもたらすことがあります。主な原因としては、取水施設が台風の被害を受けることで、一般家庭へ水の提供ができなくなります。また、停電により浄水処理場が稼働できなくなったり、水道管の破損も断水の原因となります。
断水がどのくらいの期間続くのかを判断するのは、難しいですがいざという時のために緊急用の水を用意しておくこと重要です。準備する水の量として、1人1日約3ℓを目安に最低でも3日分は用意しておくようにしましょう。
また、「ペットボトルの水を冷凍庫で冷凍」しておくのも効果的な対策です。台風は、断水だけでなく停電などの被害をもたらすことも考えられます。凍らせた水のペットボトルを準備しておくと、万が一の時冷凍庫の中の商品が溶けるのを、少しの間防いでくれるほか、溶けた後は緊急用の飲料水としても利用ができます。
飲料水の確保は必須ですが、自宅に浴槽がある方は、浴槽にお水を貯めておくことも大切です。お風呂に貯めた水は、トイレを流したり、手を洗ったりすることに使えます。
自宅に浴槽がないという方は、洗濯機に貯めておくなど、飲料水以外に使える水も確保しておくようにしてください。
台風に備える準備「断水対策」に続いては、台風に備える準備「停電対策」についてチェックしていきましょう。
台風は、暴風や断水などの被害に加え停電などの被害をもたらすこともあります。そのため、いざという時のために電力や照明の確保もしておくようにしましょう。
懐中電灯や充電式のLEDランタン・ヘッドライトなどがあると大変便利です。停電になるのは昼間と限りません。真っ暗の中探し回ることがないように、手に取りやすい場所に置いておくようにしてください。
また災害時は、被害の状況や避難場所など適切な情報を集めることも大切です。しかし、停電してしまうとテレビやパソコンからのインターネット情報が得られなくなるので、電池で聞けるラジオやスマートフォンで観られるテレビなど情報源を確保しておくようにしましょう。
最近では、スマホのアプリでラジオを聞くこともできるのでそういったアプリを利用するものおすすめです。
台風は7月~10月頃と暑い季節に最も上陸します。停電時には、エアコンや扇風機などが使えなくなるので、熱中症対策にも注意が必要です。熱中症にかからないためにも、出来る限り風通し良い日陰で過ごし、こまめに水分を取るようにしましょう。
また、水を張ったバケツで足を冷やしたり、冷感タオルや保冷剤で首を冷やしても効果的です。体温調整が難しい、小さなお子様や高齢者は特に注意してください。
ポータブル電源とは、内蔵されたリチウム電池に電気を貯めて他の機器に電気を供給するアイテムです。たくさんの電力が使えるほか、安全性も高く繰り返し利用できるので、主にキャンプや車中泊のアウトドアで使われています。
ソーラーパネルや車のシガーソケットからも充電できることから、電気の確保が困難な、災害時の備えとしても注目されています。
台風などで大きな被害を受けた場合、食料品などの支援物資が手元に届くまでに時間がかかること予想されるので、数日分の食料品も準備しておくようにしましょう。レトルトのご飯や乾麺・カップ麺・乾パンなどの主食に加え、缶詰やレトルト食品・フリーズドライ食品など主菜と副菜も用意しておくと良いでしょう。
3日分の食料品が目安とされていますが、実際に支援物資が届くまでに5~6日かかったとの事例もあるので、1週間分程度準備しておくと安心です。
ここでは、食料品のほかにあると便利な備品をいくつかご紹介していきます。
災害時はガスなどのライフラインが停止する可能性もあります。そんな時のために、カセットコンロも準備しておきたいアイテムのひとつです。
カセットコンロがあれば、お湯を沸かしたりレトルト食品を温めることができ、心と体をリフレッシュさせてくれます。
ここまでは、備えておきたい食料品やあると便利な備品など食料対策について、ご紹介してきました。ここからは、台風に備える準備「避難対策」についてチェックしていきましょう。
災害時におすすめの防災セット1つ目にご紹介するのは「山善 防災リュック 30点 セット」です。こちらの防災リュックには、マスクやティッシュ・携帯用トイレなどの消耗品や懐中電灯やレインポンチョに寒さをしのぐアルミブランケット・エアまくらなど災害時に必要な道具が30点装備されています。
本体サイズは幅32×奥行16×高さ43cmで1.97kgと軽量なので女性でも持ち運びが楽にできます。重複しても困らない防災アイテムが装備されているので、1人につき1袋を準備しておくのがおすすめです。
災害時におすすめの防災セットつ目にご紹介するのは「LA・PITA 防災セット」です。こちらの防災セットは、ラジオ機能搭載で蓄電可能な多機能ライトや高輝度調光ランタン・白飯・水などの必需品から、簡易救急セットや簡易トイレ・簡易寝袋にエアマットなどのあると便利グッズが装備されています。
高品質ターポリン素材を採用したリュックなので、雨の日の避難でも中身が濡れる心配がありません。
ダンボールは台風対策に役立つアイテムのひとつです。ここでは、ダンボールの便利や使い方をご紹介します。
ダンボールは、食べ物を保温したり・保冷したりするのに使うことができます。そのままでも使うことはできますが、保冷剤や湯たんぽを使えばさらに効果的です。あくまでも、一時的なものなので長期の保存には向いていませんが、一定期間、適度な温度を保つことが可能となります。
また、台風時の窓ガラス対策や避難所で敷物代わりや防寒対策としても使用できるので、準備しておくと良いアイテムです。
「災害大国」と言われる日本では、大型台風やゲリラ豪雨など異常気象による被害が甚大さを増しています。今回は、台風が来る前ににやるべき準備を項目ごとにご紹介しました。できる限りの対策をしておくのはもちろん、安全に避難できるように、避難場所や避難経路もしっかり確認しておきましょう。