日常生活に欠かせないテレビは、どのようにして映像が送られてくるのでしょうか。ここでは、テレビ放送の仕組みとアンテナ工事の費用や、手順について詳しく解説していきます。また、アンテナを設置する際の業者選びのポイントについてもチェックしていきます。
目次
普段目にしているテレビは、どのように放送されているかご存じでしょうか。何気なく見ているテレビの放送の仕組みまで考えたことがない、という方がほとんどでしょう。
そこで、ここではテレビ放送の仕組みとアンテナ工事にかかる費用、設置する際の手順などを詳しく解説していきます。それでは、まず最初にテレビ放送の仕組みについてチェックしていきましょう。
テレビ局で撮られた映像は放送局から家庭へと届きます。この映像が家庭に届く仕組みを簡単に解説すると、映像はまず分解され電気信号に変えられます。そして、ケーブルを使い分解された電気信号を電波塔に送り、電波塔から家庭に電波として届けられます。
この電波を受信し、テレビに繋ぐことによって電気信号が映像へと変換されます。このように、届けられた映像を私たちはテレビを通して、さまざまな映像として見ることができます。
さまざまな映像を見るために工事が必要なものは、地上波放送と衛星放送の2つです。地上波放送は、先ほど解説したような仕組みで、電波塔から送られてくる電波を受信することでテレビを見ることができます。そして、このような電波を受けとるには、UHFアンテナが不可欠となります。
もう一つの衛星放送の電波は人口衛生から送られてきます。この人口衛生から送られてくる電波を受け取るためには、パラボナアンテナを設置する必要があります。
ここまで、テレビ放送の仕組みや工事を行う必要がある放送タイプについて解説していきました。どのような放送にアンテナが必要が分かったところで、アンテナが必要な放送の1つである地デジ放送のアンテナの種類について紹介していきます。
地デジ放送を見るためには、どのようなアンテナが必要になるのでしょうか。それでは、それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
地デジ放送に必要なアンテナの種類、最初に紹介するのは八木式アンテナです。八木式アンテナは電波が一番強いもので、魚の骨のような見た目が特徴です。
八木式アンテナは、屋根馬で支柱であるアンテナマストと電波を受け取る素子を支えています。素子には反射器と導波器の2つが備わっており、とても大きなアンテナとなっています。また、重さはほとんどのものが3㎏を超えます。
デザインアンテナには、フラットアンテナや平面アンテナ、壁面アンテナという別名があり、コンパクトでスタイリッシュなデザインが特徴です。
また、カラーバリエーションも豊富ですので、名前の通りデザインにこだわられたタイプとなっています。そのため、新築の住宅に使用されることが多く、住宅の外観の邪魔にならずおしゃれに設置することができます。
3つ目に紹介するのは、室内アンテナです。基本的にアンテナは屋外に設置されています。しかし、屋外に設置できる環境がない場合に使用されるのが、室内アンテナです。こちらは部屋の中に設置することで、地デジを見ることができます。
ここからは、衛星放送であるBSやCSを見るために必要なアンテナの種類について解説していきます。BSやCSを見るためには、どのようなアンテナが必要なのでしょうか。それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1つ目に解説していく、110°BS/CSアンテナはBSとCSのどちらも見ることができる、パラボラアンテナです。
以前はCS用やBS用など、細かく分類されていました。しかし、現在はBSもCSも1つのアンテナで電波を受け取ることができるものがほとんどになりました。
4Kや8Kの衛星放送を見るためには、専用の電波を受信できるアンテナが必要です。現在CSやBSを受信しているアンテナがある場合は、4Kチューナーが内蔵されているテレビや4Kチューナーと4Kに対応しているテレビを用意することで視聴可能です。ただし、4Kや8KのNHKを見るためには、SHマークがついている受信システムが必須となります。
最後に紹介するのは、スカパー!プレミアムサービス専用アンテナであるCSアンテナです。こちらはスカパーがチャンネル数が多いため、何台かのテレビで見ることができず、1台のテレビに1本のアンテナが必要となります。
また、スカパーのチューナーが内蔵されているテレビがあまりないため、基本的にアンテナとセットでチューナーが必要となります。
地デジ放送やBSやCSなどの衛星放送を見るためには、それぞれの用途に合ったものが必要ということが分かりました。それでは、このアンテナはどのように取り付ければ良いのでしょうか。
ここでは、工事をどこに依頼すればいいのか、どれくらいの費用がかかるのかなどを紹介していきます。それでは、詳しく見ていきましょう。
アンテナを請け負う業者は、ハウスメーカーや個人の電気店、アンテナ工事専門業者、ホームセンター、家電量販店などがあります。
ハウスメーカーで工事を行う場合は、工事費用を住宅ローンに組み込める可能性があり便利ですが、仲介手数料などがかかるためコスパが悪くなります。個人の電気店の場合は、町に根付いた経営をしているため安心感があり相談しやすいというメリットがあります。
また、アンテナ専門業者はネットでの申し込みになるため業者選びが難しくなりますが、仲介手数料がないため費用を抑えることができ、対応も早いというメリットがあります。
家電量販店やホームセンターで工事をする場合は、その店でアンテナを購入することが条件の場合がほとんどです。また、仲介手数料が高く、外注の作業員が工事を行うため注意が必要です。
種類 | 費用 |
---|---|
八木式アンテナ工事(地デジ) | 30,000円~ |
デザインアンテナ工事(地デジ) | 36,000円~ |
八木式+BS放送・CS放送アンテナ工事 | 50,000円~ |
デザインアンテナ+BS放送・CS放送アンテナ工事 | 56,000円~ |
地デジアンテナ+4K8K対応BS放送・CS放送アンテナ工事 | 70,000円~ |
4K8K対応アンテナ付け替え | 50,000円~ |
工事を行う場合は、まず始めに業者に見積もりを依頼する必要があります。また、見積もりを依頼後、実際に設置する場所でどれくらいの電波を受け取ることができるか、受信レベルの測定が行われます。
その後、最終的な見積もりが提示され、ここで費用や工事内容に納得できれば契約を行います。契約を行った後は、業者がアンテナ工事を行い、施工が完了した後に費用を支払うという手順で進んでいきます。
この時注意したいのが、電波の測定が有料の業者があることや、立ち合いが必要な回数が多い業者などがあり、手間や費用が業者によってまちまちなことです。
そのため、最初に見積もりを依頼する段階でこれらの有無を確認しておくことで、スムーズに工事を進めることができます。
ここまで、業者に依頼する流れについて紹介していきましたが、アンテナの設置は実はDIYでも行うことができます。DIYで設置できれば、業者に依頼するよりも費用を抑えることができるというメリットがあります。
そんなアンテナ設置DIYの条件は、コーキングや穴あけ、金具を固定する工具があること、電波の測定を行うレベルチェッカーがあること、万が一アンテナを落としてしまい近所に迷惑をかけた際の対応が可能か、また、使用する工具や機器の使い方をしっかりと把握できているかなどです。
アンテナをDIYで上手く設置できれば、費用はかなり抑えることが可能です。しかし、屋根などの高い場所では落下のリスクがあり大変危険ですので、DIYでアンテナを設置する場合はベランダのみで行いましょう。
こちらの動画では、地デジ用のアンテナを取り付ける方法を紹介しています。アンテナ設置をDIYで行おうと考えている方は、是非参考にしてみてください。
普段見ているテレビは、さまざまな電波を受信して放送されています。そのため、地デジ放送やBS・CS放送などの衛星放送など、見たい放送に合わせたアンテナが必要になります。ここでは、設置の流れや設置費用の目安なども紹介しているため参考にしてみてください。