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「スパッタシート」とは、アーク溶接・ガス溶接などの作業時に、飛び散る金属粒や火花などを受けるための専用シートです。
耐熱性の高い素材を使用し、火花などを弾いたり付着させたりして作業後の掃除や後処理を簡単にしてくれます。
また溶接現場のみならず、DIY・キャンプ・焚き火で用いる人もいるのです。
ここでは、そんなスパッタシートを「人気5選」に絞り比較してみました。ぜひ、購入する際の参考にしてくださいね!
目次
スパッタシートの種類と、その使い方をご説明しましょう。
火花やノロ(溶接の際、溶接部分に生じる非金属物質で「スラグ」とも呼ぶ)をはじく
火花やノロを付着させる
片面は「はじく」で、裏返すと「付着する」の2ウェイ
無機質の高耐熱ガラス繊維の総称。高温で接炎すると赤くなりますが燃焼はしません。
瞬間温度1600℃以内なら溶ける心配も不要です。繊維の織り方は朱子織のみになります。
特殊なアクリル繊維を用いた対炎化繊維で、高温で接炎すると赤くなりますが燃焼はしません。
瞬間温度1300℃以内なら溶ける心配も不要です。繊維の織り方は、平織り・朱子織り・杉綾織り・不織布・フェルトなど豊富にあります。
スパッタシートは、一般的に溶接やガス切断作業をする際に下へ置いて使います。
また最近ではキャンプのとき、焚き火台シートの下に敷く人も多くなりました。地面を痛めず、炭や灰が焼け落ちて散らかることもありません。
次の項からは、人気のあるスパッタシート5選をご紹介しましょう!
機械工具や作業現場用器具の専門卸売企業、「トラスコ中山」のブランド「TRUSCO」。
同社のスパッタシート「アルファー1号」は、溶接作業現場で使用されるほか、防炎カバーや防炎養生シートとして用いられています。
素材は平織りの耐炎繊維で、表は火花やノロをはじき、裏は付着する「兼用タイプ」です。
ノンアスベスト・ノンセラミックなので、安心して使用できます。焚き火台の下に敷いて愛用しているアウトドアファンも多い製品です。
前項でご紹介した製品と同様、「トラスコ中山」のオリジナルブランド「TRUSCO」の「ゴールドα」は、ゴールド色のスパッタシートです。
こちらは、シリカ繊維を用いた朱子織の製品で、受けた火花やノロを付着するため電気溶接や火花飛散防止に最も適しているタイプといえるでしょう。
また下に敷くだけではなく、焦がしたくない場所の養生にも効果的です。
使用するときに、全体に水を撒くとさらに効果が上がるでしょう。
こちらの「プラチナデラックス」も、「トラスコ中山」のオリジナルブランド「TRUSCO」のスパッタシートで、少し大きめのサイズになります。
耐炎繊維を使用した朱子織で、引っ張りに強くしなやかなのが特長です。
シリコン加工をほどこした表面は、火花やノロをはじき裏面では付着する「兼用タイプ」となっています。
カラーは鮮やかなエメラルドグリーンなので、現場でひときわ目立つため見分けがしやすいでしょう。
耐炎繊維を使った安全関連製品を製造、販売する吉野株式会社。
同社のスパッタシート「プレミアムプラチナ1号YSPP1」は、JIS A1323のA種よりもさらに厳しい条件で試験を行い合格した製品です。
耐炎繊維を使用し朱子織にしているので、引っ張りに強く肉厚なのにしなやかさがあります。
表は白、裏は桃色のシリコン加工をほどこしているので、両面で火花やノロをはじくタイプです。ノンアスベスト・ノンセラミック製品となっています。
吉野株式会社の「吉野スパッタシートYS-F2-11」は、耐炎繊維を使ったフェルトタイプです。
耐熱温度は、瞬間で1300℃、連続使用で250℃まで可能で、溶接や溶断による火花やノロをしっかりガードします。
フェルトタイプはハサミで切断してもほつれないため、使用する場所に合わせてカットするのもおすすめです。
軽くて柔らかいので取り扱いがしやすく、アウトドアやBBQなどで使うための持ち歩きも楽でしょう。
溶接作業はもちろんのこと、キャンプ時の焚き火台やBBQストーブなどを使用するときにも便利なのが革手袋です。
普通の軍手などよりも、しっかりとモノを握ることができ、熱や炎から手指や腕をガードしてくれます。おすすめをご紹介しましょう!
頑丈で耐久性があり、熱や炎に強い牛の床革を使用した手袋です。
長めのサイズなので溶接はもちろんのこと、BBQや焚き火ストーブを扱うときにも使用できます。
本革のため最初は少し硬めですが、使用しているうちに自分の手になじみ柔らかくなるでしょう。
厚みがあり、熱・切創・摩擦などに強い牛の床革を使用した手袋です。
溶接現場のほか、キャンプやBBQなどでも広く使用されています。
34センチの長さがあるので、手指だけではなく火傷をしやすい前腕部分もしっかりとガードしてくれるでしょう。
スパッタシートで有名なブランドをご紹介しましょう。
とくに日本のプロツールカンパニーとして知られている、トラスコ中山株式会社です。
アマゾンの中でも、スパッタシートが人気のブランドといえば、「トラスコ中山株式会社」のブランド「TRUSCO」でしょう。
TRUSCOでは、現在50,200種類の製品を展開しています。
サーキュレーターや小型樹脂運搬車、セーフティースニーカーなど数々の製品の中には、グッドデザイン賞を受賞した製品もあるのです。
コストパフォーマンスに優れ付加価値のあるTRUSCOの製品は、アマゾンでも多くのユーザーから高い評価をされています。
TRUSCOのスパッタシートは、サイズや素材などバリエーションに富んでいるので、自分の用途に合った製品を見つけることができるでしょう。
溶接現場だけではなく、BBQや焚き火ストーブを使うときに利用しているアウトドアファンも多いブランドです。
スパッタシートは、素材や織り方、厚みにより耐炎などの能力は異なります。
それぞれの繊維やシリコンコーティングの有無による特性を基本に、用途に合ったものを選んでください。
火花やノロを付着しやすく火花飛散防止に最適
火花やノロを付着しやすく火花飛散防止やノロ受けに向いている。特に厚手のフェルトタイプはノロ受けに最適で使用前に水をまくとより効果が上がる
火花やノロを弾き付着しにくいので、後処理や清掃が楽。飛散防止シートとして活用できる
ちなみに「耐炎繊維」の「杉綾織」は、電気溶接・ガス溶接・ガス溶断・火花飛散防止・防災カーテンの5つの用途に全て向いています。両面シリコン加工の厚み1.0mのものです。
逆に1番5つの条件を満たさないのは、下記の2つです。
製品選びの目安にしてください。
スパッタシートの種類・選び方・人気製品・有名ブランドなどをご紹介しました。
このスパッタシートは、プロの作業現場からDIYやアウトドアでの焚き火まで、幅広く使われるアイテムです。
何に使用するかによって、製品に求める品質も異なります。
どのレベルの性能が必要か、素材・織り方・厚み・サイズ・使用する環境などを比較検討して、自分の使用目的に合ったスパッタシートを見つけてくださいね!