レーザー彫刻機は、ドリル型彫刻機と違い、媒体にレーザーーを当てて彫るため、細かく品質の高い彫刻ができます。また、出力が高いものは素材の切断まで行うことができます。今回は業務用レーザー彫刻機を実際に使ってみたレポートです。いやぁ、ワクワクします!
生活観たっぷり…。奥の方に骨董品のMACが居ますが気にしないで下さい…。
卓上型レーザー加工機「HAJIME CL1」
出力:40KW
レーザータイプ:CO2レーザー
安心、安全のクラス1レーザー使用。アクリル板10mmまで切削可能。インターフェースもボタンひとつで、制御ソフトも直感的に使える新設設計な彫刻機です。
今回はこちらのHAJIMEで彫刻作業をします!何を彫ろうかなぁ~。
奥の方に化石級のMACが居ますね…。懐かしいなぁ…これも気にしないで下さい。
とりあえず、会社のロゴを使います。このレーザー加工機に付属している制御ソフトは、彫りたい箇所を黒、切りたい箇所を赤に指定するだけで彫刻作業が出来ます。また、PDFやai等ベクター形式のデータから、JPG、PNG、BMPなど一般的なラスター形式のデータも読み込むことが出来ます。さらに!Illustratorで編集しているデータを制御ソフトへ直接送る便利な機能までついています。お手軽!
ではでは、データの下ごしらえをしましょう。アクリルスタンドでも作ってみようかな。
彫刻箇所を黒、切断箇所を赤にし、アクリルスタンドの体裁にしたデータがこちらです。気をつけるのは色分けをするだけなので、本当に簡単です。ドリルタイプの彫刻機だと、彫刻用の「型」を製作しなければならなかったことがありましたが、今はパソコンを使えばらくらくに作れてしまうので便利ですね。
ではさっそく制御ソフトにデータを送ってみましょう。
制御ソフトにデータを送ると、こんな感じになります。ここで彫刻出力、切断出力などを設定します。あらかじめプリセットも準備されているので、細かな設定が必要でない場合は、すぐにでも加工を始めれます。インターフェースも直感的に分かりやすいアイコンなので、とっかかりが非常に良いです。
加工資材を彫刻機にセットします。今回は5mm厚のアクリルボード(透明タイプ)を使います。原点合わせもレーザーマーカーがついているので楽々!なお、アクリル板の保護紙をつけたままにしておくと、切削時のホコリやカス等がアクリルに付着するのを防げるのでお勧めです!端材などを使うときは、安いマスキングテープなんかを貼っても十分代用が利きます。
まるでインクジェットプリンタのようにレーザーを照射して彫刻を行っています。切削時に出た煙は外付けの機器で外に排気しています。臭いが気になる場合は、別売りの清浄機も装備するとOK!
やっぱり業務用。加工物の大きさにもよりますが、速度が違いますね!彫刻が終ると切断作業に移ります。彫刻時よりも高出力のレーザーを照射して、アクリル板を溶かし切ります!
途中でちょっと火が起きていますが(汗)木材などを加工する際はまれに発火することがあります。かならず消火器を準備しておきましょう。
保護紙を取るとこんな感じになります。うーん、やっぱり透明素材に彫刻すると、立体感があっていいなぁ…。
アクリルを切断した際の切断面の美しさも、レーザー彫刻機ならではの長所!つるっつるですね!ノコを引くとどうしても切断面が荒れるので、白っぽくなってしまいますが、レーザーの熱で溶かし切るのでこんなに綺麗になります。では、組み立ててみましょう。
おお…カッコいい!このように、短時間で作りたいものを形にすることができるのもレーザー彫刻機の強みです!今回はアクリルを加工しましたが、他にも木、皮、石、コルク、フェルトなど、さまざまなものに加工を行えます。
今回は業務用を使いガリガリと彫刻しましたが、家庭用で出力が弱くても、彫刻は行えます。小物への名入れや、自分で作った木工作品にロゴを入れたりなど、アイディア次第でさまざまな表現ができます。家庭用だとお値段も手ごろなので、興味のある方はぜひ購入してみてはいかがでしょうか?