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普通免許で2tトラックは運転できる?その際の注意など詳しく解説!

多くの方が所持している普通免許ですが、普通乗用車だけでなく2トントラックも運転することができます。普通車に比べてかなり車体も大きく、トラックと聞いただけで本当に普通免許で運転が許されるのか疑問に思われることでしょう。とはいえ、特定の条件を満たすことで運転は可能です。普通免許で2トントラックの運転ができる条件とは何か、また運転ができない免許の種類についても確かめておきましょう。

普通免許で2tトラックは運転できる?

普通免許では、特定の条件を満たしている免許証を持っていることで、2トン車の運転できます。普通車だけでなく、この種の車が運転ができることで、配送ドライバーや配達のある職場など、転職の際の選択肢も広がります。

では、2トン車がどのような職種で活躍しているのか、また運転するためにはどのような条件が定められているのかについても見ていきましょう。

様々な職種で活躍する2tトラック

2トントラックを利用している職種には、コンビニの配送、宅配業者の配達、さらにはロケバスドライバーなどがあります。

転職サイトでは、キーワードで検索できるものもあるほどです。それほど2トン車を利用している職種は多いということです。

2tトラックの「最大積載量」と「車両総重量」

気をつけたい点として、2tトラックなら全て運転できるという訳ではないことです。車両の総重量や最大積載量の都合で運転できないケースもあるので、注意が必要です。

まず、2tトラックの 「2t 」という表示ですが、これは車が積める荷物の最大量のことで、貨物輸送では、車の荷台部分に積める荷物の量が、トラックごとに違います。それぞれの上限の違いは国が定める道路運送車両のための安全基準に基づいて決められています。

なお、運転免許証には「5トン限定」や「8トン限定」と書かれていますが、この記載は車の積載量とは異なりますので注意が必要です。免許証に記載されている数字は、車両に積むことが許されている車両総重量のことです。

2tトラックが運転できるかは普通免許取得日で違う

また、必ず押さえておきた別の注意店ですが、2トン車は普通免許証を取得した日付によっても、運転可能かどうかが左右されます。日本ではこれまでに運転免許の制度自体が、時の流れとともに変化してきました。

どれほどの数の車が社会で運用されているのか、また交通事故が起きた件数などの要素が、制度の変更には関係しています。以前は大丈夫だったのに今はダメということが起きえるのです。

平成に入ってからでは、平成19年と平成29年の2回、免許区分の改正が行われています。平成19年の改正がなされる以前には、なんと普通免許証で4トントラックまで運転が可能でした。とはいえ、死亡事故件数が多いことから、現状を省みた新たな制度が導入されています。

確かに、免許取得の時点では普通車しか扱ったことがないのに、いきなり練習では乗ったことのない大型車が運転できてしまえば、慣れない運転手による事故が誘発される可能性は高まります。

そのようなわけで平成19年の運転免許制度の改正が行われることになりましたが、その結果交通事故件数は減少しています。

このように、日本ではいつ免許を取ったかのタイミングによって、区分に違いがありますので、自分の持つ免許証がどの区分に当てはまるのか、注意深く確かめておくことが大切です。

普通免許取得日と2tトラック運転の可否

では、2トン車が運転できるかできないかの可否を決定する重要な要素である、普通免許取得日の区分について詳しく見ていきましょう。

①旧型普通免許(平成19年6月1日まで)

平成19年6月1日以前に発行されている普通免許では、車の重量が8トン未満、積荷の上限は5トン未満、乗車定員が10人以下と定められています。

積荷の上限が5トン未満ということは、当然2トン車も運転することができます。最大4.999トンまでの車なら運転は可能です。

そうは言っても、普段は普通のサイズの車しか乗ったことのない状態で、免許証があるからというだけの理由で突然4トン以上の大型車に挑戦するのは無謀です。まずは、経験者に教えてもらいながら練習するようにしましょう。

②新型普通免許(平成19年6月2日~平成29年3月11日)

新型普通免許とは、平成19年6月2日以降に免許を取得した方が所持している免許です。限界の重量は5トン未満、積載量の上限は3トン未満、そして乗車定員は10人以下と定められています。

平成19年6月1日以前の普通運転免許と比較して、重量と積載量の上限が変更されています。最大で3トン未満ということなので、それ以下のサイズの車なら種類を問わず運転することができます。

ただし、この場合も安全面の観点から、急に扱ったことのない大きさの車に挑戦するのはやめておきましょう。

③制度改正後新型普通免許(平成29年3月12日以降)

平成29年3月12日以降に制度が改正された普通免許についてですが、この普通免許では、車の重さが3.5トン未満、積荷の上限は2トン未満、乗車定員は10人以下となっています。

つまり、それ以前の普通免許と比べると車の重さと積める荷物の重量に関する制限が厳しくなっています。この新型普通免許では、2トントラックを運転することができなくなりました。

もし、この免許を取得し2トン車の運転をしたい方は普通免許に加えて、「準中型運転免許」も持っておく必要があります。

制度改正後最新の免許区分と運転できる車両

制度改正後の最新の免許区分と運転できる車両についても確認しておきましょう。原稿の免許制度では、大きく分けると四つの免許区分があります。

免許区分①普通免許

普通免許で運転できる車は、普通自動車(乗用車)です。種類としてはマニュアル(MT)とオートマ(AT)専用があり、近年ではオートマ需要の高まりと同時にオートマ専用免許を取得する人の方が多くなっています。

オートマ限定での受験は授業の時限が短いため、費用もマニュアルに比べて安くなります。ただし、オートマ限定の普通免許証ではマニュアル車を運転することはできません。

なお、この免許証があれば小型特殊自動車、原付バイクの運転も可能です。また、この試験を受けるには年齢が18歳以上であることが求められます。

免許区分②準中型免許

準中型免許は、道路交通法の改正により新設された運転免許です。免許を取ったことのない方でも、最初から準中型免許を選択して受験することができます。

それに対して、中型免許は普通免許を2年以上取得している必要があります。この新たな区分が導入されたことにより、運転の初心者が初めて教習所に通う場合でもトラック運転の免許が取れるようになりました。

この免許証では、それよりも格下の車両(普通車や原付)などの運転も可能です。受験資格は年齢は18歳以上ですが、視力は両眼で0.8以上、片目で0.5以上が条件となっています。

免許区分③中型免許

4トントラックのドライバーになりたい方は、中型免許証が必要です。中型免許を取得することで他にも、マイクロバスの運転ができるようになります。

免許区分④大型免許

大型免許で運転が許されるのは、タンクローリーやダンプカー、大型バスといった大型車両です。正式には大型自動車第二免許と呼ばれます。もちろん、2トン車の運転も可能です。

2tトラックが運転できる限定の免許

では、2トントラックが運転できる限定の免許の詳細を動画で見てみましょう。「準中型車は5トンに限る」という記載のある普通免許と、「中型車は8トンに限る」という記載のある免許が対象となります。

①「準中型車は5トンに限る」と記載のある普通免許

最新の普通免許(平成29年以降)では2トントラックを運転することはできません。もし運転すると無免許運転になりますので、気をつけましょう。特に、職場で運転を求められた時やレンタカーでは注意が必要です。

「準中型車は5トンに限る」と記載のある普通免許では、これまでのように2トントラックを運転することができます。

2トン車を運転できるかどうかの判断は、免許証の左下に記されている、取得年月日をよく確認するようにしましょう。思い込みで運転していると、もしかすると運転資格がないこともあり得ます。

②「中型車は(8t)に限る」と記載のある免許

中型免許が新設されたことにより、中型8トン限定と変更になりました。そのようなわけで、「中型車は8トンに限る」と記載があれば2トントラックを引き続き運転することができます。

この記載がある免許証を持っていれば、一般的にいう4トントラックまでは運転が可能です。今この免許を取ろうと思えばさまざまな条件をクリアする必要があり、視力の適性検査の基準も厳しくなっています。

ただし、さらに上位の免許(AT限定解除・大型免許等)を取得した場合には、8トン限定が解除されてしまいます。

2tトラックを運転する際の注意点

初めて2トン車に乗る際には、普通自動車と感覚が違うため、細心の注意が必要です。例えば、普通車と比べて、ブレーキを踏んでから実際に止まるまでの距離が長いという点が挙げられます。

そのため、2トン車に乗る際には、早めにブレーキをかけるようにする、車間距離をあける、アクセルを早めに離すなどの工夫が必要です。

また、バックでの運転が普通車よりも難しいです。普通車ではバックミラーを確認しながらバックしますが、後部が確認しにくい大型車ではサイドミラーと目視でバックすることになります。

慣れるまでは怖いと感じることが多いですので、自信のない方はバックモニターを取り付けるなどの対策を考えましょう。

就職に有利な「中型免許」「大型免許」の取得方法

中型・大型免許を持っていると就職や転職に有利となることがあります。では、どのようにこれらの免許を取得することができるのでしょうか。具体的な条件や費用を確認しておきましょう。

取得方法①受講条件

受講条件ですが、中型免許は満20歳以上の方が対象で、すでに普通自動車免許、大型特殊自動車免許を取得しており、取得後2年以上経過していることが条件です。

大型免許では、満21歳以上が受験の対象となります。他にも受験資格としては、合計3年以上の運転経験が必要です。初心者には受けられない試験だということです。

取得方法②視力

視力は両眼で0.8以上、片眼で0.5以上ないと受験ができません。また深視力検査を通過することも必要です。

免許センターでは通常眼科などで用いられているのと同じ「ランドルト環検査」が用いられています。また、それだけでなく、深視力の検査として「三桿法(さんかんほう)」での検査も行われます。

深視力に三桿法、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、深視力の検査とは、遠近感や奥行きなどを正しく捉えられているかをチェックするための検査です。

中にはこの視力検査で引っかかるのではと心配になる方もおられますが、不合格となった場合でも、同日に再検査を受けたり、それでもダメな場合は後日再検査をすることも可能です。

検査前には目を酷使する行動を避け、十分に体調を整えてリラックスした状態で検査を受けるようにしましょう。

取得方法③取得費用と取得期間の目安

最後に取得費用と取得期間についてですが、現在所有している免許の種類によって差があります。

例えば、ある教習所では、準中型免許をすでに所持している方が中型免許を取得する場合は、教習時間数は9時間、費用総額は約14万円です。それに対して、普通MTの免許しか持っていない方が受験しようと思うと、教習時間数が16時間、費用総額は約20万円になります。

また、それぞれの自動車教習所によっても、設定している料金や講習時間が違うことがありますので、詳しくは通う予定の教習所に直接お問い合わせください。

2tトラック免許取得時に活用できる補助金制度

それでは最後になりましたが、求職中の方が免許取得時に活用できる補助金制度についても確認しておきましょう。

教育訓練給付金制度

求職中の免許取得には、「教育訓練給付金制度」を利用することができます。教育訓練給付制度は、能力向上を支援し、雇用の安定と再就職の促進を図るための雇用保険の制度です。

国から指定された教育訓練を自費で受講し修了した場合、自動車教習所に支払った料金の一部を支給してもらえます。

この制度の対象者は、雇用保険に一年以上加入指定していて、なおかつ過去一年以内に離職した方となっています。助成金を受けるには、まずはハローワークで申請するようにしましょう。

書類などに不備がなければ、通常申請から一ヶ月以内に給付金を受け取ることができます。

普通免許での2tトラックの運転は取得時期がカギとなる

以上、2トントラックを運転できる免許証の種類や、普通免許で運転する際の注意点をまとめてみました。運転できるかどうかは普通免許の取得日で違うため、自分の免許証をよく確認することが必要です。

また、制度改正前の普通免許を持っている場合でも、配送業や長距離ドライバーなどへの就職に役立てたい方は、中型免許や大型免許の取得がおすすめです。

免許取得時に利用できる補助金制度もありますので、安心して国からの支援を受けつつ、中型や大型免許を取得しておくことで、キャリアアップへの第一歩を目指しましょう。

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