ハローワーク(職安)は、主に仕事の斡旋を行う機関で国が運営しています。ハローワークを初めて訪れる方は、不安に感じることも多いはずです。この記事では、ハローワークに行く時に必要な持ち物や登録方法を目的別にご紹介していきます。また、初めて行く時の服装などにも触れているので参考にしてください。
目次
ハローワークや職安という言葉は聞いたことがあっても、「どのような機関なのか知らない」または「行ったことがない」という方もいるのではないでしょうか。ここでは、ハローワークとはどのような機関なのかという問に答えていきます。
ハローワークの正規名称は「公共職業安定所」で国によって運営されています。主に職業紹介事業を行っており、求職者も人材を求める企業も無料で利用することができます。職業紹介事業以外には、以下の転職や就職に関する様々な業務を行っています。
ハローワークが取り扱う求人は、正社員だけでなくフルタイムパートや学生長期アルバイトを含むパート求人・短期アルバイトや1日2,3時間から8時間までの臨時雇用求人などいろいろな雇用形態に対応しています。地元の求人を多く扱っているため通勤に時間をかけたくない方には特におすすめです。
また、求職者や人材を求める企業も無料で利用できる点もメリットと言えるでしょう。ほかにも、無理やり仕事を進められることがない・自分の意思を尊重してもらえる・不採用の理由が聞けるといったこともメリットにあげられます。
しかし、自分から積極的に動かなくてならない・地元の企業が多いため大企業が少ない・職員の対応にばらつきがあるといったデメリットもあります。
ここまでは、ハローワークで仕事を探すメリットについて詳しく解説してきました。ここからは、ハローワークに初めて行く時に必要な持ち物や登録方法を目的別にみていきましょう。
仕事探しが目的でハローワークに行く場合、どのようなものを用意しておくと良いのでしょうか?まずは、ハローワークに仕事探しで行く時の持ち物や登録方法のご紹介です。
仕事探しで初めてハローワークに行く場合、必ず持っていかなければならないものはありません。しかし、メモ帳や筆記用具・スケジュール帳などがあると便利です。
そのほか記入済の履歴書も準備しておくと求人登録をする際に役立つだけでなく、職員にチェックしてもらうこともできます。また、紹介してもらった企業のなかには「その日のうち、面接に来てほしい」といってくるところもあります。そんな場合にも、対応できるように履歴書を持っていくことをおすすめします。
ハローワークを利用して仕事を探すには、求職申込の手続きが必要となります。ここでは、その登録方法をご紹介していきます。
求職申込みを行うには、ハローワークに出向いて求職申込手続きを行う方法と自宅のパソコンなどで事前に求職情報を仮登録してから、ハローワークに出向いて窓口で求職手続きを行う方法があります。
『ハローワークに出向いて求職申込手続きを行うには』
①ハローワークに行きます。
➁設置されているパソコン(検索・登録用端末)で、
などの求人情報を入力します。
③職員に内容を確認してもらい、窓口で求職申込手続きを行います。
④「ハローワーク受付票」と受け取れば手続き完了です。
『自宅のパソコンなどで事前に求職情報を仮登録してから、ハローワークに出向いて窓口で求職手続きを行うには』
①自宅のパソコンなどからハローワークインターネットサービスにアクセスして求職情報を入力、仮登録します。
➁仮登録から14日以内にハローワークへ行きます。
③職員に内容を確認してもらい、窓口で求職申込手続きを行います。
④「ハローワーク受付票」と受け取れば手続き完了です。
『パソコンでの入力が難しい方は』
①ハローワークに行きます。
➁求職申込書を記入
③職員に内容を確認してもらい、窓口で求職申込手続きを行います。
④「ハローワーク受付票」と受け取れば手続き完了です。
求職申込の手続きを行うには、必ずハローワークに出向く必要がありますが、在職中の方でも登録ができるので、自分に合った方法で登録するようにしましょう。
受け取った受付票は、ハローワークに行く時には必ず持参するようにしましょう。受付票を窓口で提示することで登録した以外の場所でも利用可能です。
ハローワークに仕事探しで行く時の持ち物や登録方法について解説したあとは、ハローワークに雇用保険で行く時の持ち物や登録方法をご紹介していきます。
雇用保険保険の手続きでハローワークに行く時に必要なものは、いくつかあるのでチェックしていきましょう。
雇用保険保険の手続きでハローワークに行く時に必要なものに続いては、登録方法をチェックしていきます。
①上記でご紹介した持ち物が揃ったらハローワークに行き、求職申込みをします。
➁待期期間(7日間)
③雇用保険説明会に出席します。(失業認定日決定)
④雇用保険説明会で決定した失業認定日にハローワークに行き、失業認定申告書を提出します。
⑤失業認定日から約1週間で失業保険が支払われます。
⑥以降4週間に1度の失業認定を受けることで、失業保険が継続的に受給されます。
失業とは、離職した方が「就職する意思や能力があるのに就職できず、積極的に就職活動を行っている状態」を指します。病気やけが・妊娠・結婚などが理由ですぐに働けない場合は、支払い対象とならないので注意してください。
ここまでは、ハローワークに初めて行く時に必要な持ち物や登録方法を目的別に解説しました。ここからは、持ち物以外でハローワークに初めて行く時の注意点をチェックしていきましょう。
雇用保険の手続きなどは、自分が住んでいる地域の管轄ハローワークでないと手続きできません。そのため、自分の住んでいる地域の管轄ハローワークがどこにあるのかをあらかじめ確認しておく安心です。
仕事探しでハローワークを利用する場合は、どこでも利用することができますが、場所によって集まってくる求人が違ってくるので、自分が就職したい場所の近くのハローワークなども調べておくと良いでしょう。
ハローワークに行く時の服装は、基本的にはジーンズやスニーカーといった私服で構いません。バックなどの持ち物に関しても、特に決まりはありません。しかし、派手な服装や清潔感のない服装は避けた方が無難です。
先程も解説したように、仕事を紹介された当日に「面接に来てほしい」と言われることがあります。急な面接に対応するためにも、スーツを着用してバッグなどの持ち物もきちんとしておくことをおすすめします。
ハローワークでは、仕事探しや雇用保険以外にも「適性検査や自己分析」「職業訓練に関する相談」「面接練習や履歴書の書き方のサポート」といった業務も行っています。
職業訓練では、転職や就職に有利になるスキルを身につけることができます。模擬面接は実施しているところと、実施していないところがありますが、ハローワークのサービスを上手く利用して就職・転職活動に役立てましょう。
今回は初めてハローワークに行く方のために、必要な持ち物や登録方法を目的別で解説するとともに、ハローワークに行く時の注意点や仕事探しや雇用保険以外での活用方法についてまとめました。仕事探しを有利に進めるためにも、ハローワークに行く時は履歴書など必要な書類をしっかり準備しておくようにしましょう。