家事をする時間が取れない時には、家事代行サービスに頼ることも最近では珍しくなくなりました。需要が高まっている家事代行ですが、他人の家に上がるという関係上、不安に思ったりトラブルが起きるのではないかと心配な方も居るでしょう。家事代行の仕事の安全性、トラブル回避の仕方などを解説します。
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家事代行サービスを行う会社というのは、代行を依頼したい依頼主と、実際に代行をするスタッフとをつなぐ、派遣会社的な立ち位置です。基本的には、作業内容などの顧客の要望を伺い、それにマッチしたスタッフを派遣するという流れです。
家事を代わりにやってもらう、というと豪邸の家政婦のようなイメージがあるかもしれませんが、昨今は一般の家庭や一人暮らしの方からの依頼が多くなっています。しかしその中で、スタッフ側からは一人暮らしの男性の方の家に上がるのは抵抗がある、という声もある様です。
実際に家事代行で働いているスタッフの方から、この様な不安の声があるという話を聞くと、家事代行の仕事が危険に感じてしまうかもしれません。しかし、そういった点は会社側も考慮しており、しっかりと安全のための策を講じています。
まず1つは、依頼主の家に行く前に、どんな利用者なのかを自分が事前に把握できます。依頼主の家族構成をはじめとして、年齢、性別等は実際に派遣される前に確認できますし、不安であれば会社側からもっと情報をもらう事も可能です。
更に、二人体制で伺えるようにしたり、相手の変更ができるなどの融通が効くこともあります。そこまでは行かなくとも、会社に相談に乗ってもらうことぐらいはできますし、業者によってはスマホで近くの依頼主の事を調べられたりもします。
2つ目は、自分で仕事の範囲を選択できることです。スタッフ側が伺う依頼者の選択の余地が全く無いという事は無く、通いやすい場所、仕事の条件に合わせての選択ができますから、無理に不安な場所に派遣される、という事もありません。
また、実際に派遣された中でも、仕事の範囲外の事を突然しなければならない、という事態にも陥りにくいです。例えば日常レベルの清掃の依頼の中なら、エアコンやレンジフードの掃除と言った内容は対象外ですから、一度本部に連絡を入れて指示を仰げます。
家事代行サービスの会社で働く大きなメリットが、会社側のサポートをしっかり受けられることです。派遣前には利用者の住所、名前、電話番号等の個人情報が伝えられ、事前にヒアリングをしてどんな方なのかを把握してくれます。
実際に派遣されてからも、例えば物を壊してしまった時には損害賠償保険によって会社側が負担をしてくれますし、依頼の範囲外の事を頼まれた場合でも会社が間に入ってくれるなど、何かしらのトラブルがあっても会社が対応してくれます。
この様に、家事代行サービスの会社側のサポートをしっかりと受けられますから、安心して仕事に臨める体制が整っています。それでも、絶対にトラブルが起きないとは限りません。そこで、安全に家事代行で働くためのコツをいくつか解説しましょう。
まず1つは、信頼ができる家事代行サービスの会社に所属し、そこを通して依頼を受ける事です。ここでいう信頼の置ける家事代行サービスの会社というのは、ベアーズやCasyなど、直接雇用型の会社という事です。
こうした体系の代行サービス会社は、損害賠償保険の加入をはじめとして、依頼に無い事を頼まれた際に仲介に入ってくれるなど、何らかの不測の事態が起こった時に大きなトラブルに発展しないよう、守ってくれるのです。
逆に断った方が良いのは、家事代行会社を介していないケースです。例えば知り合いからの紹介、マッチングアプリを利用しての依頼、個人契約での切り替えなどは、利点も確かにありますが、万が一の時に守ってくれる人はいません。安全面を重視するなら、先述の信じられる会社をお勧めします。
もう1つ、身の危険を感じるような内容の仕事はキッパリと断りましょう。例え依頼者が一人暮らしの男性であり、非常に常識的で人格者であったとしても、どうにも不安であるという場合には、会社に相談してみましょう。
先に解説した通り、実際に家事代行に伺う前に、依頼者の情報はヒアリングがされていますから、会社側から伝えられるようになっています。そこでどの様な方なのかを把握でき、不安、危険だと思うようならば外してもらう事も可能でしょう。
もし一度サービスに伺い、その時に不安を覚えたとしても、その後に会社に相談しても構いません。一人で不安を抱え込まず、会社側にそれを相談すれば、理解をしてもらえるはずですので、少しでも気になるのなら迷わず相談を持ちかけましょう。
こうしてできる限り安全な場所を選べる様に、事前に策を講じておくことはできます。それでも、実際に家事代行に行った際に身の危険を感じるようなことがある場合の対処法、これも覚えておきましょう。
ケースとしてはほとんどないことではある様ですが、例えばサービスの内容でトラブルが生じてしまったり、下心のある様な言動で不安を覚えたり、と言った事があった場合には、理由を付けてすぐに家の外へ出るようにしましょう。
「本部から連絡が入った」といった内容で良いです。そこから会社へ直ぐに現状を連絡し、指示を仰ぎましょう。しっかりした会社なら、こう言った事態に陥った場合のマニュアルを会社側が用意してくれていますから、事前に万が一の際の動き方なども聞いておいても良いでしょう。
以上、家事代行の仕事に危険性はあるのか、安全に働くために覚えておくべきことなどを解説しました。最後に、家事代行業を安心して実践できる、おすすめの家事代行の業者を3社ご紹介しましょう。
まずは「Casy(カジー)」です。先に挙げた家事代行サービス業者の大手の1つであり、最短で週に1日2時間から代行業を行う事が出来、自分の行けるサービス提供可能なエリア内で空き時間や週末に働けます。
スタッフの側がどの様な依頼に対応するのかを選択できるようになっており、自分が安心して働ける場所を選べます。勿論直接雇用型形態ですから、もし依頼内容外の事を頼まれたとしても、会社が前面に立ってくれます。
講師による研修、デビュー後のスキルアップ制度なども設けられており、代行業の未経験の方であっても安心してチャレンジできます。平均時給1,450円と平均を上回っており、氏名や昇給によってさらに高時給を狙う事も可能です。
続いては「タスカジ」です。こちらはカジーとは異なり、依頼者とスタッフとのマッチングサイトになります。スタッフ側は自分の受け持てる仕事内容などを登録し、依頼者は仕事の内容などから最も適するスタッフとのマッチングをします。
直接雇用の形態ではなく、個人事業主として活動を行います。これだけ聞くと安全面に不安が残るかもしれませんが、損害賠償保険は適用されますし、デビューまでのサポートやサポートセンターなども設置されています。
一日3時間から働くことができ、受け持つ仕事の内容、そして場所についても自分で決められます。現在働いているスタッフの約8割が未経験からのスタートですので、スキル等無くともしっかり働けるようになります。
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3社目は「キャットハンド」です。東京、神奈川、千葉、埼玉と関東圏でサービスを展開しており、サービスエリア内であれば自分の行ける場所を勤務地にすることが可能です。週一日、2時間から働けて、現場まで直行直帰、時給1,500円以上にもなります。
スタッフとして働く前には、当然充実した研修を行いますし、未経験から入られた方がほとんどですので特別にスキル等は必要ありません。また、初めてのスタッフとしての仕事には担当社員が同行してくれるなど、安心して働くための体制も整っています。
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初めて家事代行の仕事をスタートする方などは、安心して働けるかなど自分だけでは解消できない不安も多いでしょう。家事代行サービスの業者を通せば、手厚いサポートやトラブル時の対応をしっかり行ってくれます。会社の体制をしっかり確認して、会社に所属しながら働いてみましょう。