トラック運転手は、勤務時間のほとんどを車内で過ごすことになります。仕事をきちんとこなすためにも、自分の健康を維持するためにも、車内の環境を整えることは大切です。今回は、トラックドライバーにとっての必需品や便利なアイテムをご紹介します。トラックの中で寝泊まりすることが多い、長距離ドライバーだけでなく、すべてのドライバーさんに参考にしていただければ幸いです。
トラック運転手の生活は不規則なことが多い仕事で、特に長距離ドライバーは、数日間家に帰れないこともあり、車中泊は当たり前です。短距離・中距離のドライバーでも、早朝や深夜の配送を担当すれば、生活のリズムは日によって変わります。
また、座っている時間が長いのもこの仕事の大きな特徴です。そのためトラック運転手には腰痛持ちが多いと言われています。トラック運転手が休憩する場所としては、サービスエリアや道の駅などが挙げられます。
長距離ドライバーが車中泊をする場合は、主に大型トラックに取り付けられたトラック内の寝台で寝ています。不規則な生活リズムや座りっぱなしの仕事は、ドライバーの身体に負担をかけますが、一番大切なのは、怪我や事故をせずに安全に1日の仕事を終えることです。
トラック運転手は、常に危険と隣り合わせの仕事と言っても過言ではありませんが、同時に高い安全性が求められる仕事でもあります。だからこそ、限られた空間と時間の中で、必要な休息をとることが不可欠です。
それでは、トラック運転手が揃えておくと車内生活が快適になる、おすすめの便利グッズを紹介していきます。それぞれのグッズでおすすめの商品も載せていますので、ぜひ参考にしてください。
長距離ドライバーにとっては、とてもスタンダードなアイテムです。車に積んでいないドライバーはいないでしょう。コンバーターは、トラックの電圧を変えるための必需品です。乗用車と同じ電圧にすることで、乗用車と同じカーアクセサリーをトラックでも使えるようになります。
一方、インバーターは、トラック内の電流を変えるために必要です。これにより、家庭用コンセントが使えるようになり、携帯電話の充電や電気ケトルの使用時に大変便利です。
『メルテック 車載用 DCDCコンバーター デコデコ』は、コンバーターとインバーターがひとつになった便利な商品です。難しい配線が不要で、24V車のアクセサリーソケットから3パターンの電源(AC100V、DC12V、USB)が使用できます。また、冷却ファンの音が静かなので、睡眠を妨げません。
倉庫や工場での作業、フォークリフトの運転には安全靴の着用が義務付けられています。靴のつま先は鉄板でできていて、荷物が滑り落ちても足を保護してくれます。足を怪我したときに、安全靴を履いていなかった場合、補償を受けられないことがあります。
『HUMGFENG メンズ 安全靴』は、耐久性に優れた牛革素材を使用しているため履き心地が良く、足に負担がかかりません。レースアップデザインなので、着脱やフィット感の調整も簡単です。ワークシューズとしての機能だけでなく、デザイン性にも優れています。
慣れない道を運転するときは、いつも以上に気をつけなければなりません。新しい場所に車で行くときには、ナビが必需品です。また、ナビによってはトラックが通れないような細い道を通ることもあるので、いざという時のために地図を持ち歩くといいでしょう。
『パナソニック カーナビ ストラーダ 7型ワイド CN-RE07WD』は、日本の都市部を100%カバーする「全国都市部マップ」を搭載した7V型AV一体型カーナビ(パネルサイズ200mm幅)です。
現在地の確認や目的地の特定が簡単にできるようにデザインされており、シフトレバーがリバース状態であることを音声で知らせる「リバースお知らせ機能」も搭載しています。専用のドライブレコーダー(別売)と併用することで、後続車の運転をカーナビ画面で確認することも可能です。
電話をすることが多いドライバーには、イヤホンマイク(Bluetoothイヤホン)が必須です。トラックを止めて電話をする時間がない、そんな状況でも、運転中の電話は違反であり、事故につながりやすく大変危険です。
そんなとき、イヤホンマイクがあればハンズフリーで通話することができるのです。『パナソニック カーナビ ストラーダ 7型ワイド CN-RE07WD』は、充電ケースの蓋を開けると自動的に電源が入り、ペアリングモードになるNEWモデルで、複雑な操作は必要ありません。
周囲の騒音をカットする指向性マイクが内蔵されており、ハンズフリー通話に対応しているほか、クリアな通話品質を実現しているので、電話会議などにも使用できます。
また、音楽を再生しているときに突然電話がかかってきても、軽くタップするだけで電話に出ることができ、ドライバーにはとても便利なイヤホンです。
ドライバーにおすすめなアイテムの一つが手袋になります。手袋にもいろいろな目的がありますが、ドライバー用の手袋を着用するとハンドルが滑りにくくなり、より正確な運転をすることが可能になります。また手汗対策として利用する方もおられます。
『AMOVO メンズ 手袋』は防風性と撥水性があり、柔らかくしなやかな肌触りに仕上げられています。ハンドル操作をする際にもごわごわせず、冬の通勤や防寒、保温などにも最適です。
スマホにも対応しているので、手袋を外さずにスマホの操作ができるのも魅力です。スマホのタッチパネルに加えて、券売機やATMの操作も可能です。
スマホホルダー、いろいろ種類があって値段もピンキリなため、なかなか気にいる商品が見つからないこともありますが、とにかくスマホホルダーはドライバーにとって必須とも言える車内グッズの一つです。振動や毎日の使用にも耐えるしっかりした商品を選ぶのがおすすめです。
2021年にモデルチェンジした『Hiyoo 車載ホルダー』は、『強力マグネット車載ホルダー』の新バージョンです。運転中に急ブレーキをかけたときや、道路がデコボコしているときに、スマホが落ちる心配はありません。
マグネット式なので、運転中に片手でスマートフォンを簡単に着脱することができます。吸盤が汚れて吸引力が弱くなったら、ぬるま湯で洗って乾かせば、何度でも吸引力を復活させることができます。
特に長距離ドライバーの場合、外食やインスタント食品を食べる方が多いですので、寒い季節にカップラーメンを作ったり、温かいコーヒーを飲んだりするには、電気ポットやケトルが欠かせません。コンビニでホットコーヒーを買うことに比べれば、金銭面の負担の面でも大きな違いがあります。
『象印 電気ポット 5.0L』は大容量の5Lが沸かせるタイプですので、長時間の運転でもお湯がなくなる心配をせずに、たっぷりと使用することができます。
トラックドライバーにとって、メインとして使うのがコインシャワーになるでしょう。ということは、短時間でいかに素早く全身を洗えるかの勝負になります。その点、シャンプーから洗顔まで一本で済ませられるような全身用シャンプーは便利です。
とはいえ、毎日のことですので、シャワーでしっかりと洗い分けたい方には『ダヴ トラベルセット』のように、セットになっていて簡単に持ち歩けるタイプの商品がおすすめです。
ドライブを楽しむためには、ハンドル操作が快適にできることが大切です。ハンドルにカバーを付けて厚みを持たせることで、運転の疲れを軽減することができますので、ドライバーの皆さんにはおすすめです。
『ハンドルカバー スーパーグレート エナメルエンジ』は、日本製で、長時間ハンドルを握り続けるドライバーにも安心の高品質です。グリップ力に優れた素材、ダブルステッチ法制で滑りにくく、暗くなりがちな車内をパッと明るくするカラーも人気です。
冷蔵庫が1台あれば、長時間の移動でも飲み物などを冷やしておくことができます。ドライバーの仕事には、荷物の積み降ろしなど、肉体労働の要素が多くあります。
夏場は熱中症のリスクが高く、こまめな水分補給が必要です。また、ドライバーは飲み物を買える時期や場所が限られているので、少し多めに飲み物を用意しておくと便利です。
『AstroAI 車載冷蔵庫』は、350ml缶を25本、500mlペットボトルを縦に約15本、2Lペットボトルを約3本収納できるサイズの車内冷蔵庫です。3段階のバッテリー保護機能を搭載し、車のバッテリーが完全に消耗してしまうことを防ぎます。
また、最大限の冷却効果を得るためのMAXモードと省エネのためのECOモードが切り替えられますので、目的に沿って適切なモードを選択できます。
それでは、ここからは必需品とまではいかないものの、多くのドライバーが車内をさらに快適にするために導入している、便利アイテムを5点ご紹介します。
不規則な生活パターンのトラックドライバーは、昼間に休憩で昼寝をすることがあります。限られた時間の中で質の高い睡眠をとるためにも、遮光カーテンの導入をお勧めします。遮光カーテンは、日差しを防ぐだけでなく、駐車場にいる他の人の目からも守ってくれます。
『Mr.Flag トラックカーテン』は、遮光率が99.99%と高く、外からの光を完全にシャットダウンしてくれます。また、汚れたら洗濯機で丸洗いできる商品ですので、いつも清潔な状態で使用することができます。
トラックドライバーにとって、睡眠はとても重要です。特に長距離ドライバーの場合、自宅よりもトラックの中で寝ている時間の方が長くなります。ぐっすり眠るためにも、できるだけ自分に合ったものを選びましょう。
『ねむりっち トラック布団』は、トラックの運転に疲れたドライバーのための布団です。限られた時間の中で、快適に仮眠を取りたい方におすすめです。厚みが7cmもあり、芯には硬い綿を使用しているので、底付き感がなく寝心地も抜群です。
仮眠の際に気をつけなければならないのは、寝坊です。トラックの運転手は、荷物を時間通りに届ける責任があります。スマホのアラームだけでは起きる自信がないという方は、目覚まし時計を用意することをおすすめします。また、スマホの充電が切れたときのために、目覚まし時計をダブルでセットしておくのもよいでしょう。
『セイコー クロック 目覚まし時計』は、ナイトビジョン付きの時計で、トラックドライバーを含めたあらゆる旅にぴったりです。液晶面全体が明るいので、暗いトラックの中でも表示が見やすくなっています。
スヌーズボタンを押すと、さらに明るくなります。正確な時刻情報をのせた電波を受信して、時刻を自動的に修正するので、時間がズレる心配もありません。また、蓋を閉めると自動点灯機能はオフになります。
大型トラックで働くドライバーを悩ませるのがトイレの問題です。渋滞に巻き込まれてトイレに行けないこともあれば、停車してトイレに行く時間がないこともあります。そのような緊急事態に、携帯トイレを用意しておくと焦らずに済みます。
非常用トイレ「Qbit」は、いつでも手軽に使えるように設計されており、50包入りながらA4サイズ、厚さ8.5cmと本棚にも入るコンパクトさが特徴です。
トイレの吸収体である凝固剤には殺菌作用があるため、細菌の増加や不快な臭いを抑えることができます。ノロウイルスなどの感染症の予防にもつながります。
車内で扇風機やサーキュレーターを使用すると、エアコンの効率を上げることができます。トラック用のエアコンには、シガーソケットから直接電源を供給するタイプと、アダプターを介して電源を供給するタイプがあります。
充電式バッテリーを使用した製品は、エンジンを切った後でも使用できるので、車中泊に最適です。床に置けるタイプやクリップで取り付けられるタイプなど、車内の装備の配置に合わせて選ぶことができます。
『エマーソン 車用扇風機 ターボ』にはハイパワーモーターが内蔵されていますので、トラック室内でも強風で使用することが可能です。また、また、角度を自由に調整できる設計になっていますので、取り付けた位置から上向き、平行、下向きと好きな方向に調整できます。
このように、生活リズムが不規則で座っていることが多いドライバーの皆さんにとって、いかに車内で安全かつ快適に過ごせるかは、便利グッズにかかっていると言っても過言ではありません。
当記事で紹介したアイテム以外にも似たような商品は数多く販売されていますので、ぜひお気に入りを見つけて、少しでも車内空間を快適に保ちましょう。