窓サッシの汚れが気になるけれど、面倒なので追後回しにしてしまう方も多いでしょう。しかし放置すればするほど汚れが溜まり、きれいにしにくくなります。そこで今回は、窓サッシの汚れの種類や理想の掃除頻度、掃除方法や掃除に便利なアイテムなどについてご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい。
窓のサッシとはよく聞くけれど、具体的にどの部分を指すのか今更聞けないという方もいるかもしれません。ガラス窓を見ると、壁に穴があり、そこに枠がはめ殺しになっているのが分かるでしょう。枠は一般的には金属でできており、鉄、ステンレススチール、アルミニウムなどが主流です。まれに木製のサッシもあります。
アルミサッシと呼ばれるものはその枠がアルミニウム合金でできているのでそう呼ばれています。アルミニウム合金でできているサッシは銅製のサッシに比べて軽量かつ加工しやすいという特徴を持っています。
窓サッシですが、汚れたままにしておいても、直接その部分に手を触れることは少ないですし、汚くても特に支障がないので、年に一度の大掃除までそのままにしているという方もいるかもしれません。しかし窓サッシは定期的に掃除をしないと健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。ここで窓サッシにつく汚れの種類やカビなどについて解説します。
窓サッシにつく汚れの種類についてきちんと知っておくことにより、汚れに応じた掃除方法が実践できます。窓サッシにつきやすい汚れとしては、土やホコリ、花粉、排気ガスに含まれる粉塵などが挙げられます。車通りに面している住宅の場合、排気ガスによる汚れが気になることでしょう。
春先は外気の中を浮遊している花粉がつきやすいので、窓を開閉した時に窓サッシから花粉が室内に侵入しないよう、こまめに掃除するように心がけてください。
窓サッシの内側には、室内で発生したホコリや糸くずなども付着しやすいので、外側だけでなく内側の汚れにも注意しましょう。
忙しいとなかなかまめに掃除ができない窓サッシですが、汚れを放置しているとカビが発生することがあります。汚れの中に窓に発生した結露が水滴となって汚れの中に溜まり、そこからカビが生えやすくなります。
結露が発生しないように気を付けていても、冬に暖房をつけると室内と室外の温度差でどうしても結露は発生してしまうので、注意する必要があります。一度カビが生えると、胞子によってどんどんその数を増やしていくので、胞子が室内を浮遊することになり、健康面でも不安です。
特に乳幼児など小さなお子様がいるご家庭は、お子様がカビの胞子を吸い込まないよう気を付けたいものです。室内でアレルギー症状に悩んでいる方は、もしかするとカビの胞子が原因の一つとなっているかもしれません。
窓サッシはどれぐらいの頻度で掃除をしたら良いのか、迷う方もいるでしょう。簡単な拭き掃除であれば、できれば最低でも月に一回、半年に一回は水でサッシ全体を洗い流すような丁寧な掃除をするように心がけましょう。
半年に一回行う丁寧な掃除は、花粉が飛散し終わった6月、そして窓に結露ができやすい冬に実践するようにして下さい。ほかにもサッシの汚れや黒い染みなどが目についたら、きちんと掃除をするようにしましょう。
窓サッシの基本的な掃除方法についてご紹介します。面倒に思われる窓サッシの掃除ですが、ポイントさえつかめば、意外と難しくはありません。ここで簡単な掃除方法から入念な掃除方法、そしてカビに特化した掃除方法についてご紹介します。
窓サッシは月に一回簡単な掃除を行う必要があります。定期的に掃除をして汚れを取り除くことにより、汚れが窓サッシにこびりついて取りにくくなることが防げます。たとえば毎月3週目の日曜日は窓サッシの掃除をするというように、自宅でもマイルールを決めておくと、窓サッシの掃除をルーティン化することができます。
簡単な掃除としては、ウェットティッシュを使う方法があります。ウェットティッシュの湿り具合が窓サッシの掃除にはぴったりです。拭いた後も洗わずに捨てるだけなので便利です。これならば月に一回とは言わずに、気がついた時にすぐに実践できそうです。
半年に一回は入念に掃除をする必要があります。ここではその手順についてご紹介します。まず掃除機、スポンジ(もしくはメラミンスポンジ)、ペットボトル、使い古した歯ブラシ、汚れがひどい場合には洗剤、乾いた雑巾の6点を用意します。
掃除機でサッシに溜まったホコリや土、花粉などを吸いこみます。これだけでも目に見える範囲の大きなゴミを取り除くことができます。
次に切り込みを入れたスポンジを使って溝を水拭きします。スポンジにカッターで切り込みを入れておくと、溝の隅までスポンジが触れやすくなります。普通のスポンジでも良いですが、メラミンスポンジを使うとこびりついた汚れもしっかりと落とすことができます。
スポンジが届きにくい隅や細い溝の部分は、使い古した歯ブラシや綿棒などを使うとキレイに汚れが落とせます。最後にペットボトルなどにいれたぬるま湯を溝にかけて汚れを流し出したら乾いたぞうきんで拭きとりましょう。
これで窓サッシはきれいになるはずです。これでも汚れがなかなか落ちない場合は、中性洗剤をスポンジに含ませて拭いてみてください。きっときれいになるはずです。
窓サッシについた汚れが水分を吸収すると、そこからカビが生えやすくなりますが、このカビも見つけたらできるだけ早いうちに取り除くことが大切です。カビ掃除に必要な道具は、重曹、クエン酸、水を入れた500mlのペットボトル、雑巾2枚です。
カビ用の洗剤も市販されていますが、有毒ガスを発生したり掃除中に子どもが触れたりすると危険です。できるだけ健康に悪影響を与えない道具を使って掃除したいものです。重曹やクエン酸であれば、間違って手が触れても安全なので、安心して使うことができます。
ここでカビ掃除の手順についてご紹介します。まず、クエン酸と重曹の粉末を同量ずつ混ぜます。カビが生えている部分にこの粉末をまぶし、ペットボトルに入れた少量の水をそこにかけます。一度に大量にかけると粉が流れてしまうので注意しましょう。
ぶくぶくと泡が出てきたらそのまま30分程度放置します。その後、乾いた雑巾でクエン酸と重曹、そしてカビを拭きとります。最後に乾いた雑巾で乾拭きをしたらおしまいです。
掃除途中で発生する泡は健康に害はないので安心して下さい。この方法でもカビが取りきれない場合は、カビ用の強力な洗剤やハウスクリーニングなどをお願いするようにしましょう。
窓サッシ掃除に便利なアイテムについてご紹介します。便利なアイテムがあれば、面倒な窓サッシ掃除もより簡単に気軽に済ませられます。
スポンジの表面をカッターでカットしても使えますが、毎回するのは手間がかかります。この掃除用スポンジ、サッシふきふきであれば、窓サッシの溝はもちろんエアコンの羽なども簡単に掃除できます。2枚の不織布がしっかりと汚れをキャッチしてくれることでしょう。
窓サッシなどの隙間、溝に溜まったホコリをかき出すのに便利なブラシです。先端がV字カットになっているので、隅までしっかりと届いてきれいにできます。窓サッシはもちろん、エアコンの表面やお風呂場などでも大活躍することでしょう。
激落ちくんと言えばスポンジが思いつく方も多いかもしれませんが、これはそのクロス版です。マイクロファイバーがしっかりと汚れをキャッチしてくれるので、洗剤を使わなくてもこれで拭くだけできれいになります。
乾いたままの状態で使えば、ホコリをしっかりと取り除けます。吸水性抜群なので、水にぬらして使うことも可能です。パステルカラーのセットなので、掃除の目的に合わせて色分けしてみるのもよいでしょう。
窓サッシを水で洗いたいけれど、ホースが届かないこともあります。この掃除用ブラシはペットボトルの先端に装着して使えるので、水道がない場所でも水を使いながらブラシで掃除ができます。水をだらだらと流さずに済むので、水道代の節約にもなります。あまり水浸しにしたくない、少しずつ水で洗いたいといった箇所にもぴったりのグッズです。
スプレーを使って掃除がしたい方にぴったりなのがこちらの商品です。水を入れたペットボトルを装着し、霧吹きからジェット水流まで調節しながら使用できます。窓サッシの汚れもジェット水流でしっかりと洗い流せます。
掃除に使わない時は霧吹きとしても使えるので、観葉植物への水やりにも便利な一品です。通常の霧吹きと違い、逆さにしてもしっかりと噴き出すので使い勝手も抜群です。
今回は窓サッシの掃除についてご紹介しましたが、いかがでしたか?窓サッシの掃除は自宅にあるグッズでも問題なく対応できますが、今回ご紹介したような便利アイテムがあるとさらに掃除が楽になります。使いやすいグッズを探して手に入れてみて下さい。気軽に窓サッシの掃除をこなしてみましょう。