ハウスクリーニングは近年需要が高まっており、ハウスクリーニングを開業して自分も掃除のプロとして働きたいと考える方も多いです。ここでは開業するためのノウハウを徹底解説、あまり人に聞けない資金面についてもご紹介していきます。ハウスクリーニングの開業を目指す方や興味のある方はぜひチェックしてみてください。
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ハウスクリーニングは、専門の掃除業者が住宅の様々な場所の掃除を行うサービスのことです。近年、エアコンやお風呂場、ガス回りなど、掃除に手間のかかる場所のハウスクリーニングを依頼する方は共働きであったり高齢化などから大変多く、需要があります。
ハウスクリーニングは掃除のプロとも呼べますが、これからハウスクリーニングを開業・掃除のプロになることは誰にでも出来るのです。ここではまずハウスクリーニングを開業するメリットをご紹介していきます。
メリット1つ目は、低資金で開業できることです。必要なものとしては掃除道具や移動手段の確保が必要になりますが、何百万もするような機械が絶対必要と言うようなことがないので、初期投資が少なくて済みます。
また、お客様の家で掃除をする仕事のため、事務所や店舗が無くてもお客様が来店することがないので、自宅を事務所として使うことも可能です。家賃が抑えられるので、必要経費が少なくて済みます。
メリット2つ目は、やりがいを感じられることです。掃除をして汚れたところがピカピカになり、目に見えて成果が分かるため、綺麗になったという達成感が感じられます。お客様にとっても成果がはっきりと目に見えて分かるので、依頼してよかったという気持ちも大きいです。
そのため、綺麗になった、ありがとう、と感謝の気持ちを伝えられることも少なくありません。報酬を頂いている仕事ではありますが、頼んでよかったと思ってもらえるのは、やりがいがあります。またこれからも頑張ろう、掃除で喜んでもらいたいという気持ちになれる仕事です。
メリット3つ目は、仕事が簡単な点です。掃除の場所によってもちろんやり方はそれぞれ覚えなければいけませんが、覚えるのに一苦労と言った難しいものではありません。家の掃除をしたことのある方なら、作業の流れも分かることが多いです。
掃除の経験が全くないという方がほぼいないほど、生きていく上で誰しも経験のある作業なので、清掃業が未経験でも開業しやすいです。
ハウスクリーニングを開業する際に、必要な資格やスキルはあるのかどうかは、知らない方が多いです。ハウスクリーニングを開業しようと思っている方は、資格やスキルをチェックし、早めに習得しておくとスムーズです。
まず、ハウスクリーニングに役立つスキルですが、洗剤と使う道具の知識は必要になります。どの洗剤をどこに使ったら、どんなときに有効なのか、どの道具を使ったらより綺麗に落ちるのかなど、汚れの落ち具合を研究したり、合う洗剤がなければ洗剤を開発したりなどをしていく必要があります。
油汚れやカビなどもゴシゴシ擦ったら落ちるというものではないので、洗剤や道具をうまく利用して傷をつけずに綺麗にするのがプロなので、洗剤と道具の知識をしっかり持ちましょう。
また、お客様の自宅での作業になるため、接客のスキルも必要です。掃除の評価も大事ですが、接客でマイナスの印象を持たれてしまうと、次の依頼はないかもしれません。身だしなみや挨拶、作業の説明など、お客様に好感を持ってもらえるような接客を目指しましょう。接客業をしたことがない場合は本を読んだりセミナーを受けてみるのも手です。
ハウスクリーニングを開業するのに必要な資格や免許と言うものは、実はありません。何の資格もなく、ハウスクリーニングは開業出来てしまいますが、開業に役立ち、信頼も得られる資格があります。それがハウスクリーニング技能士です。
国家資格の技能検定の1つで、レンジフードの洗浄やフローリングのキズ補修などのハウスクリーニング作業の実技試験と学科試験があります。合格するとハウスクリーニング技能士と称することができます。国家資格を持っているというとお客様に安心感も持ってもらえるので、取得するのがおすすめです。
ハウスクリーニングとして開業する場合、形態は2つあります。それぞれにメリット、デメリットもあるので、どちらの形態で開業するか、考えてみましょう。
1つ目は、個人で開業する方法です。ハウスクリーニングを自分で経営していくことで、店舗としては1つのお店といった状態です。自分一人で作業から事務や広報、営業など何もかもこなしていく場合や、誰かを雇って数人で分担しながら経営してく場合もあります。
メリットとしては、料金設定やクリーニングの内容を自分で決めることが出来ます。自宅で開業することも可能で、加盟料なども発生しません。デメリットは、集客力が弱い点です。ネット上で宣伝しても全国展開しているハウスクリーニング店などの宣伝力には負けてしまいがちです。
また、知名度がないと信用度も低いので、開業当初はなかなか仕事が獲得できないこともあります。掃除技術や実力があり、一度依頼された後はリピーターが増えるかもしれませんが、そこにいくまでの集客の道のりは大変になるかもしれません。
もう1つの方法は、フランチャイズに加盟する方法です。メリットは何と言っても知名度のある名前が使えるため、お客様が持つ信頼感も高く、集客力があります。本部の方から集客方法も指南してもらえたりする場合もあるので、集客方法をあれこれ考える時間も少なく済みます。
また、掃除の技術を教えてくれたり、研修などを行ってくれたりとバックアップの体制もしっかり整っている会社もあります。本部と相談しながら進められるという安心感もあるので、1人で不安にならずに済むのもメリットの1つです。
デメリットは加盟金やロイヤリティと呼ばれる売り上げの一部をフランチャイズ本部に支払う必要があることです。他にも保証金や保険加入などが必要になる場合もあるので、開業資金は個人で開業する場合より多く必要です。
ハウスクリーニングを開業しようとした際に、開業資金は必ず必要です。どのくらいかかるか分からず、不安になる方もおられるかもしれません。まず個人で開業した場合は洗剤や道具代が必要で、数万程度から高圧洗浄機などの機械を買った場合は100万円程度かかります。
他にも移動の際に使う車やバイクなどの費用が必要です。自宅に事務所をかまえれば費用を抑えることも出来ます。フランチャイズで開業する場合は、200万~300万円程の開業資金が必要となる会社が多いです。加盟金や研修費、開業に必要な機材一式などが含まれます。フランチャイズでも移動で使う車が別途必要になります。
フランチャイズの会社によっては、開業資金が全額用意出来ない場合は融資サポートも行ってくれるところもあります。開業資金が高く、用意するのに時間がかかる場合は、相談するのも手です。
ここからは、ハウスクリーニングの開業に向けた準備方法をご紹介していきます。フランチャイズの場合は会社から説明があるかもしれませんが、流れを把握して余裕を持って準備していきましょう。
開業する際に、まずどういったサービスをいくらで提供するかを考えます。お風呂の掃除やガス代の掃除など、場所ごとの料金形態や、あちこち掃除をする場合は時間制にすることも可能です。サービスの内容を決めたら、集客方法を考え、道具や洗剤を揃えます。
そして税務署に開業届を提出します。開業届を出すと、確定申告の際に青色申告という税金を少なくする控除が受けられます。個人事業の開業・廃業等届出書という書面になるので、税務署や国税庁のホームページなどがら入手して用意しておきましょう。
開業前に準備しておきたいものは、洗剤と道具です。洗剤や手袋などは消耗品なので、ある程度の数が必要です。また、移動の際に使うバイクや車も開業後すぐに依頼が来ても出かけらえるように準備しましょう。
また、代金の支払いをしてもらう入金用の口座も用意しておくとスムーズです。当日現金のやり取りをしないで済むため、ネットバンキングの活用もおすすめです。
ハウスクリーニングの開業するにあたっての準備や資金などをご紹介してまいりましたが、資格が必須な仕事ではないので、未経験開業も出来る魅力的な仕事だとお分かりいただけたのではないでしょうか。
店舗や事務所が無い状態で始めれば、開業資金も少なくて済むため、他業種より資金面でも開業しやすい仕事かもしれません。個人か、フランチャイズかは悩むところではあるので、メリット・デメリットを踏まえて自分がやりやすい形態を選びましょう。掃除屋として開業して、また依頼したいと思われるサービスを提供していってください。