アウトドアブランド、スノーピークでは様々なテントを販売しています。その中にカマバコ型の「ヴォールト」というテントがあります。ここでは「ヴォールト」の魅力から口コミまで、徹底紹介していきます。キャンプやバーベキューの際に、テントがあると便利です。テントの購入をお考えの方は是非チェックしてみてください。
目次
スノーピークには販売されている様々なテントのタイプに「ヴォールト」という種類のテントがあります。「ヴォールト」はカマボコ型と呼ばれる形状のテントです。カマボコ型は皆さんもご存知の板蒲鉾のような形状をしたテントのことを言い、トンネル型やイモムシ型と呼ぶこともあります。
テントは1ポール型や2ポール型などのタイプがあり、それぞれ違うメリットがありますが、カマボコ型はそのメリットをすべて持っているようなテントです。初心者キャンパーにも使いやすく、おすすめの形状です。
ここからはスノーピークの「ヴォールト」の特徴をご紹介していきます。テントが使いにくいと、キャンプに行くのも億劫になってしまうので、やはりメリットが多く使いやすい方がいいものです。ヴォールトの特徴や魅力をぜひ知って下さい。
特徴1つ目は、設営中に雨が降っても濡れないことです。「ヴォールト」はフレームがフライシートの外側のくるアウトフレーム構造で、インナーテントがなくても自立します。フライシートだけでもシェルターのように使用が可能で、フライシートを立てれば雨の心配がなくなります。
ドーム型テントのようにインナーテントを先に設営し、さらにフライシートやペグ打ちなどもあって完成するまで雨に濡れっぱなし、ということがありません。インナーテントは吊り下げ式で、取りつける場合は後からゆっくり作業出来ます。
続いての特徴は、便利な前室です。「ヴォールト」は前室があり荷物を置くことが出来るので、インナーテントは寝室として広々使うことが出来ます。前室にローテーブルや椅子を置くことも可能で、椅子2つほどとテーブルなら置ける広さがあります。荷物置きでもくつろぎのスペースでも、好きなように使えます。
特徴3つ目は、安いのに高品質な点です。対応人数が4人で、テント単体では3万円台と大きさを考えるとかなり価格が安いです。フライ・ボトム耐水圧は両方ミニマム値が1,800mmと、かなりの大雨でも染みない仕様になっています。またUVカット加工や雨をはじくテフロン撥水加工も施されているので、リーズナブルながら高品質です。
特徴4つ目は、設営が簡単な点です。3本のフレームを差し込んでから前後をペグダウンすることで立ち上がるシンプルな構造で、フレームは挿入するスリーブに合わせて色分けされているので初心者でも簡単に設営できます。
インナーテントは吊り下げるだけという簡単設計のため、設営に自信がないという方や初めてテントを購入される方にもおすすめです。
よい特徴をご紹介してまいりましたが、「ヴォールト」には残念な点もあります。買ってから後悔しないように、残念な点も確認しておきましょう。
まずは、大人はまっすぐ立てない点です。「ヴォールト」は室内高が150cmとやや低めで、大人はまっすぐ立てません。お子様は問題ないですが、大人はかがんで移動しなければなりません。
スノーピークのテントは地上高を極力低く抑えることで風がテントの上を通っていくように設計されており、これによって風を受け流すことができるため高い耐久性を得ています。座ってしまえば圧迫感はそう感じませんし、移動する時だけ我慢すれば気にならない方も多いはずです。
もう1点、夏場は少し暑そうという心配があります。夏場に使用出来るテントは窓やドア部分がメッシュになっていたりしますが、「ヴォールト」はメッシュ構造にはなっている部分はありません。
インナーテントは前からも後ろからも出入りが出来るようになっており、側面も1か所開けられるので風を通すことは出来ますが、寝る際などはやはり閉じる方が多いので、夏場は少し暑くなりそうです。
ここからはスノーピークのテント「ヴォールト」シリーズをご紹介していきます。基本のテントは同じなので、自分に必要なセットを選んでみましょう。どれもエントリーパック、つまりキャンプ初心者向けのパックになっているので、初めて購入される方や近年キャンプから遠ざかっていた方でも安心です。
まずはスノーピーク ヴォールト エントリーパックTT テント単体です。セット内容はテント本体の他に、フレーム、ジュラルミンペグ、自在付ロープ、リペアパイプ、キャリーバッグ、フレームケース、ペグケースが付属しています。
重量は7.65kgで、テントの色はブラウンです。テントの全長が530cmあり、4人まで使用出来ますが大人4人で使っても十分くつろげる広さがあります。
続いてはヴォールト エントリーパックTT シート付きです。テントに専用のフロアマットとフロアシートがセットになった商品です。重量がマットは1.5kg、シートは0.5kgで、フロアシートはPUコーティングで耐水圧1,800mmミニマムと耐水性もバッチリです。専用シートなのでサイズも当然ピッタリで、雨でのキャンプにも安心して使えます。
もう1つは、ヴォールト エントリーパックTT タープ付きです。こちらはテントにタープがセットになっています。タープはヘキサ型で、テントと合わせて設営するとロープの端から端までは全長1640cmになるのでかなり大きくなります。
タープのセット内容は本体、コネクションテープ、スチールポール、スチールペグ30、自在付ロープ 、キャリーバッグ、ポールケース、ペグケースが付属しています。タープがあると机や椅子もハイタイプでも使用可能、調理器具も置けます。
タープ自体は4~6人用くらいの大きさがあるので、4人分の椅子を置いても広さに余裕があります。タープ単体での購入よりセットの方が得になるので、迷っている場合はセットの方がおすすめです。
ここでは動画で設営方法を見てみましょう。設営が簡単、と言っても初心者には説明書を見ても難しいという場合もありますが、動画を見ると分かりやすく、大人二人で作業すればスムーズに設営出来ることがお分かりいただけるはずです。
インナーテントはプラスチックフックを7カ所吊り下げて、コーナーフックを引っ掛けるだけなので、小学生のお子様でもお手伝いできるほど簡単です。タープの持ち上げは風に注意が必要で、2人で作業した方が安全です。1人がポールを押さえ、ペグダウンしていけば困ることがありません。
慣れるまではロープとペグダウンの位置が初心者には難しいかもしれませんが、図を確認しながらバランスを取ればお手本のように設営できます。設営はテントに30分、タープに30分ほどかかります。テントは大人1人でも設営出来ますが、タープは2人で行う方が良いでしょう。
ここからは「ヴォールト」の口コミをご紹介していきます。実際に使用した方に意見を参考に、メリットやデメリットをよく見極めてください。
台風直撃の時も使用しましたが、前室含め一切濡れませんでした。また、見た目以上に中が広いので大人4人でも快適でした。引用:amazon
防水性が高いだけあって、台風でも染みないという丈夫さがあります。見た目こじんまりした印象があるようですが、大人4人でも快適な広さが高評価のようです。
シェルターの醍醐味である冬の引きこもりキャンプをするのに必須であるスカートがないため、耐寒性能の疑問があります。また、アメドとは違い非自立式なので、フレームを通してからガイロープをペグダウンするまでが必須作業です。一度設営してしまえば自由度はアメドよりも高いです。引用:amazon
冬場用のテントの多くについている、スカートという地面とテントのすき間を塞ぎ、風や雨の吹き込みを抑える布が「ヴォールト」には付いていません。そのため耐寒性には劣るため、冬のキャンプには向いていないようです。
また非自立式のテントのため、ペグダウンするまでは外での作業となってしまいます。スノーピークのテントの1つ、アメニティドームよりも設営後は様々な使い方が出来る点が高評価のようです。
スノーピークのテント、「ヴォールト」をご紹介してまいりましたが、エントリーパックだけあって初心者に優しいテントになっています。これまでにテントの購入経験がある方でも、設営に自信がない方や持っているテントに不満がある方にもおすすめです。
大人4人でも十分使える広さがあり、価格も手頃なのでキャンプデビューにピッタリです。「ヴォールト」を手に入れて、キャンプを楽しんでください。
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