テレワークや自宅でのデスクワークが当たり前になった今、大画面のパソコンモニターを自室に設置しようと考えている方も多いのではないでしょうか。今回は、様々なタイプのモニターの中でも、今注目されているウルトラワイドモニターについてご紹介します。これまで画面が足りずに複数のモニターで行っていた作業が簡単になるので、マルチタスクや動画編集に最適です。
ウルトラワイドモニターとは、標準的なモニターよりも幅が広く設計されているモニターのことです。画面の横の長さが縦の長さの2倍になっていることが特徴です。一般的なモニターのアスペクト比が16:9であるのに対し、ウルトラワイドモニターのアスペクト比は21:9のものが多いです。
21:9以外にも32:9や24:10など様々なタイプがあり、自分の使い方や机の大きさに合わせて選ぶことが大切です。ちなみに、一般家庭のテレビは4:3の比率で作られているものが多いので、ウルトラワイドモニターの広さがよくわかります。
そのため、臨場感あふれる映像を楽しむことができますし、映像への没入感を高めるだけでなく、作業効率の向上や広いワークスペースを確保することができます。広い画面で映像の臨場感を高めたい、作業効率を上げたい、複数のウィンドウを同時に表示して操作したいなどのような悩みをお持ちの方におすすめのモニターです。
「SlackやExcelなど複数のウィンドウを同時に表示したい! 」「動画や音楽の編集をもっとスムーズにしたい! 」「モニターを2台使っているが、机の上をすっきりさせたい!」という方は、ぜひウルトラワイドモニターを導入されてはいかがでしょうか。
一口にウルトラワイドモニターといっても、サイズや形状、メーカーによって様々な種類があります。以下のヒントを参考に、自分に合ったウルトラワイドモニターを探してみてください。
ウルトラワイドモニターを購入するなら、画面の大きさに注目してください。最近は25~37インチのものが主流ですが、その中でも人気が高いのは34インチの製品です。作業しやすいだけでなく、映画を見たりゲームをしたりしても物足りなさを感じさせない、バランスのとれたサイズです。
とはいえ、机や設置スペースの大きさは事前に確認しておきましょう。「買ったはよいが置く場所がない」という事態を避けるためにも、置き場所の確保は重要です。
ウルトラワイドモニターには、フラットタイプと曲面(湾曲)タイプの2種類があります。それぞれに特徴があるので、自分の用途に合わせて選んでください。
まず、フラットタイプは、通常のテレビと同じように液晶モニターが平らになっています。画面の歪みがないので、デザインや画像処理、エクセルなどの事務作業をする方におすすめです。一方で、映像を見たときの没入感は、曲面タイプに比べると劣ります。
曲面タイプは、液晶モニターの中央部分が内側に湾曲しています。画面の両端が見やすく、高い没入感が得られるため、映画やゲームを見る方におすすめのタイプです。
ただし、画面が歪むため、イラストやCADなどの精密な作業には向いていないと言われています。さらに家族での映画鑑賞など複数人で使用するのには適していませんので、用途を十分に考慮しておくことが大切です。
ウルトラワイドモニターで主にゲームや動画鑑賞を楽しみたい場合は、リフレッシュレートが高いほど映像が滑らかに見えるので、60Hz以上のリフレッシュレートがおすすめです。
FPSなどの素早い動きを必要とするゲームや、さらなる高画質を求める方には、144Hz以上のリフレッシュレートが向いているでしょう。超高性能のため価格が高くなりますが、映像の滑らかさが格別なのは144Hz以上になります。
応答速度とは、画面の色が変化するまでの時間のことです。応答速度が速いほど、画面の変化が早く、残像感が少なくなります。仕事やネットサーフィンでウルトラワイドモニターを使う方には、5ms程度の応答速度をお勧めします。
5ms以上の応答速度の製品を選ぶと、画面の切り替えの遅さにストレスを感じるかもしれません。また、ゲームを存分に楽しみたい方には、応答速度が4ms以下のウルトラワイドモニターがおすすめです。
応答速度が速ければ速いほど、映像のタイムラグや遅延が少なくなり、残像が気にならなくなります。リフレッシュレートとのバランスを考えながらモニターを選びましょう。特にFPSやアクションゲームをプレイされる方は、残像をできるだけ少なくしたいとお考えでしょう。
そんな方には、応答速度が1ms以下のウルトラワイドモニターをおすすめします。応答速度の数値に注目することで、より効果的にゲームを進めることができるでしょう。
目に優しい機能というと、ブルーライト低減機能だけだと思われるかもしれませんが、画面のちらつきを抑える「フリッカーフリー」機能が搭載されているかどうかもチェックしてみてください。デスクワーク時のブルーライトやちらつきによる目への影響を軽減できるのでおすすめです。
ウルトラワイドモニターは、LG電子やASUSなど、さまざまなメーカーから発売されています。また、ウルトラワイドモニターの価格帯は、5万円台から15万円を超えるものまで、非常に幅広くなっています。
ここでは、人気商品から厳選したおすすめのウルトラワイドモニターをご紹介します。メーカーや機能、価格などを比較してぴったりの一台を選んでください。
ゲームにも仕事にも使える、汎用性の高い35インチのウルトラワイドモニターです。HDR10に対応しているので高コントラストを実現しています。
ゲームをスムーズに表示するAMD社のFreeSyncテクノロジーや、迫力あるサウンドを実現する7W+7Wの内蔵スピーカーを搭載しており、ゲームへの没入感を高めます。
さらに、ブルーライト低減モードにより、長時間の作業やゲームでも目の疲れを軽減します。高解像度のウルトラワイドモニターをお探しの方におすすめです。
「Optix MAG342CQR」は、画面サイズが34インチのHDR対応ウルトラワイド曲面ゲーミングモニターです。前モデルに比べて入出力がシンプルになり、価格も抑えられています。リフレッシュレートは144Hz、応答速度は1ms(MPRT)と十分な速さを実現しています。
映像を見るのに適したVAパネルを採用しており、解像度はUWQHD(3440×1440)なので、高精細でクリアで美しい映像でゲームの世界を存分に楽しむことができます。機能がシンプルな分、手に入れやすい大型ゲーミングモニターとしておすすめです。
「34WN750-B」は、映像の邪魔になるフレームを最小限に抑えた超薄型ベゼルを採用しています。また、臨場感あふれるサウンドを実現するスピーカーを内蔵しているのも特徴です。さらに「ブラックスタビライザー」を搭載しているので、暗い場所でも明るくクリアな映像を楽しむことができます。
写真や動画の色の変色が気になる方には、IPSパネルの採用により、視野角が広く、視野角による明るさや色の変化が少ないため、美しく表現できるのも大きなポイントといえるでしょう。また、可変リフレッシュレート同期機能により、画面のズレを抑え、快適なゲーム環境も実現しています。
比較的手頃な価格で購入できるゲーミングモニターをお探しの方におすすめのモデルです。オーバードライブ機能をONにすると、応答速度を2msまで向上させることができますので、動きの速いシーンでも残像感を抑えることができて便利です。
また、DisplayHDR 400に対応しているのもポイントです。これにより、映像の白飛びや黒つぶれが少なく、見やすい画面でゲームをプレイすることができます。
性能と価格のバランスがとれた高機能アイテムです。鮮やかで自然な色の再現性に優れたIPSパネルを採用し、実物を見ているかのようなリアリティを実現しています。また、HDR規格にも対応しており、従来のディスプレイよりもクリアで鮮やかな映像を実現しています。
SUPER Resolution技術により、低解像度の写真でも粗さを自然にカバーして美しく表示することができます。画面分割機能を使えば、マルチタスクをしたい方にも便利です。また、モニターの設定を細かく調整できるのも嬉しいポイントです。
大きな横長のディスプレイで、マルチウィンドウも楽々、3440×1440の解像度で、細かな文書や思い出の写真も、くっきりと鮮やかに映し出します。映像への高い没入感が得られる超薄型フレームデザインも見逃せません。
そして高さを120mm単位で調整できるので、どんな方でもベストポジションを見つけることができます。目に優しいブルーライト低減モードも搭載していますので、長時間作業にも向いています。
WQHDの解像度を持つ34インチの大型ディスプレイをさらに横方向に拡張しているので、デスクトップ画面はとても広いです。かなり広いディスプレイですが、21.5インチの16:9ディスプレイを2台並べるよりも省スペースで、重さも軽くなります。
また、ケーブルの取り回しが煩雑にならないのも利点です。スタンドを外せば100×100mmのVESAマウントが利用でき、別売りのアームを使えば、机のスペースを取らずに、より柔軟に位置を調整することができます。
ZoomやMicrosoft Teamsなどのビデオ会議では、会議資料を別のスペースに表示し、会話中のメンバーの映像を表示することができます。
大きな表示スペースが確保されているので、メンバーから送られてくる資料を確認しながら会話したり、メモを取りながら作業することができます。もちろん、テレスクールなどのオンライン授業でも同様のメリットを享受できます。
解像度5120×1440の49型ウルトラワイドモニターは、27型モニターを2台並べた時と同等の画面サイズを実現します。一般的なデスクワークだけでなく、動画編集にもおすすめです。また、収納式のウェブカメラを内蔵しているので、テレワーク時のZoom会議にも便利です。
モニターの背面に各種ボタンが付いている製品が多いですが、このモニターにはリモコンが付いているので、より使いやすくなっています。5年間のPHILIPSオリジナル保証サポート、修理品の郵送費用を負担してくれるなど、手厚いサービスが受けられるのも助かります。
「34WN780-B」には、アームスタンドが標準装備されています。そのため、購入後すぐに作業環境に合わせて最適な仕事環境にすることができます。調整範囲は、上下方向の角度調整、高さ調整だけでなく、左右方向の位置調整、伸縮、左右方向の角度調整が可能です。
座っての作業だけでなく、立っての作業など、さまざまなスタイルに対応します。デスクへの設置は、Cクランプを使って簡単に行えますし、ケーブルはアーム内部に簡単に配線できますので、テーブルの上をより広々と使うことができます。
人間工学に基づいたデザインにより、すっきりとしたシンプルなデザインで使いやすいです。「34WN780-B」の特徴は、単なるアームスタンドだけではありません。アスペクト比21:9のウルトラワイドディスプレイは、標準的なディスプレイを2台並べた場合と同等の作業領域を確保できます。
ビジネスユースでは、ブラウザで調べ物をしながらWordやExcelを開いたり、クリエイティブユースでは、作業画面とドキュメントを並べて作業することができます。
「Optix MAG342CQR」は、曲率1500RのVAパネルを採用した34インチのゲーミング液晶モニターです。解像度3,440×1,440ドットのウルトラワイドサイズで、一般的な16:9の液晶よりもさらに広いアスペクト比21:9の表示領域を持っています。
これが最大のセールスポイントです。ゲームに重要なリフレッシュレートは144Hz、応答速度は1msに対応しています。また、本体背面にはイルミネーション機能「ミスティックライト」を搭載しています。
24型液晶モニターを2台並べるよりも省電力で、電源も1つで済みます。曲面液晶モニターを初めて使う方、特に現在24インチや27インチの液晶モニターをデュアルディスプレイ環境で使用している方は、すぐにでも導入を検討していただきたい製品です。
今回の『MOBIUZ EX3415R』はIPSパネルなので10万円以上しますが、前面に高性能スピーカーを搭載しているので、コンシューマーゲーム機を接続する際に別途スピーカーを用意する必要がありません。
対戦型ゲームをプレイするなら、eスポーツに特化したゲーミングモニターをお勧めしますが、ウェブ閲覧や表計算など日常的な使用が多い場合は、ウルトラワイドモニターの方が断然満足度が高いと言えます。
最近は高性能なグラフィックボードが増えてきているので、ウルトラワイドの解像度でも快適にゲームをプレイすることができます。
高解像度のウルトラワイドモニターは、さまざまなシーンで活用できます。まず、HDR対応モニターは、従来の液晶モニターに比べて、明るい部分はより明るく、暗い部分はより深い黒を再現します。従来のSDR規格では色の識別が困難だった細密な映像の暗部と明部を鮮明に描写することができます。
また、左右のウィンドウを平行に配置することで、相互に参照しながら作業ができるほか、ソフトウェア間でオブジェクトをドラッグ&ドロップすることで、作業の効率化を図ることが可能です。
テキスト、講義ビデオ、チャット、検索などをすべて1つの画面に表示できるので、ウィンドウを切り替えることなく、集中力を維持したい方におすすめです。
このモデルでは、ディスプレイの半分でビデオ会議ソフトを開き、もう半分でメモソフトやブラウザ、Excelなどを開くというような使い方が可能になります。また、IPSパネルを採用しているため、画面の隅々まで色が変わらずに見ることができるのも優れたポイントです。
モニター側の入力切替などの各種操作は、フロントパネル右下の5つのボタンで行います。いずれかのボタンを押すとメニューOSDが表示され、あとは画面上の表記に対応したボタンを押すことで簡単に操作できます。
この液晶モニターは、応答速度わずか4msの高速液晶パネルを採用しており、ゲーマーの厳しい要求に応えるために、あらゆる要素に妥協することなく設計されています。2560X1440の2K解像度を採用しており、従来のHDディスプレイに160万画素近くを追加、細かいゲーミング画質は期待以上です。
144Hzの高リフレッシュレートは、ゲーム内のラグ現象を解決することができ、動きの速いゲームでも、スムーズなゲーム体験を楽しむことができます。
また、PCでゲームをプレイする際、目の疲れの原因の一つとされるブルーライトですが、本製品は、ブルーライトを減衰させる機能を搭載し、目の疲れや刺激を軽減します。長時間のパソコン使用でも目に負担をかけません。
このウルトラワイドモニターは、近年多くの映画で採用されているアスペクト比とほぼ同じ21:9なので、画面上の迫力ある映像を存分に楽しむことができます。また、HDRにも対応していますので、よりダイナミックな映像に浸りたい方にもおすすめです。