一人暮らしで料理をしているけれど、毎日の食費も決して少なくはありません。そんな時には、冷凍保存ができる作り置き料理がおすすめです。トータルの食費を節約することができ、食品ロスなども防ぐのに繋げられます。今回は、一人暮らし向けの作り置きレシピを紹介します。
昨今は安価な外食チェーン店も増えてきて、自炊よりそちらで食事をしたほうが安く上がるかもと思われているかもしれません。しかし、すべて外食にすると月6万円程、自炊にすると2、3万円と半額以下に抑えられるのです。
そして、その中でも作り置きがおすすめなのは、食品ロスを減らせるためです。毎回一人分を作っていて食材ロスが出てしまうともったいないですが、作り置きであればそれが無くなり、トータルの食費を節約できるという訳です。
後々食べられるように冷凍保存をするわけですが、美味しく食べるにはいくつかコツがあり、例えば水気が残ったままでは味がぼやけてしまいますし、冷ましていない状態で冷凍させては傷んだり味が落ちる事につながります。
作った料理は良く冷まして水気を取り、フリーザーパックなどに入れて冷蔵庫で保管という流れが理想的です。また、レタスやキュウリなどの水分を多く含む食材、豆腐やこんにゃくなどは冷凍すると食感や味を変えてしまう為、控えたほうが良いでしょう。
以上、一人暮らしになぜ作り置き料理がおすすめなのか、冷凍する際のコツなどについて簡単にではありますが解説しました。ここからは、本題となる一人暮らしにお勧めの作り置き料理レシピを紹介していきます。
まず1品目のレシピは、お好み焼きになります。野菜や肉、シーフードなどを具材として使用することができるお好み焼きは、一品の中で栄養バランスが整っていますので一枚でご飯として十分に使えますし、小さめに切り分ければお弁当のおかずになります。
お好み焼きを冷凍保存させられるのか、と思われるかもしれませんが、冷蔵は厳しいですが冷凍であれば1か月もの保存期間に延長させられます。解凍も2~3日冷蔵庫に入れてからラップにくるんだまま電子レンジで加熱するのみと簡単にできます。
続いて、豚の生姜焼きになります。調理前の場合、たれごとタッパーを密閉可能なフリーザーパックに入れての冷凍になります。出来る限りパック内の空気を抜き、乾燥から守ることで味を美味しいままに保つことができます。
調理した後の生姜焼きの冷凍に関しては、祖熱をしっかりと取り冷ました状態で、調理前と同様たれも一緒に保存できるパックに詰めます。保存期間は一か月程度で、解凍する際は食べる前日辺りに冷蔵庫に移して自然解凍をします。
キーマカレーも作り置きのレシピとしてお勧めできます。ひき肉、野菜にカレー粉とケチャップで下味をつけた状態にし、これをそのまま冷凍庫に入れて保存します。食べる際は、解凍をしながらフライパンで炒めますので、作りたての味になります。
ひき肉、野菜ともにお好みの種類を使って構いませんが、下味をつけてから冷凍をするのは、ひき肉がしっとりとした状態になり、具材に味がしっかりと染み込んでくれるからです。冷凍保存は2週間程度持たせられます。
和食のおかずが欲しい場合には、さわらの西京漬けをお勧めします。塩を振り、臭みを取った状態のさわらに、西京味噌と酒、みりんを漬けるだけと、作り方も非常に簡単なのです。食べる際は解凍したさわらの味噌を洗い流し、フライパンで焼いて焼きたてを食べられます。
保存可能な目安は2週間から3週間程度になります。食べる日の前日に冷凍庫から冷蔵庫に移して自然解凍をさせましょう。残った合わせみそを使い、ほかの白身魚や卵黄をつけて食べてもおいしくいただけます。
様々な料理に使える、鶏肉団子を作り置きにしておくと便利です。ラップを敷いたバットの上に鶏肉団子を並べて、その上からラップをかけた状態で冷凍庫にインして密閉可能なフリーザーパックなどに入れれば、保存にかけられます。
使う際にはほかの料理と同じように、前日に冷蔵庫に移して解凍をします。スープに入れたり鍋の具材にしたり、おでんに入れたりと使い方は多岐にわたる便利な料理になります。保存期間はこちらも2~3週間ほどです。
スープを冷凍保存するというのは異色に思えるかもしれませんが、ミネストローネをはじめとした野菜を主軸にしたスープは一度に多く作っての冷凍保存ができます。例えば、レンジで加熱した野菜に調味料を加え、これを冷凍庫で保存します。
後は食べる際にお湯をかけるだけで、まるでインスタントのように簡単に作り置きの野菜スープが食べられます。水とコンソメでスープになりますし、メインディッシュのスープに使ったりもできます。保存は約1週間程度効きます。
直ぐに食べられるおかずが欲しい時には、ガーリックチキンを作り置きしてみましょう。蒸し焼きの工程まで完了したチキンをラップに包み、ジッパー付きの密閉可能な容器に入れて冷凍庫へ入れれば、2~3週間はキープできます。
メインのおかずにするのはもちろんの事、サラダのトッピングにしたり、あえ物に使ったりとアレンジの仕方は多岐にわたります。
おかずとして大定番のから揚げの冷凍保存も効かせられます。鶏肉などをつかった肉のから揚げはもちろんのこと、魚のから揚げも作り置きが可能です。タラ、サーモンなど白身魚のから揚げは、マヨネーズやケチャップ等のソースで食べるとおいしいです。
下味はニンニクかショウガ、そしてめんつゆや白だし、塩コショウのいずれかを使用して付けられます。しっかりと冷まし、2~3個ずつをラップにくるんでバットに乗せて冷凍保存をすれば、極力味を落とすことなく食べられます。
ねぎと豚バラ肉を使ったネギ塩だれは、簡単に作れる美味しい作り置きレシピです。ネギ、豚バラ肉をお酒とみりん、塩コショウ、ショウガ、おろしにんにく、ごま油で馴染ませ、これをジップロックなどを使って密閉保存します。
食べる際には、解凍をした後にフライパンで焼くだけですぐに食べられる状態になります。一度の食事で食べられる分量ずつでの保存をすると、弁当のおかずなどにも使えます。豚肉でなくとも、鶏肉を代用して使ってもおいしいです。
おかずはあるけれど野菜が足りない、という場合には、野菜のごま和えを作り置きにしてみましょう。使用する野菜は好きなものを使ってよいですが、ニンジンやインゲン、イクラなど、冷凍することを考えて水分の少なめな物をお勧めします。
作るのは先に野菜を茹でておき、めんつゆとごまで和えれば簡単に出来上がります。保存の際も、ほかの料理と同様に密閉できる容器に入れます。茹でた野菜を冷凍し、解凍してからドレッシングをかけるという食べ方もできます。
一口で美味しい鳥つくねハンバーグです。鶏ひき肉、長ネギ、マヨネーズや生姜チューブなどの種を混ぜ込み、焼いたつくねを十分に冷ましてから密閉保存して冷凍にかけます。卵を使わなくとも、柔らかくてふんわりした仕上がりのハンバーグが出来上がります。
最後はスペアリブの作り置きです。難しそうな料理に見えるかもしれませんが、その実手順はとても簡単で、ケチャップと焼き肉のタレ、お酢を混ぜたものに肉を漬けて小分けした状態で冷凍しておき、食べる際は焼いて食べるのみです。
味自体は1週間から2週間程度でしっかりと染み込みますが、冷凍であればもっと長い期間保存させられます。オーブンやグリルで焼いても良いですが、フライパンでカリッとした仕上がりにして食べてもおいしいです。
味を付けて保存する作り置きには、出来るだけ調味料がたくさんあると安心です。酒、塩、醤油、砂糖やみそ、ケチャップにマヨネーズなどの基本的なものをそろえておき、めんつゆや焼き肉のタレ、ドレッシングは様々な調味料を混ぜてあるものですから、一回で味付けを決められて便利です。
料理が面倒でついつい外食になってしまう、という気持ちも分からなくはありませんが、そんな時こそ作り置きが便利です。作り方もそう難しくなく、そして保存期間も長く持たせられるものもありますから、まずは一品、ぜひ作ってみて下さい。