洗濯機の内部は、水分や洗剤カス、食べ物、ホコリなどのゴミがたまりやすい場所で、洗濯槽にカビや細菌が発生すると、衣類をきれいに洗うことができなくなります。また、黒カビやバクテリアは、嫌な臭いの原因にもなります。そのため、洗濯機は定期的にクリーニングする必要があります。洗濯機の種類や洗剤の成分、使いやすさなどを考慮して、定期的に使いたくなる洗濯槽クリーナーを見つけてください。
洗濯機の内部は、普段人の目に触れることがないため、汚れているかどうかを確認することが難しく、これまで洗濯機を掃除したことがないという方もいるのではないでしょうか。
実際、洗濯槽の中は黒カビや細菌が繁殖していて、とても不衛生な状態になっている可能性が高いです。そんなときにおすすめなのが、洗濯槽クリーナーです。
入れて洗濯機を回すだけできれいになるので、便利で重宝するアイテムです。洗濯槽を掃除するだけで、生乾きの嫌な臭いや汚れが変わりますので、ぜひ使ってみてください。
とはいえ、何を基準に選べばいいのかわからないという方もいらっしゃることでしょう。そこで、この記事内では洗濯槽クリーナーの選び方を成分や種類、洗濯の頻度などに分けてご紹介します。こうした選び方を参考に、自分の目的に合った洗濯槽クリーナーを探してみましょう。
洗濯槽クリーナーの種類は、「酸素系」と「塩素系」に分けられます。それぞれの特徴を詳しく説明していきます。
まずは「酸素系」ですが、半年に1回のペースで洗濯機を掃除するなら、「酸素系」の洗濯槽クリーナーがおすすめです。酸素の泡が濃い汚れを落とすのに適しています。また、洗濯物を長時間浸すのも効果的です。
この場合、夜寝る前にセットして、寝ている間に浸けておくと便利です。また、酸素系の洗濯槽クリーナーは衣類や肌に優しいものが多いので、赤ちゃんのいるご家庭での使用もおすすめです。
2ヶ月に1度のペースで掃除をする方には、細かい汚れを落とすのに最適な「塩素系」がおすすめです。塩素の力で汚れを溶かして落とす「塩素系」は、こびりついた小さな汚れを落とすのに適しています。
そのため、年に数回、洗濯槽の掃除をする方で、さらにきれいにしたい方におすすめです。また、酸素系に比べて洗浄時間が短く、さらに冷水で使用できるので、お湯を用意する必要もありません。
とはいえ、気をつけなければならないのは、衣類や肌を傷めるリスクです。説明書をよく読んで、正しい使い方をしてください。
洗濯槽クリーナーは、粉末タイプか液体タイプを選びますが、それぞれ好みによって、また目的によって使い分けが出来ます。
まず、粉末タイプは、洗濯槽の隅々まで汚れを落としたいときや、少し時間を置いてつけ置きをしたいときにおすすめです。ただし、粉状の成分を水に溶かす必要があるため、短時間で掃除を終えたい方には不向きです。
一方、液体タイプは水に溶かすだけなので手軽に使えます。塩素系の場合でも、液体タイプは規定量を注ぐだけで安全に使用できるため、手や服を汚すリスクを最小限に抑えることができます。
ほかにも、使い切りタイプや大容量タイプなど、使用頻度に応じてチェックしておくと、収納しやすく、無駄なく洗剤を使うことができます。
まず、洗濯槽クリーナーは、お使いの洗濯機がドラム式か縦型かなど、洗濯機の形状に合わせて選ぶ必要があります。また洗濯槽の形状だけでなく、その材質によっても成分の洗浄力に違いが出てきます。
特にドラム式の洗濯槽の場合、形状だけでなく、使用できるメーカー (パナソニック、日立など)も指定されています。お使いの洗濯機がこのタイプに対応していないと、思うような洗浄力が得られないだけでなく、洗濯機の故障の原因にもなります。
現在お使いの洗濯機がドラム式なのか、縦型なのかを確認してから洗濯槽クリーナーを選ぶことが大切です。
それでは、ここからは人気の洗濯槽クリーナーをご紹介します。先ほど挙げた選び方のポイントを参考にしながら、ここでご紹介するおすすめの洗濯槽クリーナーのうち、どの商品がお使いの洗濯機にぴったりかをチェックしてみてください。
「アラウ 洗濯槽クリーナー」は、環境にもお肌にも優しい100%植物由来の成分で作られています。合成界面活性剤や防腐剤、化学香料などを使用していないので、月に一度の定期的なお手入れにもお使いいただけます。
また、天然ハーブであるスペアミントの香りは、洗濯槽のこもったニオイを爽やかにしてくれます。ぬるま湯を使って2~4時間つけ置きすることで、酸素系洗浄成分が洗濯槽の奥に潜む黒カビや細菌を除去してくれるので、1回のお掃除で気になる汚れを落とすことができます。
日立グローバルライフソリューションの「洗濯槽クリーナー」は、あらゆる洗濯槽に対応した液体塩素系クリーナーです。縦型、ドラム型、二槽式など、タイプを気にしなくていいのが魅力です。
また、洗濯槽の材質がステンレスやプラスチックであっても関係なく使用できます。日立の洗濯槽クリーナーは、高い除菌力と優れた汚れ落ちが特徴です。
次亜塩素酸ナトリウムと腐食防止剤を使用し、黒カビなどの汚れを抑制します。カビを効果的に除去することもでき、頑固な汚れにもおすすめです。
取っ手付きの容器は持ちやすく、説明書もわかりやすいので、初めて使用する方でもスムーズに使用できます。また、液体タイプにありがちな注ぎ口の液だれですが、このパッケージは注ぎ口も大きすぎないので、液だれの心配も少ないです。
黒カビが繰り返し発生するのは、カビの胞子を取り除いても、カビの菌糸を取り除けないのが問題ですが、「レック洗濯槽の激落ちくん」は、カビの菌糸に着目した独自の漂白活性剤を使用しています。
同社の試験結果では黒カビ菌糸の除去率は99.9%で、一度掃除した洗濯槽をきれいに保つことができるのが特徴です。また、高い洗浄力といっても塩素系ではないので、香りが気になることもありません。
洗濯槽の汚れがひどい場合は、お湯に3時間ほど浸けておくと、頑固な汚れを落とすことができます。ドラム式をはじめ、あらゆる洗濯機に使用できます。
パナソニック洗濯槽クリーナーは、洗濯機を知り尽くした家電メーカーの製品です。ステンレス製、プラスチック製の槽はもちろん、他のメーカーのものにも使用できます。液体タイプなので扱いやすく、洗濯機に注ぐだけで使用できます。
1.5リットルの容器1本で1回の洗浄が可能で、洗濯槽の裏側に付着した黒カビや菌、ニオイを分解し、きれいな状態に戻してくれます。しつこい汚れを分解するので、洗濯物のお手入れが行き届いていない方や、気になる汚れを落としたい方にもおすすめです。
「アリエール 洗濯槽クリーナー」は、浸け置きせずに手軽に使える、酸素系の洗濯槽クリーナーです。目に見えない雑菌やカビを分解する独自の活性酸素成分を配合しています。
ステンレスタンクでは、カビ胞子除去率99.9%を実現しています。粉状のクリーナーを洗濯槽に入れるだけで準備完了、標準的な洗濯コースを1回流すだけで、あっという間に完了します。
また、ファブリーズと共同開発しているため、洗濯後のニオイの原因となるカビや雑菌にもアプローチできる洗剤になっています。汚れを落とすだけでなく、除菌や消臭にも力を入れたい方におすすめです。
カビ汚れを落とすことで有名なオキシクリーンの洗濯槽専用クリーナーです。すべてのタイプの洗濯機に対応していますが、その泡立ちの良さから、特にドラム式洗濯機におすすめです。豊かな泡でカビや汚れを落とします。月に1回程度使用することで、常に清潔に衣類を洗濯することができます。
「アイメディア 洗濯槽クリーナー カビおちーる」は、全自動洗濯機や二層式洗濯機用の粉末タイプの非塩素系クリーナーです。
洗浄力を高めるために、通常のクリーナーの2倍となる600gを配合しており、大容量ではありますが、1回しか使えません。公式サイトでは、1~2カ月に1回の使用を推奨しています。
白い粉の中の青い粒子には、漂白剤であるTAEDが含まれています。さらに消臭効果が期待できる緑茶成分、汚れ落ちをよくするために、洗浄成分である過炭酸ナトリウムを70%配合しています。
本製品を使用する際は、使用前に糸くずネットを外し、洗濯機を標準コースで回してください。本製品を洗濯機に入れて3~4時間放置した後、すすぎの際に不要なタオルを一緒に入れて洗濯機を回すと、汚れがタオルに絡んで片付けの手間が減ります。
約100年の歴史を持つ老舗石けんメーカーの製品です。漂白剤として過炭酸ナトリウム、洗浄成分として脂肪酸ナトリウムを配合しています。余分な成分を含まず、環境にも配慮しています。塩素系の香りが苦手な方や、素肌に優しい洗濯槽クリーナーをお探しの方におすすめです。
水に溶けやすい微粒子パウダータイプで、洗濯槽内の黒カビや蓄積された汚れを除去します。また、個装箱に入っているので、ストックしておくと便利です。一方で、ドラム式洗濯機には使用できないので注意が必要です。
洗濯槽クリーナーは、3~10時間の浸け置きが必要なものが多いのですが、「カビトルネード」は浸け置きが不要で、洗いとすすぎを20分程度で済ませることができます。そのため、忙しい方にもおすすめです。
黒カビ汚れが目に見えて浮かび上がってくるので、汚れ落ちを実感できます。環境にやさしい製品で、塩素、界面活性剤、アルコールを含まないので、肌や衣類にも安心して使用できます。
また、この商品には4細菌を抑制する抗菌剤が配合されており、高濃度の酸素を発生させて活性化させることで、洗浄だけでなく、除菌・消臭効果もあります。
「紀陽除虫菊 洗濯槽クリーナー」は酸素を使った、環境にやさしいタイプの洗濯槽クリーナーです。それでも洗浄力は強く、目に見えて汚れが落ちていくので、クリーナーの効果を実感できます。
カビやニオイだけでなく、皮脂汚れも落とすことができるので、使用後は汚れが付着しにくくなります。パウダータイプで溶けやすく、ニオイも残らないので、使い終わった後にすぐに洗濯物を回せるのも嬉しいポイントです。
酸素系の洗濯槽クリーナーなので、くさいニオイが残りません。除菌・消臭・漂白が1つでできる優れたクリーナーですので、洗濯機だけでなく、他の掃除や漂白にも使用できます。
例えば、食器や衣類、キッチン用品などの除菌・漂白にも使えるので、まとめ買いにも便利です。汚れをしっかりと落とすには、一晩つけておくのがおすすめです。
「花王 洗たく槽ハイター」は、洗濯槽の裏側についたカビや水垢を落とす洗濯槽クリーナーです。便利な1回使い切りタイプです。酸素系で、肌や洗濯槽に優しく働きかけます。
さらに、つけ置きすることで、カビや汚れをしっかり落とします。コンパクトなパッケージで、片手で簡単に入れられることから、忙しい主婦にもおすすめの洗濯クリーナーです。
「UYEKI 洗たく槽カビトルデス」は酸素系の液体タイプです。自動槽、ドラム槽、二槽式(洗濯槽のみ)、ステンレス槽、プラスチック槽の全機種に使用できます。カビ取り剤にありがちな嫌な臭いがしないので、部屋の臭いに悩まされることもありません。
酸素系成分がカビ汚れに瞬時に浸透し、発泡力で除去します。酸素液タイプで飛び散らないのもうれしいポイントです。片手で持って注ぎやすい「エアホールドパウチ」を採用しています。
「SHARP 洗濯槽クリーナー」は塩素系で、黒カビを落とすのに十分なパワーがあります。市販の酸素系クリーナーでは落ちにくい黒カビも、塩素系で強力に除去します。また、二槽式洗濯機にも効果的で、洗濯槽やパルセーターに付着した大腸菌などの細菌を塩素で殺菌します。
「東芝 洗濯槽クリーナー T-W1」は、東芝だけでなく、全メーカーの洗濯機に対応しています。粉石けんの使用により洗濯槽の裏側に付着した石けんカスや黒カビの洗浄にも使用できます。
また、ドラム式洗濯機にもご使用いただけます。プロの清掃業者が使用している洗濯槽のカビ取り用洗浄液で、ドラム式洗濯機にも使用できる超強力な洗浄液です。洗濯槽の頑固なカビや汚れにお悩みの方におすすめです。
以上、おすすめの洗濯槽クリーナーをご紹介しましたが、いかがでしたか?一見きれいに見える洗濯槽でも内側や掃除しにくい部分が汚れていることがあり、放っておくと汚れや雑菌が衣類に移ってしまうこともあります。
当記事でお伝えした洗濯槽クリーナーの選び方を参考に、お使いの洗濯機に合ったタイプを購入し、衣類と洗濯槽の両方をきれいに保ちましょう。
各タイプの洗濯槽クリーナーは、製品によって使用できる回数が決まっています。特に、多くの製品は1回分の使用量で販売されています。
1回分の製品を複数回に分けて使用すると、汚れを十分に落とすことができません。各クリーナーは必ず容量と使用方法を確認してからご使用ください。