引用:写真AC
DIYでイスや家具などを作る際に、材料を釘で固定することが多くありますが、打ち込みを失敗して釘を曲げてしまったという経験があるのではないでしょうか。そんな曲がった釘を抜く際に使用する工具がバールとなります。バールは大きく4種類に分けることが可能で、釘抜きだけでなくスクレーパーやハンマーとして使えたりと1台で数役をこなしてくれる便利な物もあります。今回は、そんなバールのおすすめ10選をご紹介します。
目次
バールには「平バール」、「カジヤ」、「三徳釘〆(さんとくくぎじめ)」、「インテリアバール」の4種類があり、釘を抜くという基本的な使用方法は同じですが、微妙に用途が異なる部分もありますので、簡単に種類ごとにご紹介します。
平バールはL字型の短い方の先端形状がV型に割れており、ここに釘の頭を引っ掛けて釘抜きとして使用したり、木材などで梱包されている箱をこじ開けるのに使われます。
長辺側は平たい楔(くさび)形状になっており、こちらも開梱作業をはじめ、狭い隙間に差し込んで、テコの原理を応用し重量物を持ち上げたりするのに使われます。また長辺側にもV字型の溝があるものは、「平バールの尾割れタイプ」と呼ばれています。
L字の両端形状がV字型の溝となっており、釘抜きに特化したバールとなります。またL字の短辺部分をハンマーとしても使用出来るようになっています。
三徳釘〆(さんとくくぎじめ)はL字型の長辺側先端部分が、円錐形の釘締めになっているのが特徴で、三徳の名の通り釘締め、釘抜き、ハンマーの3つの機能を備えています。比較的、小さな物が多く現場作業での携帯性も高いのが特徴です。
L字型ですが、長辺側が大きく扇状に広がっている独特の形状をしており、釘抜き以外にスクレーパー作業などに使用します。
簡単にバールの種類について、ご紹介しました。
次項からは、平バール、カジヤ、三徳釘〆(さんとくくぎじめ)、インテリアバールの順でおすすめ10選をご紹介します。
新潟県三条市に本社を構えるバクマ工業は、住設関連製品をはじめ、大工道具や工具などを製造販売している会社です。ご紹介する「六角L型バール 19×900mm」は、バクマ工業がリリースしている六角L型バール全5種類の中で、最も全長の長いモデルとなっています。
本体の軸形状が直径19mmの六角形になっており、握り易く力を入れ易く、曲がり難いといった、高い耐久性を備えているのも特徴の一つです。
サイズ(太さ×長さ) | 19×900mm |
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重量 | 2,330g |
先にご紹介したバクマ工業社から、もう1つバールをご紹介します。通常のバールはスチール製で重たいものが多いですが、バクマ工業社の「ちょーかるバール 450mm」は、バール本体の一部に中空パイプを採用することで、本体重量が約490gと非常に軽く作られており、長時間の作業を行っても疲れ難く、作業者の負担を軽減したモデルです。
溶接とカシメを利用したW接合を施しており、軽量でありながら厳しい使用にも耐えられる高い強度と耐久性を備えており、非常におすすめです。
サイズ(長さ) | 450mm |
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重量:490g |
各種工具類を販売しているトラスコ中山からも、オリジナルブランドとして平バールがリリースされています。ご紹介する「平バール 900mm THB90」は全長が900mmと長く、テコ作業を行う場合に力が入れ易く使い易いモデルです。
材質には機械構造用炭素鋼を採用し、さらに全体に焼き入れ処理を行うことで高い強度と耐久性を備えています。また使用時にバールが歪み難いように、本体中心に凹み処理を行っているのも特徴の一つです。
サイズ(長さ) | 900mm |
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重量:2,370g |
Bigmanからリリースされている「ステンレス鍛冶屋バール 300mm」は、その名称通り、本体素材にステンレス(SUS420)を採用しミラー仕上げを施しており、屋外での雨天作業など過酷な使用環境でも錆び難いため、綺麗な外観のまま長く愛用出来ます。
本体の硬度もHRC(ロックウェル)40~45もあり、釘抜きとして十分な性能を備えています。全長は300mm、重量も358gと軽量コンパクトなので、取回しもし易く内装工事などにおすすめです。
サイズ(長さ) | 300mm |
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重量 | 358g |
兵庫県三木市に本社を構える「土牛産業」からリリースされているSバールシリーズには、女性の方にもDIYや業務で、お洒落に作業を楽しんでもらえるように色付けをしているカラフルなモデルがあります。
ご紹介する「カラーSバール (ピンク)」は、バール本体にピンクの焼付け塗装を施し可愛らしい外見ですが、本体素材に炭素鋼を採用しており、高い強度と耐久性を誇ります。また先端部分の形状が釘に差し込み易くするため、薄く作られており女性の方でも楽に作業を行うことが出来ます。
サイズ(長さ) | 300mm |
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重量 | 約410g |
先に平バールをご紹介した「バクマ工業」からもカジヤが全8種類リリースされています。ご紹介する「カジヤ 360mm」は、最も大きなモデルですが、握る部分のサイズが幅80mm×厚み25mmと薄く、本体重量は約700gと軽量コンパクトに作られており、工具ベルトに入れて持ち運ぶことが出来ます。
本体素材にはS55C(高炭素鋼)を使用し焼入れ処理を施していますので、高い強度と耐久性を備えており、多少手荒な使い方をしても破損することはありません。
サイズ(長さ) | 360mm |
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重量 | 約700g |
お次は「三徳釘〆(さんとくくぎじめ)」のおすすめをご紹介します。
兵庫県三木市に本社を置く「小山刃物製作所」は建築用工具を製造、販売する専門メーカーでモクバ印、ヒラタ印の工具で有名です。ご紹介する「三徳釘締 E-2」は、バールの本体素材に工業用特殊鋼材を採用し、さらに独自の焼入れ熱処理加工を施すことで高い耐久性と強度を実現しています。
全長は160mm、重量160gと軽量コンパクトで、工具ベルトに収納可能で何処にでも持ち運ぶことが出来ます。小さいながらもハンマーとして、釘打ちや釘〆が出来るため、おすすめのモデルです。
サイズ(長さ) | 160mm |
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重量 | 約160g |
ご紹介する土牛産業の「三徳釘締め 160mm」は全長160mm、重量が140gと非常に軽量コンパクトに作られています。本体素材に炭素鋼を使用しており、さらに独自の焼入れ熱処理加工を施すことで、小さいながらも高い耐久性を備えているのが最大の特徴です。
また落下防止用のコードが取付けられるように、本体に通し穴が設置されていますので高所作業を行う際には、非常に便利に安心して使用することが出来ます。
サイズ(長さ) | 160mm |
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重量 | 約140g |
最後に、部屋の内装作業などに便利な「インテリアバール」をご紹介します。
ご紹介する土牛産業の「インテリアバール 平型 300mm」はスクレーパー、釘抜きの1台2役をこなせるインテリアバールで、室内での内装作業を行う時などに大活躍してくれます。
特に壁紙や石膏ボードを剥がしたりといった、スクレーパー作業の場合に、握り部分を両手で持つことが出来ることで、力が入れ易く楽に作業を行うことが可能です。またスクレーパー部分が曲線形状になっていますので、壁面に引っ掛け易いのも特徴の一つです。
サイズ(長さ) | 300mm |
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重量 | 約380g |
新潟県三条市に本社を構える「角利産業」は大工工具や建築工具の専門メーカーで、さまざまな道具を数多くリリースしています。ご紹介する「薄型インテリアバール 210mm」は全長210mm、重量も75gと非常に軽量コンパクトで、工具箱に入れて何処にでも気軽に持ち運びすることが出来ます。
またスクレーパー部分でも、小さな釘などを抜くことが出来るように溝が施してあり、作業中にバールを持ち替える必要がないため、非常に高い作業効率を誇ります。素材には炭素鋼が使用されており、焼き入れ加工を施すことで高い耐久性も備えています。
サイズ(長さ) | 210mm |
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重量 | 約75g |
釘を抜く際に使用するバールのおすすめ10選をご紹介しました。釘抜きだけでなく、スクレーパーやハンマーとしても使用可能で1台数役をこなしてくれる便利な工具です。
実際、筆者も平バールとインテリアバールを所有しており、DIYで釘打ちを失敗した際に大活躍してくれています。非常に便利な工具なので、是非、ご自身の用途に合わせて選んでみては如何でしょうか。