朝起きて仕事に行く毎日を送っているうちに、ふと「仕事に行きたくない」と思ってしまうような日が来てしまいます。1度感じてしまうとその思いはなかなか抜け出せない物なので、頭の中心ではずっと拭いきれない状態が続くかもしれません。
ここではそんなつらい状況がなぜ起こってしまうのか、その原因について探っています。心理状況や対処方法についてもまとめていますので、参考にしてみて下さい。
目次
「仕事をしたくない」、「仕事のことを考えたくない」、「仕事にウンザリ」という風に、仕事に対する気持ちがマイナスになってしまっている方も多いのではないでしょうか。
ちなみにこれはSOSのサインなので、甘く考えてはいけません。まずはなぜこのような気持ちになってしまうのか、その原因について考えてみましょう。
社会人ともなれば仕事をするのが当たり前と考えるのが当然として、「仕事を休む=怠けている人」というレッテルを貼られてしまうとビクビクしている方も少なくないでしょう。
しかしそんな感情に陥る必要はまったく無く、実は社会人の8割以上の方が仕事をやりたくなかったり、嫌気がさしていると思った経験がある方ばかりだということが、2019年のネットリサーチで判明しました。
理由は色々ありますが、そういう時は無理をしないことが1番大切です。ご自身だけではなく周りの方々も同じような気持ちだと思うことで、自分を責めないようにしましょう。
最初のうちは「会社に行きたくないな」程度の気持ちだったとしても、その状態をずっと継続してしまうことで、いつの間にか「仕事に行きたくても行けなくなってしまった」という現状になるかもしれません。
仕事量が多くてつらい、同僚との仕事がうまくいかない、上司からのパワハラ・セクハラなど理由も様々ですが、このような理由で実際に仕事ができなくなった方はとても多いです。社会問題になっていることでもあるので、このような理由で仕事ができなくなる方は珍しくないです。
眠れなくなったり、仕事に集中できなくなったり、食欲が落ちてしまったという時は、その吉兆の可能性が出てきます。肉体的にも精神的にも悲鳴を上げている状態なので、軽く考えるのではなく、誰かに相談してみるのも1つの方法です。
ストレスを溜めすぎないためにも、早めの対処がキーポイントとなります。心療内科や心療内科、精神科のお世話になるのもおすすめ対処方法の1つとなります。
そもそも仕事がつらくなってしまった原因にはどのような理由があるのでしょうか。ここではたくさんの方にあてはまる理由をご紹介していますので、ご自身の状況と照らし合わせてみて下さい。
残業が多すぎて仕事が嫌になったパターンもたくさん聞きます。仕事量が多すぎて定時に終われなかったり、人員不足で1人1人の仕事が多かったりすることで残業になりますが、それが毎日続けばプライベートの時間すら削られてしまいます。
すると何のために仕事をしているのか分からなくなってしまって、働く意味を見失います。また体を休める時間も削減してしまうので、次第に仕事へのやる気がなくなったり、上司への信頼感を失ってしまうでしょう。
仕事の対価として給料が支払われる形になっていますが、その金額に納得できないケースもあるでしょう。仕事の割には給料が低いと感じると、それだけでもやる気が削がれてしまいます。もちろん給料がすべてというわけではありませんが、モチベーションの1つになるのは当然のことです。
職場の同僚や上司の関係がうまくいっていないことで、仕事がやりにくくなっていることもあります。仕事は1人でやれるものではありません。
本来は仲間同士が協力し合って仕事をするものですが、人間関係がギクシャクしてしまうことで、必然的に仕事の効率化が下がってしまうことになります。上司とのパワーバランスに悩む方も多くいて、人間関係の難しさに頭を抱える方は年々続出しています。
原因は仕事だけに限ったことではなく、プライベートがうまくいっていないことも仕事に影響してしまいます。例えば友人と喧嘩をしていたり、恋人との仲がうまくいっていないことで、仕事に集中できないこともあるでしょう。
そこから仕事でミスをしてしまって上司に叱られたり、仕事をなくしてしまったりと、悪循環に陥ってしまうことも珍しくありません。うまく切り替えられればそれでいいのですが、そんなに簡単にいくことではないので難しい問題でもあります。
仕事がやりたくないという事実は絶対に忘れることはできません。そんな時は無理に我慢をするのではなく、解決法や対処法を見つけ出して今の状況を和らげる必要があります。ここではその方法を4つご紹介しますので、1つずつ解決していきましょう。
まずはなぜ仕事をやりたくなくなってしまったのかを、ご自身でもハッキリと分かるようにすることが大切です。頭の中で考えるだけではゴチャゴチャするだけなので、1度冷静になって紙に書き出してみましょう。どんな些細なことでも大丈夫です。
仕事の内容、対人関係、プライベートなことなど、思いあたることをすべて書くことで、自分でも把握しきれてなかった事実が浮き彫りになります。
もし仕事の内容に耐えられない時は業務内容を変えてもらえないか提案してみるのも良いでしょう。もちろんそれだけでは解決できないケースはたくさんあります。無理に抱え込むのではなく、まずはご自身にできることを見つけるのが最善方法となります。
1人で抱え込んでしまうのはおすすめできません。尊敬できる上司に相談したり、頼りになる同僚に相談してみるのも、解決に繋がるかもしれません。いまご自身が思っていること、悩み、苦悩を吐き出すことで、スッキリする可能性も十分あります。
1度悩んでしまうとどんどんネガティブになってしまうものですが、別の意見を聞いてみたり、アドバイスをもらえることで、考え方が1度リセットできます。また苦悩に共感してもらうこと、喜びを分かち合うことで、いつの間にかストレス解消になることもたくさんあります。
仕事を詰めすぎている状態では、今後のことに向きあうことはできません。思いきって長期休暇を申請してみるのも良いのではないでしょうか。1度仕事から完全に離れるようにして、ご自身の身体と心を休めてあげて下さい。
休んでいくうちにご自身の中で気持ちが整理できたり、成長に繋がることになるでしょう。休んだ後は嘘のようにリフレッシュした状態で仕事に取り組めるかもしれません。休むことは決して悪いことではなくて、むしろ仕事の効率化をUPさせてくれるきっかけになるはずです。
同じ会社でも違う部署に配属してもらって解決することもあるのですが、それでも駄目な時は転職してみましょう。全く別の職場に行くことで、気持ちも新たに仕事ができるようになります。今の仕事が根本的にあっていない場合、何をしても解決に導くとは限りません。
新たな仕事、新たな仲間と再スタートを切ることで、ご自身でもビックリするぐらい仕事が楽しくなる可能性も秘めています。
仕事をやりたくないと感じているのはご自身だけではなく、日本全国に数えきれないほどいるのが現状です。決して1人で悩むのではなく、今の状況を乗り越える気持ちでいきましょう。ここでは今後のプラスになるような、コツやポイントを解説しています。
仕事にやる気を見いだせないことは、決して悪いことではありません。一昔前までは仕事をやらない=駄目人間のようなイメージが植え付けられていましたが、そんな時代は終わりを迎えました。しかも今の世の中は高齢者社会であることもあって、65歳を超えても働き盛りの方はたくさんいます。
長い人生の中で2度、3度、やる気を出せない瞬間が出てくるのは当然と言えば当然なのです。だからこそ仕事をやりたくない時は、そんなご自身を認めてあげる必要があります。
そこから誰かに相談してみたり、ご自身で解決法を見つけることによって次に進めるようになるので、まずはご自身の心を落ち着けてあげることから始めましょう。
マジメな方ほど考えすぎてしまう傾向にあるのですが、時にはその頭を空っぽにして、0にしてみるのもおすすめです。例え責任がある地位にいたとしても、1日中仕事のことを考える必要はないです。時には仕事に触れずに目いっぱいプライベートを楽しんでみて、楽しい時間を作ってみましょう。
ストレスを溜め続けないことが、仕事のやりがいや楽しさ、モチベーションを保つことに繋がります。出かけなくてもいいです。本を読んでみたり、友達と話してみたり、食事に行ったりと、何でもいいです。
ほんの些細なことがストレス解消となりますので、仕事以外のことでご自身の時間を使うようにして下さい。仕事だけが人生ではありません。
実はストレスというものは日常的に潜んでいるものなので、ご自身でも気づかないうちにピークを越えてしまうこともあります。食事が喉を通らなかったり、時には震えが出てしまったり、気分が優れないなど、ちょっとした体調の変化を見逃さないで下さい。
「このぐらい大丈夫」と思っている状態がずっと続けば、いつか精神的に壊れてしまうことも十分あり得ます。少しずつストレスを解決して和らげていくことが、ご自身へのケアとなるでしょう。
やる気が出ないのは精神的な問題ではなく、男性更年期障害の可能性も捨てられません。年齢によって変わってくるものですが、更年期障害が原因で仕事に集中できないこともあり得ますので、ご自身の身体に向き合ってみましょう。
更年期障害と聞くと女性に多いイメージがありますが、男性も更年期障害になるケースは少なくありません。普段の生活の中で動悸がしたり、やる気がなかったり、体が重かったり、集中できない状態が続くときは、男性更年期障害を疑ってみて下さい。
ちなみに男性更年期障害のことをLOH症候群と言います。基本的には30歳代後半~50歳代の働き盛りの男性に発症するケースが多くいることも分かっていて、その原因は男性ホルモンが減少してしまうことだと言われています。
女性と比較すると症状的には軽くなっているところも特徴です。年齢を重ねることはすべての男性が避けられないことでもあるので、LOH症候群もすべての男性に起こりうる病気とも言い換えることができます。もし症状に心当たりがある場合は、病院やクリニックで血中男性ホルモン量を調べてもらうようにしましょう。
検査結果で男性ホルモンを示す「遊離型テストステロン」が8.5pg/ml以上~11.8pg/ml未満な時は、男性ホルモンが減少してしまっている証となりますので、LOH症候群の可能性も高まります。更年期障害は男性にも女性にも発症することがあります。
ご自身ではどうしようもないところもあるので、責めるのではなく、クリニックで薬を処方してもらいながら、今後のケア方法を探っていくべきです。生きている間ずっと更年期障害が続くというわけではないので、必ず明るい未来はやってきます。
男性更年期障害はどのような仕組みになっているのか、どういう方が発症するのか、そしていざ男性更年期障害になった後はどうすればいいのかなど、ここでは男性更年期障害についてもっと詳しく知ってみましょう。
男性更年期障害は決して他人事ではありません。誰しもが男性更年期障害になる可能性がありますので、今後のためにも今から学んでおく必要があります。更年期障害になる可能性があると分かっているだけでも、大きな進歩となるでしょう。
そしていざ男性更年期障害になった時に、焦ってはいけません。まずは更年期障害であることを受け入れた上で、じっくりゆっくりと治療していくようにしてあげて下さい。もちろんご自身だけではなく、友人や同僚が男性更年期障害になった時も、優しくサポートしてあげて下さい。
仕事に身が入らない時、やる気がない時、気持ちが前向きになれない時は、後戻りできなくなる前に、できるだけの対処方法を使って心をケアしてあげることが大切です。無理に仕事を続けたとしても何もプラスにならず、どんどんマイナスになっていく可能性もあるからです。
周りに相談してみるのも、休職してリフレッシュするのも、この機会に転職してみるのも、すべて最善策となります。我慢し続けることが良いのではなく、ご自身と周りのサポートを使って、今後の気持ちを良い方向に持っていくことが、打開策へと繋がるでしょう。