普段の生活の中で何気なく使っているボールペン。インクの種類やペン先の太さなどによって書き心地が異なりますが、ついコスパで選んでしまうという方は多いのではないでしょうか。
この記事ではボールペンの選び方をはじめ「書きやすくて疲れにくい」最新のボールペンと、ギフトにもおすすめのボールペンをご紹介します。
目次
文房具売り場にはたくさんのボールペンが並んでいるため、どのような基準で選べば良いのか分からないという方は多いのではないでしょうか。まず最初に、ボールペンを選ぶ際にチェックしたい項目をご紹介します。これまでデザインの好みや安さを重視して買っていた方は、選び方のポイントを把握しておきましょう。
ボールペンのインクは主に「水性インク・油性インク・ゲルインク」の3つに分類されます。それぞれ持っている特徴が異なるので、順番に見ていきましょう。
【水性インク】
水性インクはインクの粘度が低いため、さらさらとした書き心地が特徴です。また、書く時に筆圧をそれほど加えなくてもスムーズに書くことができるため、長時間にわたって字を書く場合にも適しています。
水性インクは、インクの発色が優れており、カラーバリエーションが豊富なのも特徴です。ただし、書いた文字が紙の裏面に移りやすく、文字に水分が付着するとにじみ出してしまうのがデメリットです。水に濡れる可能性が高いはがきなどへの使用は控えた方が無難です。
【油性インク】
油性インクは粘度が高く、速乾性に優れているのが特徴です。また、水濡れに強く、色あせしにくい性質を持つため、公文書など長期間保存をする必要がある文書を書くのに適しています。
油性インクは水性インクと比べるとやや書き心地が重ためで、インクが垂れやすい傾向があるものの、低粘度の油性インクを使用したボールペンも増えてきています。油性インクが良いけれど、「サラサラとした書き心地は外せない」という場合は、インクの粘度に注目しながら選ぶのがおすすめです。
【ゲルインク】
ゲルインクは水性インクと油性インクの両方の良さを合わせ持つのが特徴です。発色が良くてサラサラとした書き心地でありながら、にじみや裏移りが起きにくい特徴も備えています。欠点を挙げるとすれば、他のタイプと比べるとインクの減りが早いため、使用頻度が高い方は替え芯を準備しておくと良いでしょう。
そのほか商品数としては少ないものの、「エマルジョンインク」や「消せるインク」といったインクを使ったボールペンもあります。エマルジョンインクは油性と水性のインクを7：3の割合で配合してあるインクで、それぞれの欠点を補っているのが特徴です。消せるインクはノートやスケジュール帳に記入した内容の訂正が手軽にできるので便利ですが、公文書への使用ができない点に注意が必要です。
市販のボールペンの芯の太さは、0.3mm~1.0mmというように幅広く展開されています。わずかな違いのように感じられますが、実際に文字を書いてみると仕上がりに差が出るため、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。
手帳にスケジュールを書く時や書類を書く時などは0.3mm~0.5mm程度の芯の太さを使用すると文字がつぶれずに見やすく記入できます。逆に、広い欄に記名をしたり、イラストを描く場合などには0.6~1.0mm程度の芯の太さが適しています。用途に合わせて使い分けられるように、複数の芯の太さのボールペンを持っておくと良いでしょう。
ボールペンには「ノック式とキャップ式」があります。ノック式はキャップを外したりはめたりする手間がかからないのが最大の特徴です。家庭での使用はもちろん、外出先でも手軽に使うことができます。ただし、ワンタッチで扱えるだけにポケットやバッグの中で芯が出たままになることがある点に注意する必要があります。
対してキャップ式は使用していない時にキャップを閉めておくため、インクが乾きにくいのがメリットです。一方で、使うたびにキャップを開け閉めする手間がかかったり、キャップを紛失をする可能性がある点がデメリットと言えるでしょう。
できるだけ持ち物を少なくしたい方や便利な文房具を好む方には、多機能なボールペンがおすすめです。ボールペンに印鑑やタッチペンが付属したものや、一度書いた筆跡を消せるものなど様々な商品が販売されています。
普段持ち歩いているアイテムをコンパクトにまとめられるだけではなく、作業を簡潔に済ませることができるのがメリットです。
字を書く機会が多いという方ほど書きやすさにこだわって作られたボールペンを使うのがおすすめです。ここでは、最もベーシックな単色の書きやすいボールペンをご紹介します。
三菱鉛筆の「ジェットストリーム・スタンダード」は、筆記抵抗を抑えることでなめらかな書き心地を実現する油性ボールペンです。ボール径は0.5mmで速乾性が優れているので、書類やノートへの記入、手紙など用途を問わずスムーズに使用できます。
パイロットの「アクロボール150」は、インクの濃さを持続しながら滑らかに書けるノック式ボールペンです。やや丸みのある形状で、手へのフィット感が優れています。ブラックボディの落ち着いたデザインで安っぽさがないため、ビジネスシーンでの使用にも適しています。
英国王室御用達であるパーカー（PARKER）の「ソネット」はステンレススチール製の上品なデザインが特徴のボールペンです。ツイストタイプとなっており、ビジネスからフォーマルシーンまで幅広い場面にマッチします。上質なボールペンを1本は持っておきたいという方におすすめの商品です。
ゼブラの「ジェルボールペン サラサクリップ」は、耐水性に優れた水性顔料ジェルインクがもたらすさらさらとした書き心地が特徴です。インクの色が濃くてにじみにくい性質を持つので、イラストや宛名書きなど様々な用途に使用できます。
パイロットの「アクロボール150」は低粘度のインキの効果で濃くなめらかに書ける油性ボールペンです。なめらかさがありながら適度な抵抗力があるため、すべり過ぎないのが特徴です。ノック式なので家庭や仕事など様々なシーンで手軽に使えます。さらさらと書けるだけではなく、書きごたえを求める方におすすめです。
ドイツのメーカーであるラミーの「サファリ」は、機能性とデザイン性の高さを兼ね備えた油性ボールペンです。ボディには丈夫で軽量なABS樹脂を採用してあり、適度な粘度のインクでスムーズに書くことができます。デザインにおいては、正しい持ち方に導くように設計されたグリップ部分の形状にも注目です。
パーカーの「ソネット」は1本に黒ボールペン・赤ボールペン・ペンシルの3役を備えた多機能なボールペンです。手にフィットする形状や書きやすさに定評があり、ステンレススチール製のシンプルで上品なデザインはビジネスシーンにもマッチします。普段からペンシルも使う機会が多い方や、高級感のあるボールペンを探している方におすすめです。
ウォーターマンの「エキスパート エッセンシャル」は、丸みのあるフォルムで長時間使用しても疲れにくい油性ボールペンです。ツイストタイプで本体には適度な重みがあり、1本のボールペンを長く使っていきたいという方にもおすすめな使用感となっています。商談などにも適した高級感のあるデザインにもぜひ注目してください。
次に、書きやすい多色タイプのボールペンをご紹介していきます。多色タイプは勉強ノートやスケジュール帳などで色分けをしたい場合や、イラストを描く機会が多い方におすすめです。
三菱鉛筆の「ジェットストリーム4＆1」は、黒・赤・青・緑の4色ボールペンと0.5mmシャープペンを組み合わせた多機能ペンです。なめらかな書き味にこだわったボールペンはくっきりと濃く書くことができます。インクは速乾性が優れており、シャープペンも付属しているので、勉強や仕事など様々な用途におすすめです。
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三菱鉛筆の「uni-ball one」は発色の良さに定評があるゲルインクタイプのボールペンです。ペン先は0.38mmの細字なので小さい字も書きやすく、ストレートな軸の形状がすっきりとした印象をもたらしてくれます。20本セットなので、イラストや手紙などを書く機会が多い方でも様々な色使いができるはずです。
パイロットの「ゲルボールペン・ジュースアップ」はなめらかな書き味が特徴のゲルインキボールペンです。ペン先は0.4mmなので細かい文字や絵を描きやすく、明るい色から落ち着いた色までバランスよく組み合わせた10色セットとなっています。お子様のお絵描きをはじめオフィスや趣味まで幅広いニーズに対応できる商品です。
ラミーの「LAMY 2000」は1966年に発売されたラミーのロングセラー商品で、ブラック・ブルー・レッド・グリーンの4色が使えるマルチペンです。軸を回して使いたい色を選び、ノックして使います。ステンレスと樹脂を使用したボディはスタイリッシュで滑りにくいのが特徴です。1本で文字の色を変えたいという場合におすすめです。
次に、ボールペンに他の機能が付属しているおすすめ商品をご紹介します。事務作業や移動、出張などの様々なシーンで役立つ便利なボールペンが販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
パイロットの「消せる3色ボールペン フリクションボール3」は、書いた字をこすって消すことができる3色ボールペンです。黒・赤・青の3色を使い分けられるので、ビジネスや勉強、手紙を書く時などあらゆるシーンで重宝します。グリップ部分にはカバ材が使われているので、ナチュラルで深みのある印象をもたらしてくれます。温かみが感じられるデザインを好む方にもおすすめです。
パイロットの「フリクションボール2 ビズ」は温度変化を利用して筆跡を消せるゲルインキボールペンです。ボディに付属するラバーで書いた文字を消すことができ、消した後にはカスも出ません。こちらのインクの色はダークブルーでペン先は0.38mm、細かい文字もスムーズに書くことができます。文字の書き直しが必要になりがちなスケジュール帳や勉強用ノートなどへの記入におすすめです。
キングジムの「タッチペン&ボールペン USBケーブル付」は、タッチペンに充電やデータ通信ができるUSBケーブルとボールペンが付属した便利なアイテムです。多機能であるため本体がやや太めになりますが、重厚感があるという口コミも見られます。出張や旅行によく行くという方で、荷物をできるだけコンパクトにまとめたい場合にもおすすめの商品です。
ボールペンは普段の生活の中で必需品とも言えるアイテムなので、性別を問わず幅広い年代の方に贈ることができます。ここではプレゼントにおすすめな、とっておきのボールペンをご紹介します。
クロス（CROSS）の「タウンゼント」はスムーズでなめらかな書き心地と重厚感のあるデザインが特徴のボールペンです。重量は約36.9ｇ、ツイスト式となっています。男女問わずに使えるベーシックなデザインで、箱入りなのでギフト用としてもおすすめです。
アウロラ（AURORA）の「オプティマ」はアウロロイド樹脂素材を用いたボディの美しさが印象的な油性ボールペンです。1930年代のベストセラーの復刻版というだけあって、どこか歴史を感じさせるデザインです。安価なボールペンがある中で見ると価格は高めとなりますが、人とはかぶらないようなこだわりのボールペンを贈りたい場合におすすめの商品です。
ウォーターマン（WATERMAN）の「メトロポリタンエッセンシャル」は、なめらかな書き心地と発色の良さに定評があるスタイリッシュなボールペンです。スリムなボディで持ち運びがしやすく、飽きのこない上品なデザインなので、自分用としてはもちろんギフトとしてもおすすめです。
ボールペンは商品によってインクの種類やペン先の太さが異なるので、用途に合わせて選ぶことで書きやすさを実感することができます。また、普段からボールペンを扱う機会が多い方は、書きやすさを重視して選ぶことで手の疲れを軽減する効果が期待できます。
記事内では基本的なボールペンの選び方に加えて、「単色」「多色」「多機能」「ギフト向け」の書きやすいボールペンをピックアップしてご紹介しています。これまでなんとなく同じボールペンをリピートしていた方や、ボールペンの正しい選び方が分からなかったという方は、おすすめ商品をぜひチェックしてみてください！