1日の疲れをその日のうちにとるためにもマットレス選びはかなり重要なポイントです。マットレス1つで睡眠の質は180℃変わるので、睡眠の質を少しでも向上したい方はマットレス選びにこだわってみましょう。
ここではマットレスの基礎知識、そして選び方について徹底解説をしています。お気に入りのマットレスを見つけて、より快適な毎日を過ごしましょう。
目次
マットレスを正しく選ぶことで、たくさんのメリットが生まれます。「安いから」、「よく分からないから適当に決めた」というような理由では損をしてしまっています。自分に合ったマットレスを選ぶことで、今までの価値観がガラッと変わることに間違いありません。
マットレスは体の下に敷くもので、体にかかる負担を軽減する便利アイテムです。私たち人間は寝ている時に知らない間に体全体に重力がかかります。主に頭、背中、肩、腰、足に負担がかかりますが、マットレスの質が良くないことで体の一部だけに重力がかかってしまう可能性があります。
そしてそれが継続的に続く事で肩こりや片頭痛、腰痛、血行不良など、体の不調に繋がってしまうことも珍しくありません。朝までぐっすり眠れない原因にもなりますし、「睡眠が浅い」、「不眠症気味」と悩んでいる方は、1度マットレスを見直してみることをおすすめします。
マットレスを選ぶにあたって、まずはマットレスの役割を知ってみましょう。結論から言いますと、マットレスは眠っている間の重力を分散させる役割があります。例えば仰向けに寝た時、重力は頭・背中・腰・足に負担がかかると考えて下さい。
しかし上質なマットの上で眠ることで、余計な重力がかからなくなります。眠っている間の体の負担を軽減させることで、疲れやストレスを軽減させてくれる効果があるということになるのです。
ここではマットレスとは一体何なのか、マットレスについての情報を詳しくお伝えします。マットレスの特徴を始め、メリットやデメリットについて詳しくチェックしてみましょう。
マットレスとは体にかかる重力を分散させることができるアイテムです。体の一部に集中的に重力がかかってしまうようなことを防止し、楽な姿勢を保ちながら質の良い睡眠を促してくれます。敷布団だけで眠る方もいますが、眠りが浅い場合はマットレスを併用することをおすすめします。
マットレスのメリットからお伝えします。マットレスは弾力性があって耐久性もあるため、どんな体系の方でも使用することができます。また通気性も良いので、熱がこもりません。スプリングを利用して起き上がるのも楽ですし、腰痛持ちの方にも負担になりません。
マットレスはベッドで使用する方も多く、その高低差でホコリを付着させません。アレルギーやハウスダストに悩んでいる方にもおすすめで、毎日清潔な状態で眠ることができます。
デメリットと言えば、やはり場所をある程度とってしまうということでしょう。重さもあるので移動するのはなかなか難しく、天日干しや引っ越しの時はどうしても手間がかかってしまうということが挙げられます。
ここでは敷布団についてご説明いたします。マットレスを使用していなくても、敷布団をご存知の方はかなり多いはずです。改めて敷布団の魅力をチェックしてみましょう。
敷布団はベッドの上というよりは、フローリングや畳などに敷いて使用します。素材は羊毛、ウレタン、木綿が使用されることが多く、厚みは10cm以下と考えて下さい。昔の敷布団は木綿の物が多かったのですが、最近は羊毛やウレタンのものも増えています。
敷布団のメリットと言えば、睡眠時間以外は畳んで収納できるというところです。部屋を有効活用することができるので、部屋を圧迫したくない方におすすめです。シングル布団ならなお場所を取らないですし、便利です。
逆にデメリットは、収納が面倒くさいとも言えます。重さが5kg~6kgあるということを考えると、仕方ないとはいえ足腰に負担がかかるのは否めません。もっと軽い敷布団もありますが、厚みが薄くて寝心地が悪いという別の問題も出てくるので、そこも考え物です。
ここではマットレスと敷布団の違いを見てみましょう。しっかりとした定義があるわけではないのですが、あえて挙げるのであれば計算式・表記・種類です。どういった違いがあるのか、詳しくご説明致します。
まず基本的な違いとして計算式があります。例えば敷布団の場合、自分の身長+35cmのサイズを選ぶのがベストとされています。175cmの方なら175+35=210cmとなります。
マットレスの計算式はこれとはまた違い、自分の身長×1.05+15cmがベストサイズです。175cmの方なら175×1.05+15=198.75cmとなります。微妙な違いが出てきますが、これがリラックスして就寝する時の最適な大きさなのです。
今度は表記に注目してみましょう。敷布団のタグには縦×横のサイズが記載されていますが、マットレスの場合は縦×横に加え、厚みが記載されています。敷布団は厚みが薄く、マットレスは分厚くなっているのが特徴的です。
ちなみにマットレスは1種類ではなく、3つに分けて分類されます。三つ折りできるマットレス(敷布団の下に敷くタイプ)・ベッドマットレス・低反発・高反発マットレスがあります。それぞれ特徴や魅力がありますので、お気に入りのものを見つけましょう。
マットレスと敷布団を併用すると更に体の負担が少なくなります。体にかかる重力を分散することができるので、より快適な睡眠をとることが可能になります。
例えば敷布団の下にマットレスを敷けばクッション性を利用して体の負担が減りますし、逆に敷布団の上にマットレスを敷けば、体圧分散性を更に向上させることができます。マットレス=敷布団の下というイメージがありますが、マットレスの種類によって使い方が変わるので、どちらに使用した方が良いかを見極めましょう。
ここではマットレスの種類について徹底解説します。マットレスと聞くとすべて同じに聞こえてしまいますが、実はそうではありません。使用目的に合わせて4種類の中から選ぶことができるので、マットレス購入の際は是非参考にしてみて下さい。
スプリングタイプのマットレスの中にはコイル(バネ)が入っています。ちなみにコイルにも種類があり、ボンネルコイルとポケットコイルに分けられます。ボンネイルコイルはコイル同士を連結させ、ウレタンで覆います。やや硬めの感触になりますが体がフィットし、通気性も抜群です。
一方ポケットコイルはコイルが独立しており、布でくるんで敷き詰めたタイプです。柔らかい感触でありながら体を包み込み、負担がかかりやすい腰や背中をしっかり支え、負担を分散させます。寝ている間も安定するため、質の良い睡眠をとりたい方におすすめです。
最近はウレタンや樹脂素材のマットレスもずいぶん増えました。例えば低反発マットレスはあなたの体重や湿度、温度に合わせて形を変え、柔らかく体を包み込みます。床ずれ防止にもなるため、医療現場でも大活躍しているのがこの低反発マットレスです。
一方、ウレタン(高反発マットレス)は適度な硬さを保ちつつ、耐久性が強い素材です。寝ている間も体を支え、寝がえりを打つサポートの役割もあります。ただし温度によって感触が変わりやすく、寒すぎると硬くなり、暑すぎると柔らかくなりすぎるといった面があります。
樹脂(高反発マットレス)も適度な硬さをキープしつつ、正しい睡眠の姿勢をキープすることができます。通気性も良いため、季節関係なく1年中使用する方にピッタリの素材です。洗濯OKの素材なので、衛生面も約束されています。
ラテックスのマットレスには、天然ゴムのラテックスを使用しています。ラテックスにも3種類あり、100%天然ラテックス・天然ラテックス・合成ラテックスがあります。耐久性にも優れており、長持ちするという特徴があります。
硬さは低反発マットレスと高反発マットレスの中間あたりと覚えておきましょう。
高反発ファイバーマットレスは、柔軟性と通気性に優れており、寝ている間の体にもピッタリフィットして快適な寝心地を約束してくれます。丸ごと洗うことができるので、清潔な状態にしておきたい人にもおすすめです。
腰痛を持っている方におすすめですし、近年はアスリートも愛用しているということで話題になりました。
ここではマットレスを選ぶときにチェックしておきたいポイントをまとめてみました。自分にピッタリなマットレスを見つけるためには、ここで紹介する要点をしっかりチェックしてみて下さい。
マットレスを選ぶ時に大事なのは、やはり寝心地の良さが第一条件です。実際に寝てみて、感触(硬すぎないか・柔らかすぎないか)、体にフィットするか、寝がえりしやすいか、背中が浮いていないかなどをしっかり確認してみて下さい。
寝心地が悪いと睡眠の質も落ちてしまいますし、体への負担も大きくなります。少しでも快適な状況を確保するためにも、感覚は大事にして下さい。
通気性の良さも重要なポイントです。日本は湿気が多い国なので、特に夏はカビが発生しやすくなります。通気性が悪いとカビが生えてしまう原因になってしまうので、マットレスを選ぶときは通気性が良い素材のものを選びましょう。
朝までしっかり熟睡するためにも、寝返りのしやすさは重要です。ずっと同じ体制では体に負担がかかりすぎてしまうので、寝返りをサポートしてくれるようなマットレスが最適と言えます。
マットレスによっては反動が敏感なタイプのものがあります。あまりにも反動しすぎてしまうと眠りにくくなりますし、落ち着きません。実際に座ってみたり横になってみたりして、軋んだり揺れないかを確認してみましょう。
快適な睡眠をキープするためにも、横幅もチェックしておきましょう。ここではサイズ別におすすめの方をご紹介しますので、マットレスを購入する際の参考にしてみて下さい。
サイズ | おすすめの方 |
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シングル(100cm×195cm) | 小柄な人が眠るには十分なスペースです。軽く寝返りをうつ分には申し分ありません。 |
セミダブル(120cm×195cm) | 身長170cmの人が眠れるスペースがあります。寝返りもしやすいです。 |
ダブル(140cm×195cm) | 大柄の方が寝ていても十分眠れますが、2人眠るのには少し狭く感じます。 |
クイーン(160cm×195cm) | 中柄の方が2人眠れるスペースがあります。 |
キング(180cm×195cm) | 大柄の方が2人眠れるスペースがあります。 |
ここでは目的別におすすめなマットレスの選び方をご紹介します。特に腰痛持ちや肩こりに悩んでいる方は是非こちらにも注目してみて下さい。腰痛や肩こりに悩んでいる方は、体勢や姿勢に問題があることが多いです。
眠っている間の姿勢を無意識に気を付けることができれば、悩みは改善に向かうはずです。
腰痛を改善するためには、体が沈みすぎたりしないこと、そして硬すぎない素材のマットレスを選ぶ必要があります。体が「く」の字にならずにストレートにキープできる素材のものを選ぶようにして下さい。スプリング性がしっかりしているマットレスがおすすめです。
スプリングマットレスの中でも特にウッドスプリングと呼ばれるものがおすすめとなっています。
肩こりには2種類あり、肩周辺の筋肉が硬くなってなるタイプと、腰や背中を傷めることで連動してしまった肩こりのパターンがあります。
例えば肩周辺の筋肉が硬くなっている場合は、特に首に負担をかけてはいけません。マットレスの中には体がすっぽり収まるようなものがありますが、それだと首周りをすくめるような形になってしまい、余計に肩こりを悪化させてしまいます。
肩周辺の筋肉が原因の肩こりの方は、沈みすぎないマットレスを選ぶことが大切です。腰や背中を傷めた連動で肩こりを感じる方は、体をまっすぐに保つことができるマットレスを選んで下さい。不安定な体制になることで血行不良を起こし、それが原因で方にも影響が出てしまいます。
腰や背中からくる肩こりに悩んでいる方は、腰や骨盤周辺をしっかりサポートしてくれるマットレス選びが重要となります。
マットレスにもたくさんの種類があります。1人1人それぞれにピッタリ合うようなマットレスが必ずあるので、マットレスを購入する時は妥協をせずに実際に試し、お気に入りのものを見つけましょう。沈みすぎても良くないですし、逆に硬すぎるものもおすすめできません。
快適な睡眠を守ることは体調の管理にも繋がります。毎日の生活をより快適なものにするためにも、マットレス選びは凄く大事です。マットレス1つで腰痛や肩こりが改善することも十分ありますので、是非この機会にマットレスに注目してみて下さい。