ジントニックといえばトニックウォーターですが、ジンの味にこだわるのと同様に、トニックウォーターの味にもこだわる方がいるかもしれません。しかし、国内外のメーカーからさまざまな種類のものが発売されており、選ぶのに苦労することもあります。そこで今回は、おすすめの10選を、選び方のポイントとともにご紹介します。ぜひお気に入りを見つけて、ご自宅で美味しいジントニックをお楽しみください。
トニックウォーターは、炭酸水に糖分や各種植物を配合して作られた飲み物です。主にジントニックやスプモーニなどのカクテルの材料として知られています。トニックウォーターの歴史ですが、英国植民地で飲まれるようになったのがその起源と言われています。
当時の英国植民地には熱帯の地域が数多く含まれていたため、マラリア病に対処する必要がありました。そのような中でマラリアの治療薬として知られるキニーネを含む薬用酒として作られたのが、トニックウォーターの始まりでした。
トニックウォーターも炭酸水も、基本的には無色透明の炭酸飲料です。お酒に使われることも多く、見た目は似ていても、味や成分が違うので混同しやすいです。
炭酸水は、その名の通り、水に二酸化炭素を加えたもので、一般的には甘味や苦味はありません。炭酸水には、軟水か硬水かによってさまざまな種類があります。
日本人が飲み慣れている軟水は、まろやかでクセがなく、ウイスキーや焼酎、リキュールなどの蒸留酒と相性が良いと言われています。一方、硬水は独特の味わいがあり、そのまま飲んで楽しむことが多いです。
トニックウォーターは、炭酸水にレモンやライムの皮、砂糖、ハーブなどのエキスを加えて、少し苦味を出したものです。そのまま爽やかなスパークリングジュースとして飲むこともできるし、独特の風味と豊かな香りを楽しむこともできます。
では、おいしいトニックウォーターの選び方を見てみましょう。ここでは、味、炭酸、容器の種類を中心に、選び方のポイントをご紹介します。
商品によって味のバランスが大きく異なります。カクテルや焼酎の割り材として使われることが多いですが、食前酒やジントニックとして使うのであれば、苦味や酸味のあるものが好まれます。
甘いお酒が苦手な方や、さっぱりとしたお酒が飲みたい方にお勧めのお酒です。苦味は好みが分かれるところですが、炭酸水の持つ独特の味わいが好きな方も多いでしょう。
ジュース感覚で飲みたい方には、甘口タイプがおすすめです。夏の暑い時期に飲むと、食欲不振などの夏バテに効果があると言われています。この機会に、爽やかな味わいをそのまま飲んでみてはいかがでしょうか。
炭酸の強さは銘柄や種類によって異なりますので、自分の用途や好みに合わせて選びましょう。炭酸ジュースとして飲む場合は、甘みや酸味が比較的強く、クセが少なく爽やかな口当たりの商品を選ぶとよいでしょう。
カクテルの場合は、仕上がりの好みやアルコールとの相性を考慮してください。お酒本来の香りや味わいを引き出すためには、甘味、苦味、酸味のバランスがよく、クセのない品種がおすすめです。
トニックウォーターの特徴を活かしたドライな味わいを楽しみたい方には、炭酸が強くシャープな味わいで、比較的クセの強いタイプが適しています。
特にクラシックカクテルのジントニックでは、すっきりとしたキレのある味わいが重要です。炭酸が強く、酸味や苦味がはっきりしているものが人気です。
容器は、主に瓶、缶、ペットボトルがあります。味に大きな違いはありませんが、瓶の方が炭酸や中身の酸化を防ぐことができます。そのため、飲み物にこだわりがある場合は、瓶がおすすめです。
しかし、持ち運びが重くなり、廃棄の手間がかかるというデメリットもあります。缶やペットボトルは、瓶に比べて軽くて持ち運びやすく、廃棄も簡単なので、より実用的です。
ここでは、トニックウォーターのおすすめブランドをご紹介します。それぞれ特徴が異なりますので、ぜひ比較して自分の好みに合ったものを見つけてください。
シュウェップスのトニックウォーターは、適度な酸味と甘味、強い炭酸が特徴の大人の炭酸飲料です。そのまま飲むのにも、ハードリカーに混ぜるのにも適しています。
「コカ・コーラ カナダドライ トニックウォーター」は、Amazonで最も売れているトニックウォーターの一つです。このトニックウォーターは、日本では炭酸水やジンジャーエールなどでおなじみの「カナダドライ」ブランドのものです。
本格的なミキサーとして世界中のバーテンダーに愛用されています。ジンやウォッカ、ラム酒との相性も抜群のクリーンな味わいです。苦味と甘味の絶妙なバランスで、それだけでも美味しく飲めます。飲みやすい500mlのペットボトル入りで、1本100円前後とお手頃価格です。
キナの木の天然エキスを配合したロンドン発のトニックウォーターです。日本のトニックウォーターの多くはキナを使用せず、他の成分を使用しています。
しかし、このトニックウォーターには、アフリカのコンゴ民主共和国産の高品質なキナが使用されており、トニックウォーター本来の苦味と爽快感が味わえます。人工甘味料、香料、保存料は一切使用していないので、自然派志向の方にも人気です。
その他、タンザニア産のオレンジオイル、シチリア産のレモン、南フランス産のローズマリーなどを使用しています。炭酸が強すぎないので、ジントニックなどのカクテルにも最適です。
サントリーのトニックウォーターは、信頼のおける国産ブランドです。200mlの缶に入っていて、1日1本ストレートで飲むのに最適なサイズです。ジントニックとして味わう場合は、標準的なレシピで2杯分にちょうどいい量です。飲み過ぎることがないのが良いところです。
柑橘系のスパイシーな香りとすっきりとした苦味があり、ジンだけでなくラムやウォッカにもよく合います。本物のフルーツを食べているような豊かな香りと味わいで、柑橘系のお酒が好きな方に好まれます。
「神戸居留地トニックウォーター」は、1本50円という低価格を実現したトニックウォーターです。数あるジントニック商品の中でも最安値となっています。185mlの缶に入っており、割り材としての使用にも適しています。
人工甘味料、保存料、着色料を使用していないので、安心して美味しく飲むことができます。爽やかな柑橘系の酸味と、すっきりとした微かな苦味が特徴です。
強めの炭酸がお好みの方におすすめです。氷を入れて飲むことを前提としているため、ウイスキーやウォッカなどの蒸留酒に混ぜて飲むのにもぴったりです。
「メディタレニアン トニックウォーター」は、地中海産のシトラス&ハーブのエッセンシャルオイルと、コンゴ共和国産のキナを使用したトニックウォーターです。ローズマリーやタイムの香りがするフローラルな味わいで、柑橘系のジンとの相性が抜群です。
「アサヒ ウィルキンソン トニックウォーター」は、強い炭酸が特徴です。爽やかな苦味と酸味のバランスが絶妙な、大人のためのトニックウォーターで、すっきりとした味わいがお好みの方におすすめです。
ビンタイプの容器は炭酸ガスが逃げないので、炭酸本来の味わいを長く楽しむことができます。容量は190mlで、カクテルやウイスキーなどの蒸留酒の割りとして使うのに最適なサイズです。なお、ボトルの洗浄が面倒な方には、同製品のペットボトルタイプをご紹介しています。
友桝飲料の本社・工場がある佐賀県小城市は、「ほたるの里」と呼ばれる名水が流れる緑豊かな地域です。その大自然の中で磨かれた天然水を使って、ナチュラルミネラルウォーター、炭酸水を製造しています。バーテンダー監修のもと、すべての原料を日本国内で生産したプロ仕様のトニックウォーターです。
木村飲料のトニックウォーターは、100mlあたりのカロリーが21kcalと低く、低糖質です。他の商品と比べても低カロリーなので、糖分やカロリーが気になる方におすすめのトニックウォーターです。
ペットボトルは清涼感を感じさせるパッケージで、ストレートで飲むのに適しています。ほんのりとした苦味とすっきりとした味わいで、ジンやウォッカだけでなく、焼酎に合わせても楽しめます。ほどよい柑橘系の味わいがお酒の味を引き立てます。
「スミダ飲料 トニックウォーターコンク」は、炭酸水で割ることができる濃縮タイプです。炭酸水と本製品の割合を調整することで、自分に合った炭酸の強さや味を作ることができます。
また、たっぷりとした1Lのボトルに入っているのも魅力のひとつです。ノンアルコールカクテルを含むカクテルの割り材として最適です。大勢の人が集まるパーティーでも活躍します。
以上、おすすめのトニックウォーターの銘柄と、トニックウォーターの選び方をご紹介しました。似ているようで、それぞれに特徴があり、味わいや炭酸の強さも異なります。ぜひ自分好みのトニックウォーターを見つけて、家でのカクテル作りを楽しみましょう。