野菜を育てるのは、コツさえ掴めば簡単なものです。野菜用の培養土をプランターに入れ、種まきの時期を守り、水やりさえしていれば、いくつか収穫があるものです。狭い庭でも集合住宅でも、プランターを置いてしまえば色々作れます。どのような大きさのプランターを使ってもある程度は出来ますが、生育や収穫量を伸ばしたいということであれば、野菜に合った大きさ、深さのプランターを選びましょう。インテリアの一部としてプランターにこだわれば、洒落た庭先を演出できますよ。
目次
プランターには様々な種類があります。ホームセンターに行くと沢山の種類を目にしますが、プラスチック製や素焼きの鉢など、素材や深さや大きさも色々です。一般的に多く使用されているのはプラスチック製のプランターでしょう。野菜作りの季節には、長方形である程度の深さのあるプランターが店頭に積まれます。植木鉢は、植物を育てる人に向いていますが、入る土の容量が少ないため野菜作りには適しません。ただ、ベジタブルポットのような深型で大き目の一鉢植え用プランターもあります。プランターを選ぶときには、まず置ける環境とサイズを計り大きさの目安をつけること。そして育てる野菜や植物の特徴に適した深さや素材を選ぶことが大切です。
あまり根が張らず、主に葉部分を食べる野菜の栽培には浅型プランターが適しています。高さ18cm程度のもので、大きさは60cm程度、土が20Lほど入るものが使いやすいです。小松菜の他に、ハツカダイコンやニラ、葉ネギなどの栽培にも使用が可能です。浅型プランターには、水はけの良さという深型にはないメリットがあります。15cmほどの浅型のプランターでジャガイモを栽培してしまう強者もいるようです。
ベジタブルプランター 浅型 600 ベジタブルグリーン
野菜を栽培するのであれば、一番使いやすいのがこの深型プランターでしょう。土の容量が多ければ多いほど畑に近く、野菜にとって良い環境と言えます。深型プランターと言っても、深さは様々にありますが使い勝手が良いのは深さが25cm~35cm程度のプランターです。それだけ深さがあれば、ニンジンやダイコン、ゴボウなど根っこを成長させて収穫する野菜を育てることが出来ます。また、地上部がかなり成長するトマト類や、深く根を張るオクラの栽培、またグリーンカーテン用のゴーヤ栽培でも深型のプランターであれば安定し、夏の台風にも耐えることが出来ます。他にもジャガイモやネギなど様々なものが育てられるので、この深型のプランターから野菜栽培をスタートする人が多いのではないでしょうか。野菜栽培に特化し、底部にスノコがついていたり、底面吸水機能があったり、支柱取付穴があいていたりと様々に工夫をされているものもあります。
ベジタブルプランター 深型 650 ベジタブルグリーン
前述した、一鉢づつ苗を植えて大きく育てるのに管理しやすいポット型です。植木鉢とほぼ同じです。こちらもダイコンのような大きい根菜を育てたり、背の高くなる野菜や植物を育てるのに便利です。移動がしやすいのと、大きなプランターに2鉢植えるよりも土の容量が少なくて済み、水はけが良くなるというメリットもあります。
ベジタブルポット深型 10号 ベジタブルグリーン
見た目が自然で植物と調和し、上品な印象になるので木製のプランターは魅力的です。木製のプランターもホームセンターで見かけますが、重いのが難点。それから、直に土を入れると腐りやすくなり上級者向けとなります。木製のプランターカバーがあるので、プラスチック製のプランターに木製のプランターカバーをつけて楽しむという方法があります。環境保護的なメリットはないですが、見た目はカッコよくなります。DIYで木製プランターカバーを作ってみるのもおススメ。
日本製 天然木プランターカバー 650型 ガーデニング ダーク
木製のプランターカバーをDIYしてしまうのも方法の一つです。
素材は、見た目にこだわる人であればプラスチック製ではなく素焼きや陶器のプランターに目が行くかもしれません。確かに素焼きのプランターには、外国の庭のような雰囲気がありお洒落です。しかし、素焼きや陶器のプランターにはそれぞれ注意点もあります。それは、プランター自体にかなり重量があることです。プランターに、さらに土をいっぱいに入れるとかなりの重量です。場所を決めて、もう動かさないということであれば良いと思います。耐久性はプラスチック製よりは高いですし、時間が経つにつれて苔などが付着して味わいが増すのが魅力です。見た目にも自然で、容易に環境に負担のかかるゴミを出さないというメリットがあります。
イタリア製 テラコッタ鉢 プレーンプランター 32cm 2個入り
素焼きのプランターは、通気性が良いため、中の土が乾きやすいことにも注意が必要です。乾燥を好むハーブ類や、乾燥に強いプチトマト栽培が適しています。
こちらは、主に植物やハーブ類を育てるのに適しているのですがあると楽しくなるプランターです。好きなモチーフのプランターが一つでもあると、庭仕事が俄然楽しくなりますよ。通りかかった人の目にとまり、そこから会話が産まれることもしばしば。子供の好きなモチーフのプランターを置いて、一緒にガーデニングをするのも良い時間ですね。
ジブリプランター 天空の城ラピュタ ロボット兵の思い
最後に、プランターの常識を覆したと話題のプランターをご紹介します。これは、ニュージーランド人のデザイナー、パトリック・モリスがデザインした吊り下げるプランターです。これまでもハンギングタイプのプランターがありましたが、あれはプランター自体は上を向いていましたよね。しかし、スカイプランターは、プランター自体が逆さまで、鉢の底から植物が生えているのです。植え替え時は通常のプランターと同じですが、逆さまにした際にメッシュ状のシートで土がこぼれるのを防いでおり、上から給水する仕組みです。場所を選ばず吊るすことが出来、省スペース。植物にも負担が少なく、土中の根切り虫などの病害虫対策の必要がないのだそう。トマトでもきゅうりでも何でも出来るようです。これは衝撃的でした。近いうちに試そうと思っています。
菜菜畑 吊り下げプランター プチトマト
スカイプランター
プランターは、庭が無くてもガーデニングの楽しみを味わわせてくれます。麻袋や不織布バッグでDIYすることも出来るプランター。柔軟な発想で、楽しんでみてはいかがでしょうか。