座椅子とは床置きタイプの椅子のことで、直接床に座る機会が多い方におすすめのアイテムです。市販の座椅子はサイズ展開が幅広く、機能性が商品によって異なるため、ご自身の用途や求める座り心地を考慮しながら選ぶことが大切です。そこで今回は座椅子の選び方とおすすめ商品をご紹介します。
ローテーブルを使うなど床に直接座ることが多い場合、座椅子があると便利です。しかし、たくさんの商品があるので、どのような基準で選べば良いのか分からないという方は多いのではないでしょうか。まずはじめに、座椅子を選ぶ際のポイントをチェックしていきましょう。
座椅子の背もたれの高さは大きく分けて「ローバック」「ミドルバック」「ハイバック」の3種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
【ローバック】
背もたれが肩よりも低い位置にあるため、正しい姿勢をとりやすいのが特徴です。圧迫感のないコンパクトな商品が多く、ローテーブルと合わせて使いやすいです。ただし、背もたれに身をゆだねる座り方には向いていません。
【ミドルバック】
背もたれが肩のあたりまであるため、勉強やテレワーク、テレビ鑑賞など様々な用途に適しています。ローバックと比べると座面の厚みがある商品も多く、くつろぎたい時には背中を預けることができます。作業中と休憩時のどちらも快適に使いたい場合におすすめです。
【ハイバック】
背もたれが頭のあたりまであるため、リラックスできることを重視する方におすすめです。頭部分と背もたれ部分を分けてリクライニングできる商品がほとんどなので、自分好みの角度に調整しながら使えます。ただし、背もたれが高いぶん本体が大きくなり、価格も高くなる傾向があります。設置場所に適したサイズであるか確認しておくと安心です。
リクライニング機能があると、「作業や食事の時は背もたれを起こし、くつろぎたい時は背もたれを倒す」というように、シーンに合わせた使い方ができます。リクライニングの性能は商品によって異なり、5段階程度のものから40段階を超えるものまで販売されています。ただし、安価な座椅子にはリクライニング機能が付いていないことが多いので、背もたれの角度調整をしたい場合は必ず確認しましょう。
また、レバーを引いて無段階調節ができるものや、フルフラットにして簡易的なマットとして使える高機能な座椅子も販売されているので、これから座椅子を使う目的に合わせて選んでみてください。
座椅子の内部には、主に「低反発ウレタン」や「ポケットコイル」が使われています。それぞれの特徴は以下の通りです。
【低反発ウレタン】
低反発ウレタンを使用した座椅子はふかふかとした柔らかさがあり、体を包み込まれているような座り心地をもたらします。しかし、ポケットコイルと比べるとへたりやすいので注意が必要です。使用頻度がそれほど高くない方や、柔らかめの座り心地を好む方におすすめです。
【ポケットコイル】
ポケットコイルを使用した座椅子は弾力性に優れ、身体をしっかりと受け止めてくれる座り心地が特徴です。ポケットコイル素材は低反発ウレタンよりもへたりにくく、耐久性が高いため、価格も高くなる傾向があります。使用頻度が多い方や、へたりにくい座椅子を長く使っていきたい方におすすめです。
ひじ掛けに腕を置くことで座った時の安定感が増すため、リラックスした体勢をとりやすいメリットがあります。また、読書やスマートフォンの操作をする時に腕を支えることができ、デスクワークや勉強の合間に腕を休めたい時にも便利です。それだけではなく、立ち上がる時に体重を預けることができるため、腰に掛かる負担を軽減することにつながります。
ただし、座面の両サイドにひじ掛けがあると横幅が広くなるので、使う予定の場所に適したサイズであるか確認しておきましょう。
座椅子をより快適に使いたいのであれば、機能性をチェックしましょう。例えば、使わない時に折りたたむことができる機能や、回転機能付きで楽に方向を変えられるものなどがあります。
その他にも、座面のサイドに小物を入れることができるポケットが付いたものや、マッサージ機能が内蔵されている高機能な座椅子も販売されています。使用時だけではなく、使った後に移動をする時や収納をする時にあると便利な機能を考えながら選ぶことをおすすめします。
座椅子の選び方を把握したところで、ここからはおしゃれで座りやすい座椅子をご紹介します。機能の異なる商品を厳選してピックアップしていますので、ぜひチェックしてみてください。
ロウヤ(LOWYA)の低反発座椅子は、頭、背中、脚の3つのパーツを使用するシーンに合わせて調整できるのが特徴です。42段階の背面リクライニング機能に加え、14段階のヘッド可動、11段階のフット可動が搭載されています。
サイズは幅58×奥行52~138×高さ15~71cm、カラーバリエーションが豊富で、PVC(合皮)・ソフト生地・ファブリック生地・デニム生地の4種類から生地タイプを選ぶことができます。
タンスのゲンの座椅子(あぐら座椅子)は、極厚の座面でお尻や背中をやさしく包み込んでくれる商品です。14段階のリクライニング機能がついており、体勢に合わせて角度を変えることができます。
サイズは幅60×奥行65~110×高さ63cm、厚さ約18cmの座面を備えながら本体は約6kgと軽量です。また、座面にポケットコイルが使われているので、長期間使用してもへたりにくい特徴を持っています。座り心地の良さを重視する方や、耐久性の高さを求める方におすすめです。
tegopoのひじ掛け付き座椅子は、丸みを帯びたひじ掛け付きの座椅子で、6段階のリクライニング機能が搭載されています。定番サイズのスワンよりも座面が広く設計されているので、ゆったりとした座り心地を好む方に適しています。
サイズは約幅65×奥行51~62×高さ46cm、インテリア性の高いデザインでありながら、使わないときは二つ折りにできるため、コンパクトに収納することができます。
明光ホームテックの「座椅子生活・全身寛げるロングタイプ」は、全長154cmのロングシートで体の広い範囲を包み込んでくれる商品です。腰の位置を14段階調整することができ、ヘッド・フット部分もそれぞれ14段階可動します。
本体サイズは幅63×奥行96~154×高さ約14~74cm、リクライニングの角度に連動する肘置きもついています。また、フットレストで脚の位置を変えることができるため、簡易的な座椅子と比べるとよりリラックスできる体勢をとることができます。
エムールの回転座椅子Mawaru(マワル)は座ったままサイドレバーで背もたれの角度を14段階調整でき、360°回転するので方向転換が楽にできます。
本体サイズは幅65×奥行55~113×高さ40~74cm、摩擦に強くシワになりくい生地が使われており、立ち座りの動作が楽にできる幅広の肘置きがついています。洋室にも和室にもなじむデザインも魅力のひとつで、使わないときはコンパクトに折りたたむことも可能です。
無印良品の座椅子は6段階のリクライニング機能が付いているベーシックな座椅子です。肘置きや回転などの機能はついていませんが、簡易的な座椅子を求めている方におすすめの商品です。
本体サイズは幅46x奥行86×高さ10cm、コンパクトなので移動や持ち運びがしやすく、こたつと合わせて使いやすいサイズ感です。また、座面は横幅が広くて適度な硬さなので、長時間座る場合でも安定感をもたらしてくれます。
ツカモトエイムのマッサージ座椅子は、マッサージ機能と身体を温めるヒーター機能が付いている多機能な商品です。座りながら肩・背中・腰・尻・脚の5か所を振動マッサージできるので、体の疲れを癒したい方におすすめです。
本体サイズは幅52×奥行76~134×高さ18~72cm、背面42段階、頭・脚部14段階のリクライニング機能が付いています。マッサージしたい部位や強弱を設定可能で、15分自動タイマーがついているので安心です。
アイリスプラザ(IRIS PLAZA)の座椅子は、厚さ約16cmの肉厚シートで身体を支えてくれるのが特徴で、フラットにしてロングシートとしても使用できます。お手頃な価格でありながら、三か所に14段階のリクライニング機能が搭載されています。
本体サイズは約幅54×奥行58~137×高さ140~70cm、クッション材に低反発ウレタンを使用してあるので、ふかふかとした座り心地を求めている方におすすめです。使わないときは折りたたむことができ、背面の固定バンドで留めてコンパクトに収納することができます。
ドウシシャ(DOSHISHA)の3Dクッションあぐら座椅子は、厚さ19cmのシートが身体をふんわりと包み込んでくれるので、長時間座っても疲れにくいのが特徴です。また、ワイド設計なのでゆったりと座ることができ、あぐらの体勢も取りやすいです。
本体サイズは横幅70x奥行123×高さ71cm、高さ30~45cmのテーブルにちょうど良いサイズ感です。42段階のリクライニング機能が付いており、ハイバック設計なので首元や背中にしっかりフィットします。専用カバーは取り外して洗濯できるので、衛生的に使用できます。
山善(YAMAZEN)の肘掛け付き座椅子は背もたれ部分に42段階のリクライニング機能がついており、シートの角度に連動する肘掛けが付いているので、細かく角度調整をしながらゆったりとくつろぐことができます。
本体サイズは幅62×奥行61×高さ58cm、シートは14cmとしっかりとした厚みがあるので座り心地が良く、カバーにはふわふわな質感のサンゴマイヤー素材を採用してあります。比較的コンパクトなつくりなので、省スペースな座椅子を探している方におすすめです。
Homwarmの折りたたみ座椅子は、内部に高品質ウレタンが入っており、適度な弾力とボリューム感で身体を受け止めてくれます。背もたれには6段階のリクライニング機能が搭載されており、フラットにすることも可能です。
本体サイズは幅53x奥行55x高さ62cm、座面の左側にポケットが付いているので、リモコンやスマホなどを収納しておくことができます。軽量なのでリビングや寝室などへ移動させる機会が多い方にもおすすめです。
京田の座椅子フロアチェアは背もたれ部分がS字カーブになっており、美しい姿勢に導いてくれるのが特徴です。また、背もたれ部分はハイバック設計なので、首や頭部をしっかりと支えてくれます。
本体サイズは奥行70x幅46x高さ61cm、シートには通気性に優れた競技用のメッシュ素材が使用されているので、暑い夏や暖房が効いた冬場でもサラサラとした座り心地をもたらしてくれます。くつろぎながら良い姿勢を保つことができる便利な商品です。
サンワダイレクトの肘掛け付き座椅子は、座面を「折りたたむ・前に伸ばす・フラットにする・分割する」という4パターンの使い方ができる商品です。また、14段階のリクライニング機能が搭載されており、背もたれの角度に連動する肘掛けも付いています。
本体サイズは幅66×奥行56~169×高さ11~71cm、座面幅が50cmあるので、男性でもゆったりと座ることができます。腰当てや枕として使えるクッションも付属しています。
WLIVE(ウェライブ)の座椅子はクッションが二層になっており、畳んだ状態と開いた状態の両方で使うことができます。背もたれは国産のギアを採用した42段階のリクライニング機能が搭載されており、細かく角度調節ができます。
本体サイズは幅56x奥行58x高さ70cm、こぶ状のキルティング形状の中にはしっかりとウレタン綿が詰まっているので、体が沈み込みにくいのが特徴です。簡易的なベッドとして使用したい方にもおすすめの商品です。
タマリビング(Tamaliving)の「コローリ」は、 ヘッド部分と背もたれ部分に特殊構造が採用されており、ハイバック設計なのでしっかりと身体を支えてくれます。また、座面サイドにあるレバーを引くだけで背もたれの角度を無段階調整できます。
本体サイズは幅51×奥行64×高さ75cm、カラーは5色展開となっています。まるで車のシートのようなデザインと安定感のある座り心地で、背もたれを倒してフラットにな状態で使うことも可能です。
今回は座椅子の選び方とおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか。座椅子を選ぶ際は、目的とする用途を考慮しながら「背もたれの高さ」「リクライニング機能」「クッション性」「肘掛けの有無」「機能性」を比較しましょう。
記事の中では座椅子のおすすめ商品を厳選してご紹介しています。これから購入を検討している方はぜひチェックしてみてください。