引用:pixabay
「パーツクリーナー」とは、自転車・自動車・バイクなどの金属部分やブレーキまわりを掃除するためのクリーナーです。成分は、主に石油系の有機溶剤などを使用し、頑固な油汚れなどもきれいに落とします。パーツクリーナーはブレーキクリーナーとも呼ばれ、いろいろな種類があるので何がいいのか迷いがちです。そこで、人気の高いパーツクリーナー・ブレーキクリーナーを5選、使い方や効果なども含めてご紹介します。
目次
まずは、パーツクリーナーの種類と使い方をご紹介しましょう。
パーツクリーナーは、ブレーキクリーナーとも呼ばれますが特に両者の違いはないようです。あえて違いを挙げるとすれば、ブレーキクリーナーは「ゴムやプラスチックにも使える」ことでしょう。パーツクリーナーは「速乾性」「遅乾性」の2種類があります。
スプレーするだけで油汚れを溶かすと同時に吹きとばしすぐに乾きます。お手入れが楽にできるのがメリットです。
チェーンのようにグルグルと回しながら汚れを落としたいときに便利です。ゆっくり乾くので、丁寧にブラシでこすったり布で拭いたりの作業ができます。
パーツクリーナーは、掃除をしたい部品・チェーン・ボディなどスプレーして布やブラシで汚れを落とすのが一般的な使い方です。次の項からは、人気のパーツクリーナーをご紹介していきましょう!
自動車関連用品や潤滑剤などのメーカーとして知られる、「呉工業株式会社」の定番人気商品が、この「KURE パーツクリーナー」です。成分は、石油系溶剤とアルコール類を使用した速乾性タイプで、各種金属パーツや金型などの汚れをパワフルに落とします。また、青ニスを除去することも可能です。老舗メーカーの製品なので多くの人が利用していますが、車や自転車だけではなく家の鍵穴の汚れ落しに活用している人も多く見られます。
こちらも「呉工業株式会社」の定番人気商品で、「遅乾性」のパーツクリーナーです。成分は、速乾性のクリーナー同様、石油系溶剤とアルコール類ですが、こちらはじっくりと有効成分が細部に行き渡り、汚れを内側から浮き出し分解してくれます。スプレーしてから30分ほど放置し、目の細かいブラシなどを使って掃除をしてください。こびりついていた汚れが取れて新品の頃の輝きが戻ります!逆さにしてもスプレーできるので便利です。
カーケア製品の製造・開発・販売を行う「和光ケミカル」のブランド「ワコーズ(WAKO’S)」。同ブランドで人気があるのが「BC8 ブレーキ&パーツクリーナー」です。中乾性タイプの洗浄スプレーで、脱脂洗浄や油脂汚れに効果を発揮します。特にブレーキオイルを簡単に溶かすので、ブレーキ周りの洗浄が楽に行えるでしょう。毒性の少ない溶剤を使用しているのも特長です。ゴム・プラスチック・塗装面はNGとなっています。
こちらも「ワコーズ(WAKO’S)」のブレーキ&パーツクリーナーで、「速乾性タイプ」となっています。「BC8」の方はゴム・プラスチック・塗装面には使用できませんが、こちらの「BC9」は、ゴムやプラスチックへの影響は少ないので、電子部品などの洗浄にも適しています。毒性の少ない溶剤を使用しているので安心して使用できます。愛車を洗浄するクリーナーは成分にもこだわりたいという本格派志向の人にオススメです。
オイル・潤滑油・グリースなどを扱う株式会社エーゼットの、人気製品「AZ(エーゼット) 強力パーツクリーナー#931」。非塩素系溶剤を主剤にした「強力速乾性タイプ」のパーツクリーナーです。こびりついてなかなか落ちない油汚れをパワフルに落とします。バイクのチェーン・ブレーキ装置の軸受け・ギア・機械部分などの洗浄用にお使いください。大容量でリーズナブルなので、ガンガン使用できるのも嬉しいところでしょう。
パーツクリーナーで洗浄をする時に必要なのが「掃除用ブラシ」です。チェーンのすき間や凸凹の多いパーツ類などは、パーツクリーナーをスプレーした後に、キメの細かいブラシで丁寧に汚れを落としたほうがよりきれいになります。おすすめのブラシをご紹介しましょう。
先端がカーブを描くように反り返っているハンディーブラシです。アマゾンでは、「左官用ブラシ」のカテゴリーの中でベストセラーとなっているほどの人気製品で、酸性・耐アルカリ性・耐熱性に優れています。バイクや車などの細かい部分の洗浄に最適で、値段もリーズナブルなのも魅力です。
先端の曲っている部分が、まっすぐなブラシでは入り込めないような部分に入り、掃除をしてくれます。ブラシが柔らかめなので、細かい部品類を掃除するのも楽でしょう。工夫次第で、いろいろな場所の掃除ができます。ブラシの後ろがフックになっているので、洗浄の後に引っ掛けて乾燥させるのに便利です!
パーツクリーナーが有名なブランドといえば、呉工業株式会社の「KURE」と、和光ケミカルのブランド「ワコーズ(WAKO’S)」です。
呉工業株式会社は、東京都目黒区に本社を置く化学製品の製造・卸・販売を行う会社です。
「KURE5-56」が有名ですが、パーツクリーナーも幅広い世代が愛用する人気製品となっています。速乾性、遅乾性のパーツクリーナーのみならず、金属とプラスチックがミックスした混合パーツにぴったりのパーツクリーナーも誕生させました。
1972年に創業以来、ケミカル製品の総合メーカーとして高品質なオイルや洗浄液などを作り続けてきた株式会社和光ケミカル。同社の車関連製品は大手自動車メーカーや農業機器メーカーなどでも用いられています。「WAKO’S」のパーツクリーナーは、「ワコーズで落ちなければ仕方ない!」といわれるほどの高評価で、ファンの多い製品です。
パーツクリーナーの種類や特性の違い、人気商品などがお分かりいただけたかと思います。そこで、ここでは選び方をご紹介しましょう。
「パーツクリーナーの種類と使い方」でご紹介したように、パーツクリーナーはブレーキクリーナーとも呼ばれ、ゴムやプラスチックに使用できるものもあります。逆に使用できないものもあるので、両方兼用できるものか、「金属用」「ゴムやプラスチック用」を1本ずつ購入するほうがおすすめです。
また、速乾性と遅乾性は用途が異なるので、全体的に手入れをするための速乾性パーツクリーナーと、じっくりと汚れを浮かせて掃除するための遅乾性パーツクリーナーを1本ずつ揃えて分けて使用するほうが効率的な掃除ができます。お手入れをするときには、洗浄用ブラシやウェス(※)を準備するのをお忘れなく!
※ウェス:機器類の油汚れを拭き取るための、使い捨ての布やハギレなど。英語の「Waste」がなまってウェスとなりました。
いかがでしたでしょうか。パーツクリーナーの種類や使い方、選び方などとともに、人気製品や有名ブランドなどをご紹介しました。なんとなくパーツクリーナーの魅力がお分かりいただけたかと思います。ここでご紹介した5つの製品は、いずれも有名なメーカー製でユーザーレビューでも評判の高い製品ばかりです。きっと、どれを選んでも失敗はないでしょう。自分の目的に合ったパーツクリーナーを選んでくださいね。