誰でも一度は憂鬱な気分を経験したことはあるはずですが、もしそのような気分がずっと続くようなら、心が警告を発しているのかもしれません。では、もし会社に行きたくないという気持ちが毎朝続いているとすれば、どう対処したら良いのでしょうか。また、憂鬱な気持ちを引き起こす原因は何でしょうか。原因と対処法を知ることで、憂鬱な朝にうまく対処できるようになりましょう。
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一つ目の理由に関してですが、「今日は仕事する気分ではない」というような感情は誰にでも起こり得ます。
風邪気味だったり、飲みすぎたり、夜更かしをしてしまったなど理由はさまざまにしても、このタイプのやる気が出ない感情は、一過性のものと言えるでしょう。
問題は二つ目の理由です。仕事内容が合わない、仕事にやりがいが感じられない、同僚や上司と合わないなど、根深い問題があると、日に日に不満やストレスが溜まり、気がついた時には限界ということがあります。
一つ目の理由なら、ちょっとした気分転換や体を休めることでやる気が回復しますが、二つ目の理由では、ストレス発散する程度で憂鬱な気持ちが晴れることはありません。
もうこれ以上会社に行きたくないというような気持ちは、なかなか他の方には理解してもらいにくく、自分自身も甘えではないかと思ってしまうことがあります。
とはいえ、行きたくない原因を分析してみることで、対処できそうかどうかを知ることができます。では、会社に行きたくない主な原因を7つみていきましょう。
仕事がハードで疲れが溜まっていることが一つの原因になります。接待で夜遅くまで飲み歩く日々が続けば、寝不足や内臓の疲れで不調になることがあります。
また、大きなプロジェクトを任されて家には終電で帰るような毎日であれば、当然いつかは体が悲鳴をあげることでしょう。
人間関係の問題も、会社に行きたくない原因になり得ます。プライベートなら話は別ですが、仕事場での人間関係はビジネス上の利害関係があるため、問題が大きくなってしまう可能性があります。
会社の人間関係は複雑で、学校の友達のようなノリで仲良くなりすぎても問題が起きることがあり、かといって孤立してしまうとチームとして働いていく上での障害になります。
また、もともとコミュニケーションが得意でない方なら、何十人という同僚や上司、取引先の方やお客さんとのやり取りなど、複雑すぎる人間関係に疲れ果ててしまうこともあるでしょう。
もし、職場でいじめやパワハラなどの問題を抱えているなら、状況はさらに厳しいものとなります。このように、職場での人間関係は非常に複雑で、出社できないほどのストレスになる場合もあります。
大型連休の後や、何かの理由で長期休暇を取った後に、出社するのが億劫に感じる方も多いです。休んでいた間の過ごし方が尾を引いて切り替えがうまくいかず、仕事をする気分になれない、しんどい、と感じてしまうのです。
休み=リフレッシュの機会と思われがちなため、長期休暇のあとなのになぜこんなにやる気が出ないのかと心配になりますが、このような休み明けの億劫な気持ちを経験する方は、意外と多いものです。
仕事内容が自分に合っていない場合、無理して頑張ることで限界が来てしまいます。仕事は合う合わないに関わりなく、辞めずに一所懸命に頑張るべきだという考え方が世の中に浸透しています。
そのため、自分に合っていない仕事を続ければ続けるほど心が疲弊していき、ついには会社に行きたくないまでになってしまうのです。
原因はいつも会社そのものにあるとは限りません。会社が遠くて通勤時間がかかってしまうような状況も、会社に行きたくない気持ちを引き起こす一原因になります。
特に、毎朝電車通勤の方なら、人で溢れかえる駅のホームや窮屈な車内に疲れを感じやすくなるでしょう。
また、車で通勤する場合でも、通勤ラッシュで渋滞に巻き込まれながら朝夕と通勤しているうちに、疲れが溜まっていく可能性があります。
会社の実質の仕事で時間を取られるならまだしも、ただただ通勤するために長時間取られることで時間を無駄に使っているように感じ、会社に行きたくなくないと思ってしまうのです。
仕事で大きなミスをしたことがきっかけで、憂鬱になってしまう方もいます。一度や二度なら誰にでも失敗はありますが、ミスが続いたり、自分だけがいつも怒られたりという状況があれば、もう出社したくないと感じても無理はありません。
とはいえ、ミスをするというのは誰もが経験することですし、今後ミスをしないようにどうすればいいのか対策を立てて対処していくことも大切です。
いくら頑張っても、毎年数百円程度しか給料が上がらない状況が続けば、確かに落胆の原因になることでしょう。
そうなると、仕事に対する意欲や、ずっと同じ会社で勤め上げようという気持ちがなくなり、会社に行きたくないと思ってしまいます。
では、会社に行きたくないと感じた時に、やってはいけない行動とはどのようなものでしょうか。間違った方法で対処して問題を深刻化・悪化させたないためにも、3つのNG行動を押さえておきましょう。
避けたい行動の一つは、「勢いで会社をやめる」ことです。もちろん、会社を辞めたくなることは誰にでも起きえます。また問題が深刻な場合に会社を辞めるという選択肢もあります。
ただし、深く考えずに勢いで辞めてしまうことは避けるようにしましょう。会社勤めをしている方なら、会社に就職するときに会社の規約に同意して雇用契約を結んでいるはずです。
会社の規約や、定められている規則の中には、会社を退職する際の決まり事が書かれていて、その規約に反して突然辞めると、罰則や損害賠償の問題に発展する場合があります。
さらに、会社を辞める時には、仕事の後継者への引き継ぎ、有給休暇の申請、失業保険の手続き、取引先や関係者への挨拶などさまざまな要素が関係してきます。
そのため、結果的に辞めるとしても、冷静な判断と会社の規約に基づいた手続きに沿った行動が大切です。
今は転職エージェントや退職エージェントなど、プロが仲介してくれる場合もありますので、自分で対処するのが難しいと感じたら、ぜひプロの手を借りることも考えましょう。
会社にとても行ける状態でないこともあります。そのような場合にはしばらく休みが必要かもしれませんが、決して連絡なしで突然欠勤することがないように気を付けましょう。
会社としても、調子が悪い社員に無理矢理出社させることはありません。そのような上司がいたとしても、逆にパワハラや他の法律に引っかかることでしょう。
休みが欲しい時には、辛くても何らかの方法で必ず会社に連絡を入れて、出社できないことを伝えるようにしてください。
突然仕事に穴が開くと周りに多大な迷惑をかけてしまいます。そうなると、次に出社するのがますます辛くなり、不本意ながらも仕事を辞めざるを得なくなります。
どうしても出社できないほど追い詰められているなら、自分の状況を会社や信頼できる上司に正直に話すことで、職場の理解を得る方向に動いてみましょう。
会社に行きたくないのに、無理して仕事を続けることで、うつ病にかかってしまう可能性があります。まだまだ解明されていない点もあるとはいえ、一度うつ病にかかると完治するのが難しいとも言われている病気です。
そのため、病気になる前に兆候を察知して、早めに手を打つことが必要になります。下記のような症状が続けば、うつ病の危険性があります。
こうした兆候が複数見られるならば、うつ病に近い状態になっていると考えられます。このチェックポイントはあくまで目安に過ぎませんが、以前と比べてリストにあるような症状が顕著に見られるようならば、うつ病の可能性があります。
できるだけ早く心療内科等専門医に受診して、症状が深刻になる前に、適切な治療やアドバイスを受けるようにしてください。
では、具体的に、会社に行きたくない気持ちを乗り越えるにはどうしたら良いのでしょうか。自分に合う対処法を知って実践することで、朝の憂鬱な気分に対処できるようになりましょう。
まず一つ目の方法は、朝一に音楽をかけることです。音楽をかけることで脳は活性化すると言われていて、朝一から気持ちを高めてバリバリと働くエネルギーを与えてくれます。
また、音楽には気持ちを切り替える作用もありますので、気持ちが塞ぎ込んでベッドから起き上がれないという時には、一度好きな音楽をまずは鳴らしてみるようにしましょう。
体を動かしてエクササイズや運動をしてみることで、気持ちが切り替わることがあります。うつ病に対しては、心身ともに健康的な生活を送ることが勧められていますが、実際運動(有酸素運動)することでセロトニンが分泌され、ストレスホルモンを低下させることが知られています。
つまり、朝一に運動する習慣を取り入れることで、やる気を起こすだけでなく、脳の健康を保つことができます。
仕事に行きたくない時の別の対処法は、ライフスタイルを見なすことです。忙しすぎる毎日を送っていると心に余裕がなくなり、食生活が不摂生になったり、睡眠や休息など、本来削ってはいけない部分を削って犠牲にしてしまうことがあります。
また、特にオフィスで常にパソコンに向かって仕事している方だと、ますます不健康な生活習慣に陥りがちです。
脳疲れは激しい割に体を使っていないため、体の状態がアンバランスになり、疲れているはずなのに寝れないという状況に陥る方もいます。
座る時間が長くなると健康に悪影響を及ぼすことは研究結果でも証明されていますので、心当たりのある方はぜひライフスタイルを見直してみましょう。
人は頑張ったことに対する報酬がないと、疲れやすくなってしまいます。前向きに仕事を頑張るためにも、ぜひ楽しみを見つけて仕事以外の時間もエンジョイするようにしてください。
さまざまな対策を講じても、やはり会社にいけないと感じる場合はどうしたら良いのでしょうか。追い詰められた状況下では思い切った行動が必要なこともあります。3つの主な対処法について見ていきましょう。
対処法の一つ目は、思い切って仕事を休むことです。心身ともに疲れ切っているような状況では、会社に行き続けてもどんどん疲弊していく可能性が高いです。
そのため、周りのことを心配するよりも、まずは思い切って仕事を休むことで、精神的な疲れを癒すことに集中してください。
また、仕事に追われる日々を過ごしていると、周りのペースに巻き込まれて自分を見失いがちになります。
そのような場合は、一度思い切ってまとまった休暇を取ることで、精神のバランスを取り戻すことができますし、時間を取って自分を見つめ直す機会にもなります。
信頼できる友人や周りの誰かに話すことが解決策になる場合もあります。自分の中で悶々と自問自答していると、ついつい自分に厳しくなり限界まで追い詰めてしまいがちですが、他の誰かに気持ちを打ち明けることで、客観的なアドバイスをしてもらえるかもしれません。
また、会社の同僚で気を許せる仲間がいるなら、自分が職場で直面している問題をよりよく理解してもらえることでしょう。もしかすると、その同僚も過去に同じような問題に対処した経験を持っている可能性もあります。
三つ目の対処法は転職することです。努力することで解決する問題もあれば、このまま続けても解決する見込みのない問題もあります。
もし職場を変えることでしか解決しないと確信するような状況なら、思い切って転職活動に切り替えましょう。
転職する際には、仕事を辞める前にまずはプロのエージェントに相談するのがおすすめです。転職にまつわるトラブルを未然に防ぐことができます。
会社に行きたくない7つの原因と対処法について解説しましたが、参考になりそうな情報はありましたか?
会社に行きたくない時には、いくつかのNG行動を避けなければいけません。また、仕事で無理をしすぎると、うつ病などの病気になる可能性もあります。
会社に行きたくない理由を見極めて、それでも無理だと感じたなら思い切った対処をすることが大切です。