知らないうちに本の数が増えてしまい、本棚に入りきらなくなってしまったという経験はどなたでもあるのではないでしょうか。新しい本棚を購入するのもいいのですが、場所を取る上になかなかお気に入りの本棚を見つけるのは難しいものです。
そういう場合は、思いきって持っている本棚をDIYすることをおすすめします。今ある本棚の収納スペースを増築したり、おしゃれ改造したりと自由度が高く、満足の本棚になることでしょう。
目次
本棚をオリジナルDIYすることで、たくさんのメリットを感じられるはずです。まずもともとお部屋に設置している本棚なので、新たなスペースを確保する必要はありません。また部屋の隙間に合わせてDIYできるため、デッドスペースができなくなります。
目的に合わせたサイズ感で制作できるところも、耐重に合わせた棚を作ることも可能になります。またデザインや使用するカラーもご自身の思い通りになって、お気に入りの本棚が完成するでしょう。新しい本棚を購入すると高価ですが、DIYなら材料費だけなので、比較的コストを抑えられるというところも大きな魅力と言えます。
一方デメリットの部分で考えると、プロ技師ではないので、必ずしも思い描いていた本棚が完成するわけではありません。
DIY内容によっては初期費用が大幅にUPすることもあって、必ず安く作れるというわけでもないく、また当然ではありますが、DIYは時間と労力、手間がかかるものです。急いでいる方やDIYにあまり自信がない場合は、結果的に見ると新しい本棚を迎え入れた方が効率的というパターンもあり得ます。
自分だけのオリジナル本棚にするために、詳しいDIY手順をチェックしてみましょう。初心者の方でも作りやすくなるように、まずは構想から練っておくことが大切です。
まず初めに本の在庫を数えておくことをおすすめします。数冊程度の少量なら何も問題はないのですが、薄い本だったとしても数十冊となってくると、せっかく本棚を作成したとしてもその重みで壊れてしまう可能性も出てきます。
そして本の大きさも重要で、A4サイズだったり、文庫本サイズだったりと本によってマチマチです。できれば本の大きさや分厚さによってもスマートに収納したいはずなので、まずは本の冊数や重み、本の種類、大きさをしっかりと把握した上で、理想の本棚をイメージしてみましょう。
参考までに本の大きさをご紹介すると、文庫本(148×105mm)、単行本(182×128mm)、コミック・漫画(182×103mm)、雑誌B5サイズ(257×182mm)、写真集A4サイズ(297×197mm)になります。
本棚と言っても色々なパターンがあるので、まずはどのようなタイプの本棚にするのかを決めておくようにしましょう。壁に板を固定して作成するか、または一般的な本棚と同じで箱状に作って、独立して立たせる方法があります。
もし壁に固定する場合は場所をあまり取らずにすみますが、1度固定すると移動することはできなくなります。もし本の量が多い場合は強度も十分に考慮しないといけません。箱状の本棚の場合は設置する場所や本の重みによっても、本棚の材料を変えることになるでしょう。
例えば湿気の多い場所(洗面所など)なら腐食しないような材料が必須となり、より頑丈な本棚にするためには硬めの材質のものを使用したり、補強金具を固定するなど、様々な工夫が必要になります。また本棚の背面に板を取り付けなくてはいけないので、壁に固定するタイプよりもDIYにかかる時間が多くなります。
作りたい本棚が決まったら、いよいよDIY開始です。設計図を作成したのち必要な材料を揃えて、オリジナル本棚を作成しましょう。材料やホームセンターなどでも調達することができます。
素敵な本棚にするために、ここではおすすめDIYアイデアをご紹介いたします。まるで映画や雑誌のワンシーンに出てくるような本棚にもすることができるので、是非参考にしてみて下さい。
簡単にDIYしたいのであれば、はしご型の本棚をおすすめします。端材を使って製作することもできるので、コスト的にも安く仕上がるというのが嬉しいポイントでしょう。場所をあまりとらず、省スペースに設置できるところも魅力的です。ただし収納スペースは決して多いわけではないため、ちょっとした本や雑貨を置きたい方向けとなります。
壁掛け本棚ならスペースがなくても壁に設置・固定するだけなので、おしゃれに本を収納することができます。魅せる本棚としても優秀であり、本に合わせて幅を変えたり、角度を変えることもできます。
新しい本棚のスタイルとして、吊るしてみるのはいかがでしょうか。レザーハンドを輪にした状態で壁に固定して、そこに棚板をセットするだけです。レザーハンドをアクリルテープにしたり、麻ひもに変えてみてもおしゃれなので、色々とアレンジの幅が広がる本棚でもあります。
脚立に棚板を置くだけでも、斬新でおしゃれな本棚の完成です。脚立にピッタリ合うように棚板を用意するのもおすすめですが、逆に大きめの棚板設置してもそのアンバランス感がおしゃれなので、バランスを見ながらDIYしてみましょう。
柔軟性に優れたブックワームを活用すれば、自由自在に形を変えて、未来的な本棚に変身させることができます。壁に取り付けるだけなので、難しい技術は一切必要ありません。ブックエンドが付いているブックワームを選べば更に収納しやすくなって、快適になるでしょう。重さも10kg程度であれば耐えられるので、本棚として十分な役割を果たしてくれます。
ここではDIY上級者におすすめしたい、おしゃれDIY方法を一挙公開いたします。おしゃれで可愛い本棚を作成したい方は必見です。
賃貸マンションやアパートにお住いの方なら、壁に穴を開けたりしたくないはずです。そういう場合はディアウォールを活用してみましょう。壁を傷つけることなく設置することができるので、非常に便利なアイテムです。
机の上にディスプレイすることもできるタイプとなっていて、本を効率よく収納できるようになるはずです。本以外にもぬいぐるみや雑貨などもおしゃれに収納すれば、インテリアの一部としても魅力を感じられるようになります。
引き戸が付いていれば目には見えない収納が実現するため、よりプライバシーを守ることができます。引き戸をDIYすると聞くと難しそうなイメージがありますが、実際はそこまで難しく感じることなく、ご自身で作ることができます。
まずは本棚のサイズを測って、引き戸の扉の大きさを決めます。確認しておきたいのは、棚の開口部の高さ・底板側のレールの溝の深さ・天板側の溝に引っかかる部分の高さとなります。そして引き戸のレールパーツを購入して、底板と本棚の天板に取り付けます。
あとは扉を用意するだけですが、おすすめの素材は塩化ビニール板です。更に上からガラスフィルムを貼るようにすれば強度がさらに増して、割れるようなことはなくなるのでおすすめです。
壁に埋め込めるタイプの本棚なら、本棚を置くスペースがないお部屋でもスッキリと設置して、見た目もスマートに本を収納しておけるようになります。1度設置すると移動はできないタイプなので固定型となりますが、部屋に圧迫感を与えることがないので、本棚を置いたとしても部屋が狭く感じるようなことはありません。
本棚自体は移動することはできませんが、棚板を移動できるようにしておけば本の大きさによって高さを変えたり、本の種類によってスペース間隔を変えることが可能となります。花や雑貨を一緒に添えてみてもおしゃれなので、従来の本棚では満足できないという方にも推奨したい本棚になっています。
なかなかピンとくる本棚が見つからない場合は可愛くおしゃれに、そして使いやすいような収納スペースが実現している本棚をDIYしてみましょう。
DIY初心者だとまず始めることに勇気がいりますが、実際は簡単にDIYできるような便利アイテムがたくさんありますので、1度チャレンジしてみると案外楽しく作れるようになっています。しかもDIYなら理想通りの本棚が作れるため、満足度はかなり高くなるはずです。部屋のインテリアにピッタリ合うような本棚をDIYして、自慢できるような本の収納方法を探ってみましょう。