引用:アマゾン
切削加工に使われるエンドミル。ドリルによく似た工具ですが、エンドミルは穴を軸方向に開けるのではなく、横方向に加工対象物を切削し穴を広げていく工具で、部品製作現場などで、金型の削り出しに多用されています。このエンドミルの人気商品を5選しました。
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エンドミルは、フライス工具ですので、切削を目的としています。ですので、まず、切削する対象物と目的によって選ぶことが大切です。一般的には、ハイスエンドミルが幅広く使われており、価格が比較的安価なので、多くの現場で使われていますが、超硬エンドミルに比べると切削精度や、耐久性に劣ります。超硬エンドミルは高価ですが、大量生産の場合は超硬エンドミルのコストパフォーマンスが良くなります。従って、少量多品種の研削にはハイス、大量生産には超硬エンドミルを選ぶことが多くなります。
一部高価なエンドミルですが、丸くなったり欠けたりすると、切削効率が悪くなり、精度も落ち、実質、使用不能になってきます。しかし、エンドミルは、先端を軸の方向に研ぐことにより同じ刃形状を復活させることができ、再生することが可能です。他の工具に比べ、コストパフォーマンスが高い工具です。
D(先端直径) | 8mm |
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有効長 | 20mm |
全長 | 60mm |
軸直径 | 8mm |
D(先端直径) | 1.5mm |
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有効長 | 4mm |
全長 | 50mm |
軸直径 | 4mm |
フラットエンドミルは、先端が平坦なエンドミルで、水平面や垂直面の切削に使われており、エンドミルの中では、一番汎用性が高いものになります。この二つのフラットエンドミルは、汎用性が高い8mmと精密加工用の1.5mmで、刃が4枚です。硬度を表すHRC(ロックウェル硬さ)は45で、高硬度分類になり、超硬型になり、多くの材料に対応し、耐久性が高くなっています。
ボールエンドミルは、先端が球状で丸くなっており、曲面の切削が主な用途です。現在は、CAMを多用し、仕上げ加工用使われることが多くなっています。このボールエンドミルは、5mmと6mmのセットになっており、コストに優れるハイス型で、用途や材料により使い分けできます。切削可能な材料は、合金鋼、鋳鉄、アルミ合金、銅合金、炭素鋼、工具鋼などです。
ラフィングエンドミルは、フラットエンドミルと同様、先端が平坦になっていますが、側面が凹凸状の刃が付いており、フラットエンドミルよりも、材料を大きく切り込むことができます。フラットエンドミルにくらべ、早く切削作業ができますが、切削面は粗くなる傾向があります。このラフィングエンドミルは、ハイス型で、比較的コストパフォーマンスがいいことで定評があります。
ラジアスエンドミルは、フラットエンドミルの下部コーナー部がR形状になっており、荒取り、中仕上げ、最終仕上げなどに使います。このラジアスエンドミルは、外径8mmのロングシャンクタイプです。材質は超微粒子合金で強靭な超硬型です。
人気のエンドミルを5選しました。エンドミルは、その特長を理解して最適な作業に使用することが必要です。被研削材料の性質を理解し、切削条件に合わせ、切込み面形状に合わせたエンドミルを使用するように心がけましょう。