お米は精米をすると徐々に酸化が進むため、たくさんの量をまとめて精米するよりも必要な分だけ精米するのが望ましいです。そのような時に家庭用精米機があれば、いつでもつきたての美味しいごはんを食べることができます。
今回は、家庭用精米機の特徴と正しい選び方、おすすめ商品をご紹介します。今後、自宅で精米をしたいと考えている方はぜひチェックしてください。
精米機とは、糠(ぬか)で覆われた玄米を精米して白米や無洗米にする機械のことです。街中にあるコイン精米機では10kg単位で精米しますが、家庭用の精米機であれば数合ずつ精米していくことができます。また、好みの精米具合にできたり、古くなったお米をフレッシュに仕上げてくれるモードがついている商品もあるので、お米の味わいにこだわりたいご家庭におすすめです。
家庭用精米機に搭載されている精米方法はいくつかの種類があり、お手入れの内容や運転音の大きさなどが商品によって異なるので、ご家庭にとって必要な機能がついた精米機を選びましょう。
精米したお米は徐々に酸化してしまうため、コイン精米所で一度にたくさんの玄米を精米すると食べ終わる頃には酸化が進み、古くなってしまいます。しかし、自宅に精米機があれば、その日もしくは近いうちに食べる分だけを精米し、つきたてのお米を炊飯できるのが最大のメリットです。
また、コイン精米所まで米袋を運んで精米する手間を省けるメリットがあり、車を持っていない場合や、重たいものを持つことが困難な方にとっても役立つはずです。
さらに、多くの方が利用するコイン精米機はしっかりと清掃されているかどうかが分かりにくい部分がありますが、自分が所有する精米機であれば使用後に洗浄できるので、衛生的に使用できます。
家庭用精米機を取り入れたいけれど、どのような基準で選べば良いのか分からないという方は多いのではないでしょうか。次に、家庭用精米機を選ぶ際に確認しておきたいポイントをチェックしていきましょう。
お米の精米方式は複数の種類があり、商品によって採用されている方式が異なります。それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
【かくはん式】
かくはん棒(羽)を回転させてお米が摩擦させ、精米する方式のことです。摩擦熱が発生しにくいので、お米の温度上昇を防いでお米が持つ旨みを守る効果が期待できます。
また、構造がシンプルなので使用後のお手入れが簡単にできるメリットがある反面、音が大きいことが多いので、静音性にこだわる方は購入する前に運転音を確認しておきましょう。
【圧力式】
圧力式は、シューターという部分で圧力をかけて玄米同士がこすり合って精米されるのが特徴です。短時間で精米することができ、動作音が小さいのがメリットです。また、お米が割れにくいので、見た目や食感が良いメリットも持っています。ただし、お米の温度が上がりやすく、サイズが大きめな商品が多いです。
【圧力循環式】
お米を循環させながら圧力を加える方式を指します。お米が欠けにくく温度が上昇しにくいメリットがある反面、他のタイプと比べると構造が複雑なので、お手入れが大変なことがあります。
【対流式】
対流式は、かくはんの仕組みに似ており、かくはん棒を回転させて起こる摩擦によって玄米同士を摩擦させて精米します。均一に精米できるメリットがある反面、お米が欠けやすいデメリットがありますが、最近ではお米が欠けない工夫を施したモデルも販売されています。
お米の消費量は家族構成や食事内容によってご家庭ごとに異なるため、普段炊いているお米の量に合わせて精米機のサイズを選ぶ必要があります。
4~5人家族であれば、1回あたりの炊飯量は2~3合程度であるため、1日あたり3合炊飯する場合は一回でに3合以上精米できる精米機を選びましょう。例えば2~3日分をまとめて精米しておきたい場合は連続して行えば良いので、必ずしも大きめの容量を買う必要はありません。本体サイズや設置場所なども考慮しながら選んでみてください。
モーターや羽などのパーツで構成されている精米機は、お米を回転させたり、こすり合わせたりすることから運転音が大きい商品が多い傾向があります。中でもかくはん式精米機は音が大きいので、集合住宅などにお住まいの方は作動中の音の大きさを必ず確認しておきましょう。
静音性の高い商品も販売されているので、精米機に限らず家電製品の音が気になる場合はチェックしてみてください。
次に家庭用精米機のおすすめ商品を厳選してご紹介いたします。それぞれ持ち味の異なる商品をピックアップしていますので、ぜひチェックしてみてください。
アイリスオーヤマの「精米機 家庭用 銘柄純白づき」は、40銘柄の個性や味わいを最大限に引き出してくれる家庭用精米機です。精米容量は0.18L(1合)~0.9L(5合)、かくはん方式を採用してあり、お米の旨味と栄養を残しながら仕上げてくれます。
商品サイズは幅21×奥行30.8×高さ22.6cm、重量は3.6kgでキッチンの棚に収まりやすいサイズ感です。操作パネルがシンプルで分かりやすく、各パーツは水洗い可能で清潔に使うことができます。普段からお米の銘柄や味わいにこだわりがある方におすすめの商品です。
山善の「圧力式 家庭用精米機 つきたて米の達人」は、ご家庭で本格的な精米ができる商品です。最大精米量は750g(5合)で、3分づき・5分づき・7分づき・白米を調整つまみで簡単に設定できます。
商品サイズは約16×32.4×34.4cm、重量は約7kgです。玄米からの精米はもちろん、精米して日が経った古米も「白米磨きモード」を使って準無洗米にすることができます。定期的な清掃が必要ですが、工具を使わずに簡単にお手入れができます。
山本電気の「家庭用精米機 MICHIBA KITCHEN PRODUCT 匠味米」は、2分・3分・4分・5分・6分・7分・8分づきに加え、胚芽、みがき米、、フレッシュ、無洗米と精米モードが充実している家庭用精米機です。
5合をおよそ2分30秒で精米することができ、古米を精米したてに近い状態に戻したい場合はフレッシュモードで白米の香り・味を蘇らせることができます。分解が簡単にできるので、お手入れが楽にできる家庭用精米機を探している方におすすめの商品です。
精米玄米の容量(約)g:玄米 165〜825(付属の軽量カップで1〜5カップ)
本体サイズ:幅22.7×奥行30.1×高さ23.6cm
タイガー魔法瓶の「家庭用精米機、無洗米機能付き」は、もち米、古米みがき、やわらか玄米、白米強めなど10コースから選ぶことができる商品です。
お手入れがしやすい構造になっているので本体の内部にぬかが残りにくく、虫がわいたりカビが発生する心配を大幅に軽減することができます。もち米や玄米を食べる機会が多い方や、炊き加減や味わいにこだわりがある方におすすめの商品です。
1回の炊飯にちょうどいい0.5合から2合までを精米できるコンパクトサイズ
大きさは2Lペットボトルほどなので、キッチンに置いても邪魔になりません
エムケー精工の「小型・家庭用精米機COPON(コポン)」は、1回分の炊飯にちょうど良い、コンパクトな商品です。2.5分米から上白米まで0.5分づき刻みでお好みの精米加減に調整することができ、古くなった白米の風味をよみがえらせるフレッシュコースも搭載されています。
大きさは2Lのペットボトル程度なのでキッチンに置いても幅を取りにくいです。コンパクトな精米機をお探しの方や、食べる分だけその都度精米をしたい方におすすめの商品です。
TAIWA(タイワ精機)の「ホーム精米機 まん咲PX-15A」は、業務用精米機メーカーの技術を反映して作られた家庭用精米機です。家庭用としては大容量の15kgタンクがついており、米びつとしとしても使うことができます。
本体サイズは幅27×奥行40×高さ70.5cm、幅を抑えたスリムな形状で置き場を確保しやすいです。15段階の精米設定ができ、ダイヤルを回してお好みに合わせて調整することができます。精米音は70db以下に抑えてあるので、運転音が気になる方でも安心です。
いかがでしたでしょうか。家庭用精米機を取り入れることで毎回食べる分だけを精米して、つきたてのご飯を食べることができます。
市販の精米機を見てみると精米方式や容量、搭載されているモード、お手入れ方法などが異なるので、毎日快適に使える商品を選ぶことが大切です。記事の中ではおすすめ商品もご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。