ご自宅の庭木をカットする際に、太めの枝を切断出来る剪定鋏は、使い方によって細かな作業も可能で汎用性が高いため、非常に使い勝手の良い庭木用鋏といえます。最近はラチェット機構を組込んだタイプや包丁に使われる材質を使用したりと、切断性能の高い剪定鋏が数多くリリースされています。今回は「剪定鋏」のおすすめ5選をはじめ、庭木用鋏の種類や選び方などをご紹介します。
目次
庭木の剪定をされる際に使われる鋏(はさみ)には幾つか種類があり、プロの方などは用途によって使い分けをされることが殆どです。今回ご紹介する剪定鋏も、その中の一種で比較的太めの枝を切断する際に使用します。簡単に庭木のお手入れをする際に使う鋏の種類について、ご紹介します。
盆栽のお手入れや生け花の際に使用するのが植木鋏です。刃先の形状が左右ストレートで、握る部分が丸くガードされており、イメージ的には文具で使われる鋏の刃先が細くなったような感じとなります。細い枝の切断など、細かい剪定作業に向いているモデルとなります。
植木鋏よりも太めの枝を切断する際に使用する鋏で、片方が細く、もう片方が太いという感じで刃先の形状が左右で異なるのが特徴です。ハンドルの間に反発用のスプリングを設置している物が殆どで、楽に作業を行えるようになっています。
垣根などのお手入れをする際に使用する鋏で、1度の開閉で広範囲を刈込めるように刃先が長いのが特徴で、ハンドルも棒状の柄になっています。刃先の形状は、植木鋏のようにストレートの物が多いですが、最近は剪定鋏のように左右異形の物も販売されています。
その名の通り、高い場所にある枝を切断するために、柄の部分が長くなっているのが特徴です。通常の鋏のような形状ではなく、ロープや柄の内部に設置されたギアなどで、刃先を動かし切断するタイプが主流となっています。
簡単に庭木の剪定用鋏について、ご紹介しましたが、次項からはおすすめの剪定鋏5選をご紹介します。
広島県尾道市に本社を構える「株式会社岡恒(オカツネ)鋏工場」からリリースされている「剪定鋏 No.103」は、全長が202mmで、鋏部分の材質には、包丁などにも使用される刃物鋼を採用しており、切れ味の鋭い剪定鋏です。
刃の固定をリベットで行っており、緩むことが無いため、長く愛用しても確実な剪定作業を行うことが出来るようになっています。岡恒社の剪定鋏は、トレードマークに柄の部分を赤と白のPVC(ポリ塩化ビニル)被膜でカバーしており、一目で岡恒製と分かるほど有名です。
藤原産業のオリジナルブランドであるSK11からも剪定鋏がリリースされています。ご紹介する「万能ハサミ SST-250」は、刃先の硬度がHRC(ロックウェル硬度)で52~54もあり、アルミ板で1mm、プリキ板で約0.5mm程度の厚みであれば切断することが可能なモデルです。
柄の部分には反発用のスプリングを備えていますので、剪定作業で枝の切断も簡単に行うことが出来て、長時間の作業でも疲れ難いように設計されています。またラバーグリップ仕様となり、滑り難いため作業がし易いのも特徴の一つです。
ご紹介する「ラチェット式 剪定鋏 SGP-22R」は、藤原産業の大工道具や園芸道具を専門に扱う「千吉」ブランドからリリースされています。ハンドル部分にラチェット機構を搭載しており、直径約20mmの太い枝も少しの力で楽に切断出来るようになっているのが最大の特徴です。
本体はアルミダイキャスト製で重量が約290gと軽量で、さらに濡れても滑り難いTPR樹脂グリップを採用しており、女性の方でも長時間の剪定作業を行うことが可能です。刃先にはフッ素コートを施しており、樹木のヤニなどが付着しても切れ味が変わりませんので、長く愛用することが出来ます。
ファミリーツリーからリリースされている「太枝切鋏 GK-1N」はテコの原理を応用した倍力リンク機構を搭載した太枝切鋏で、最大40mmの生木を切断することが出来るモデルです。柄の部分にアルミニウムパイプを採用することで、大きなボディの割に重量が約1kgと軽量に作られていますので、長時間の作業も楽に行うことが出来ます。
刃先にはフッ素コーティングを施しており、樹木のヤニなどが付着し難く、切れ味が変わることがありません。またグリップ部分がエラストマー樹脂を使用したラバーグリップとなっており、力が入れ易く握り易いのも特徴の一つです。
「角利産業株式会社」は新潟県三条市に本社を構え、大工道具やDIY用具を製造、販売しているメーカーです。ご紹介する「アルミ剪定鋏 AS-020」は、本体素材にアルミニウム合金を採用することで、本体重量を約180gに抑えた軽量モデルとなります。
柄の部分に大きめのスプリングを搭載することで、反発力を使って楽に刃先の開閉が出来ますので、長時間の剪定作業でも疲れ難くなっています。刃先には刃物用炭素鋼を採用し、シャープな切れ味が特徴の剪定鋏で、庭木の剪定から生け花など幅広く使用出来ます。
高い場所にある枝などを剪定する際に、脚立に登ることも多々あります。そんな時に、剪定鋏を手に持ったままでは不便なこともあります。そんな時、腰のホルダーに差しておくと非常に便利です。剪定鋏用のホルダーを幾つかご紹介します。
先の剪定鋏でもご紹介した「岡恒(オカツネ)鋏工場」からリリースされている「剪定皮サック 1丁入ロング」は、全長200~210mmの剪定鋏を収納しておくことが出来ます。素材に本革を使用しており、使い込むほどに風合いが増していくモデルとなります。また形状が刃物型なので、ご紹介した剪定鋏も収納することが出来ます。
新潟県三条市に本社を構える「株式会社コヅチ」は、大工用の袋物などを製造、販売している専門メーカーです。ご紹介する「黒床皮剪定鋏ケース ST-11」は素材に牛黒皮を使用しており、全長180~200mmの剪定鋏を収納することが可能で、長く愛用出来るモデルです。ベルト対応幅も50mmと十分な広さを確保していますので、おすすめの剪定鋏ケースです。
剪定鋏をはじめ、庭木をお手入れする庭木用鋏を製造しているメーカーについて、簡単にご紹介します。
先の剪定鋏5選でもご紹介しましたが、広島県尾道市に本社を構え、庭木用の鋏や用品を製造、販売している専門メーカーで、グリップ部分に施された赤と白のPVC(ポリ塩化ビニル)被膜がトレードマークとなっています。園芸のプロの方などに人気のある剪定鋏のメーカーです。
新潟県三条市に本社を構える「角利産業株式会社」は、1946年の創業時から大工道具や園芸用品などを製造、販売している専門メーカーです。大工道具の製造からスタートしただけあり、品質の高さは折り紙付きで、シャープな切れ味の剪定鋏を数多くリリースしています。
ウェブサイト:http://www.kakuri.co.jp/
剪定鋏のおすすめをご紹介しましたが、選ぶ基準はどこにあるのでしょう?簡単にご紹介します。
剪定鋏は太めの枝を切断するための鋏となり、思った以上に左右の刃の結合部分に力掛かります。安価な製品では、ネジで左右の刃を固定しているものもありますが、やはり長く愛用することを考えるとリベットで固定してある製品がおすすめです。リベット固定であれば、使用中に緩むこともなく、確実に刃先に力を掛けることが出来ますので、ネジ式よりも切断時の負荷に耐えることが可能です。
太い枝を切断する剪定鋏は、どうしても力を入れることが多くなりますが、小さいとハンドルの握りが不十分で、枝を完全に切断することが出来ません。逆に大き過ぎると指先で握ることになり余計に力が必要となります。現品を触ることが出来るのであれば、刃先を最大に開いた状態で、ハンドルが指先の第二関節辺りに来る程のサイズを選ぶことをおすすめします。
ご自宅の庭木のお手入れの際に使う剪定鋏のおすすめ5選をはじめ、庭木用鋏の種類や選び方についてご紹介しました。剪定鋏は太めの枝を切断することが多く、力の掛かる作業もあるので、ご紹介したように作りのしっかりとしたものを選ぶことをおすすめします。ホームセンターなどで、一度、手に取ってみては如何でしょうか。
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