広告デザイナーになりたいと考えている方は多いですが、その仕事内容とはどのようなものかご存知ですか?広告デザイナーになるためには、特定の資格がいるのでしょうか。今回は、多くの方に影響を及ぼす、やりがいのある広告デザイナーの仕事について詳しく解説していきます。
目次
広告デザイン会社、広告デザイン製作などよく耳にしましすが、そもそも広告デザインとは何なのでしょうか。まずは、広告デザインの仕事内容について詳しく見ていきましょう。
商品やサービスを一人でも多くの消費者に届けるためには、駅看板、中吊り広告、新聞、雑誌、店頭ポスター、POP、WebやテレビCMなど、さまざまなメディアを使って広告や宣伝を行う必要があります。
広告デザイナーの仕事は、商品やサービスの特徴を理解し、お客様の要望を反映させて、消費者にアピールする広告を作ることです。広告は多くの方に影響を与えるものですから、デザイナーにとっては責任と挑戦の両方があります。
広告デザインという仕事には大まかに言って、グラフィックデザイナーとしての顔とディレクター職が含まれます。
もしウェブサイト上での広告を制作する場合には、ウェブデザイナーが広告デザインを担当することになります。
また、最近では動画サイトに広告を載せる方法も一般的になってきましたが、このような動画制作を担当するのも、広告デザイナーの仕事に含まれています。
では、広告デザインについての知識が深まったところで、広告デザインの仕事に向いている人の特徴についてみていきましょう。
広告を載せる媒体は様々ですが、どの媒体に広告をデザインするにしても、必ずスペースや文字数の制限があります。
そのため、どの情報が重要でどの情報は省けるか、多量の情報の中から選び出してデザインを構築することが求められます。
この取捨選択の能力は、経験を積むにつれてある程度訓練することができますが、生まれ持ったセンスも大きな役割を果たします。
この仕事に就くためには、基本的な色彩感覚、数学的な感性、情報を認識して選択する能力が必要です。
また、手先が器用で、人と話すのが得意で、集中力があることも必要です。基本的なカラースキルとしては、色の役割や関係性、カラートレンドなどを理解し、イメージを伝えられるようになることがとても大切です。
グラフィックデザイナーになるには、美的センスや特別な才能が必要だと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、構図やレイアウト、色やフォント、IllustratorやPhotoshopの知識など、デザインの基本は学校で学ぶことが可能です。
センスや才能も大切ですが、それは勉強して技術や知識を身につけていけば、自然と身についていくものです。
センスや才能がないからといってグラフィックデザインの仕事をあきらめずに、できるだけ勉強して知識や技術を高め、アートやデザインに対して積極的になることが大切です。
コピーライターやコピーデザイナーは、さまざまな表現をするために、バラエティに飛んだ視点を持つことが大切です。
他の人が持っていない革新的なアイデアを出す能力や、クライアントの課題を打開するアイデアを出せるセンスも評価されます。また、1つのプロジェクトに対して膨大な数のアイデアを出すのが得意な方もいます。
コピーライターやコピーデザイナーは、修正の繰り返しで長時間労働になりがちですが、それを克服するためには、「コピーが好き」「表現が好き」「表現によって人に影響を与えることの価値を強く感じている」など、仕事に対する前向きな姿勢が必要です。
広告業界では、ソーシャルネットワークなどのメディアが多様化し、それに伴い広告手法も増えています。
スキルアップのために国内外の広告に関する情報を収集することはもちろん、トレンドを含めたさまざまな分野の知識を身につけて、視野を広げることも必要です。
その為、常にアンテナを張り巡らせ、好奇心を持って学び続けることができる方がこの仕事には向いています。
グラフィックデザイナーの仕事は、パソコンに向かって仕事をしているように見えるかもしれませんが、ディレクターやコピーライターなど、他のメンバーと一緒に作品を作っていく仕事なのでコミュニケーション能力は必須です。
人とのコミュニケーションがうまくいかないと、クライアントの意図を理解できなかったり、自分がいいと思い込んだ作品を作ってしまったりすることがあります。
このコミュニケーション能力の大切さは、グラフィックデザイナーだけでなく、ステップアップを目指すアートディレクターにも当てはまります。
では、いよいよ広告デザインの仕事を始めるにあたり、何か必要とされる資格はあるのでしょうか。また広告デザインの仕事のやりがいや魅力とはなんでしょうか。一つずつみていきましょう。
実は広告デザインの仕事には特定の資格が求められることはありません。つまり、誰でも広告デザイナーを名乗ることができるということです。
もちろん、広告デザインに関係する資格はいろいろと存在します。とはいえ、そのような資格を取得していないと広告デザイナーになれないということではありません。
十分な知識と技術があれば、資格がなくてもすぐに広告デザインの仕事を始めることができます。基礎的な知識や専門的な技術を学ぶためには、専門学校や美術大学に通う方法もあります。
広告デザイナーは、常に自分と向き合い、自分の作品に責任を持ち、自分の作品の評価はすべて自分で決めることが必要です。
しかし、それと同時にクライアントのニーズに応えることが求められます。その為、責任やプレッシャーに押しつぶされそうになる日もありますが、それを乗り越えたときの達成感は格別です。
広告代理店などの大企業に勤めていると、自分のデザインやアイデアが思い通りにならなかったり、人間関係で悩んだりすることもあるでしょう。
グラフィックデザイナーは、自分の作品が必ず評価されます。クライアントや上司に褒められたり、場合によっては賞を受賞したり、インターネットに掲載されて国際的に認知されることもあるでしょう。
何よりも、自分の作品がマスメディアや販促物に掲載され、社会に貢献していることを実感できるのは嬉しいことです。
広告デザイナーとして活躍するための第一歩は、デザイン会社や広告代理店、制作会社などで経験を積み、スキルを高めることです。
また、自社で広告を制作している会社のインハウスデザイナーとして働くこともできます。とはいえ、実績と人脈を作っておけば、将来的にフリーランスの広告デザイナーとして活躍することができます。
では、広告デザイナーの将来的なキャリアアップについてはどうでしょうか。また、キャリアアップするには何が必要でしょうか。
どんなに技術があっても、知識があっても、センスがあっても、他のデザイナーと同じ発想では、クリエイティブな世界では成功できません。
グラフィックデザイナーは、他の誰とも似ていない考え方ができることが不可欠なので、自分だけの個性を持っていることは大きな強みになります。
日頃から身の回りのデザインに関心を持ち、自分なりのアイデアを持ったり、先輩デザイナーの作品を見て、自分だったらどうしたいか、自分のアイデアや個性で何ができるかを考えることが必要です。
広告デザイナーの業界では、経験を積み、仕事が評価されることでディレクター職へとキャリアアップしていくことが多いです。
例えば、アートディレクターのようにデザインそのものを行うことに加えて、チーム全体やクライアントの間で管理や企画など、全体的に取りまとめる仕事が任されるようになります。
他の業界でも同じことが言えますが、実際に広告デザインの実務に携わったことがあれば、現場に対する指示やクライアント間での調整がしやすくなります。
さらに、ディレクターになると企画を考えたりクライアントに提案を行ったりする業務もできるようになるので、さらに仕事にやりがいを見出すことになるでしょう。
広告デザイナーとしての仕事は結果が自分に返ってくるやりがいのある仕事ですが、デザインの世界は日に日に変化しているため、日頃から勉強して見方を広めておくことが欠かせません。
また、自分が好きなデザインではなく、顧客が望むデザインや成果の出せるデザインを生み出す能力も大切です。ある程度は生まれ持った適正もありますが、こうした能力は地道な勉強を続けることや経験を積んでいくことで身につけることができるでしょう。
デザインをするのが好きな方やと得意な方、興味がある方は、魅力いっぱいでやりがいのある広告デザイナーを目指してみませんか?