ハンダ付けは、電気配線の固定やプリント基板への部品固定といった電気・電子関係の作業をはじめ、電気溶接やガス溶接が難しい薄板物の接合などに使われており、電子回路を自作する方々にとってはなじみの多い工具です。最近のハンダゴテとホットナイフは、ビットを交換することで1台2役をこなすモデルが多く、さまざまなメーカーから数多くリリースされています。そんなハンダゴテとホットナイフをご紹介します。
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電動工具や先端工具を取り扱っているスリーアキシスからハンダゴテがリリースされています。ご紹介する「87000」は単三アルカリ電池を4本使用するコードレスタイプで、使用条件にもよりますが約30分の連続使用が可能で、作業場所を選ばずに何処にでも持ち運び出来るのが最大の特徴です。15wのセラミックヒーターを搭載しており、最高温度550℃まで約7~10秒という短時間で加熱することが可能です。更に操作ボタンを押している間だけ発熱する安全性に配慮された設計になっています。
消費電力 | セラミックヒーター15W |
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最高温度 | 550度 |
重量 | 約60g |
電気工具の製造販売をしているHOZAN(ホーザン)からも数多くリリースされており、ご紹介する「HS-26」は、作業内容に応じてハンダ先端のビット温度を200~500℃の間で自由に調整することが可能で、グリップに備えられたダイヤルを回せば簡単に設定が出来るモデルとなっています。また3点ホールドのグリップを採用することで握り易く、長時間の作業でも手が疲れ難いのも特徴の一つです。更に先端ビットの交換が可能でB型、C型、D型など計15種類から使用用途に応じて選択することが出来るため、幅広い作業を1台で行うことが出来るおすすめモデルです。
消費電力 | セラミックヒーター50W |
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最高温度 | 500度 |
重量 | 約75g |
広島県福山市に本社を置く太洋電機産業は、はんだ付け機器の専門メーカーでハンダ付ロボットなども製造しています。ご紹介する「HOT-60R」はニクロムヒーターを使用したホットナイフで、プラスティックや塩化ビニール、発泡スチロールなどを切断することが可能です。刃先温度は最高で約300℃(ハンダ用ビットで約560℃)まで上昇します。また先端ビットを簡単に交換することが可能で、通常のハンダとしても使用することができ、1台2役をこなせるおすすめモデルです。
消費電力 | ニクロムヒーター55W |
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最高温度 | 560度 |
重量 | 約65g |
白光(ハッコウ)は、大阪市に本社を構えアメリカ、中国、東南アジアにも現地法人を有するハンダ付け機器の専門メーカーです。白光からリリースされている、「563P」はニクロムヒーター仕様のハンダコテとなり、特に板金など大きな熱量を必要とする金属製品の接合作業に適しています。消費電力が300W、標準ビットの径が19mmもありブリキやトタンをはじめ、銅、ステンレスまでハンダ付け作業を効率良く行うことが可能なモデルです。また手元に電源ON/OFFのスイッチがあり、使い易さも考慮されたプロ仕様となっています。
消費電力 | ニクロムヒーター300W |
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最高温度 | – |
重量 | 約65g |
ご紹介する「FX600」はセラミックヒーター搭載タイプで、ICやLEDのプリント基板など電子部品のハンダ付けに最適なモデルです。本体に搭載されたダイヤルを回すだけで、先端ビットの温度を200~500℃まで調整することが可能で、更に先端ビットのオプションも約30種類がリリースされており、作業内容に合わせて幅広く対応出来るのが最大の特徴です。また温度調整ダイヤルの部分には温度上昇確認のLEDを備えており、一目でビット先端が設定した温度になっているかの確認も出来るため便利です。
消費電力 | セラミックヒーター50W |
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最高温度 | 500度 |
重量 | 約61g |
ハンダゴテとホットナイフの厳選5選をご紹介しました。ニクロムヒーターとセラミックヒーターを使用した発熱方法ですが、それぞれに長所と短所がありますので、どちらのタイプも揃えておくと作業の幅が広がります。また先端ビットを交換することでハンダでもホットナイフでも対応が出来るモデルもあり、ご自身の作業内容によって購入するモデルを選ばれることをおすすめします。