パネルヒーターは、最も手軽に使える暖房器具のひとつです。給油の必要がなく、コンパクトで設置しやすいため、エアコンと併用することもできます。しかし、見た目が似ているものが多く、何が違うのかわかりにくいのも事実です。そこで今回は、おすすめのパネルヒーターをご紹介します。選び方のポイントも解説しますので、興味のある方はぜひご覧ください。
パネルヒーターとは、面積の広い薄いパネル状の暖房器具のことです。コンパクトで場所を取らないため、お風呂場などの狭い場所でも設置しやすく、シーズンが終われば簡単に収納することができます。
灯油やガスを使う暖房器具に比べて、設置や管理が比較的容易で、エアコンのように空気を出さないため、部屋が乾燥することもありません。
また、スイッチを入れるとすぐに暖まるのも特徴です。広い空間では、エアコンなどのメインの暖房器具の補助としてパネルヒーターを使うのがおすすめです。
パネルヒーターは電気をエネルギー源としているため、炭酸ガスによる中毒や火災の心配も少ないです。さらに、表面がパネルで覆われているため、火傷の心配もなく、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。
では、ここからは自分に合ったパネルヒーターの選び方をご紹介します。パネルヒーターにはいくつかの種類がありますので、使用する場所や機能を確認して選びましょう。
据え置き型のパネルヒーターは、床に立てて広い範囲を暖めることができるのが特徴です。パネルが薄いものが多いので、リビングや机の下、洗面所などにも設置しやすいです。
また、キャスターや取っ手が付いているものもあり、持ち運びにも便利です。家の中のいろいろな場所に移動して、フレキシブルに使えるのがポイントです。
また、狭い部屋でもインテリアを邪魔せずにパネルヒーターを使いたいという方には、壁掛けタイプが最適です。据え置きタイプは、パネル本体のほかに、コードや脚部の置き場所が必要です。
一方、壁掛けタイプのパネルヒーターは、吊るす場所さえあれば、設置スペースが限られていても簡単に設置できます。
洗面所や脱衣所などの狭い部屋で使いたい場合は、コンパクトサイズのパネルヒーターを選びましょう。縦横のサイズだけでなく、奥行きもチェックが必要です。奥行きができるだけ小さいと、邪魔にならず便利です。
また、パネルヒーターの中には、壁から20cm程度の距離がないと使えないものもありますが、狭い空間で使う場合は、この20cmが大きな違いになります。どこまで壁に近づけるかを確認しておくのもよいでしょう。
寝室やリビングなど広い部屋で使いたい場合は、大型サイズのパネルヒーターがおすすめです。大きいといっても、ファンヒーターや電気ストーブのような厚みはなく、薄型なので圧迫感がありません。
また、より広い範囲を暖めたい場合は、片面か両面かをチェックしましょう。パネルヒーターの多くは片面にしかパネルがありませんが、両面パネルタイプは両面を暖めることができます。窓際に設置すれば、結露防止にもなります。
ただし、両面タイプは壁際に置けない場合もありますので、部屋のどこに置くかを考えて選んでください。勉強や仕事中に足元を温めたいという方には、デスクの下に置けるパネルヒーターがおすすめです。
エアコンで部屋全体を暖めても、足元だけが冷えてしまうことがあります。机の下にパネルヒーターを設置すれば、こたつに入っているときのように、足元だけを効率よく暖めることができます。
パネルヒーターは自立するタイプのものが多く、3方向から包み込むように温めてくれるので安心感があります。薄くてコンパクトなので邪魔にならず、不要なときは折りたためるのも魅力です。
パネルヒーターの性能は製品によって異なります。どれくらいの暖かさが得られるかは、最大出力の数字に注目してみてください。
最大出力の数値は、大きいもので1000W程度、小さいもので200W程度です。デスクヒーターとして販売されているものは、最大出力が200W程度のものが多く、狭い場所での使用に限っては十分といえます。
パネルヒーターは、周囲を素早く暖めることができるので、外出から帰ってきてすぐに暖まりたいときに便利です。基本的には、パネル面積が大きく、出力ワット数が大きいほど、早く温めることができます。
また、対応畳数が記載されているかどうかも重要なポイントです。購入の際には、設置場所を考慮して適切な商品を購入するようにしましょう。
電気代を節約したい方には、省エネタイプのパネルヒーターがおすすめです。自動温度調節機能やサーモスタット機能を搭載した製品は、自動的にON/OFFが行われるため、省エネで使用できるというメリットがあります。
なお、パネルヒーターは、出力ワット数が高いほど暖房性能が高くなりますが、ランニングコストも上がってしまいます。
また、タイマー機能付きの製品も節電には有効です。タイマーが付いていれば、入浴時や就寝時などの短時間の使用でも、設定した時間になると自動的に電源が切れるので、消し忘れを防ぐことができます。
パネルヒーターは他の暖房器具に比べて電気代が高い傾向にあるので、電気代が気になる方は、ぜひエコモード付きの製品を選びましょう。
それでは、ここからはいよいよおすすめのパネルヒーターをご紹介します。どれも人気の商品ばかりですが、それぞれ特徴や得意とする分野が違いますので、チェックしてみてください。
「デロンギ コンベクターヒーター」は、8~10畳用のパネルヒーターです。窓際に設置することで、強力な上昇気流が窓から入る冷気をシャットアウトし、結露やカビの発生も抑えることができるので、窓の手入れも楽になります。
スリムでワイドな形状は窓辺の暖房に最適で、20%の節電が可能なECOモードや、ON/OFFの時間を選択できるタイマーも搭載しています。また、チャイルドロックを搭載しているので、お子様のいるご家庭でも安心してお使いいただけます。
「TOHO パネルヒーター」は、コンパクトで扱いやすい両面式パネルヒーターです。重さ約2.9kg、幅72cm×奥行き25cm×高さ48cmの軽量・コンパクトな本体に、両面にヒーターを内蔵しています。
ダイニングテーブルの下に簡単に設置できるので、家族での食事や団欒の際に利用するのがおすすめです。また、窓際に置けば、外からの冷気をシャットアウトできます。
さらに、「TOHO パネルヒーター」は、設定した室温を維持するために自動でON/OFFする間欠運転機能を搭載しているので、無駄な電気代をカットして経済的に使用することができます。
消費電力は、400W、600W、1000Wの3段階で調整可能です。また、過熱防止機能や転倒時の自動OFF機能も搭載していますので、より安全なパネルヒーターをお求めの方にぴったりです。
「スリーアップ トイレ・脱衣所専用 ミニパネルヒーター」は様々な場所に簡単に設置することができるパネルヒーターです。
サイズは、38.2cm×18.8cm×32cm、重さは約2.5kgと小型・軽量で、トイレや洗面所はもちろん、スペースが限られている脱衣所などにも簡単に設置できます。
スタンドと壁掛け用の金具が付属しているのもポイントで、床置き、壁掛けのどちらでも使用できて便利です。さらに、本体が倒れても自動的に電源が切れる安全装置が付いているので、子どものいたずらや地震の際にも安心です。
転倒防止スイッチを搭載した小型の遠赤外線パネルヒーターです。万が一、ヒーターが転倒してもスイッチが自動的に切れるので、火災を防止できるメリットがあります。
また、サーモスタットや温度ヒューズ機能も搭載しているので、安心してお使いいただけます。使用の目安は、木造の場合は5畳、コンクリートの場合は8畳までとなっています。
少ない電気代で机の下を効率よく暖めることができる机用パネルヒーターです。サイズは幅45cm×奥行き30cm×高さ48cmで、仕事をするときにデスクの下に置くのにちょうどいいサイズです。
消費電力は165Wと控えめで、温度を55℃、37℃に調整できるサーモスタット機能を搭載しています。冬場だけでなく、夏場の冷房による冷えを防ぐためにも使用できます。
また、1時間あたりの電気代が約4.5円と比較的安価なのも魅力です。重さも約2.2kgと軽く、オフシーズンには折りたたんで収納することもできます。
ノルウェーで生まれた、美しく機能的なパネルヒーターです。熱を内部に取り込み、部屋に循環させることができるファンを搭載しています。
最大24時間の設定が可能なタイマー機能や、5~35℃の間で温度を設定できる温度調節機能など、機械が苦手な方でも直感的に操作できます。
本体が傾いたり、温度が上がりすぎると自動的に運転を停止する安全機能も備えているので、小さなお子さんやペットのいる家庭にもおすすめです。消費電力は1000Wで、木造4畳、コンクリート6畳までの部屋に対応しています。
ワークデスクをミニこたつにできるパネルヒーターです。付属のマグネットや両面シールでデスクの下に貼り付けるだけで簡単に設置できます。こたつのように膝や足元を優しく温めてくれるので、寒い日でも仕事や勉強に集中することができます。
本製品のもう一つの特徴は、フリースカバーが付属していることです。フリースカバーは本製品の特徴の一つで、パネルヒーターで発生した熱を逃さず足元に届けることで、より効率的な保温を可能にしています。
フリースカバーは本体から取り外して洗うことができるので、いつでも清潔な状態で使用したい方にぴったりです。
操作はシンプルな電源スイッチのみで、3時間後に運転を停止する自動オフタイマーを搭載しているので、電源を切り忘れても安心です。
ひざ下だけでなく、足の裏に触れるパネルも暖めることができる人気のデスクパネルヒーターです。3時間の自動オフタイマーを搭載しているので、外出時に電源を切り忘れても安心です。
また、過熱防止のための安全装置もついています。電気代も1時間あたり約3.8円と安価なので、テレワークや勉強中の暖房器具として長期間使用するのにも適しています。
ブランケットが付属しており、パネルヒーターと併用することで、こたつのように使うことができます。
机の下にも設置できるパネルヒーターです。付属の専用フリースカバーと併用すれば、机の上をこたつのように使うことができます。マグネットタイプで設置は簡単ですし、木製のテーブルでも、専用の金具を両面テープで貼り付ければ使用できます。
6時間のタイマーに加えて、人感センサーなどの省エネ機能も搭載しています。空間やシーンに合わせて使い分けができるおすすめのパネルヒーターです。
足を付けて床に置いたり、マグネットで机の下に置いたりと、様々な使い方ができます。また、3時間、6時間、9時間から選べる自動オフタイマーが付いているのもポイントです。汎用性の高いパネルヒーターをお探しの方は、ぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。
自動転倒オフや自動オフタイマーなどの機能が充実したパネルヒーターです。シンプルでありながら必要な機能を備え、また持ち運びにも便利なデスク型ですので、汎用性も高く、一台あると重宝します。
トップカバーに加え、底面にもパネルを搭載しています。素材には耐久性の高いLGレザーを採用し、防水・断熱・難燃性にも配慮しています。操作パネルはデジタル表示でわかりやすく、温度も5段階で調整できます。膝から足の裏までしっかり温めたい方におすすめです。また、脱衣所やキッチンでも活躍します。
薄型でコンパクトなミニパネルヒーターです。軽量で持ち運びがしやすく、トイレの個室や洗面所、脱衣所などの狭いスペースにも設置しやすいというメリットがあります。
また、足元の冷えを防ぐために、机やテーブルの下に設置するのもおすすめです。温度は低温から高温まで調整可能で、好みの温度に無段階で設定できます。
本製品は、自動的に足温器に切り替えられる2WAYタイプのパネルヒーターです。立っているときは、パネルヒーターとして、また、平置きにして足元に置くことで、フットウォーマーとしても使用できます。
フットウォーマーとして使用する際は、付属のカバーをご使用ください。机やテーブルの下にも設置しやすいサイズです。
猫のシルエットがかわいいヒーターです。熱が逃げにくい三つ折りタイプで、スイッチを入れてから約1分で温まるので、寒い日でもすぐに快適な温度になります。
転倒したり、4時間以上経過したりすると自動的にスイッチが切れる安全装置が付いています。机の下の足元や、小さなお子様がいるご家庭での使用にもおすすめです。
以上、パネルヒーターの選び方のポイントとおすすめの人気パネルヒーターをご紹介しましたが、いかがでしたか。
比較的安全に暖をとることができるパネルヒーターですが、速暖機能や省エネ機能など、商品によって気になるポイントはさまざまで、使う場所やシーンによって適した性能が異なります。
満足のいく買い物をするためにも、今回ご紹介したおすすめ商品を参考に、ご自身に合ったパネルヒーターをお選びください。