社会人となり勤続年数も経過してくると、それなりの役職に就く方も多いでしょう。しかし、仕事がきついと感じる中で、ミスばかりを起こしてしまうと、同じ職場の人にも迷惑をかけてしまます。今回は、そんな仕事でミスが多い自分を変えるための効果的な方法をはじめ、ミスしてしまう原因や対策まで様々な情報を徹底解説していきます。
目次
いつも一生懸命仕事に向き合っているにも関わらず、なぜ仕事でミスばかりを起こしてしまうのか、それには決定的な状況や原因があると考えられています。いったいどのような状況であるか以下に詳しくみていきましょう。
【業務時間が長時間に及んでいる可能性がある】
仕事をする上で休憩時間は誰にでもあります。しかし、その中でミスが起こるのは、業務が長時間に及んでいるために集中力が欠けていることが原因であると考えられます。本来であれば休憩をとって気持ちをリフレッシュさせることでミスを予防することができます。
【多くの仕事を抱えている可能性がある】
一人でやりこなせる仕事量はその人の技量によって異なりますが、多くのことを一度にクリアするには相当な労力が必要になります。また、仕事をしっかりとこなせないために焦りが出てしまい、よりミスを起こすことにつながってしまいます。
もちろん同時に仕事を行い、すべてをこなしていくことができれば良いですが、多くの仕事を一度に受けてしまうことで、中途半場な対応となってしまい、余計にミスが目立ってしまうという悪循環を繰り返してしまうでしょう。
【体調不良による集中力低下の可能性】
自身の体調管理には十分気を付けて生活をしているつもりでも、日々の疲れから突如として体調不良に見舞われることもあります。
身体の調子が万全ではない状態で業務を行っていても、やはり集中力のなさから仕事ではミスばかりを起こしてしまうと言えるでしょう。特に薬を服用しているとより仕事に支障を来すことがあります。
このように、体調不良が集中力低下を招き、重大なミスを起こしてしまう可能性があるため注意が必要です。
仕事を行う上で、ミスが目立つ人にはいったいどのような特徴があるのでしょうか?その人が持つ性格、また、物事に対してどのような考えを持っているか、さらに、注意してみておきたい言動について詳しく解説していきます。
これから挙げる中に、自分自身が当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。
いつも真面目に仕事をこなす人ほど、仕事でミスをしてしまうと、ずっとそのことを思い続けてしまうようなマイナス思考が働く性格であることが多いです。
そのため、ミスをしたことが頭から離れず、他の業務を行っても、そこでまたミスを繰り返してしまうのです。自分がミスをした内容や原因について分析をすることなく気持ちを引きずっているために、反省する機会を失っている状態です。
そのまま仕事を継続しても情報が抜ける、必要な書類に不備があるなど、様々なミスが目立ち始めてしまいます。そのようなマイナス思考から脱却しなければ、プラス思考に転じることが難しくなってしまうため注意が必要です。
仕事に対する責任感の有無は、業務を行う上でミスの多さに比例すると言われています。仕事に対してあまり責任感のない人は「なんとなく仕事をこなしている」「細かいことまでの業務は知らん顔をする」など、責任感の希薄さがうかがえます。
そのため、仕事に対しての意欲が欠ける傾向です。このように、仕事でミスが続く人は、そもそも仕事に対して重大な責任があるということを理解していない人であると言えるでしょう。
仕事は単独で行っているのではなく、チームワークを組んで行うことになります。そのため、自分が任されている業務内容にもしもミスが生じた場合は、その他の業務がスムーズに進行できなくなってしまいます。
そのようなミスをしてしまった場合、叱責を受けることを避けたいために、自分のミスを隠す人がいます。ミスはごまかしてしまえば分からないような業務内容もあれば、時に重大な事態に発展してしまうような内容まで様々です。
そのため、もしも自分が仕事でミスをしてしまった場合は、必ず上司に報告を行いましょう。決してミスを隠すようなことはせず、正直に伝え、反省する姿勢を見せることが大切です。
完全に自分のミスであるにもかかわらず、自分が上司からお叱りを受けることを避けたいために、そのミスを人のせいにする方もいます。責任転換された人にとっては、とんでもないとばっちりを食らうことになります。
さらに、自分がミスを起こしてしまったのは、周囲から「急かされたことが原因である」、あるいは「しっかりと説明を受けずして業務指示が行われた」など、自分のミスを認めずに他の人や会社のせいにする人がいます。
このように、自身がお叱りを受けるのは嫌だという思いから、その場をうまくすり抜けている傾向です。これではいつまで経ってもミスは減らず、ずっと起こし続けてしまうと言えるでしょう。
いつも誠心誠意、会社へ貢献するためにも業務に集中して過ごしている方も多いでしょう。そのような人は、勤務態度も良く、与えられた業務をしっかりとやりこなす傾向です。
しかし、言い換えると、周囲を見渡すだけの心の余裕を持っていないために、余計に仕事上でのミスが目立ってしまう傾向です。
新しい業務をスタートした時や、自分が初めて行う業務を教わる時は、必要な情報は必ずメモをとり、そのメモはなくさないよう自身で管理しておくことが大切です。
しかし、中には指示を聞き逃してしまう以外にも、メモを取っていない可能性があります。メモを取らないからこそ仕事でミスをしてしまうのです。
特に仕事に慣れてきた頃はメモを取ることを面倒に感じるようで、ケアレスミスが起こりがちだと言えます。改めて、自分で確実に仕事のミスを減らすためにも、メモを取ることの重要度を理解することが大切です。
自分のミスについて、何がどうダメだったのか、自己分析を行っても、それでも原因を追究することができない時、誰かに相談したくなるでしょう。
しかし、仕事をする上で頼る人がいない場合、あるいは自分のミスを誰かに相談することができないという人は、何度も同じミスを繰り返してしまうため注意が必要です。
これだけ仕事でたくさんのミスが目立つと、やはり上司や同僚、後輩にまで白い目で見られてしまうこともあるかもしれません。「何度言ったら分かるのか?」など上司は小言をぶつけてくるかもしれません。
そこで次にご紹介するのは、仕事でミスが多い人でも、効果的な対策法を講じることで、確実にミスを減らしていくことができます。どのような対策法があるか詳しくみていきましょう。
仕事を円滑に進めていくためには、やはりミスを最小限にすることから始めなければいけません。そのためにも、簡単にできることから始めていきましょう。
新入社員の頃に戻った気持ちで、必ず業務を行う上で大切なポイントや教わった内容をメモする習慣を身に付けてください。再度自分自身を見つめ直し、必要な業務情報はしっかりとメモにとっておきましょう。
後で見返すことができるようにしておくと、確実にミスが減ってくると言えます。その際「書く」ことは「覚える」ことにつながるため、メモは必ずメモ帳を使用してください。そして、大切な事柄に対して、ボールペンの色を変えてアクセントを付け、メモに残すようにしましょう。
この時、赤、青、黒の3色ボールペンが便利です。さらにメモは箇条書きに留めておき、後で見返した際に内容を理解できるよう、必ず清書を行うことを心掛けてください。
そうすることでしっかりと頭にインプットされるため、業務をスムーズに行うことができます。最後はその情報をいつ入手したか、日付や時間も把握しておくためにメモに残すようにしましょう。
仕事でミスをするのには様々な理由や原因があります。とは言え、何度も同じ失敗を繰り返すわけにはいきません。本来、ミスをしてしまった主な原因を追求するとともに、ミスを確実に分析する必要性があります。
そのため、「When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)」について確実にその状況を把握しておくことが大切です。
これまで自分の生活習慣について不安を抱えることが少なく過ごしているせいで、不摂生を繰り返しているという方が多いことをご存知ですか?
自分もその一人だと感じる方も多く、この不摂生が続くような生活習慣を送っていると、とっさの判断力が鈍り、正しい判断を下すことができないなど、仕事のミスが増えてしまうという状況に陥ってしまいます。
これは、私たちの身体に脳疲労が起こっているからです。この脳疲労は身体の不調を来すだけではなく、物事に対して集中力がなくなってしまうと言えるでしょう。
脳疲労を予防し、改善するためにはスマホ画面を見続けることは避け、ストレス解消のためにも軽い有酸素運動を取り入れるなど、身体の健康に良いことを進んで実践していくことをおすすめします。
仕事でミスをしてしまった内容がどんなに小さなことでも、必ず上司に対してミスを報告することが大切です。これは、他の人との仕事の連携を行っている場合、一人のミスが全体のミスにつながってしまう恐れがあるためです。
さらに、業務上、どのようなミスを起こしてしまったか、その原因と効果的な対策法を分析し、必ず報告するようにしましょう。決して隠すことなく素直に伝えていくことがポイントです。
自分のミスを人に知られた時、「私ではありません」など、否定的な言い方をしてしまうこともあるでしょう。あるいは「〇〇さんからこのような指示があったため…」など、まるで自分のミスでないような責任転換する態度をとることがあります。
しかし、上司からすると単なる言い訳にしか聞こえず、人のせいにしていることに憤りを感じていることでしょう。
このように、仕事のミスを人のせいにするということは絶対に行ってはいけません。しっかりと自分と向き合えば、自然と仕事上でのミスを減らしていくことができます。
仕事を行う上で、初めての業務内容は誰でも戸惑ってしまうものです。だからこそ、分からないことがある時は、自分の見解で業務を行うのではなく、きちんと上司や同僚など、業務を理解している方の指示を受けるようにしましょう。
間違っても、業務内容に疑問を持ちながらも、自分の判断だけで進めていくことは避けるようにしてください。分からないことは必ず確認を取るようにしましょう。
仕事に対して真摯に向き合っていても、どこでミスが起きるかは誰にも分りません。ミスが続けば誰だって落ち込んでしまうものです。しかし、いつまでもくよくよしていては前に進むことができません。
ここでは落ち込んだ気持ちを明るくポジティブな考えに変えていくための気持ちの切り替え方について詳しくみていきましょう。
人は何かをする時、すべてが成功するとは言い切れません。時に失敗することもあるでしょう。仕事に置き換えてみても同じことが言えます。いつも順風満帆に仕事を行う人の方が少なく、時にミスを起こすこともあります。
そのため、ミスは誰にでも起こり得ることであるという考えを持ち、自分が起こしてしまったミスもしっかりと受け止め、次のステップへ前向きに進んでいくことが大切です。
仕事の悩みを自分一人で抱え込むのは精神的にも辛いと感じることもあるでしょう。そのため、信頼できる家族や親しい友人に相談を持ち掛けてみるのも良いでしょう。
これは、直接同じ仕事に携わっていない人に相談することで、新たな解決策を提案してもらえる可能性があるからです。
また、誰かに話しを聞いてもらえるだけで、気持ちがとても軽くなります。色んな思いを吐き出すことで、次へのステップに気持ちを切り替えることができるようになります。
ミスをするからこそ、人は大きく成長することができると言われています。その言葉通り、自分を信じてポジティブな考えを持つようにしましょう。
ミスをしたからと言って、ネガティブ思考になる必要はありません。自分の未来を信じ、成長途中の段階で起こったミスだと捉え、常に前を向いて生きていきましょう。
あまりに仕事上でのミスが目立ち始めたら、自分の気持ちをすっきりとリフレッシュさせるためにも、休暇を楽しんでみるのも方法です。
たとえば、趣味の映画を楽しんだり、友達とショッピングへお出掛けする、また美味しい食べ物を食べるなど、楽しく過ごせる時間を設けることをおすすめします。
そうすることで心身ともにリフレッシュさせることができ、また仕事を頑張ろうという気持ちになれます。
仕事でミスの回数によって会社をクビになるか不安を抱く方も少なくありません。実際、失敗続きの方にとって、かなりネガティブな姿勢となっているのは言うまでもありません。
最後は、仕事のミスがあまりに続く場合の措置について、クビになることもあるのか、詳しく解説していきます。
私たち労働者は、法律において「特別な理由がない限り、仕事のミスを理由に社員を解雇することは認められない」と定められています。
そのため、仕事が失敗続きであっても、それを理由に会社をクビにさせられてしまうという可能性は低くなります。これは、ミスをするのは指導者側にも責任があると考えられているからです。
このように、たとえ仕事のミスが多くても、それを理由に解雇されることはありません。しかし、ミスが故意によって起こっている場合はこの限りではありません。
もしも自分が起こしたミスに対してミスを認め、分析を行った後、改善のために努力を重ねても、一向に良い方向へ進まず、これまでと変わらない場合は、注意欠陥や多動性障害となる「ADHD」という発達障害が疑われます。
そのため、自分がそのような状況と合致する場合、まずは専門医を受診されることをおすすめします。
仕事でミスが多い自分を変えるための効果的な方法をはじめ、ミスしてしまう原因や対策まで様々な情報を徹底解説していきました。仕事のミスは自身にとって多大なストレスに感じることもあります。
だからこそ、この記事でご紹介した仕事上でミスをしてしまう原因や解決策、対策法などを知るとともに、自分のミスの状況と照らし合わせ、今後、さらに飛躍することができるよう、前向きな姿勢で進んでいきましょう。
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