脚本家は、アニメ、ドラマ、舞台、映画、ゲームなど、幅広い業界で必要とされています。また、名作映画やドラマを気軽に見られるようになったこともあり、未経験から脚本家を目指す方もおられることでしょう。この記事では、未経験で脚本家になるために必要なステップについて解説しています。脚本家という仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
台本は、作品そのものの質を左右する最も重要な作品と言っても過言ではありません。近年では、小説や漫画を原作とした映画やドラマが多く制作されていますが、その場合、シナリオライターは原作の良さを残しつつ、映像作品としての魅力を高めるために、脚本を工夫します。
また、ゲームの脚本を書くゲームシナリオライターも増えており、シナリオライターはさまざまなジャンルでの活躍が期待されています。
脚本家が小説をもとに映画やドラマの脚本を書く場合、基本的には小説の設定や登場人物を変えることはありません。ただし、小説家の了解を得て、登場人物を追加したり、結末を変えたりする場合もあります。
そして完成した脚本をもとに、撮影や演出が行われることになります。映画やテレビドラマの撮影では、脚本にカット割りや撮影の手順を加えて「台本」を作成し、制作を進めていきます。
完成した脚本は監督とプロデューサーがチェックし、指摘された点を修正していくことになります。何度もチェックと修正を繰り返して、最終稿が完成します。
脚本家という職業は、基本的にフリーランスです。そのため、仕事は自宅で行うことがほとんどで、執筆する時間帯も自由に決めることができます。締め切りさえ守れば、朝でも夜でも自分の都合のいい時間に作業を行えるのが特徴です。
ただし、会議などもありますので、スケジュール管理は欠かせないでしょう。また、制作スケジュールが順調に進むことは稀で、徹夜を強いられることもあります。
特にノベルゲームやシミュレーションゲームではその傾向が顕著です。そのため、1つのシナリオを作るだけでなく、分岐によって複数の展開が考えられるシナリオを作る必要があります。また、ゲームには動きがありますが、ジャンルによって最適なシナリオの種類が異なります。
そのため、脚本を考えるだけでなく、ゲームをよく理解した上で、ゲーム内のセリフや演出を考えることが必要です。
また、メディア関係者とのコネクションを作ることも可能で、在学中に光る才能があると注目されれば、仕事を得られる可能性もあります。
これらの賞の多くは、プロ・アマの資格を問わないので、誰でも作品を応募することができます。また、テレビや映画の業界に入って、アシスタントとして仕事を覚えながらシナリオを書き続け、業界内で人脈やコネクションを築いて売る方もいます。
いずれにしても、脚本家は自分で作品を書き、それが関係者に受け入れられなければ成功しないので、まずは自分のスキルを高めることが大切です。
また、パソコンで脚本を書くことになりますので、基本的なパソコンスキルは身につけておきたいところです。さらに、日頃からさまざまな作品を見て自分の創造力を磨いたり、社会の動向に目を向けたりすることで、よりよい作品を生み出すことができるでしょう。
日本脚本家連盟は、約60年の歴史を持つ、日本を代表する脚本家・シナリオライター・小説家・放送作家の養成学校で、多くのプロのライターが在籍しています。営利を目的とした学校ではなく、若い脚本家を育てるために開かれた学校です。
そのため、1回あたりの受講料は安価に設定されています。講師陣は、さまざまなジャンルで活躍する現役のプロばかりで、彼らが長年の現場経験で培ってきた知識やノウハウを教えてくれる貴重な学校です。
通常の講義に加え、少人数のクラスに分かれて作品を指導します。各クラスには、現役の脚本家や放送作家が担当講師として付き、ストーリー作りから脚本、シナリオの書き方まで、丁寧に個別に指導していきます。
養成講座の修了生の中には、各テレビ局の新人ドラマコンクールで優勝し、プロとして活躍している方も少なくありません。
日本シナリオ作家協会は、有名脚本家を数多く輩出しています。この学校では、自分の作品を講師だけでなく、クラス全員で読んで講評してくれます。褒められるだけでなく、自分の弱点を指摘されたり、否定的な意見を言われたりする厳しい場です。
しかし、受講生はお互いに刺激を受けながら成長していくことができます。ベーシックコースは、16歳以上の方ならどなたでも受講できます。一度もシナリオを書いたことがない初心者でも参加できます。
このコースでは、1時間のシナリオを書きます。ベーシックコースを修了した方やライティングの経験がある方は、トレーニングコースを受講することができ、ここでは2時間のシナリオに取り組みます。
また、単発の授業として、クリエイティブ・ライティングの講義もあります。様々なジャンルの映画人を招き、講義だけでなく、名作映画の分析、対談、ワークショップなど、様々な形式で授業を行います。
脚本家からは、創作や表現のコツをリアルに学ぶことができ、映画監督やプロデューサーからは、話題作の制作にまつわる貴重な話やショービジネスの現状を教えてもらえます。
シナリオ・センターは、優秀なシナリオライター、脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的として1970年に設立されました。年齢や目的を問わず数多くの学生が学んでいます。シナリオコンクールの9割はシナリオ・センターの学生が受賞しているという実績のあるスクールです。
現在、3,000名を超える受講生がデビューし、600名以上が第一線で活躍していて、長く活躍する優秀なプロを育てているスクールです。
シナリオ講座は、受講生の目的に応じて3つのタイプに分かれており、講義数も異なります。また、自分のペースで受講できる通信講座も用意されていますので、ニーズに合わせて選びましょう。
脚本家の新しい活躍の場はどんどん広がっています。例えば、近年ではオンラインドラマや番組の脚本家の需要が高まっていますし、ゲームやアニメ、舞台などでも脚本家が必要とされています。また、動画サイトで個人的に作品を発信できるようになってきたので、その場で脚本を書ける人も必要とされています。
時代の流れに乗って、新しい仕事のスタイルを模索していけば、チャンスはいくらでもあるはずです。基礎から学びたい方には、シナリオスクールで脚本家を目指すことをお勧めします。