ハンガーラックが必要だけれど、なかなか良いサイズのものが見つからないということもあります。また、市販のものではデザインが気に入らないケースもあるでしょう。そこで今回はおしゃれに洋服を収納できるハンガーラックのDIYアイデアについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
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洋服を収納するのに、洋服ダンスやクローゼットを使うのもよいですが、収納が限られた部屋の場合、ハンガーラックがあると便利です。既製のハンガーラックでは気に入ったものが見つからないというのであれば、思い切って手作りしてみるのも一案です。
ハンガーラックはその仕組みもシンプルなので、DIYに慣れていない方でも比較的簡単に作ることができます。自分で作ったハンガーラックであれば愛着もわきそうですし、好きなインテリアに合わせることもできます。
ナチュラル素材が好きな方や北欧系インテリアで統一しているような部屋であれば、木材を使った木質系のハンガーラックがおすすめです。ここでは木材を使ってどのように作るのかについてご紹介します。
ホームセンターで木材を買ってきて自分で組み立ててみましょう。細長い板状の木材を4枚用意します。うち2枚を使い、上部が少しだけクロスするようにして固定したものを2つ作ります。この2つを少し距離を空けて固定し、クロスした部分にのせるように棒状の木材をわたせば、ハンガーラックになります。
ほかにも板を4枚使って口の字型にして棚を作り、内部上のほうにポールを渡して固定すればハンガーラックの出来上がりです。ホームセンターであれば必要なサイズに合わせて木材をその場でカットしてくれるので自宅でのこぎりを用意する必要がありません。
どんなサイズにしたいのか、事前に簡単な設計図を書いてカットする木材のサイズを決めるようにしましょう。
すのこを使ってハンガーラックを作ることもできます。長めのすのこを縦にして置きます。上のほうに釘でフックを固定すれば、そこにハンガーがかけられます。手間もあまりかかりませんし、簡単にできてしまうので、DIY初心者の方にもおすすめです。
色や素材感が気になる場合は、やすりをかけて表面を滑らかにし塗装剤を塗ってもよいでしょう。ホワイトであれば明るい軽やかな印象になりますし、ダークブラウンにすれば木材の印象と相まって重厚感を演出できます。
ディアウォールを使ってもハンガーラックが作れます。まず、ディアウォールを使って木材を壁に寄せて固定します。このとき、どれぐらいの量の洋服をかけたいのか、想像しながらディアウォールの幅を決めましょう。
ディアウォールを固定したら、使いやすい高さに棚受けを設置します。そして設置した棚受けの上に平たい板をのせ、その板にぶら下がるような形でL字ブラケットをネジ止めし、ブラケットの穴にポールを通せば終了です。板の上には小物や衣類をのせることもできます。
このタイプのハンガーラックは一度作ると簡単に移動ができないので、最初にディアウォールを設置する位置をよく吟味しましょう。
パイプを使ってもオリジナルなハンガーラックをDIYすることができます。ここではパイプを使ったハンガーラックについてご紹介します。
家具を置くには中途半端なスペースやあまり家具を置きたくないミニマリストの場合、シンプルに壁の間に突っ張り棒を渡してハンガーラックのようにして使うのも名案です。
目につくオープンな場所で作ってもよいですし、押し入れの中に突っ張り棒を設置してもよいでしょう。早速家の中で、どこか突っ張り棒が使えそうな場所を探してみてください。
軽い夏用の衣類や子供の衣類をかけるのであれば、塩ビパイプで作ってみましょう。男性の冬用コートのような重さのある衣類はかけられませんが、軽いものであれば十分にハンガーラックとして活用できます。子供用のハンガーラックにする場合は、子供の手が届きやすい高さで作るように心がけましょう。
塩ビパイプでは耐久性が気になるようであれば、ガスパイプで作ってみるのもよいアイデアです。ガスパイプであればしっかりとしているので、多少重さのある衣類もかけられます。さらにごつごつとした素材感がモダンな印象です。
ガス管のまっすぐな部分とL字部分を上手に組み合わせて、自分だけのハンガーラックを作ってみてください。横向きに並べて取り付けて、そこに服をかけるようにしてもよいですし、縦にして木の枝のようにL字部分が交互に上向きになるようにつければ、コートハンガーのようにして使えます。
せっかくハンガーラックを作るのであれば、どこか便利さの感じられる作品を作りたいという方もいるはずです。ここではどんなアイデアがあるのかについてご紹介します。
木製の折りたたみハンガーラックであれば、使わないときは畳んで平たくして収納できるので場所を取りません。角材を4本、全ネジを3本、ナットとワッシャーを12個ずつ用意します。
角材をそれぞれ上部と下部の同じ位置に穴をあけます。2本ずつ先がクロスに交わるようにワッシャーとナット、全ネジで固定すれば木製の折りたたみハンガーラックの出来上がりです。
市販のハンガーラックだと高さが低く、壁面の上のほうのスペースが余っていてもったいないと感じたことはありませんか?そんなときにおすすめしたいのが、ラブリコを使った支柱で作るハンガーラックです。
ラブリコアジャスターを3個、2×4材を3本(天井高-95mmでカットします)、パイプブラケットを4セット、ステンレスパイプを600mmX2本、1200mmX2本用意します。まずラブリコアジャスターと2×4材1本を使って、壁に沿うようにではなく直角になるようにして端の支柱を作ります。
次に同じようにして反対側の端に支柱を作り、両端どちらかの支柱より600㎜の位置に3本目の支柱を立てます。今度はそれぞれの支柱にパイプブラケットを取り付け、最後にステンレスパイプをブラケットに引っかけたら出来上がりです。
上下2段にステンレスパイプを固定すれば大型2段のハンガーラックになります。このようにハンガーラックは枠組みさえしっかりしていればラックとして活用できるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
ショップへ出かけたら、その店の服のディスプレイの仕方もチェックしてみましょう。ショップの場合、洋服を並べるのに棚上のラックを使っていることもありますが、天井から直接ポールをぶら下げ、そこに服をかけていることもよくあります。
天井にコの字型のアイアンバーを取り付け、そこに服をかけるのもよいですし、天井にフックを2カ所つけ、そこからコードをぶら下げポールの両端を括りつけてぶら下げるのもよいでしょう。この方法だと好きな高さに調節できるので便利です。
視界を遮らない高さにしてもよいですし、子供がいるのであれば子供の手が届きやすい高さにするのもありでしょう。服を使って見せる収納を楽しんでみてください。
背の高いカラーボックスを使えば、大容量の収納付きハンガーラックができます。まず、同じ高さのカラーボックスを2つ用意します。少し距離を空けてカラーボックス2つを並べ、カラーボックスの側面にブラケットをネジで取り付け、そこにポールをはめれば完成です。
カラーボックスの中にかごを入れて、そこに下着や小物などを片付けてもよいですし、バッグや帽子といった小物を収納してもよいでしょう。収納力たっぷりのハンガーラックを作るのであれば、カラーボックスを活用してみてください。
手作りハンガーラックに興味はあっても、思ったより材料費がかかってしまうと「買ったほうが安く済んだ」などということにもなりかねません。
100均の材料を使ってハンガーラックを作ることも可能です。材料費が安いので、万が一失敗しても悔しくありません。まず最初に、この100均を利用したハンガーラックを作ってから大掛かりなものに挑戦するのも一案です。
100均へ行くと、日曜大工コーナーなどにアイアンバーが置いてあります。このアイアンバーを壁に取り付けるだけで、ハンガーラックができてしまいます。賃貸などで壁に穴があけられない場合は背の高いすのこに取り付けてもよいでしょう。
あまり重たいコートなどはかけられませんが、マフラーや軽い衣類であればかけることができます。玄関近くなどに取り付けて、お出かけに必要な小物をぶら下げておくのもおすすめです。
100均にあるアレンジポールの噂を聞いたことがある方もいるかもしれません。密かに人気を集めているこの商品は、天井と床につっかえるように取り付ける、縦型のつっかえ棒を利用した収納です。
このつっかえ棒に別売りの傾斜フックをつければ、そこにハンガーをぶら下げて衣類をぶら下げたり、部屋干しに活躍したりします。
また、アレンジポール2本とアレンジフック2個、アレンジバー1本を用意すれば、簡単にハンガーラックができます。元手も安くて済みますし、一度作ってみる価値はあるでしょう。
今回はハンガーラックのDIYについてご紹介しましたが、いかがでしたか?ハンガーラックはほかの家具とは違い、簡単に作れてしまうのがポイントです。
ちゃんとした棚タイプもよいですが、服を引っかける場所があれば十分という方であれば、つっかえ棒やディアウォール、ラブリコなどを使っておしゃれに見せる収納を楽しんでみるのもよいでしょう。ぜひオリジナルのハンガーラックを作ってみてください。