日本に住んでいると当たり前のように設置されている雨戸やシャッターですが、なぜ必要なのかと聞かれると「分からない」と答える方も多いのではないでしょうか。当たり前すぎて深く考える機会がありませんが、これを機会に雨戸やシャッターについて考えてみましょう。
ここでは雨戸やシャッターがある意味、そして役割やメリットについて詳しく解説しています。雨戸やシャッターの必要性をチェックしてみましょう。
雨戸を設置する意味は、雨や風を避けるためということが第1に挙げられます。普段の雨なら何も問題ありませんが、台風のような強い雨・風がふいてしまうと雨風と共に外部のゴミや障害物が飛んできて、ご自宅の窓ガラスを破壊させてしまう可能性があるのです。
窓ガラスが割れるとガラスが飛び散って大怪我になってしまう可能性も十分ありますので、そういった事故を防ぐためにも雨戸はとても大切な設備と言えるでしょう。実際に台風で何もしなかったご家庭と雨戸を閉めていたご家庭では、被害の違いに大きな差が出ていました。
雨戸を閉めていたご家庭は何も被害がありませんでしたが、何もしなかったご家庭は窓ガラスを破損させるなど大きな被害があったので、雨戸の効果は非常に有効的であるということが証明されています。
雨戸は雨風を避けるためというのが分かったところで、他の役割について考えてみましょう。雨戸を設置していることでたくさんのメリットを実感できるはずです。
空き巣被害はいつの時代もあるものですが、実際に空き巣がご自宅に侵入する時はガラス破りが1番多いのです。そこで雨戸を設置していれば犯人もすんなり侵入できなくなってしまうので、それだけでも防犯対策が高いと言えます。
雨戸があれば、出かける時や寝ている時も安心と言えるでしょう。実際に雨戸を設置している住宅の空き巣被害は少ない傾向にあるので、是非参考にしてみて下さい。
金属製の雨戸は防火効果が高いということもあり、そこの箇所を燃えにくくします。窓ガラスは火に弱い性質なので、1度燃え始めてしまうとあっという間に割れてしまい、更に火の加速が進んでしまう原因になってしまいます。
もちろん防火対策に対応した窓ガラスを設置することも大切ではあるのですが、雨戸はどのご家庭でも設置していることが多いので、それだけでも大きな意味があります。1度火が付いてしますと消すのはとても大変です。事前に防火対策できるのであれば、それに越したことはありません。
冬になると隙間風が冷たく、なかなか眠れないという経験がある方も多いのではないでしょうか。しかし雨戸を設置していれば隙間風を防ぎ、少しでも暖かさが逃げないようにしてくれる効果があります。
近年は断熱材を使用した窓ガラスや住宅設備が増えていますが、雨戸があれば断熱性能のない住宅でも問題ありません。冬は寒い状態をなるべく避け、夏は暑くなる原因を改善させることができる優秀な設備なのです。
夏場は太陽の光が入り込むことにより、家の中の温度が一気に上昇してしまいます。特に窓ガラスは太陽の熱を取り込みやすく、厄介なのです。しかし雨戸を設置していると太陽の熱を取り込まないように、家の外で遮断させる効果があります。
体感温度も違ってきますので、雨戸があるとないとでは大きな違いがあるのです。雨戸は熱中症対策としてもおすすめと言えるでしょう。
雨戸には防音効果があるので、家の中で音楽を聞いたり、TVを大音量で見ていたりする場合にかなり有効的であると言えます。他にも自宅が交通量の多い土地だったり、外がうるさい時も雨戸の防音効果が非常に役に立ち、音を感じなく家の中で快適に過ごせるようになります。
ここでは雨戸について詳しく解説しながら、ご紹介いたします。雨戸と言っても1種類だけではなく、たくさんの種類、バリエーション、タイプがあります。ここを参考にして、希望の雨戸を見つけましょう。
雨戸の中でも引き戸タイプは1番スタンダードなタイプが引き戸です。2・3枚の雨戸で窓を守って、引き戸のように横にスライドさせて使用します。光や風を一切取り入れないのが一般的ですが、最近は光を取り入れたり、断熱性能が高いものもたくさん販売されています。
交換の際も難しくなく簡単なので、いざという時も便利と言えます。そして雨戸の中では、価格もリーズナブルになっています。
シャッタータイプの雨戸を見る機会も多いのではないでしょうか。近年は人気の雨戸で、力を入れなくても上下に開け閉めできるため、非常に便利で人気です。手動タイプだけではなく電動タイプも増えており、リモコン1つで操作できるといったメリットもあります。
折れ戸タイプなら雨戸が設置できないご家庭でも設置しやすくなっているほか、開閉も力を入れずにできるので扱いやすい特徴があります。洋風なデザインのなっているので、洋風な住宅におすすめです。
雨戸によって使用する素材はまったく違います。ここでは木製・アルミ製・銅板製の3パターンをご紹介しますので、是非チェックをしてみて下さい。
古民家や、昔の住宅には木製の雨戸が使用されていました。しっかりとした重みのある造りが特徴的ですが、長年設置したままだと雨水を吸いやすく、木製なので劣化してしまう傾向にあります。火にも弱く開け閉めも力が多少必要になってしまうので、現在は少なくなっています。
アルミ製の雨戸は耐久性が非常に高く、長年設置していても劣化しにくいという魅力があります。海の近くの住宅でも塩水によって腐食することもないので、非常に優秀な雨戸と言えます。
銅板製の雨戸はとにかく強く頑丈で、メンテナンスも少なくてすむのが大きな特徴と言えるでしょう。サビにも強い素材なので、劣化の心配はありません。
最近の住宅は性能が高いこともあり、雨戸は必要ないと考える方もいるかもしれません。そこでここでは最近の住宅でも雨戸が必要なのかどうかについて詳しくまとめてみましたので、是非こちらも参考にしてみて下さい。
雨戸を設置することで強い風や雨を防いだり、防犯対策や防火対策になるということは大きなメリットと言えるでしょう。しかし雨戸を設置することで少なからず設置費用が必要になってしまうので、コストカットするためにも雨戸を設置しないご家庭もあります。
特に新しい住宅では防犯ガラスを使用しているところも多くなってきているため、雨戸の必要性がないと考える方も中にはいるのは確かです。しかし雨戸は防犯対策や防火対策だけではなく、防音対策やプライバシー保護など、メリットもたくさんあるのも忘れないで下さい。
雨戸を設置するかどうかは自由ですが、デメリットとメリットを比較した時にメリットの方が多いということは確かなので、そこを確認しながら雨戸を設置するかしないかを決めましょう。
雨戸を設置しないことでコストカットは実現します。そして住宅の外観をスッキリさせられるということ、間取りの自由性が高まるということが挙げられます。雨戸を設置することでのメリットはたくさんありますが、中にはこういった理由で雨戸を設置しないご家庭もあります。
雨戸をつけないことでのメリットも確かにありますので、事前にしっかり把握しておくことをおすすめします。
雨戸を設置することで台風対策や防火対策、防音対策、防犯対策などたくさんのメリットがありますが、設置する時の費用が掛かること、見た目がスッキリしないことなどのデメリットがあることも覚えておくようにしましょう。
最近はシャッター式や電動式の雨戸もたくさん出てきており、見た目が悪くなってしまうということはが解消されることもあるので、まずは雨戸についてチェックしてみて下さい。素材によっても耐久性や利便性も変わってきますので、雨戸を設置する時はしっかりと考える必要があります。
価格も安いものから高いものまで様々なので、ご家庭に合わせた雨戸を見つけてみて下さい。新築でも、リフォームでも、雨戸の存在は意外と重要です。雨戸がある住宅、雨戸がない住宅では住みやすさや快適さも変わってくるので、しっかり確認しましょう。