学生時代に愛用した制服は卒業後は着る機会もなくなり、不要になった中古制服は捨てる、という方も多くいるでしょう。しかし近年ではいらないものは売る、と考える方も少なくありません。
そこで中古制服はどうでしょうか。実は中古制服も正しい方法であれば買取してもらうことが可能です。中古制服を安全・安心に売って、少しでも現金に変える方法をまとめました。
もう着ることもなくなった中古制服の処分はどうすれば良いのでしょうか。もちろん兄弟姉妹がいるからお下がりとして利用する場合もありますが、多くの方は捨てるという処分方法をとっています。最近では着なくなった服は売る傾向にありますが、中古制服も同じように売ってもいいのでしょうか。
学校で指定された中古制服の買取は違法行為では、と思う方もいます。しかしいくら学校で指定されたものであっても中古制服は個人が購入し、所有していたものなので、売ること自体は違法になりません。
違法行為にあたるとすれば自分のものだけでなく他の生徒、複数の同級生から集めた中古制服を一気に売る、またはリサイクルショップのように複数回販売を行った場合です。
中古制服をそのような売り方にすれば違法になってしまうので注意してください。つまり、自分自身の中古制服を正しい方法で売るのであれば違法になりません。
「中古制服の買取は違法行為では?」と考えてしまう要因のひとつが、フリマやネットオークションでの売買が禁止されていることにあります。いらなくなった服やカバンなどの不要品を売るときは、フリマアプリやネットオークションを利用している方も少なくありません。
しかし特に利用者の多いメルカリやラクマ、ヤフオクなどでは中古制服は出品禁止物のひとつに挙げられています。中古制服を売ること自体は違法行為ではないものの、フリマやネットオークションで売ることは違反行為となり、サイト内での利用制限やアカウントの停止などのペナルティ対象になっています。
そもそもフリマアプリやネットオークションを使うことは第三者に個人情報が漏洩する危険性も高く、どんな目的で使用されるか分からないので不安も残ります。
違法行為ではないものの、フリマアプリやネットオークションでは出品禁止物として指定されている中古制服ですが、もし売るのであれば専門の買取業者を利用することが安心して売る方法です。
中古制服を買取する専門業者は公安委員会から許可を得て、リサイクルショップ同様に古物商許可証を取得する必要があり、個人情報の保護や窃盗したものなどを売買しないことが義務付けられているため、安心感もあります。
古物商許可証を所持していない買取業者に売ってしまうと、中古制服がどのように売られるのか分からず、さらには個人情報流出の危険性も高まります。そのため中古制服を売る場合には古物商許可証のある、信頼できる買取業者を利用するようにしましょう。
中古制服を買取してくれる専門業者は意外と多くあります。その中でも古物商許可証を所持していない業者は論外です。古物商許可証を所持していることを前提に、より良い買取業者の上手な選び方のポイントをチェックしてください。
中古制服買取業者の多くがネット上でのやり取りをメインにしています。そのため、各業者ごとに買取にかかる手間が異なり、場合によっては手間がかかったもののあまり高額で買取してもらえなかった、ということもあります。
ほとんどの業者では中古制服を送るための専用ダンボールなどのキットが準備されているため、申込みすれば届いた箱に中古制服を入れて送るだけとなっています。
そこから査定結果などを連絡、了承すれば買取となりますが、業者の中にはサイト上で学校名を入力すれば基本的な査定額が分かる場合もあります。現物を送る前に売りたい中古制服がどれくらいになるのか、目安として知りたい場合にも便利です。
買取してもらうなら入金スピードにも注目してください。買取業者には中古制服を入手したら入金しない、という悪質な行為を行う業者も存在します。さらに売った中古制服の買い手が決まってから入金、ということも少なからずあります。
そのような業者は資金繰りに余裕がなく、入金が遅くなる場合がほとんどです。中古制服を売るならばできるだけ早く入金されたほうが安心なので、その辺りもしっかりと確認しておきましょう。入金がスピーディーに行われるのはもちろん、査定にもあまり時間をかけない業者が良いでしょう。
入金が早くても査定に時間がかかってしまっては意味がありません。一般的には中古制服到着後から査定までは2~3日、成立後から入金までは2日以内が理想です。ホームページのある買取業者なら査定にかかる日数や入金までの日数を明確に記載しているところを選ぶようにしてください。
また、査定額が電話連絡の場合には、入金される日をしっかり確認すると良いでしょう。ホームページに査定や入金日数がかかれていない、電話で入金に時間がかかる、返答に詰まるようであればその業者は避けたほうが良いかもしれません。
中古制服を売ることはそれほど多くありません。そのためどの買取業者が良いのか見極めるためには口コミや評判を参考にするのもおすすめです。
中古制服買取業者の利用はそれほど多くないため、口コミや評価もそこまでたくさんありません。
それでもウェブ上には中古制服買取業者の口コミ・評価が公開されていることがあるので、その中でも信憑性の高いものを参考にしても良いでしょう。
買取業者で中古制服を売る場合には古物商許可証を所持していることはもちろん、安心・安全に買取してもらうためにはその他にも注意しなければいけない点があります。
中古制服を買取する業者には一般的にリサイクル目的で取り扱う業者がいる一方で、アダルト的な目的で買取を行う業者も存在します。その代表的なものがブルセラショップです。
ブルセラショップは一部マニアに向けた商品を扱うアダルトショップであり、そこで中古制服を売ることは危険である場合も多くなっています。ブルセラショップでは中古制服の持ち主が誰か、ということが分かることで付加価値が付く場合もあり、買取時に中古制服を着た状態の画像を求められることも珍しくありません。
これはモラルに反するだけでなく、第三者に売り主の顔が知られてしまう危険性があります。また、このようなブルセラショップでは古物商許可証を所持していない業者も多いので、安全とは言えません。さらに古物商許可証を所持していないということは、個人情報がしっかりと保護されない場合もあります。
ブルセラショップであれば「一般の買取業者よりも高額で買取してくれそう」と考える方もいるかもしれません。しかし買取価格については通常の業者と大きな差はなく、やはり安心・安全に売るためにもブルセラショップでないかの確認は怠らないようにしましょう。
中古制服を売るときに注意したいのが、個人情報の漏洩です。中古制服には学校で購入したときに刺繍ネームを入れる場合も少なくありません。
そのまま売ってしまうと持ち主の名前が分かるだけでなく、中古制服のデザインから出身校や地元を知られてしまう可能性もあります。珍しい名前であればその危険性もさらに高まります。
中古制服を売るときは刺繍ネームを外す、ネームが書かれたタグを外す、マジックで塗りつぶすなどの処置を行いましょう。業者によっては買取後に刺繍ネームを外してくれる場合もあります。
しかし名前を取り外したいからと布から切ってしまうと買取対象にならない場合もあるので気をつけてください。
中古制服を売るのであれば、少しでも高く買い取って欲しいというのが本音でしょう。どんなものでも少しコツを知ることで通常よりも高価買取してもらえる場合があります。
中古制服も同様にただ売るよりも少し気をつけるだけで高価買取してもらえるので、そのコツを把握しておきましょう。
これは新入生や在校生が購入する場合に古いものでは買い手が少なくなってしまうからです。中古制服を買う方は成長してサイズが合わなくなったから買い替えたい、新しいものを買うより安く手に入れたいなどの思いがあるからでしょう。
そのようなことから現在のデザインと変わりない、比較的新しいもののほうが需要があるため、買取価格も高額になるのです。
できるだけ高価買取してもらうには、セットで売ることも重要です。中古制服だけでなく、リボンやネクタイ、セーター、ベストはもちろん、指定カバンなどまとめて売るほうが良いでしょう。
さらに冬服と夏服、体操服などすべてをセットにすることでさらに高額買取してもらえる可能性が高くなります。
さらに部活で使用していた学校指定のユニフォームなどがあればそちらもセットにしておきましょう。買取業者には冬服・夏服単体では買取不可、リボンやスカーフがなければ買取しません、というところもあります。
買取業者のなかには定期的に査定額アップなどのキャンペーンを行っているところもあります。キャンペーンの内容は業者ごとに異なりますが、専用キットを利用せずに自分で梱包、発送すれば査定額アップや、まとめ売りで査定額が上がるなど色々あります。それらのキャンペーンを上手く利用することで、普段よりも高価買取してもらえるようになります。
不要になった中古制服はそのまま保管していても使うシーンが限られていたり、場合によってはタンスの肥やしになってしまいます。それなら買取業者を利用して少しでも現金に変えてみませんか。キャンペーンやセットで売れば高額買取も望めます。