ストレスは様々な要因で溜まりますが、仕事がストレスの原因になることもあります。まだ大丈夫だと限界を迎えるまで自覚がなく、ストレスでなにもかも崩れてしまう人も少なくありません。ここでは仕事でストレスがある人の見逃せないサインとつらい時の対処法を解説していきます。ストレスの限界ギリギリでも頑張っている方は必見です。
目次
仕事でストレスが溜まるのはそれなりにあっても、異常な状況にあってストレスになっている方もおられます。仕事がストレスになる原因は、いくら頑張っても自分でどうにかできないことも多いです。現在も仕事がストレスだと感じている方は、自分の原因を考えてみてください。
原因1つ目は、人間関係の悪さです。パワハラ上司やモラハラ上司がいるなど、上司との人間関係に悩む方は以前から多い印象ですが、プライベートなことまで探ってくる同僚がいる、悪口ばかり言う同僚がいるなど、同僚との関係の悪さがストレスになっている場合もあります。
人間関係が悪く職場で挨拶もない、チームでやらなければいけない仕事も個人プレーになってしまうなど、人間関係が悪いと仕事にも影響が出ることも多いです。
続いては環境の悪さです。いわゆるブラックな職場と言われる環境の会社で、残業代が出ないのに残業をさせられる、休日出勤してもタイムカードを押せない、1日15時間労働で休憩は30分だけ、最低賃金以下の給料など、労働基準法違反が日常茶飯事という会社も存在します。
休みも少なく、少ない給料で会社に酷使される状態にいると、体も心も休まらず、段々と体が正常に機能しなくなっていく方も多いです。
仕事が評価されないというのも、ストレスの原因になります。英語力を期待されて部署にきたが、今いる社員と変わらない力量だった、不可もなく仕事はしているが文句が多く謙虚さがない、などそれなりに仕事はできていても期待度と違ったことで評価されにくいケースや人間性から評価されないケースなどがあります。
また、自分は評価されるくらいできていると思っていても、実際はもっとできる人がいて、周りはそこまでできると思っていないケースも少なくありません。自分では評価されない理由が分かりにくいので、原因を解消するのは難しいことも多いでしょう。
ストレスは溜めてしまうと様々な影響を及ぼします。ストレスの限界に気づかず、倒れてしまうなどしてようやくもう無理だと自覚する方もおられます。周りからは、相当前から限界に達しているように見えている場合でも、本人が限界を見逃してしまう原因があります。限界を見逃さないよう、チェックしてみてください。
原因の1つは、ストレスフルな環境におかれている自覚がないことです。ブラックな労働環境であったり人間関係がギスギスした職場で働いていると、周りも同じように我慢して働いているしそれが当たり前だと思ってしまい、ストレスになっていることを自覚しにくくなってしまいます。
環境せいで人がよく辞めていく会社なら自覚もしやすいかもしれませんが、辞める人が少ないとこのくらい普通なんだと思ってしまう真面目な方も多いです。
責任感が強い方に多い傾向かもしれませんが、自分はまだやれると思っている場合も、限界を見逃してしまうことがあります。体からの限界のサインが出ていても、自分はまだ大丈夫だと思い頑張ってしまうのです。
限界のサインを分かっておらず、調子がずっと悪いのをだましだましかわして仕事をしてしまう、頑張り屋な方もおられます。まだやれる、が最後の限界に達してしまうと、後から後悔することになるでしょう。
ここからは仕事でのストレスによる限界サインをご紹介していきます。まずは体に現れるサインです。1日2日程度ならこんな日もある、くらいの軽い気持ちでいる方もいますが、その状態が続く場合は体が悲鳴を上げていて、もう限界を迎えているかもしれません。サインは人によって様々なので、当てはまるものがないかチェックしてみてください。
ストレス限界のサイン1つ目は、体調不良です。頭痛や腹痛、吐き気、発疹が出る、風邪をよくひいたり治りが悪いなど、寝込むほどではないけれど不調が続くようだと、体からの限界サインである可能性があります。
症状が回復していかない、ずっと調子が悪いという時は、体が悲鳴を上げている状態だと気づいてあげましょう。
眠れないことも、限界サインの1つです。体は疲れていて早く眠りたいのに眠れない、眠かったのに布団に入ると仕事のこと考えてしまって眠れない、と言った症状があります。こちらも1.2日程度ならいつでも起こりうることではありますが、眠れない日が続くようなら、サインが出ていると考えた方がよいでしょう。
サイン3つ目は、体重の増減が激しい場合です。ストレスから甘いものや揚げ物など、好きなものを過食して体重が短期間で増えてしまう場合と、食欲が落ちて短期間で体重が減少してしまう2パターンがあります。
体重が減少してしまうケースは注意が必要で、慢性的に下痢を起こしてしまって体力的に辛くなることも多いです。また、うつ病になってしまっていると体重が減少することが多いため、不眠などうつ病で出る症状が他にないか、確認しましょう。
最後は疲れが取れないことです。寝ても疲れが取れていない、体がだるいという症状は、ストレス限界ににきているサインで、これがさらに酷くなるとだるさで動けないといった症状も出てきてしまいます。
慢性的に疲れが取れない場合、過度のストレスからくる慢性疲労症候群やうつ病と言った病気の可能性があるので、注意が必要です。
ここからは仕事でのストレス限界のサイン、生活習慣編をご紹介していきます。日常での仕事のパターンで支障をきたすようなサインなので、おかしいと思ったら放置しないようにしましょう。
ストレスが限界になると、鬱の症状が出る人も多いです。鬱の症状は様々ですが、気分が落ち込んだで涙が止まらなくなったり、仕事への意欲が低下したりと、それまでの頑張ろうとしていたモチベーションも保てなくなります。
鬱の症状は仕事面でマイナスになるだけでなく、症状が進むと外に出ることや洗濯なども億劫でできないなど生活面にも支障をきたす場合もあります。鬱の症状が出た場合は、すぐに病院を受診し、仕事を離れたり休んだ方がよいと言われた場合は指示に従う方が良いでしょう。ストレスの元から離れないと、鬱はなかなか治りにくいです。
仕事でミスが増加するのも、限界のサインです。計算ミスや期限忘れ、誤字脱字などケアレスミスが目立つようになります。集中力が以前よりなくなり、決断力や理解力が低下して仕事にかかる時間が長くなっているのも、仕事のパフォーマンスが落ちていると言えます。
またミスを注意されることによって、焦りや不安が出てより追い込まれる状況にもなりがちです。ミスが増えていると仕事以外でも、車の運転ミスや家庭での物忘れなど、日常生活でもよくない状況が出やすいでしょう。
精神面にも仕事でのストレスの限界サインがあります。前から多少あった思いでも、どうしようもない程その思いに駆られる、どうにも気持ちの切り替えができなくなるので、とてもつらい状況です。
精神的に限界を迎えると表情が暗くなったり、生気を失ったかのようにぼーっとしたりと、傍から見ると落ち込んでいるように見えたり、元気がなく見えます。自分が精神的に限界なのか、鏡に映った自分の表情を確認してみてください。
精神面でよく起こるのが、焦燥感です。焦る気持ちのことで、焦燥感があると仕事の不安や心配事が頭から離れない、そわそわして落ち着かなくなったり、焦りからイライラしてしまうこともあります。
自律神経が乱れた状態のため、感情の起伏も激しく周りの人にあたってしまうなど、さらに悪循環になっていく可能性も高いです。絶対にミスをしてはいけないなど、常にプレッシャーがかかった状態で仕事をしている方や、真面目で責任感が強い方も症状が出やすい傾向にあります。
続いては、孤独を感じる点です。誰かと一緒にいても自分は1人だと感じてしまい、寂しく辛い気持ちになります。実際には周りに誰かいることも多いのですが、ストレスから自分を思ってくれる人や助けてくれる人はいないと思い込んでしまうのです。
結果として問題が起きても自分で解決しなければと1人で抱え込んで、さらに辛くなるという悪循環になりやすいです。仕事の失敗などから自信を無くしていたり、マイナス思考の方も孤独感を感じやすいでしょう。
最後は、趣味が楽しめないことです。趣味でドライブに行っていたり、スポーツを楽しんでいた、楽器を演奏したりお菓子作りをするなど、これまで趣味の時間が楽しかった、長くずっと続けているという方でも、趣味が楽しめなくなった場合はストレスが溜まり過ぎてキャパシティを越えてしまっているのです。
趣味をするのも出かけること自体も億劫だと思うようになったら、鬱病にかかっている可能性もあるので、病院を受診したほうがよいでしょう。趣味で充実感を得たりストレスを解消している方は多いですが、趣味の時間を楽しめないとなると、ストレスは溜まる一方です。
趣味があるのはいいことで、リフレッシュ効果だけでなく自己肯定感も高められます。趣味に没頭できなくない、楽しめなくなったら自分の状態が良くないと自覚しましょう。
つらい、しんどいと仕事で限界を感じた時は、自分で解消する方法があります。対処法を実践するだけで、自然と気持ちが軽くなるかもしれません。手軽に出来る方法なので、ぜひ試してみてください。
1つ目の対処法は、人と話す方法です。近年の状況で人と話す機会が減り、話せないことがストレスになっていた方も多いので、人と話すのは大事だと実感している方も多いはずです。人と話すと不安だった気持ちも落ち着きやすく、自分の気持ちも口に出すことで、気持ちを冷静にまとめられたりします。
会って話した方が表情も見れますが、電話で話すだけでも気持ちは落ち着くでしょう。笑って話すこともストレス解消になり、家族や仲の良い友人、恋人など、信頼できる人と話をすると安心感も得られるはずです。ストレスが溜まってきたら、話を聞いて欲しいと連絡してみるのがおすすめです。
続いては、できるだけポジティブ思考にする方法です。ストレスの限界まで頑張ってしまう方の中に、ネガティブ思考で良くない方へと考えてしまい、さらに悪循環に陥る人もいます。
自己肯定感も低いため、ミスをしてしまうとダメな自分を責めてやっぱり自分はできない人間なんだと、良くない方へ考える癖も付いてしまっている方も多いでしょう。不安な気持ちや仕事での行動は変えれなくても、自分の捉え方や思考を変えるという方法は取れます。
ミスをくよくよ悔やんでも今からやり直しはできないから、次はチェックを2重にしたら安心だ、失敗が怖いからできないのではなく、失敗したらフォローしたらいいからやれるだけやろう、と前向きな考えをするように心がけるのです。徐々にではありますが、ポジティブ思考のおかげで自己肯定感も高まり、自信もつくでしょう。
最後は、ストレスの原因を書き出してみる方法です。一番簡単で自分一人でもでき、何がストレスになっているか、何が嫌か何が辛いかを書き出してみるだけでいいのです。書き出してみると、仕事自体ではなく上司と関わるのが嫌だったり、仕事の中でもこれだけがネックになっているなど冷静に見つめ直すことも出来ます。
言葉にすることで何が辛いか、なぜストレスだと感じてしまうかを整理でき、自分がどうしたいかも考えられるようになります。ストレスの原因を対処できたり改善する方法があるのか、1つ1つの原因ごとにも考えやすくなるでしょう。
様々な仕事での限界サインをご紹介してまりましたが、今まさに当てはまるサインがある方は、自分の限界に気づけたはずです。限界のサインを長い間放置するのは危険なので、限界のサインが出たらリフレッシュしたり体を休めて、体や心が悲鳴を上げている自分を労わってあげましょう。
限界でも頑張らなきゃいけない、とまだ頑張ろうとしている方がいたら、自分が壊れたら元も子もない、壊れた体や心を元に戻すのは時間がかかることもぜひ教えてあげてください。限界のサインを知って、自分自身のストレス状態を放置しないようにしましょう。