職場でブラック上司に当たってしまうとストレスが溜まり、まともに仕事が出来なくなったり理不尽な対応に腹が立ったりと、会社に行きたくなくなる方も少なくありません。ここではブラック上司の特徴やブラック上司への対応をご紹介していきます。自分の上司もブラックかも…と感じている方は、ぜひチェックしてください。
ブラック上司という言葉を聞いて、嫌な上司というのは分かっても、どういった人を指すか、はっきり分からない方もおられるかもしれません。ブラック上司は、モラハラやパワハラなど、様々なハラスメントを当然のように言い、上司という立場を利用して仕事以外でも部下を利用したりします。
意図的にターゲットを絞ってモラハラを行って来たり、わざと部下の評価を下げたりすることもあるので、とにかくブラック上司の下では働きたくない、という方がほとんどです。自分の上司がブラック上司だと、仕事でもプライベートでも振り回されてしまい、疲弊してしまう方も少なくありません。
ここからはブラック上司の特徴を具体的に見てきましょう。まずは会話です。ブラック上司の会話は、普通の人が話す内容や話し方とは違いがあります。上司の中でこの人とは話したくないな、嫌な印象があるなと思ったら、特徴をチェックしてみてください。多く当てはまるほど、ブラック上司である可能性が高いと言えます。
ブラック上司の会話の特徴1つ目は、汚い言葉で怒鳴る点です。ブラック上司はキレやすく、急に怒りスイッチが入って怒鳴り散らすことも少なくありません。そして言葉も汚いので、言われる方は余計に辛い思いをしてしまいます。
「お前なんかとっとと辞めてしまえ」「お前が死んでも誰も悲しまない」「こんなことも出来ないなんて小学生を雇った方がましだ」など部下を打ちのめし、とどめを刺すような言葉を平気で口にすることもあります。
周りにも聞こえるように大声で長時間怒鳴ることもあるので、公開処刑をされているような、針の筵の状態になることも少なくありません。
続いての特徴は、言ったことを忘れる点です。その場しのぎで都合のいいこと言ったりして指示したことが失敗すると、「俺はそんなことは言っていない」などと言い出すことが日常茶飯事です。
また、部下にこうしなければいけない、と強く言ったことも自分が守れなかった場合は「今日はたまたまこうなっただけで状況が悪かった」「状況に応じて変えたらいいだけ」などと自分を正当化する言い訳を言ったりすることもあります。
そんな指示は出してないなどと言われてしまうと、ブラック上司との会話をすべて録音しておきたい、と思う方も多いはずです。本当に覚えていないのか、都合が悪くなると覚えていないと言えばいいと思っているかは分かりませんが、どちらにせよ逃げる口上で自分を正当化する手段として使っているのは間違いないでしょう。
嫌味が多いというのもブラック上司の特徴です。新しい取引サイトの契約が取れても「相手がいい人だったから契約を取れただけだ」「ごますって契約取るしか能力がない」などと本来なら上司として褒める、評価するべきことでも嫌味を言ったりします。
自分よりも高いランチを食べていた、自分よりもいいスーツや持ち物を買っていたなど、ブラック上司の気に食わないことに対して仕事以外でもネチネチと言ってくることもあるので、周りはうんざりするでしょう。ちょっとしたことでもネチネチ嫌味を言うので、上司でなくても嫌われます。
続いての特徴は、精神論を語る点です。厄介なのが体育会系のブラック上司で、「根性が足りないから契約が取れないんだ」「やれば出来るのだから今月のノルマ達成は必須」など、気合や根性でなんとかなると熱血で部下に当たるのもブラック上司と言えます。
理論的にこうしたらいいという指示なら納得できるものの、根性でやれと言われてもどうにもならないこともあります。精神論を言われても、今の若い方には響かないという場合が多いでしょう。
会話の特徴5つ目は、無駄な話が多い所です。ブラック上司は過去の自慢話をしてくることが多く、しかも同じ話を何度もするため、聞かされる方は耳にタコの状態になります。また、自分がこう苦労してやってきたという、辛かったけど乗り越えたよエピソードもよく話します。
ブラック上司は褒められたい、俺ってば可哀そうと同情してもらいたい気持ちが強く、部下が「すごいですね」「大変でしたね」と言って貰えるような話をしてきますが、部下からするとどうでもいい無駄話なので、仕事中にそんな話を聞いて邪魔されたくない、という方も多いのではないでしょうか。
続いては、ブラック上司の特徴・行動編です。行動でもブラック上司は周りがうんざりする行動を取ります。会話だけでなく行動も取っていることが多いので、ぜひチェックしてみてください。
行動の特徴、1つ目は責任転嫁する点です。ブラック上司はとにかく責任を取りたがりません。部下が失敗したら部下のせいにして、自分は責任逃れをします。本来なら部下の失敗も上司の責任として受け止めなくてはいけませんが、そう言った行動は皆無です。
続いては、間違いを認めない点です。自分がミスをして、仮に部下がフォローをしてくれたとしても「お前らを試した」「このくらい気づいて当然だ」などと謝ったりお礼を言ったりすることもなく、自分の行動をいかにミスではなかったかのように正当化します。
「ありがとう」や「ごめんなさい」という言葉を部下には言わないため、コミュニケーション能力は低いと言わざるを得ません。
空気が読めない人も、ブラック上司の特徴です。部下が必死に提出期限の書類を仕上げている際に、「歓送迎会のお店の予約はもう取ったのか?」と部下の状況を一切無視した全く関係のない話題を急にしてきたりすることもあります。部下からすると「今言うこと?」「私にそれを聞く?」と呆れてものも言えないような状況になります。
また、部下たちが納期に間に合わせるために黙々と作業に取り組んでいる中、1人でスマホを見て遊んでいたり、ゴルフの素振りの真似をしていたりと空気の読めない行動を取ることも多々あります。周りの状況を把握していない、空気の読めない行動は、周りをイラつかせます。
ブラック上司の行動であるあるなのが、目上の人には低姿勢であることです。部下に対しては傍若無人な態度でも、目上の人に対してゴマをすって気に入られようと必死です。目上の人に対してはあざといともいえる態度で、自分たちとの態度の差をはっきり見てしまうと、冷めた目で見てしまう方も多いのではないでしょうか。
ブラック上司の行動で腹が立つ方が多いのが、仕事をしないことです。面倒な書類作りや調べものは部下任せで、さも自分がやったかのように書類を会社に出したりすることも日常茶飯事です。「あれやっておいて」「この書類も作っておいて」と指示を出すだけ出して、自分は他の仕事をするわけでもないのです。
工場であれば倉庫内を監視と言ってフラフラしていたり、デスクワークでもお茶を飲んでネットを見ているだけというブラック上司もいます。本来なら上司がやるべき仕事も部下に回るので、部下の仕事量が増えてしまい、その上責任も持たされるという負の状態です。
ブラック上司は自分は指示を出すだけでいい、監視するだけでいいという考えでどんどんサボろうとしますが、その分仕事がますます出来ない人間になっていくという状況に気づくこともありません。
ここからはブラック上司への上手な対処法をご紹介していきます。毎日顔を合わせるのも辛い、仕事は好きだから続けたい、など人によって状況は違います。自分が楽になれる対処法を探してみましょう。
対処法1つ目は、会社を辞めてしまうことです。ブラック上司といることで精神的に参ってしまったり、体調にも異変が出てしまっているようなら、すぐにでも離れる方法を取ったほうがいいでしょう。
逃げるみたいで嫌だという方もおられるかもしれませんが、あなたの心や体がダメになってしまっては元も子もないし、仕事はその会社だけしかないというわけではないのです。
また、会社の体質が良くなく、ブラック上司でも続けていれば昇進できるような会社であったりする場合は、この先も正当な評価をしてくれる保証もありません。将来性も含めて転職を検討してみるといいかもしれません。
続いては、部署を異動する方法です。大きい会社で社内の人数も多い所でしか出来ませんが、部署の移動希望を出して通れば変わることも出来ます。
部署が変わると勤務地が変わったり、同じ建物でもフロアが違ったりと、仕事で関わりのない部署ならばブラック上司と顔を合わせる機会もなくなります。異動が出来るかどうか、人事課などにまずは相談してみましょう。
最後の対処法は、ストレスを発散させることです。ブラック上司がいても、同じ境遇の仲間がいたり、相談したり助け合える人がいれば、辞めたくないという方も多いはずです。仲間と一緒に飲みに行ったり、愚痴を言うだけでも心は軽くなります。
また、休みの日に自分の趣味を謳歌したり、旅行に出かけたりとプライベートを充実させるのもストレス発散になります。会社を退社したらブラック上司のことはオフにして、休みの時まで上司のことを思い出して嫌な気持ちにならないようにしましょう。
ブラック上司の特徴をご紹介してまいりましたが、自分の上司もかなりの数が当てはまるという方も多かったのではないでしょうか。ブラック上司の性格や行動を変えるのはハッキリ言って無理なので、残念ですが自分たちが対処せざるを得ません。
会社を辞める選択肢が取れない方は、ブラック上司と関わらないように心がけてみてください。会話も仕事で必要な最低限の会話にしたりして、距離を置くようにします。あからさまに塩対応をすると態度が悪いと切れる可能性もありますが、自分の心を守るため、関わりを減らしていきましょう。