パソコン本体に内蔵されているスピーカーを利用するよりも、外部スピーカーを接続して利用したほうが、当然ではありますが高音質な音声出力が可能です。お手ごろな価格のモデルから、ハイレゾ対応のハイエンドモデルまで各種揃っている中で、今回はお勧めのPCスピーカーを13点紹介します。
PCスピーカーとは、USBで有線に接続したり、ステレオミニプラグを使用して使うスピーカーの事です。ノートパソコン、デスクトップパソコン双方にスピーカーは内蔵されていますが、外付けでスピーカーを利用したほうが音質は勝ります。
パソコンの左右に配置するタイプもあれば、デスクトップのモニターの下などに置いて使えるタイプのものもあります。有線で接続するほかにも、最近ではBluetoothで無線接続ができるスピーカーもあり、多彩な使い方も可能だったりします。
以上、PCスピーカーがどんなものなのかについて、簡単にではありますが解説しました。接続の仕方を始め、PCで使えるスピーカーも様々ラインナップしています。続いて、そんな中での選び方の基準を紹介しましょう。
まずはchタイプを確認してみましょう。これは搭載されているスピーカーの数を表す数値であり、整数と少数でそれぞれ意味が異なります。整数側は全音域のスピーカーの数、少数の方は低音を担うサブウーファーの数を示します。例えば2.1なら、全音域が2つ、サブウーファーが1つあるという事になります。
主に3種あり、2.0chは左右に全音域スピーカーを備えており、コンパクト設計で置く場所に困りません。2.1chはサブウーファーを追加したもので、出力される音の立体感が増します。さらに5.1chもあり、全音域4つにセンターが1つ、そしてサブが1つの構成で、より臨場感がプラスされます。
スピーカーを外付けで利用する以上、音質についてもこだわりたい所でしょう。ここで基準になるのが「再生周波数帯域」で、スピーカー自体の出せる音域を表します。「50Hz~20kHz」などで表され、例の場合には50Hzの低音から20Hzの高音までカバーできることを意味します。
この数値の範囲が広ければ広い程、より表現できる音が豊かになります。但し、範囲が広いに越した事は無い、という訳では無く、広くても特定の音域だと小さくなってしまうというケースもあり得、逆に狭めでも全域をしっかりと鳴らせる場合もありますから、レビュー等を確認することをお勧めします。
もう1つ、ハイレゾ対応かどうかも音質に大きく関係する要素です。こちらはハイレゾリューションの略であり、音声の解像度がどれだけ高いかを意味しています。再生される音はCD音源などよりも原音に近いものになりますから、高音質さを求めている場合には対応モデルの方が良いでしょう。
接続の仕方も大切です。有線で接続する場合には主に2種類があり、1つがアナログ接続です。こちらはPCのスピーカー端子に接続して使用する方式であり、比較的スピーカー本体がリーズナブル、かつ他の端子を持っているデバイスがあればそちらにも利用できます。
もう1つは、USB接続です。こちらはPCのUSB接続端子に差し込んで使用する方式であり、アナログ程出力は強くはないもののデジタルな音声信号の送信が可能ですので、ノイズが入りにくく配線も1本で足りる為PC周辺がスッキリします。
更にBluetooth接続のスピーカーもあります。イヤホンなどと同様、基本的には有線方式と比較するとどうしても音質に関しては譲るところがありますが、配線が不要なためデスクに本体を置くだけですし、他デバイスでBluetoothに対応していればそちらでも使えます。
そして、スピーカー本体のサイズです。メインのサテライトスピーカーはもちろん重要ではありますが、サブスピーカーやウーファー等のサイズも事前に確認しておくべきです。音質の高いものであればあるほど、本体サイズは大きくなる傾向にあります。
実際に手に入れて使う前にスピーカーをどこに設置するのかを決めておき、どの程度まで許容できるのかを知っておくと良いでしょう。また、ケーブルの取り回し、電源をどこから取るのか等も最初に決めておけると、スムーズに適したスピーカーを絞れます。
以上、PCで使われるスピーカーはどんなものなのか、その選び方の基準について、それぞれ解説してきました。ここからは、本題となる人気メーカー製のおすすめPCスピーカーのモデルを計13点紹介していきます。
まず1点目は、エレコム製の小型PCスピーカーです。接続方式がUSBの、パソコンのUSB接続端子につなげるだけで使える2.0chのコンパクトモデルで、50㎜径のフルレンジドライバで音楽や言語音声等もはっきりと聞き取れるようになっています。
2.0chタイプのスピーカーの例に漏れず、8.2×7.2㎝のコンパクト設計のスピーカーですので、USBで接続方式と併せて有線ながらPC周辺を複雑にすることなく利用できます。1,000円台の非常にリーズナブルで手軽に使えるPCスピーカーです。
続いて2点目は、PC周辺機器を多く取り扱っているロジクール製のPCスピーカーです。こちらも1点目のエレコムスピーカーと同様、USBでの給電で使用する方式となっており、本体正面の電源スイッチとボリューム調整用のつまみで操作ができます。
USBに加えて3.5㎜のオーディオ入力にも対応し、接続端子さえあれば様々なデバイスでの利用も可能になります。有線で煩わしくなりがちなケーブルはスピーカー本体の背面に収納もできますので、スッキリとしたデスクで活用できます。
スピーカー関連では大手のJBL製のパワードスピーカーになります。ACアダプタは必要なく、USBケーブルを使用してPC本体に接続、給電しながら使用するタイプのスピーカーであり、専用のドライバの導入も不要なため、出先での利用も問題ありません。
JBLが独自に開発したスリップストリームポートが搭載されており、低音域の豊かな再生を可能にしています。加えて、50㎜径のフルレンジドライバー、高効率のデジタル式アンプなどが高音質化に作用し、縦横どちらでも設置して使えます。
タオトロ二クスのPCスピーカーです。本モデルもUSB接続式であり、出力6Wのフルレンジスピーカー2基、低音増強用のパッシブラジエーター2基、高音域再生用のツイーターも2基備え、幅広い音域のクリアな再生を行えます。
USBでの給電しながらの利用はもちろんの事、AUX接続、そしてBluetoothでのワイヤレス接続という3つの使い方ができ、パソコンのみならずタブレットやスマートフォンでも使えます。サイドにつまみがあり、簡単にボリューム調整ができます。
バッファローのコンパクトスピーカーのご紹介になります。3Wのフルレンジスピーカーを2基搭載しており、USB接続で給電を行うバスパワータイプですので、コンセント無しでステレオミニプラグを同時に接続して利用します。
ケーブル途中にボリュームを調整するコントローラーが付属しており、パソコン側でいちいち調整をしなくとも簡単に音量設定が行えます。本体価格2,000円台の、手ごろでお求めやすいPC用スピーカーとなっています。
Amazonベーシック謹製のダイナミックサウンドスピーカーです。こちらも紹介したきたモデルのそれと同じくUSBでPCから給電しながら使用するタイプで、本体には底部にラジエーターを備えており、迫力のある重低音の再生に貢献します。
ドライバーは必要なく、使用時のセットアップも行う必要はありません。音量の調節はコンピューター経由かスピーカー内のインラインコントロールで行え、4個セットになっていますのでコンピューターに2台、他に2台と使えます。
サンワサプライの2.1chマルチメディアスピーカーです。映画、ゲーム等で臨場感を付加するのに欠かせない低音を2.1chで再現するスピーカーシステムで、大型の4インチのサブウーファーユニットが加わることで重低音が再現されます。
やや上向きのサテライトスピーカーは、操作しているデスク上の人の耳に音源をダイレクトに届けます。サブウーファー上部にはコントローラーが設置され、ボリュームコントロールに加えて低音の効きを調整できるBASSコントロールもあります。
楽器メーカーとして有名なヤマハ製のハイグレードスピーカーになります。バランス伝送方式での音声接続でノイズの発生を極力抑え、新設計されたスピーカーユニットを搭載している為にハイレベルでのハイレゾ再生が可能になっています。
加えて、家庭用の無線LANへ接続可能な内蔵Wi-Fiを使ってのインターネットラジオの再生、光デジタルに対応するなど多機能なモデルとなっています。Bluetoothでの無線接続もできますので、パソコンのみならずスマートフォン等の楽曲再生もできます。
音響関係のメーカーとして有名なボーズのマルチメディアスピーカーのご紹介になります。デスクトップ用のスピーカーが2台、デスクやテーブルの下など離れさせた場所にも置けるAcoustimassモジュールがセットになっています。
ボーズ独自の技術「アクティブ・エレクトロニクス・イコライゼーション」は小音再生時のバランスを自動的に調整してくれ、付属するコントローラーでボリューム調整やタッチセンサーでのミュート化などを行えます。
同じくボーズ製のマルチメディアスピーカーをお勧めします。独自のデジタル信号転送処理によって一貫してクリアなサウンドが再現でき、映画、ゲームなどを臨場感ある中で視聴したり、プレイするのをサポートしてくれます。
ヘッドホン、イヤホンジャックも備えているため、スマートフォンやタブレットなどでより迫力のある音楽を聴くなどと言った使い方も可能です。9点目の同社製スピーカーと比較するとコストが抑えられており、お求めやすいハイレベルスピーカーであるといえます。
シンプルなPC周辺に難なく設置して利用できるPCスピーカーです。6.2×6.2㎝の正方形のコンパクトモデルでありながら、左右で最大6Wの出力を発揮して再現可能な高音質を、出来る限りまで省スペース設計にしつつ、無理なく低音から高音域まで再生可能です。
USB接続でPCから給電を行うタイプですので、そのままパソコンへつないで外部スピーカーとして利用できます。ケーブル自体の長さが100㎝とゆとりをもって作られていますので、PC本体から離れた場所に設置して使う事もできます。スタンドのLEDブルーカラーを光らせられます。
スリムスタイルの細長いPCスピーカーになります。省スペース設計ながら最大出力は6Wと強めですので、響きを効かせた低音域からクリアな高音域まで再生してくれます。形状故に置く場所は選ばず、デスクトップパソコンであればモニター下部分に配置しても利用できます。
机、固定物などに音がぶつかると反射して音が乱れてしまうバウンダリー現象は本体が斜めに設計されている事で解消されており、またUSB電源方式ですのでバッテリーなどを気にする必要もありません。本体横にボリューム調整や電源スイッチ、背部にはイヤホンとマイクジャックが備わっています。
最後の13点目はKEiiDのPCスピーカーです。高品質の全周波数ホーンが内蔵されており、加えて低音域を増強させる2枚の低音振動板、そしてDSP音質最適化技術及びD級デジタルアンプを搭載したことにより、高音域から低音域まで豊かな音質での再生を行えます。
本体には専用のコントローラーが有線で付属しており、接続モードの切り替えや音量の調整、電源等の操作を手元で行えるようになっています。コントローラーサイド部分にイヤホン、ヘッドホンジャックがあり、ここから直接接続して使えます。
有線接続でのスマートフォン、タブレット等での利用もできますが、Bluetoothのワイヤレス接続にも対応しており、ケーブルを介さずにPC等とペアリングしてスッキリしたデスクで活用するという使い方もあります。
コンパクトで置く場所に困らないモデルから、迫力のあるビッグサイズモデル、リーズナブルながら高音質なモデルや多機能なハイグレードモデルなど、様々なPCスピーカーがあります。ぜひ自分の使い方にマッチするスピーカーを使ってみて下さい。