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フォークリフト資格を取る!費用や日数、試験内容は?

引用:写真AC

フォークリフトといえば、重いものを運搬する際に使う重機ですね。運送会社や倉庫内で、大きくて重い荷物を上げ下げしている姿を見たことがある方も居るのではないかと思います。そんなフォークリフトですが、運転するのに免許が必要なことはご存知でしょうか?今回はフォークリフトの免許を取得するために必要な情報を網羅して皆さんにお伝えします。

フォークリフト免許の概要

筆者がまだ若かりし頃、「フォークの免許持ってる?」と職場で聞かれたことがあります。何も知らなかった筆者はテーブルマナーの事だ思い「相手に失礼のない程度にしか…音を立てないようにとか…。」と、トンチキな答えを返した事があります。当時はまだフォークリフトのことをフォークと略して呼ぶことも知らなかったんですね。笑い話です。

フォークリフト免許の正式名称

さて、フォークリフトの免許は、正式には「フォークリフト運転技能講習修了証」といいます。履歴書等に書く場合は、こちらの正式名称を用いたほうがいいですね。なお、この免許をもつ人を「フォークリフト運転者」と呼びます。そのまんまなのですが、この名称は労働安全衛生法の第61条と、76条、59条に規定されています。

免許の区分

フォークリフトの免許には区分が2つあります。

●フォークリフト運転技能講習

最大荷重1トン以上を含め全てのフォークリフトを運転することができます。それに加えて、ストラドルキャリアやコンテナキャリア、クランプリフト、トップリフターを操作できます。

●フォークリフト運転特別教育

最大荷重1トン未満のフォークリフトを運転できます。それに加えて1トン未満のストラドルキャリアやコンテナキャリア、クランプリフト、トップリフターを操作できます。

つまり、1トン以上か、未満かで区分が分けられているんですね。なお、どちらの講習も18歳以上であれば誰でも受講することが出来ます。

フォークリフト公衆を受講できる場所

受講場所は自動車教習所や、トラック、重機等のメーカーでも教習を行える場合があります。受講場所は、先述した免許区分によって違うので、受講の際は注意しましょう。近所に受講できそうな場所があったら、あらかじめ電話で確認しておくと安心ですね。

●フォークリフト運転技能講習の場合

こちらを受講する際は、各都道府県の都道府県労働局長登録教習機関でのみ取得することが出来ます。

日本の都道府県労働局長登録教習機関一覧
引用:Wikipedia

●フォークリフト運転特別教育

こちらは、都道府県労働局長登録教習機関に加えて、各事業所(企業等)でも受けることが出来ます。

重機やトラックのメーカーでも、講習が受けれる場合がありますのでチェックしておきましょう。

無資格の際の罰則

普通自動車免許を持っているからといって、フォークリフトを操作することは出来ません。無免許で運転すれば、50万円以下の罰金に加え、会社の事業主も6ヶ月以下の懲役、または50万円以下の罰金が科せられてしまいます。また、フォークリフト免許を持っていても、一般公道を走る場合はナンバープレートの取得と、運転免許が必要です。公道で運転する機会はなかなか無い方もいるかもしれませんが、注意しておきたいポイントですね。

●総排気量が1500cc以下のフォークリフト

二厘免許、普通自動車免許、大型自動車免許、小型特殊自動車免許、大型特殊自動車免許

●総排気量が1500cc以上のフォークリフト

大型特殊免許

講習を受ける前に


引用:写真AC

講習を受けれる場所が分かったら、次に気になるのは費用や持ち物、講習期間ですね。先述した「技能講習」と「特別教育」では、科目が違うため、講習時間も変わります。しっかりチェックしてスケジューリングして下さいね。

講習に必要な持ち物

講習を申し込む際は以下の準備が必要です。

・受講申込書

こちらは講習所によって現地でもらってきたり、ネット上で申し込み書がダウンロードできたり、ウェブ予約を受け付けている場合があります。受講場所にあわせて入手して下さい。

・証明写真(1枚)

申込書に写真添付が必要な場合は、証明写真を撮影してきます。パスポートサイズで、上半身胸から上、背景は無地のものが必要です。なお、半年以内に撮影したものにしましょう。プリンターで印刷されたものは、印刷後の画質劣化等が考えられるので、止めておいたほうが良いです。

・本人確認に必要なもの

免許証や保険証が一般的ですが、そのほかに各種資格の証明書、年金手帳など、有効なものがたくさんあります。あらかじめ受講場所に問い合わせておきましょう。

・講習の免除に必要な証明と、申請書

資格取得に際して、すでに取得している資格証明書があれば、講習料金や受講期間が短くなる「免除申請」があります。こちらは、次の章でご説明します。

講習のコースと期間・費用

フォークリフトの講習は、所有免許によって内容と費用、日数が変わります。申し込みの際に必要な免許の証明書が変わりますので要チェックです。なお、免除申請書類を事前に書いておく必要がある場合がありますので、受講場所に確認しておきましょう。

大型特殊免許を取得していた場合他

以下の条件を満たしている人は、短期間かつ安い費用で免許を取得できます。受講の際は免許や証明書も持参しましょう。

  • 大型特殊免許取得者(カタピラ限定車を除く/カタピラ限定者に限る)
  • 大型・中型・普通自動車免許の取得者で、フォークリフト運転特別教育を受け、3ヶ月以上運転の経験があるもの(運転経験の証明書が必要)

学科 7時間
実技 4時間
料金 約2万円

フォークリフト運転特別教育を終了していた場合

・フォークリフト運転特別教育を終了し、6ヶ月以上運転の経験があるもの(運転経験の証明書が必要)

学科 11時間
実技 4時間
料金 約2万5千円

普通自動車免許を持っている場合

フォークリフトの運転経験がまったく無い人が対象になります。

学科 7時間
実技 24時間
料金 約3万円

運転免許が無く、フォークリフトの講習も一切受けたことが無い場合

まったく運転経験がない場合はこちらになります。

学科 11時間
実技 24時間
料金 約4万円

講習の内容は?

講習は大きく分けて、学科と実技、そしてそれぞれ最後に試験があります。試験に落ちた場合は追試をうけなければならないので、しっかり講習をうけ、一発合格できるように頑張ってくださいね。

学科講習

教室でテキストが配布され、それをもとに座学とビデオ学習をします。割と皆さん、内容よりも睡魔との闘いに苦戦しているようですね。コースにもよりますが最後に試験があり、マークシート形式や○×、筆記試験タイプと、場所によってさまざまです。

実技講習

実際にフォークリフトを運転します。乗り方や降り方等基本的なものから、スラローム走行、バックでのスラローム、荷物を載せた上での走行、荷物の積み上げなど、徐々にレベルアップしていきます。こちらも講習の最終日に試験があり、実際のコースで移動と荷物の上げ下ろしを行います。

準備をしっかりしてフォークリフト免許をゲット!

いかがでしたでしょうか?フォークリフトの技術は物流関係の仕事、運輸関係ではほぼ必須です。工場や倉庫、重い荷物を扱える会社でも重宝され、就職や転職にも有利です。無駄にならない技術ですので、これを機会に講習を受け、免許を取得してみてはいかがでしょうか?

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