職場で仕事をしない人の気持ちがわからなくて悩むことがあります。今回は、職場で働かない人の心理や特徴、働いてくれない理由、仕事をしてもらうためにはどうすればいいのかといったポイントをご紹介したいと思います。さらに、仕事をしてくれないことにいらついてしまう自分への対処法もお伝えします。
職場で仕事をしていない人を見ると、こちらもやる気がなくなったり、仕事をきちんとこなしてくれないことにイライラが募ることもあります。
では、そもそも働かない人にはどのような特徴が見られるのでしょうか。まずは働かない人に共通する7つの特徴をご紹介します。もしかすると自分に当てはまる点があるかもしれませんので、チェックしてみましょう。
働かない人によく見られる特徴に、愚痴ばかり言うことが挙げられます。自分の仕事が好きになれない人は仕事の内容についてあれこれと愚痴をこぼすことが多く、まるで仕事ができない理由が自分ではなく他の人や仕事環境にあるかのような話し方をすることもあります。
「この出来損ないマニュアルのせいで仕事がはかどらない」や、特定の人を指して「あの人と同じチームになると仕事が進まないよね」といった考えを持ってしまいます。
このように、仕事ができないことを人のせいにばかりしてしまい、自分のやり方を改善しようとしない人が職場にいると、周りの人までイライラするなど悪影響を受けてしまいます。
働かない人の背景はさまざまですが、中には過去に自分が指示を出す側だった為に、他の人からの指示が受け入れにくいという方がいます。
特に同僚や部下に当たる方から指示を受けると苛ついたり、怒って指示に従わないということも見受けられます。
とはいえ、どのような背景があったとしても指示に従わない人と働くのは大変です。こうした反応が積み重なることで周囲の人たちは対応に困ってしまいます。
その結果、注意してくれる人が段々と減っていき、結果的に働かない人ができあがってしまいます。このタイプの人は、自分の立場を客観的に見れていないという問題があります。
働かない人の特徴として、とにかくプライドが高いことも挙げられます。なかなか仕事が決まらないという方にも、プライドから仕事を選り好みする傾向があるのと似ています。
「これは自分なんかがする仕事内容じゃない」、「自分のスキルからすればこんな仕事は釣り合わない」といった考えから仕事の選り好みをすることが多く、とても働く意欲があるようには見えません。プライドが高い人と一緒に仕事をすることで、周りも疲弊しがちになります。
仕事のミスが多いのも働かない人の特徴。働かない人はとにかく仕事に対する熱意がないことが多く、真剣に仕事に取り組もうという姿勢が見受けられず、その結果ミスが多発しがちです。
また、注意されても真摯に反省せず、同じ失敗を繰り返すこともあります。そのため、周囲の方が常に働かない人の仕事をフォローさせられる事になり、結果的に他の人の負担を増やしてしまいます。
また、親に甘えるタイプの方も働かない人になりがちです。大学を出させてもらう以上は、とりあえず職につくという流れにはなります。しかし、親元にいて働かなくても生きていけるとなると、仕事で問題にぶつかったときに対処する気力が少ないこともあります。
このようなタイプの人は、実は親の方も子どもを知らず知らずのうちに甘やかせているケースがあり、子どもを助けるという意図でやっている事が逆効果な場合もあります。
働かない人は、忙しいふりをするのも得意です。忙しそうに思ってもらうため、無駄にウロウロしてみたり、パソコンに向かって作業中の雰囲気を出しながら実はネットサーフィンをする。結局その日の仕事が仕上がらずに周りが手伝わされるという羽目になります。
また、嫌な仕事を押しつけるのも働かない人にありがちな傾向です。働かない人は、職場で周りがバタバタと焦って仕事いる様子を見ながら、どうしたら自分に仕事を振られないようにするかを探っています。その結果、やりたくない理由を見つけて周りに押しつけるといった思考です。
それなのに、繁忙期も閑散期も同じ給料では満足できず、どうせ給料が変わらないのなら手を抜いた方が得だよね、と考えるのです。嫌な仕事は周りに押しつけ、受けている仕事も手を抜く、では会社にとってはマイナスしかありません。
では、働かない人はどんな心理や理由で働こうとしないのでしょうか。心理や理由が分かれば、対処する方法も見つけやすくなります。
仕事していない人の中には、元々はしっかり働いていた人もいます。とはいえ、段々と自分の仕事が周りに評価されていないことに気づき、「いくらがんばってもどうせ評価されないだろう」という諦めモードになっているのです。
諦めの気持ちが強くなると、仕事にやりがいを見つけることも目標を達成することも難しくなり、結果として働かない人というレッテルを貼られることに繋がってしまいます。
同僚や上司とのコミュニケーションでつまづいて、働かなくなってしまう人も存在します。コミュニケーションがうまく行かないということは、必要な場面で質問しなかったり、仕事内容自体が把握できていないなど、仕事の出来、不出来に直結します。
このようなタイプの場合は、一概にやる気がない訳ではない可能性がありますが、周りの理解やフォローが不可欠になります。
元々楽な道を選びたいタイプの人もいます。会社に貢献する、同僚を支えるなど、チームで成果を上げたいといった目的思考がないため、仕事は手を抜きがちになります。
このタイプの人はとにかく、ややこしい仕事を振られないことが目標のようになっていて、一緒に働いている方にストレスがどんどん溜まっていきます。
人生の夢があり、その夢を叶えるために正社員になりたくないという方もいます。やりたくない仕事に体力や時間を取られるよりは、夢を追いかけるために必要最低限のアルバイトをするケースが多いです。
では、働かない人に仕事を前向きにしてもらうためには、どのようなコツがあるのでしょうか。いくつかのポイントを見てみましょう。
責任のある立場や仕事内容を考慮することで、やる気になってもらえることがあります。自分に自信がない人や甘えるタイプの人は、責任が与えられることで自分の可能性に気付いて頑張れる場合があります。
働かない人でも、同僚や上司から評価されたり褒め言葉をかけられることで前向きになる場合があります。また、行ってくれた仕事に対して感謝の言葉を添えてみると、やりがいを感じてもらうことができます。
もし、周りの誰も気づいていないようなら、信頼できる上司に相談してみるのも1つの方法です。悪口や告げ口ではなく、あくまで対処法を相談するという体で話してみると、何らかの調整を図ってもらえる可能性があります。
上記のような、さまざまな方法を試してもうまくいかない場合はどうしたらいいのでしょうか。どうしてもやる気を見せない人への対処法をみてみましょう。
イライラすることで仕事に影響が出れば本末転倒ですから、変化しない人に対しては積極的に関わらずに、接触を最小限に留めるような工夫をすることが大切です。
相手のことが気になるあまり、自分の仕事にまで影響が及んでしまっては大変です。働かない人のことは放っておいて、自分の責任をしっかり果たすようにしましょう。
働かない人に対して、理解し、努力することや、ある程度の対処法を試みるのは親切な事と言えます。とはいえ、もし全く自分を変えようとしない場合は、相手に振り回され過ぎないように気をつけましょう。