我が子が愛用していた学習机、成長と共に使わなくなった、という家庭も少なくありません。しかし思い入れがあるから捨てたくない場合はどうすれば良いのでしょうか。
使わなくなった学習机はリメイクして利用する方法があります。大掛かりなDIYではなく、手軽で簡単にできるリメイク法から一部だけ再利用するアイデアを紹介しているので参考にしてみてください。
目次
子ども時代に使っていた学習机、利便性重視のためデザイン性はほとんどありません。デザインされていたとしても、子ども用なので大きくなれば使わなくなる場合がほとんどです。しかし廃棄するときは、廃棄方法によって処分費用がかかることもあります。
そこで使わなくなった学習机をリメイクして有効活用してみましょう。同じように机として利用する方法や、まったく別の家具にするなど、さまざまな有効活用法があります。
使わなくなった学習机をリメイクして有効活用することができますが、タイプによってリメイクしやすいものがあります。手軽にDIYでリメイクするならシンプルなデザインや材質の良いもの、サイズ感に優れたものがリメイクしやすくなっています。
デザイン性はもちろんシンプルな方が手を加えやすく、機能性やデザイン性に凝ったものはリメイクしにくい場合があります。本棚の着脱可能なものは特にリデザイン向きで、本棚単体で利用できるように手を加えることも可能です。
材質は安い学習机の場合、作りが脆くなっているので解体・組立時に破損しやすくなることも多々あります。また、リメイクしたあとで設置する場所によって適したサイズ感であることも重要です。大きな学習机を再利用しても置き場所に困ることもあるので、設置場所を確認してから再利用するかどうか検討しましょう。
学習机をDIYでリメイクするなら揃えておきたい道具があります。もちろんリメイク方法によって使う道具は異なりますが、最低限あると便利なものはをチェックしてみましょう。
【ドライバー】本棚などの付属品を取り外したり、木材を追加する場合のネジ止めに必要になります。DIY方法によっては電動ドライバーがあると便利です。
【サンドペーパー】学習机をカットした場合に、切り口をきれいにする役割を果たします。また、長年使用していたことによるささくれなども処理できます。細かい処理をするなら数字の大きいものを、荒削りの場合は数字が小さいものを使います。
ドライバーもサンドペーパーも木工DIYには必須アイテムなので、まずはこの2つを準備してください。あとは必要に応じてカッターや定規、塗料など使う道具を準備します。
学習机のリメイクDIY術、まずはDIY初心者でも手軽にできる簡単お直しの方法を紹介します。難しい技術は必要なく誰でも簡単に、短時間でもできるので参考にしてみてください。
シンプルなデザインで本棚が着脱可能なタイプや、元々本棚がない学習机は取っ手を変更するだけでも印象が変わります。まだ現役の学習机の取っ手を変えるのも気分転換におすすめです。
取っ手を変えるのは新たに取り付ける取っ手と、ドライバーさえあればOK、DIY方法も裏のネジを外して新しいものに取り替える簡単なリメイクDIY術になります。もしネジのサイズが異なっている場合は新たなネジ穴をあけて、元々あったネジ穴を埋めるようにしましょう。
アンティーク調やナチュラル、姫系など好みのデザインの取っ手を付けるだけでイメチェンできます。取っ手はホームセンターやネットショッピングなど、DIY素材を扱う店舗で購入可能です。
学習机は基本的に木材本来の色を残した、ニスを塗っただけのブラウン系のものが多いので、ペンキで塗装するアイデアも良いでしょう。そのままでは学習机感が払拭できないので、思い切って好きなカラーリングでリメイクしてみましょう。
そのまま塗装するとあらかじめ塗られているニスが塗料をはじいてしまうので、手間でなければサンドペーパーでヤスリがけをします。広範囲のヤスリがけには電動タイプのサンダーがあると便利ですが、面倒な場合はヤスリがけのいらないプライマーを利用してください。プライマーは塗料を塗りやすくする下塗り材で、ペンキが塗りやすくなります。
ペンキ以外にワックスやステインで塗装するDIY術もあります。特にヴィンテージ感を出したいときにワックスやステインは最適です。机のタイプによってはウレタン塗装やUV塗装などが施されているので、その場合はサンダーでヤスリがけしてから塗装します。
ワックスやステインは木目を楽しみつつ味わい深いおしゃれな雰囲気に仕上がるので、特に男前インテリアやアンティーク調のデザインと相性抜群の塗装です。
塗装もヤスリがけも面倒、もっと手軽にリメイクDIYするならカッティングシートを貼るだけでもOKです。カッティングシートはいろいろなデザインがあるので好みのものを見つけましょう。天板部分に貼るときは書きづらくならないように、つなぎ目が奥になるようにしてください。
引き出し部分は一度取っ手を外すことできれいに貼ることができます。角や細かい場所も丁寧に作業することで、チープなシート感がなくなります。カッティングシートの代わりに100均でも購入できるリメイクシートを貼っても良いでしょう。
100均のリメイクシートはシールタイプになっているので簡単にできますが、天板などの広い面に貼る場合はヘラなどを使うときれいに仕上がります。
学習机をリメイクDIYする場合、撤去されてしまうことが多い本棚部分は他のものにリメイクして有効活用しましょう。もちろんそのまま本棚として別の部屋で利用しても良いですが、アイデア次第で自室以外に玄関やキッチンなどいろいろな場所で利用できます。
あまり大きくないサイズの本棚はキッチンに移動してスパイスラックとして有効活用できます。料理が好きでたくさんのスパイスを所持している方なら、学習机の本棚に並べるのもおすすめです。そのまま利用しても良いですが、キッチンに合うように塗装したり、耐水性の塗料を塗るとおしゃれで使いやすいスパイスラックになります。
大きめサイズの本棚なら収納ラックにリメイクしてみましょう。塗装してキャスターをつければ移動式の収納ラックに変身、掃除もしやすくなります。本棚によっては縦置きしてデッドスペースに設置することもできます。
ペイントなどちょっと手を加えるだけで元々は本棚とは思えない仕上がりになります。縦置きにした場合、玄関の空きスペースに置いて観葉植物や消臭剤、小物類を置く場所としても優秀です。フックを取り付ければカギなど紛失しやすいものを置く場所にもなります。
成長した子どものコスメグッズが増えてきたら、本棚をドレッサーにリメイクしてみるのはいかがでしょうか。本棚は仕切りがあるので種類ごとに仕分けしやすく、散らかりやすいコスメも一度に仕舞うことができます。
ホワイトで塗装すれば上品な雰囲気に仕上がり、引き出しがあるならおしゃれな取っ手に変更してみましょう。床に直置きでは低くくて扱いにくい場合は、横置きしたカラーボックスなどの上に設置するとちょうど良い高さで取り出しやすくなります。
小さお子様がいるなら、ままごとキッチンにリメイクすることも可能です。高さ的にもお子様が座って遊ぶのにちょうどよく、棚面をくり抜いて小さなボウルをはめ込んだり、木材やフックなど100均アイテムを利用して本物そっくりにDIYできます。
引き出し付きなら取っ手も可愛らしいものに変えてみると喜ぶでしょう。あとはおもちゃのままごとセットや、100均で購入できるミニサイズのキッチンツールを設置すれば本格的なままごとキッチンの出来上がりです。
仕切りのない本棚なら黒板やマグネットボートにして有効活用する方法もあります。本棚中央に仕切りがあれば取り外し、なければそのまま黒板シートを貼り付けます。黒板塗料を使用する場合は、塗りたい箇所の表面をヤスリがけしておきましょう。
コストダウンするなら100均の黒板シートもおすすめです。マグネットボートはマグネットペイントを塗りますが、こちらも黒板塗料同様に塗装面をヤスリがけします。本棚に直接ペイントするよりも、背面サイズにカットした板を利用すると便利です。
マグネットペイントはさまざまなメーカーから発売されていますが、どれを使う場合でも磁力を強めるために3回以上は重ね塗りします。また、重ね塗りしたあとは水性ペンキや黒板塗料などの仕上げ材を塗りましょう。
思い切って別の物に改造してしまうリメイクDIY術もおすすめです。解体や組み立てDIYがメインとなるので、完成図をしっかりと把握しつつ仕上げてください。難しい作業が苦手な方でもできるDIY方法もあるので、参考するのもおすすめです。
学習机はずっしりと重量感があり、設置したら移動させることが困難になります。そこで誰でも手軽に持ち運び可能で、使わないときは収納できる折りたたみデスクにリメイクです。折りたたみデスクは天板部分だけを使い、折りたたみ式の脚部分を作成して組み立てればOKです。
脚の作成が難しい場合は、ホームセンターやネットショッピングで購入できる折りたたみ式の脚パーツがあるので利用してください。脚パーツは天板にねじ止めするだけの手軽さなので、難しい組み立てもいりません。
ダイニングテーブルは購入すると高いですが、学習机をリメイクすることでコストダウンに繋がります。メインテーブルには少し小さい場合は、サブテーブルや子ども用テーブルにするのもおすすめです。解体した天板に脚を付けるための丸座金と脚を取り付けます。
どちらもホームセンターやネットショッピングで購入可能なので、好きな高さの脚を選んで取り付けましょう。長く愛用した机なので、天板のキズなどが気になる場合はテーブルクロスを置いたり、カッティングシートなどでリメイクすると良いでしょう。
本体や棚などの取り外しが可能で、さまざまな組み合わせが楽しめるユニット式の学習机ならリメイクも簡単、再利用がしやすくなっています。ユニットデスクは基本的に机、引き出し、本棚がバラバラになっているので、成長に合わせた組み合わせができます。
学習机を使わなくなったら、それぞれを別の部屋で使うこともでき、本棚部分は先程紹介したスパイスラックや収納ラックなどいろいろなものにリメイクする方法があります。
本格的にリメイクするならDIYではなくプロの業者へ依頼するのも良いでしょう。プロの業者に依頼すれば自作することが難しいリメイクも可能、仕上がりにも違いが出ます。どうしても捨てられない学習机を再利用したいけれど、デザイン的にDIYが難しい、大きいので扱いづらい、本格的な家具にリデザインして欲しい、という場合はプロ業者を要チェックです。
手作り家具工房の【百年家具】では修理やリメイクも受け付けています。長く愛用した学習机もプロの技術で別の家具として生まれ変わることができます。オーダーメイドも受け付けているので、どんなものにリメイクしたいのか相談してみるのもおすすめです。電話、メールでの見積もりは無料なので、気になる方は一度問い合わせてみてください。
神奈川県にある【家具修理.com】はその名の通り、家具の修理を請け負う会社です。修理以外に家具のリデザインやカラー変更などのリメイクも行っています。公式サイトでは実際に修理したテーブルの様子や作業風景などを確認することが可能です。まずは電話、メールで問い合わせてみましょう。画像やサイズも伝えておくとスムーズに進みます。
自宅近くの業者を探したい、実際の利用者の評判を確認したいなど、さまざまな業者を一括で検索するなら【家仲間コム】を利用してみてください。複数のリフォーム業者が登録しているサイトなので、建具リフォームや修理、オーダー家具などを扱う業者など、カテゴリーや地域から検索できます。
公式サイトではリフォーム価格相場をグラフで確認したり、リフォームに関するお役立ち情報をランキング形式で見ることもできます。また、業者に匿名相談で概算見積もりやアイデアの提案などを聞くことも可能です。気になる業者は口コミやおすすめ率をチェックすれば、どのような業者なのかも把握しやすくなります。
お子様の成長と共に愛用してきた学習机、捨ててしまうにはたくさんの思い出がつまっています。そのまま廃棄するよりもちょっと手を加えることでさまざまなアイテムに生まれ変わって、再び役に立ってくれます。簡単にできるリメイクから本格DIY、プロの業者に依頼するなどいろいろなリメイク方法があるので参考にしてみてください。