ヘッドホンやイヤホンを買い替えたいけれど、どのブランドにしたら良いのか迷うこともあるでしょう。色々なブランドやメーカーから販売されているので自分に合ったものを選ぶことが大切です。そこで今回はSHUREのヘッドホンやイヤホンの選び方やその質、SHUREのおすすめ商品についてご紹介します。
SHUREはレコードカートリッジやマイク、ヘッドフォンおよびイヤホンなどの設計、製造を行っているアメリカの企業で1925年に創業した歴史のある会社です。
SHUREの目玉商品でもあるイヤホンのEシリーズでは、1997年に「E1」がミュージシャンのステージモニター用に開発されたのが始まりです。その後、2000年代のデジタルオーディオプレーヤーの爆発的普及の影響を受け、「E2c」が一般的購買層向けに発売されると、SHUREの商品は高音質イヤホンの代表的な製品として一般的な購買層にも認知されるようになりました。
2010年の発売開始以降、高い人気を誇るSEシリーズは、今もなお多くのミュージシャンやオーディオファンに愛用される商品となっています。
SHUREのヘッドホンとイヤホンはプロ仕様から一般仕様までさまざまなモデルに分かれているので、自分のニーズに合ったものをきちんと選ぶことが大切です。ここではその選び方について解説するので、参考にしてみて下さい。
通勤や通学で使用するなら、モバイルリスニング向けのモデルがよいでしょう。しかし、モバイルリスニング向けのヘッドホンは現在「SRH240A」しか生産されていないので、あまり選択肢がないように感じるかもしれません。これ以外の目的で使うのであれば、オーディオファイル向けのモデルを選ぶようにしましょう。
SHUREの製品は、プロ向けのヘッドホンおよびイヤホンのラインナップが豊富です。スタジオでのモニタリングには、SRHシリーズの開放型ヘッドホン、ステージで使用するなら、SEシリーズの高遮音性イヤホン、音楽編集作業には、SRHシリーズのミキサー・サウンド向けヘッドホンというようにニーズに合わせて選びましょう。
また、SHUREではほとんどのモデルが着脱式のケーブル採用となっています。ワイヤレス機能を実現するBluetoothケーブルやリモコン・マイク付きのユニバーサルケーブル、それら両方の機能を備えたものというように種類が豊富なので、ケーブルの使い勝手を基準に選んでみるのも一案です。
SHUREのケーブルは、互換性がある上に別売りされているので、本体の購入後に付け替えることもできます。これならばケーブルを傷めたり失くしたりしても安心です。
ヘッドホンやイヤホンは、装着した時の耳へのフィット感も大切です。耳にきちんとフィットしないと、つけていてもずれやすく不快感を覚えることも多々あります。機能性はもちろんフィット感にも注目して選ぶようにしましょう。
安定したフィット感を重視したいのであれば、イヤホンSEシリーズがおすすめです。SEシリーズは、一般もしくはプロ向けの商品に関係なく、「シュア掛け」に対応しているのがポイントです。「シュア掛け」とは、イヤホンを耳の裏側に沿って下から上に通してから、耳の上を通ってイヤホンを耳の穴に入れる掛け方のことで、SHUREがプロミュージシャンのニーズに合わせて開発したイヤホンの装着方法のことを指します。
普通のイヤホンでも「シュア掛け」はできないことはありませんが、ケーブルとイヤホンの接合部分を曲げることになるので、ケーブルが傷みやすいという特徴があります。「シュア掛け」をしたいのであれば、それに対応したモデルを選ぶようにしましょう。
SHUREの「シュア掛け」対応モデルは、イヤホンのケーブルを耳に掛けて利用する設計になっているため、イヤホンを付けたまま動いても、安定した装着感が得られるのがポイントです。ヘッドホンを選ぶ場合は、長時間装着しても重たくないよう、その重さにも注目しましょう。
解像度の高い、質の良いサウンドをイヤホンで楽しみたい人は、SEシリーズのBA型イヤホンもおすすめです。BA型とは、「バランスド・アーマチュア型」の略で、音を出すための駆動方式のことを意味しています。
SHUREのBA型イヤホンには、独自に開発したテクノロジー「MicroDriver」が搭載されているのも特徴の一つです。同様の他社製品と比較すると高価格帯なのがマイナスに感じる方もいるかもしれませんが、複数の「MicroDriver」を搭載したSEシリーズは、解像が高い上に繊細なサウンドが楽しめると評判です。
ここで実際にSHUREの中でどの製品がおすすめなのか、製品ごとにその特徴などについてご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい。
マイクの付いた高遮音性イヤホンがあれば、リモートワーク中の会議はもちろん、会議が終われば音声を切り替えてそのまま音楽を楽しむことも可能です。Bluetooth 5.0 対応となっており、最大連続再生時間10時間、さらに最大通信距離約10mとなっているので、使い勝手も抜群です。
イヤホンの形状によっては耳の形にはまりにくいということもよくあります。しかしこのイヤホンであれば人間工学に基づいた薄型設計となっているので、長時間装着していても、耳に負担をかけずに済みます。Shure史上初となるBAドライバーとダイナミックドライバーのハイブリッド構成からできているので、ダイナミックな低音とクリアな中高域をきれいに再生し、各楽器やボーカルなどの音を繊細に再現することでしょう。
イヤホンを耳に装着した時に、耳周りのケーブルがフィットせずにずれてイライラすることもあります。このイヤホンであれば、装着した時の曲がり具合を保持するワイヤーが付いているので、着け心地も快適です。最大90%の騒音をカットするイヤーパッドを採用しているので、人の多い場所にいてもいつでも自分だけの音楽の世界に浸ることが可能です。
お気に入りのアーティストの音楽は、変に加工することなくできるだけナチュラルな音源のまま、クリアで正確な音で聞きたいと考える方も多いでしょう。そんな方におすすめなのがこちらのイヤホンです。シングルツイーターとシングルウーハーという二つの高精度デュアルドライバーを搭載しており、これまでのイヤホンとは明らかに質の違う音を楽しむことができます。
より解像度が高く、あたたかみのあるサウンドを堪能したいのであれば、このイヤホンがおすすめです。優れた互換性を持つ4基のカスタムドライバーを搭載しているので、非常にバランスの取れたサウンドを楽しむことができます。最大連続再生時間10時間と長いので、時間の面でも安心です。
独自設計のプレミアムヘッドホンアンプを搭載し、より精度の高いサウンドが楽しめるイヤホンは、日常使いにもぴったりのモデルです。Bluetooth 5.0 対応となっており、最大連続再生時間10時間そして最大通信距離約10mと不自由なく使いこなすことができます。SHUREの中でもエントリークラスのモデルではありますが、ダイナミック型ドライバーを搭載しているので、ランクが上の製品にも劣らないサウンドを体感できます。
プロフェッショナル向けのヘッドホンを探しているのであれば、このモデルがおすすめです。ホームレコーディングおよびスタジオレコーディング用に開発されたヘッドホンで、全帯域に渡って正確なモニタリングが可能です。より正確なサウンドが求められるレコーディングでのモニターやステレオ機器での再生にも最適です。
プロフェッショナルの場合、長時間ヘッドホンを装着せねばならず、その間の体への負担も気になります。このヘッドホンは、Shure のフラッグシップモデルでもあり、プレミアムパッド入りのスチール・フレーム・ヘッドバンドを採用しているので頭への負担が少ないのが魅力の一つです。
スムーズに伸びる高域と正確な低域により、ほかのモデルと比べても圧倒的に優れた音響を感じることができます。保管ケース、ベロア素材イヤパッド1組と交換用ケーブルも付属しているので便利です。
まるでプロが聞いているような音を楽しめるイヤホンを探しているのであれば、これがおすすめです。SHUREが独自で設計したプレミアムヘッドホンアンプを搭載しており、より高解像度なサウンドが堪能できます。どんな音の変化も聞き逃す心配がありません。遮音性が非常に高いので、電車や飛行機、路上、ジョギング中でもしっかりと音に集中することができます。
イヤホンを使おうと思ったら充電切れで使えないという経験をしたことがある方も多いでしょう。このイヤホンであれば、15分充電しただけで2時間の再生が可能、しっかり充電すれば最大8時間まで連続再生が可能なので便利です。また、高域と低域両方の表現性に優れているので、雄大な奥行きのある音を堪能できます。
今回はSHUREのヘッドホンとイヤホンについてご紹介しましたが、いかがでしたか?SHUREのヘッドホンやイヤホンがあれば、いつでもどこでも好きな場所で自分だけの音楽を楽しむことができます。プライベートでの使用はもちろん、ミュージシャンなどのプロの方まで、SHUREの製品が手元にあれば安心です。お気に入りのSHUREのヘッドホン、イヤホンを見つけてみましょう。