音質にこだわるためには、スピーカーケーブルの選び方が重要となります。しかしケーブルは種類も多く、ある程度知識がないと何を選べば良いのか分かりません。そこでここでは、最新のスピーカーケーブルや、選ぶ基準、選び方について解説しています。
購入して損はない最高のスピーカーケーブルも同時にご紹介していますので、ご自宅で最高の音を楽しみたい方は、こちらを参考にしてみて下さい。
目次
部屋の中で迫力のサウンドを堪能したい場合、スピーカーケーブルは必須です。ではなぜ、スピーカーケーブル1つでこんなにも音質が変わるのかについてはご存知でしょうか。まずはスピーカーケーブルの特性について詳しく知ってみましょう。
スピーカーケーブルと言っても安い値段で購入できるものから、高価なものまで様々です。つい安いケーブルを探してしまいますが、簡易的な構造になっていることで、音の聞こえ方が雑に感じてしまうこともあるでしょう。
しかしある程度こだわれば、耳に伝わる音の伝達をよりクリアに、スマートにすることができます。もし使用するオーディオがバイワイヤリング接続対応となっているのであれば、ケーブルを高域用・低域用の2種類を用意して、更に臨場感のある音楽空間を作りだせるようになります。
スピーカーやミニコンポを購入した時にもケーブルが付属でセットになっていますが、意外と長さが短く、大体が1.5m程度しかありません。ケーブルの長さのせいで、スピーカーの位置まで決まってしまい、音を出す空間すら決められてしまうことになります。
しかし、こだわりのスピーカーケーブルを購入すれば、更に距離を大きく広げて、よりダイナミックな音を奏でられるはずです。自由に長さを変えられるスピーカーケーブルもたくさん発売されていますので、入念にチェックをして、ご自身が求めるスピーカーケーブルを見つけましょう。
スピーカーケーブルを購入するにあたって知っておきたいのが、ダンピングファクターの存在です。ダンピングファクターはスピーカーケーブルに影響を必ず与えるもので、これによって音の伝わり方や聞こえ方が大きく変わる要因となります。
高音質を引き出すためのスピーカーケーブルをお探しなら、ダンピングファクターの数値を確認してみましょう。こちらでは分かりやすいように動画をご紹介しますので、更にスピーカーケーブルの構造をチェックして下さい。
スピーカーケーブルには基本的に3つの種類に分けることができます。それぞれの特徴、魅力がありますので、まずはそれぞれのスピーカーケーブルのことを知って、そこからこだわって購入する必要があります。
スターガット型(4芯)ケーブルは、4つの線がケーブル内でプラス・マイナスで交差するように配置されています。素晴らしい音質を求める方におすすめで、ノイズも感じにくくなります。
しかし絶縁体を処理する必要があるため、初心者には少々取り扱いにくいというイメージがあります。もしご自身で処理が難しい場合は、既にメーカーが処理が終わらせて端子が取り付け完了になっているタイプのものを購入してみてはいかがでしょうか。
2本の線をねじるように配置されているケーブルがツイスト型です。ツイスト状にすることで電気抵抗を極限に抑えて、常に安定した状態で音質の高い音楽が聞けるようになります。ノイズも少なく、不快になりません。
平行型ケーブルは2本の線を平行に並べています。値段もリーズナブルな価格になっていることが多く、初めての方でも購入しやすいタイプです。
ただし、線の太さや撚りの強さによって音質は微妙に変わってくるので、音の聞こえ方も様々です。特徴としては、特に高音が得意なケーブルでもあります。取り扱いも簡単ということもあって、どなたでも使いやすいスピーカーケーブルでおすすめです。
ここではより具体的に、スピーカーケーブルを選ぶ時にチェックしておきたいポイントについてまとめています。購入した後に失敗したと思わないためにも、是非1度確認をしてみて下さい。
銅のケーブルは純度が高いほど値段も高くなる傾向にありますが、その分ノイズもなく、安定した音が響きます。低音から高音までバランスの良い音の広がりを感じられるでしょう。
ちなみにTPC(タフピッチ銅)は安い価格のスピーカーケーブルに使用されることが多く、高純度のOFC(無酸素銅)の場合は、高価なスピーカーケーブルや、オーディオ用のケーブルとして採用されます。
銀のケーブルもよく使用されています。特に高音を出すことを得意です。また価格も高いため、初心者にはなかなか手を出しにくいということも挙げられます。
銅と銀を上手く交わらせているのが複合型です。低音も高音も素晴らしく、バランスの良い音響をキープしたい方に最適なケーブルです。こちらも銀同様価格が高めに設定されています。高価なオーディオに使用するケースがほとんどなので、初心者向けというよりは、中級者・上級者向けとなっています。
簡単に抜き差しできるタイプを求める場合は、バナナプラグが便利でおすすめです。ちなみにスピーカーケーブルの大半がこのバナナプラグです。振動に左右されず、スピーカーを移動したり、場所を変えたりしても音に影響が少ないというメリットがあります。
Y端子(Yラグ)はあまりメジャーではないものの、面積が少ないので、バナナプラグが使用できない端子でも使えるという特徴があります。使用するオーディオやスピーカーは限定されますが、スマートに使用することができます。
ノイズの発生や影響を避けたい方は、フォーンプラグを選んで下さい。端子サイズは2.5mm~6.3mmと太くなっています。ちなみにこちらはイヤホンにもよく使用される端子となっていますので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
スピコンプラグならショートするリスクが少ないので、長く愛用できるでしょう。またケーブルが抜けてしまわないようにロック機能が働き、何度も挿しこんだり、角度を細かく調整する必要はありません。
端子がないものは音の伝達が鈍くなってしまうのでおすすめできません。また1本1本の線自体も非常に細いので、ご自身で取り扱うのはなかなか難しいです。
うまく取り付けられないことでショートしてしまう原因にもなって、メリットよりもデメリットの方が上回ってしまいます。端子なしの場合は、端子を新たに購入するようにしましょう。
ケーブルの太さも重要です。太いからといって音質が向上するというわけではなく、むしろ高音が出にくくなってしまいます。
細くもなく太くもないケーブルを選ぶことが重要で、まずはケーブルの太さを現すゲージ(AWG)をチェックしてみて下さい。ちなみに良く採用されるのは、12ゲージから16ゲージの間となっていますので、分からない場合はこの数値でスピーカーケーブルを選ぶようにしましょう。
ここを選べば失敗しないというメーカーを一挙公開いたします。音質の向上に欠かせないスピーカーケーブルを製造しているメーカーをチェックして、最高の音を手に入れましょう。
ゾノトーン(Zonotone)は安心・安全の日本メーカーで、スピーカーケーブル以外にもUSBケーブル、デジタルケーブルなどを開発しています。高音質になると信頼されているブランドであり、初めてスピーカーケーブルを購入しようしている方にもおすすめできます。
カナレ(CANARE)も日本メーカーで、基本的に値段が安いところが魅力と言えるでしょう。しかしプロの音楽シーンでも採用されるほど信用が高く、高品質であることが証明されています。長距離伝送にも最適なケーブルでもあるため、ホームシアター用のケーブルとしても最適です。
アメリカメーカーのベルデン(BELDEN)は、音楽を制作する現場でも大活躍しています。クリアな音質でありながらそのままの音を再現できる上、価格も安いので入手しやすさがあります。他にもオーディオケーブルをたくさん取り扱っていて、音楽に特化しています。
オーディオテクニカ(audio-technica)は、初めての方でも使いやすいように配慮されているケーブルを多く取り扱っています。他にもたくさんのケーブルやヘッドホンの取り扱いもありますので、メーカーで一式揃えたい方にもおすすめです。
ここでは最新のおすすめスピーカーケーブルをチェックしてみましょう。高音質にこだわりたい方は、最高のスピーカーケーブルを使用してみて下さい。
『ZONOTONE 6NSP-Granster 2200α』は振動に影響を出さないように意識されたスピーカーケーブルで、オーディオやスピーカーを動かしても安定した音を一定して流し続けることができます。銅線なので、バランスの良い音が提供されます。
『ZONOTONE 6NSP-1500 Meister』は高純度の銅線を採用していて、ダイナミックな音源から繊細な音源まで細部まで再現できます。価格もリーズナブルなので、購入しやすさもメリットと言えます。
『Zonotone 4芯スピーカーケーブル AVSP-1200Q Meister』は4芯であるものの接続しやすく、丈夫な構造になっていますので、ショートする可能性も低いです。高音質な音楽を楽しみたい方には、おすすめのケーブルです。
『CANARE 4心スピーカーケーブル 4S6』は曲がっても性能を妨げないケーブルとなっていて、耐久性に優れています。そして放射ノイズを最小限に抑制するため、クリアな音質をキープすることができます。
『CANARE 4S8 スピーカーケーブル』はスターガット型になっていて、流れる音楽を高音、低音共にクリアかつ大胆に放出することが可能となります。音質を下げることはないので、扱いやすく便利なケーブルと言えます。
『CANARE 4S11 スピーカーケーブル』では高性能PVCを使用することで、ねじれても曲がっても安定した環境で高音質な音楽を流せるようになります。迫力の低音も出せるため、臨場感の素晴らしさを体験できるでしょう。
『BELDEN スピーカーケーブル 9497』ではオレンジ×ブラックの見た目もインパクトが大きいですが、芯が通ったような迫力サウンドを流したい方におすすめのタイプです。しかも価格が安いケーブルなので、気軽に購入することができます。
『Belden スピーカーケーブル 8460』は安値でも高音質が出せると証明されたようなスピーカーケーブルで、口コミ評価でも満足度が高いです。特に高音の聞こえ方が綺麗で、耳にクリアに届きます。
『BELDEN スピーカーケーブル 8470』は2芯導体芯線を採用していて、低音・高音共に音楽に合わせて忠実に再現して流すことができます。音の聞こえ方もスムーズで、部屋全体に安定した音楽が響かせられるようになるでしょう。
『BELDEN スピーカーケーブル STUDIO716EX』は、見た目が分かりやすいように透明のジャケットを採用しています。しなやかに取り扱えるように耐久性も抜群です。常に安定した、フラットな音を出したい方におすすめのケーブルです。
『audio-technica OFCスピーカーケーブル AT6158』は太すぎないケーブル線になっていて、扱いやすいということ、そして高音質が安定していることが約束されています。しかも欲しい分だけ購入することができるので、1m単位で指定して購入できます。
『audio-technica AT7422 16ゲージ スピーカーケーブル』は扱いやすく、初心者でも使いやすくなっています。ダンピングファクターの数値も安定していますので、どんな状況においてもクリアで繊細な音、迫力の音を出し続けられる仕様となります。
『audio-technica スピーカーケーブル AT6135』では基本的に柔らかい素材を使用していますので、ケーブルを長く引いても音の劣化に繋がりません。そしてたくさんのスピーカーに対応しているということもあり、迷うことなく使いやすいです。
『audio-technica ARTLINK-E AT-ES1500』では反転撚り構造を採用しており、音の質を下げることなく、高音質な状態で再現することができます。臨場感溢れるサウンドは、ご自宅にいてもライブ会場にいるかのような体験ができるでしょう。
『audio-technica GOLD LINK Fine AT567S』は初心者でも扱いやすく、癖のないクリアなサウンドを出せるようになるケーブルです。リーズナブルな価格でありながら、ハイクオリティな音が楽しめるようになっているのが嬉しいポイントと言えます。
特に初めてスピーカーケーブルを扱う時に注意しておきたいところを、動画を見てチェックしてみましょう。使い方を間違えるとアンプが故障してしまう原因にもなってしまいますので、しっかりと確認したうえで、スピーカーケーブルを使用するようにして下さい。
スピーカーケーブルを変えるだけで音の聞こえ方はかなり変わります。音楽をより楽しむために、そして心地よさを感じるためにも、音にこだわることはおすすめです。価格が安くても最高品質のスピーカーケーブルはたくさんありますので、この機会にチェックをして、最高のmusicライフを楽しみましょう。