フラットな白い壁やスクリーンに映像を映し出すプロジェクターは、近年家庭用サイズも多く販売されています。自宅にいながら大画面で迫力のある映像を楽しめるプロジェクターですが、複数のメーカーから多数販売されているので選び方に迷ってしまうでしょう。そんな方に為にここでは、おすすめ商品や選び方などを紹介します。
プロジェクターには家庭用(ホーム)と業務用(ビジネス)があり、用途によって使い分けができます。2つを比べたときに大きく異る部分は明るさであり、ビジネスプロジェクターは明るい部屋でも見やすい用に設定できます。
会社などでは資料を見たりメモが取れるように室内が明るくなっているため、プロジェクターの明るさも高くなっています。一方で家庭用は部屋の電気を消した状態で使うことがほとんどなので、明るさよりも映像の鮮明さが重視されています。
最近では4K画像に対応したタイプも登場し、よりリアル感のある映像を楽しめるようになっています。
ホームプロジェクターを購入する際にはいくつかのポイントがあります。購入価格をメインに選ぶことも少なくありませんが、選び方のポイントを押さえることで失敗することなく選ぶことができます。
プロジェクターを使用する際にもっとも重要となるのが壁までの距離、投影距離です。本体から映像を映し出す壁までの距離によって選び方が異なるだけでなく、どのくらいの画面サイズが良いのかでも距離を把握しなければいけません。
100インチサイズでは295~487cmがベストで60インチでは176~286cmの距離が必要になります。投影距離には最短と最長、推奨距離が記載されていますが、できるだけ推奨距離を選択すると良いでしょう。また、短焦点モデルは壁までの距離が短くて済むため、狭い部屋にも対応できます。
短焦点モデルは距離20cmと短い距離で使えるタイプなので、ワンルーム等の場合はこちらを選ぶのもおすすめです。どうしても壁までの距離が確保できないのであれば、天井投影という方法もあり、ベッドに横になって楽しむこともできます。
投影方式(パネルタイプ)には【液晶方式】【DLP方式】【LCOS方式】の3タイプがあり、解析度や色合いなど各種特徴が異なります。
【液晶方式】
LCDや透過型液晶方式と言われるタイプは一番多い投影方式で、プロジェクターに液晶パネルを内蔵し、カラー表現に特化しています。種類豊富で価格も手軽なものから高価なものまで色々あるので選びやすくなっています。
鮮やかなカラーリングと明るい映像を得意とするため、コントラスト調整で暗い色が苦手な場合もありますが、近年発売されているタイプはクオリティも高くなっているためそれほど心配ありません。
【DLP方式】
今現在メインとなっている投影方法がDLP方式です。DLPチップを採用、反射型の鏡を使い、コントラストや解析度、色合いが調整しやすい特徴があります。シンプルな構造を採用しているために小型化・軽量化されたタイプに多くなっています
しかし家庭用プロジェクターではレインボーノイズと呼ばれる虹のような残像が残る場合があります。価格帯の幅も広く、手軽なタイプが選びやすくなっているのも特徴です。
【LCOS方式】
反射液晶型とも呼ばれる反射する液晶パネルが使われており、高性能のコントラスト調整や画質を最優先で選ぶならこちらになります。
ハイエンドモデルがメインとなり、高解析度のものが多く4Kにも対応していますが、価格的にはもっとも高価になるため、ある程度の予算を立てておくと良いでしょう。
テレビや映画を見る以外に、ゲームに使う方も少なくありません。そのためゲーム機やパソコン、HDDレコーダーなどに合わせた接続方式をチェックしておきましょう。
近年メインとなる接続方式はHDMIと無線LANであり、アナログ接続であるVGA接続は減少傾向にあります。パソコンやHDDレコーダー、ゲーム機に接続する場合はHDMI対応になっていることが多いため、接続方式をしっかりとチェックしましょう。
Wi-Fi環境が整っているのであれば無線LANタイプもおすすめです。スマホ・タブレットの映像や画像を投影させるならミラーリング機能搭載が使いやすくなっています。
Bluetooth接続できるものは、対応したスピーカーやヘッドフォンなども繋げることができるので、音にこだわりたい方は外部スピーカーやヘッドフォンが接続できるかチェックしましょう。
どのようなタイプのプロジェクターが適しているのかを把握したら家庭用プロジェクターのおすすめもチェックしてみましょう。
用途に合ったものや、希望する機能などによって選び方も変わるので、価格やメーカーにこだわらず、プロジェクターの性能などを見極めるようにしてください。
100インチのスクリーンが付属され、推奨される距離は1~5.2mと幅広く、様々なシーンで利用できます。明るさは5000LMと高輝度、明るい部屋や大きな会議室などでも見やすい設定ができます。
接続方式がHDMI・USB・VGA対応なので互換性が高く、どんなデバイスとも相性が良くなっているだけでなく、Bluetooth機能も搭載しているので対応したスピーカーやイヤホンにも接続可能です。スマホやタブレットに接続する場合には別途変換アダプタが必要になるので注意してください。
明るさ9000LMで家庭用からビジネスの両方に使えるタイプで、4K対応と高解析度が明るい部屋でも充分視認できます。
接続にはVGAやHDMI、USB、AVポートだけでなく、双方向5.0Bluetoothと超高速の5G Wi-Fi、スマホやタブレット、パソコン、ゲーム機、TV Stickと幅広い互換性となっています。
Wi-Fi接続でも超高速なので無遅延で高解析度と高フレームレートを楽しめます。4P台形補正システムにより縦横の台形が調整可能、斜め方向からでも投影でき、ズーム機能は50%まで縮小できます。
小型ですが高解析度とコントラスト比が高いため、明暗がくっきりとした鮮明画像を楽しむことができます。ハードウェアのインターフェースはMicroSDやVGA、Bluetooth、USB、HDMI、AV端子と幅広い互換性があります。
Wi-Fi設定すればミラーリングも可能、スマホやタブレット内にある動画や画像を大画面に映し出せます。液晶パネル部に付着するホコリを防ぐための清掃用穴や放熱効果を高める冷却ファン2つも内蔵されています。
AV・HDMI・USB接続可能な小型タイプのプロジェクターは重量わずか997gなので持ち運びにも便利です。一つの部屋のこだわることなく使うことができ、±15度の台形補正搭載なので水平面以外でも設置できます。
投影距離は1m30インチから最大で3.5m170インチと好みのサイズで映像を楽しめるようになっています。三脚マウントとテーブルマウントが付属、キャンプなどのアウトドアでも利用可能です。
インターフェースはUSBやHDMI、AVポート以外に最新の5G Wi-FiとBluetoothも搭載され、無線LANでのスマホミラーリングにも最適です。4K対応で鮮明な映像と4ポイントデータ補正搭載で斜め方向からでも使えます。
歪み補正は付属のリモコンで操作できるので、離れた場所から手軽にコントロール可能です。推奨投影距離は3mですが、1.5m35インチから最大7m300インチまでの大画面に設定できます。
手のひらサイズのコンパクトなサイズで持ち運びにも便利なので、設置場所の移動やキャンプなどのアウトドアにもおすすめです。バッテリー内蔵でフル充電の場合1.5~3時間の使用が可能、バッテリーは充電器やスマホの充電にも使えます。
インターフェースはHDMIとUSBポートのみとなっているため、AVには対応していません。固定した部屋で使わずに好きな部屋でプロジェクターを使う、アウトドアでも楽しみたいなど、機動性重視の方やライトユーザーには使いやすいでしょう。
インターフェースがHDMIとUSB、Bluetooth対応で8500LMの明るさと10000:1の高コントラスト比、明確な明暗と鮮明な映像でより迫力があり、映画館のような雰囲気を味わえます。
Wi-Fiは最新の5G対応、4Pデータ台形補正はアップグレード版、リモコン付属でズーム機能も搭載されています。推奨投影距離は1.5~4mで、最大60%の縮小が可能です。ミラーリングにも対応しているので、スマホやタブレットの画像やゲーム画面を大画面に映し出すこともできます。
AVポートとUSBポート2つ、HDMI2つのインターフェースでUSBやゲーム機、Stick TV、DVDレコーダー、パソコンなど幅広い互換性とBluetooth5.0で外部スピーカーやBluetooth対応イヤホン、ヘッドセットなども接続できます。
5G Wi-Fi環境でスマホやタブレットの連動もでき、ミラーリングにも最適です。4K対応のため高画質な映像とBluetoothスピーカー接続で臨場感のある音楽を楽しむことが可能になります。4D台形補正機能を利用すればリモコン操作で最大50%のズームによる画面サイズ調整ができます。
100インチのスクリーン付属でワイヤレスと有線接続の両方に対応しています。Wi-Fi接続にすればスマホやタブレットの映像をスクリーンに映し出すミラーリングも可能です。
HDMIケーブルとUSBケーブルがあれば有線接続もできるので、遅延が気になる方は有線接続にすると良いでしょう。スピーカー内蔵ですが、より臨場感のある音を楽しむのであればAUXケーブルでの外部スピーカーもおすすめです。
HDMIやUSB、VGA、TF、AV、AUXと幅広い互換性とWi-Fi接続可能なプロジェクターで、スマホ・タブレットとのWi-Fi接続とUSBでの有線接続の両方に対応しています。
入力端子部が本体側面にあるので、縦置きすれば天井に投影することができ、充分な広さの壁がない部屋にもおすすめです。
デュアルスピーカー内蔵ですが、より臨場感のある音質を楽しむのであればAUXケーブルで外部スピーカーを接続して、好みの音質に変えることも可能です。
ホームプロジェクターはテレビやパソコン、スマホ、タブレット、ゲーム機と接続することで、壁一面の大画面で映像を楽しめるようになっています。
近年画質性能が良くなっているにも関わらず、安価でコンパクトなサイズが多数販売されているので誰でも気軽に購入でき、映画館のような臨場感を味わうことができます。お家時間が増えた今こそ、ホームプロジェクターを手に入れて、ご自宅で映画を始め、様々な映像を楽しんでみてはいかがですか?