今日はバイトに行きたくないな、と感じる経験は誰にでもあるものです。とはいえ、ネガティブな気持ちで会社に行くよりも、ポジティブな気持ちに切り替えることで、会社での時間をより有意義に、また有効に使うことができます。では、どのような理由で仕事に行きたくないと思ってしまうのでしょうか。また、気持ちを切り替えるにはどうしたらいいのでしょうか?今回は、バイトが嫌になった方に向けて対処法をご紹介します。
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主婦の方なら家族の世話や子供の行事など、忙しい要因が重なって心身共に疲れてしまうと言う状況もあることでしょう。
このように、表に表れる症状は「バイトに行きたくない」だとしても、人それぞれ事情や背景によってだるいと感じる原因は異なることがあります。そのため、自分はなぜバイトがだるいと思ってしまうのか、まずは分析するところから始めましょう。
アルバイトをしていて、一番の天敵は口うるさい上司かもしれません。たとえば、同じ仕事をしていても、気に入ったバイトには優しく、そうでないバイトには鬼のように叱る上司は当然気を重くさせることでしょう。
1人1人能力や可能性は違って当然ですが、上手に対応できな上司が多いのも事実です。こういったいわゆる厳しい上司の存在が、業種を問わずアルバイトが伸び悩む原因となることがあります。
性格の違う人たちが集まって仕事をするわけですから、アルバイト先での人間関係に悩むこともあるでしょう。苦手な人や嫌いな人がいて、その人の行動に会うたびにイライラしたり、嫌な気持ちになったりすることも当然考えられます。
好きなスタッフがいれば最低のバイトでも乗り切れますが、シフトに仲の良いスタッフが入っていないと一気にやる気をなくすこともあり得ます。また、数少ない仲の良いスタッフが辞めてしまうことも、精神的なダメージを受けるきっかけとなります。
仕事先でスタッフが入れ替わるのは当然起きうることですし、それぞれ事情もあってやむを得ないことですが、その辛さを回復するには、新しいアルバイトに期待するくらいしか望みがないように思えてしまいます。
職場に同じような年齢の仲間がいないと、肩身が狭く感じてしまう方もいます。これは、年齢に関係なく、いくつになっても気持ちがだるくなる状況かもしれません。
自分が年上で、他のバイトがみんな若いと、まるで宇宙人と一緒に仕事をしているような気分になるかもしれません。とにかく、礼儀やマナーがなっていない、常識的な行動ができていないなど、気に障ることが多く、いつもイライラしてしまう方もいることでしょう。
また、こちらからいくらアプローチしても、相手が心を開いてくれないとこれらの問題は解決できませんので、同年代のアルバイトが入ってきてくれることを期待するしかなくなります。
逆に、自分が年下で周りが年上ばかりという職場もあり得ますが、その場合だと、会話に困る場面が出てくるかもしれません。よく分からない趣味の話や関心のない話題を押し付けられて、とにかく場をしらけさせないようについていくのがやっと、ということもあります。
バイト先の上司同士が仲が悪い場合は本当に困ってしまいます。もしその2人から全く違う指示をされたりすると、混乱しますし、2人の顔色をうかがうのに必死で、仕事に集中できないことも考えられます。
仲が悪いのは2人の間の問題とはいえ、職場の雰囲気にまで影響が及ぶため、勘弁して欲しい、と感じる方は少なくないでしょう。このような環境にいると、正直言ってアルバイトに行くのが怖くなりますし、上司が2人いる日は、特にだるい気分になります。
バイトに行きたくない明確な理由がある場合と、ただ行きたくないだけの場合とでは、その後に取るべき行動が変わってきます。ここでは、バイトに行きたくない理由として、仕事の内容が原因と思われる5つの状況をご紹介します。自分に当てはまるかどうか確認してみましょう。
ルーチンワークは、仕事がだるいと感じる原因のひとつになります。仕事が同じことの繰り返しで刺激がない、自分の仕事に意味があるのだろうかと感じている人は、仕事にやりがいを感じられない傾向が強いです。
アルバイトを始めたばかりの頃は、覚えるべきマニュアルが多く、バイトの度に緊張して疲れてしまうこともあるでしょう。ミスをしたらどうしようと不安になったり、ミスをして店長や先輩に迷惑をかけてはいけないと思い、自己嫌悪に陥ることもあります。そのため、もうバイトにいきたくないと思ってしまう可能性があります。
この理由は事務所で働くアルバイトに多いかもしれませんが、衛生的に汚いところで働いていると人間は本能的に「その場にいたくない」と考えて拒絶反応を示すものです。 これがだるさの原因にもなりますが、この問題を解決するには自分で職場を掃除するしかありません。
ちょっと大変かもしれませんが、せめていつも気になっている場所の掃除をすることで日頃のストレスが解消される可能性はあります。
飲食店などに多い問題ですが、クレーム対応というのは精神的に滅入る作業のひとつです。 仕事先で1日に3回ミスをして3回クレームを受けると心が折れると言われていますが、飲食店のアルバイトは3回以上のクレームを受けることがよくあります。
もしバイト先で毎日そんな目にあったら、心がボロボロになってしまい、「今日もクレームが来るのかな」と憂鬱になってきます。
とはいえ、お客さま相手の仕事である以上、仕事場で冷たい態度をとるわけにはいかないので、嫌でも笑顔で対応しなければならず、負の連鎖に陥ってしまいます。
また、女性であれば、口説いてきたり、連絡先を教えてくれと言ってくる勘違いした人に多く遭遇します。仕事ですから、しつこく連絡先を聞かれても無視するわけにもいかず、対応に困ります。
このようなケースが続くと、特に女性のアルバイトはすぐに辞めてしまうので、お店側の対応が重要になります。
体力を使う職種のアルバイトや事務仕事でも体がきつい仕事だと、「こんな仕事をするために仕事をしているのではない」と違和感を覚え、次第に負のオーラが出てきてしまうことがあります。特に女性の場合は、ハードな仕事に慣れていないために、億劫な気分になってしまうことがあります。
アルバイト先が家から遠いと、どうしても通勤に時間がかかってしまいます。働き始めたばかりの頃は、仕事の前後に気持ちを切り替えるための時間と捉えることもできますが、慣れてくると通勤時間がストレスになってきます。
時給が発生するわけでもない行き帰りにかかる時間を考えると、時間がもったいなくてバイトに出かけること自体が億劫になる可能性があります。
長時間労働が慢性化するアルバイト先では、スタッフのモチベーションは下がる一方です。 1日8時間以上働かされると、人は集中力を維持することが難しく、さらに無意識のうちに脳をシャットダウンしてしまうこともあります。
特に24時間営業の飲食店では長時間労働の傾向が強く、出勤するのが億劫になる学生も少なくありません。これは、健康に悪影響を及ぼす防衛本能によるものだと言われています。
シフト制の場合、自分でシフトを決められないところもあるので、試験期間中など休みたいときに働かされ、休みたくても休めないということもあります。勉強に集中したい時期なのに、シフトを決められてしまうと行かなければならないとストレスになります。
また、主婦の場合は、子供が熱を出したときや、子供の行事で休まなければならないときに、なかなか休みをとれないことがあります。そのような状況が続くと、「このままアルバイトを続けても困るだけだ」と感じるかもしれません。
いくらがんばって働いても給料が低いままだと、当然やる気がそがれることが考えられます。仕事に慣れてきて、後輩の指導など責任が重くなれば、普通は給料や待遇が上がることを期待して当然です。
しかし、どれだけ仕事ができるようになっても、時給面や福利厚生面で何の待遇の変化もない場合、不満やストレスを感じてバイトそのものがだるいと感じるようになってしまうことがあります。
落ち込んでいたり悩んでいたりしても、一晩寝るとスッキリして落ち着いたという経験はありませんか?睡眠は体力を回復させるだけでなく、心をクリアにしてくれます。
逆に、睡眠不足になると、体がだるくなり、判断ミスや気力・集中力の低下を招きます。そうなると、アルバイトでもミスをしやすくなりますし、ストレスも溜まってしまいます。バイトで煮詰まってきたなと感じたら、とりあえずしっかり寝て、体を休めましょう。
例えば、映画を見たり、本を読んだりして、泣いたり笑ったりするだけでも、感情を吐き出して心をリフレッシュするのに効果的です。特に、声を出して笑うことには、大きな癒し効果があると言われています。また、コメディー映画やお笑い番組を見ることも、手軽で気軽なストレス解消法です。
布団から出ずに横になってテレビを見たり、スマホをいじったりしていると、なかなか気持ちを切り替えることができません。そこで無理してでも少し体を動かすことで、やる気が出ることがあります。
例えば、ジョギング、ウォーキング、ストレッチ、筋トレ、ヨガ、スポーツなど、体を動かすことでストレスを解消することができます。近所を少し歩いてみると、体を動かすことに加えて、景色を体感することで気分転換になるかもしれません。
外に出るのが億劫なら、ストレッチや筋トレは自宅でも取り組めますし、意識して実行すれば体に良い影響を与えてくれます。また、お金を払う方が強制的に運動ができてよいと思うなら、ジムやクラブに入会するのも1つの方法です。ストレス解消や健康増進になるだけでなく、新たな交友関係を築けるかもしれません。
自分なりのストレス解消法を身につけ、仕事に行きたくないという気持ちと上手に付き合い、前向きに仕事ができるようになりましょう。
とはいえ、現状を改善するための対策を講じても、どうしても「仕事がだるい」という気持ちが消えないのであれば、転職も選択肢のひとつとして考えてみることをおすすめします。
自分の適性や希望に合った仕事が見つかれば、バイトがだるい、めんどくさい、という気持ちが解消されるかもしれません。