引用:Amazon
倉庫から店舗まで、物流の現場で活躍するかご台車。段ボールなどを積み重ねても、高さのあるカゴのおかげで崩れることなく安定して運ぶことができ、手押し台車よりもいっそう効率的に運搬できるのが特徴です。倉庫内での移動や店頭での品出しなどを人力で行う際には、かご台車は欠かせません。今回は、さまざまな種類があるなかから、特に人気の高いものを5つご紹介します。
目次
運搬用のカゴが付いた台車を一般に「かご台車」と呼びます。メーカーによって「ロールパレット」「カーゴテナー」「ハイテナー」などの呼び名が使われることもあります。
保管時の折りたたみ方や扉の開き方、使っている材質によっていくつかのタイプに分けられます。
かご台車を使わないときは、スペースを取らないよう畳んで保管できるようになっています。最も普及しているのが、底板を上げて片方の側面を折り畳む「L字折り畳み」タイプです。両側面を畳んでさらにコンパクトになる「I字折り畳み」タイプもあります。
かご台車の正面は、運搬物が倒れるのを防ぐバーが付いたものと扉が付いたものがあります。
扉付きタイプは、その開き方によって左右に扉が開く「観音開き」タイプと正面に上下2枚の扉が付いた「ダブルゲート」タイプに分かれます。
底板は、スチール製のものと樹脂製のものが多くなっています。スチール製はサビ、樹脂製は割れ・欠けのリスクがあり、サビ汚れを避けたい方は樹脂製、欠けた樹脂片の荷物への混入を避けたい方はスチール製というように選ぶ場合もあるようです。
業界トップクラスの軽量性が特徴で、女性やシニアの活躍が増えてきている流通業界で喜ばれています。床が汚れにくいグレー色のゴムキャスターを標準採用し、きれいさを重視する店舗などで使いやすいのもメリットのひとつです。正面はベーシックなバータイプ、床板は樹脂製です。
ゴムバンドを標準搭載したかご台車です。荷物をしっかり固定し、荷崩れによる商品の破損や怪我を防ぎます。4つの車輪は全て自在タイプで、360°方向転換が可能なため、狭い通路の多い場所でもキビキビ動きやすく便利です。車輪4つのうち2つはストッパー付きです。
本体はスチール製で、防錆・防汚効果のある粉体塗装が施されています。直進仕様となっており、キャスターの向きが固定されていて横滑りしにくくなっています。長い距離の直線移動が多い場合には自在タイプよりも効率的です。オプションとして棚板を2枚付けて使うこともできます。
上のものと同じトラスコのかご台車です。こちらはオールステンレス仕様となっています。耐水性・防錆性が高いため湿気や水・汚れのある環境でも使いやすく、学校給食や病院、食品加工工場などの現場で選ばれています。棚板は3枚取付可能です。
ロック機能付の観音扉が付き、荷崩れしにくいカゴ台車です。側面にはスチールプレートが付いており、メモをマグネットで留めることができます。収納時はL字型にコンパクトに畳めます。耐荷重は700kgと容量たっぷりで、多くの荷物を運べて効率的です。本体はスチール製です。
棚板やカバー、ゴムベルトなど、かご台車をもっと便利に使うためのさまざまなオプション品を必要に応じて活用しましょう。大前提として、お持ちのカゴ台車に適合するものを選ぶことが重要です。可能であれば、かご台車と同メーカーの純正品を選ぶのが最も安心です。
上で紹介した幅80×奥行60×高さ170cmの台車に適合するオプション棚板です。高さ約34cmごとに全部で3枚まで取り付けることができます。いくつかの種類の荷物を分けて管理する場合などに便利です。
上で紹介した軽量型ハイテナーに適合するカバーです。不織布にポリエチレンコーティング加工が施されているため、多少の水や汚れをはじきます。ホコリなどから大切な荷物を守ることができます。
再利用タイヤチューブを使用した片フックタイプのゴムベルトです。金属製ベルトと違って商品を傷める恐れがなく、安心して使えます。
プロツールの専門商社として、製造業の現場で必要とされるあらゆるアイテムを扱います。カゴ台車も「ハイテナー」を中心としてさまざまなラインナップがあり、省音タイプや軽量型などニーズに合わせた特徴的なタイプも見られます。オプション品も充実し、棚板や交換用キャスター、各種カバー類やゴムベルトなど安心して使える純正品が揃っています。
「日本一小さなゼネコン」を称する個性的な会社です。カゴ台車は「台車屋五常」として「俺のカゴ台車」シリーズを手掛けています。物流現場で増えつつある女性の声を取り入れ、カゴ台車の基本カラーを優しい雰囲気のアイボリーカーキとするなど、独創的な取り組みが印象的です。中間棚や防塵カバー・保冷カバーといったオプション品も選べます。使い慣れた旧型仕様のカゴ台車をコピー(復元)させる「台車の復元屋」サービスも、他にはない五常ならではの取り組みのひとつです。
かご台車は、まず運ぶ品物や使用する現場に合ったサイズであることが大切です。大きければ大きいほど多くの品物を運べますが、使用する場所が狭い場合、小さめのサイズのかご台車を選ばざるを得ないケースもあります。また、小さくても重たい品物を乗せる場合、耐荷重にも注意しましょう。表記されている耐荷重ギリギリまで乗せるよりも、可能であればある程度余裕を持たせて使うほうがかご台車の寿命は長くなります。
キャスターの方向が固定された直進タイプと、360°自由に方向を変えられる自在タイプがあります。広い倉庫などで直線的な長い距離を移動する場合は、直進タイプのほうがスピーディーに動かせます。反対に、狭いスペースや入り組んだ通路を移動する場合は自在タイプのほうがスムーズです。直進タイプのものを無理に方向転換させながら使うのは故障の原因にもなりやすいので、避けたほうがよいでしょう。
多くの物流現場で活躍するかご台車ですが、時には事故も発生しています。特に、作業経験1年未満の不慣れな方の事故が多くなっています。トラックからの荷降ろしなど段差や傾斜のある場所では特に慎重に扱うこと、常に両手で操作すること、手袋や作業靴などを適切に使用すること、最大積載量を守ってカゴからはみ出さないように積載することなどを心がけ、安全に充分気をつけながら使ってください。
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